幼稚園に行く時に泣く子供の心理と対処法!泣かない子との違いも!
幼稚園に行きたくないと泣く子供はどのような心理なのでしょうか。泣く原因は入園などの様々な理由があります。そんな泣く子供が幼稚園に行きたくなるような対処方法など様々ご紹介します。年少や年中など泣きやすい時期もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「幼稚園やだ!」と泣くのはなぜ?子供の心理を知りたい!
子供が幼稚園に通うようになると友達がたくさんできて、子供の新たな一面が見られます。成長する我が子に感動する親もいることでしょう。しかし、幼稚園が嫌で泣く子供もいて、スムーズに登園することが難しい場合があります。
なぜ子供が泣くのか理解ができず、どうしたら良いのか困っている親もいるのではないでしょうか。今回は、そんな泣く子供の心理や原因などをご紹介します。親は子供に寄り添って、様々な対処を心掛けてみてください。
幼稚園に行く時に泣きやすい4つの時期とは?
子供はある時期になると、幼稚園に行きたくないと泣く場合があります。どのような時期が子供にとっては嫌なのか、ぜひ参考にしてみてください。子供が苦手とする様々な時期を確認してみることが大切です。
①入園したばかりの時
年少や二年保育の年中が入園したばかりの時期は、親と離れることが不安で泣く子供がいることでしょう。赤ちゃんの頃はママがいないと帰ってこないと思って泣いてしまいます。しかし、2歳頃になるとママは帰ってくるんだと理解ができるようになるのです。親と離れることで不安になるのは「分離不安」と呼ばれており、小さい時期に分離不安が強いと幼稚園に通う年少になっても分離不安が残っている可能性があると言われています。
②進級したばかりの時
年中などに進級した時は先生が変わってしまい、子供は初めての先生に緊張してしまう場合があります。なかなか先生に慣れない子供は、何かのきっかけで先生が苦手になってしまった可能性も考えられるでしょう。先生が苦手なことを伝えてくれると良いのですが、年少の場合は上手く伝えることが難しい子供もいます。
③長期の休み明けの時
夏休みや冬休みなどの長期の休み明けは、家族で楽しく過ごしたことで幼稚園に行くのが嫌で泣く子供もいます。大人でも長期の休み明けの仕事が億劫に感じることがあるように、子供も楽しく過ごした休み明けは嫌な気持ちになるようです。
④家庭環境が変化した時
下の子供が産まれた場合は、上の子供が赤ちゃん返りをしてしまう場合があります。幸せな家庭環境の変化でも、子供にとっては幼稚園に行きたくない理由になってしまうのです。
幼稚園に行く時に泣く子供の5つの心理とは?
幼稚園に行く時に子供が泣くのはどのような心理からでしょうか。年少や年中の場合は泣いている理由を上手く伝えることが難しいので、心理を確認して何を感じているのか確認してみてください。
【心理①】パパやママと離れたくない
年少や二年保育の年中の場合は、今までずっと一緒に過ごしてきた親と離れることに不安や寂しさを感じます。今まで親と離れることがなかったため、離れることに戸惑ってしまうのです。
【心理②】家にいるのが好き
家で大好きなママやパパと過ごす時間は子供にとって楽しく、家にいることが好きだと感じています。赤ちゃんの頃から過ごしてきた家は安心感もあり、過ごしやすい環境です。そのため、幼稚園よりも家にいる方が良いと感じてしまいます。
【心理③】初対面のお友達に緊張してしまう
幼稚園には、接したことがないタイプの子供もいることでしょう。意地悪な子供や乱暴な子供など性格も様々です。幼稚園に通う年少や年中になるとグループで遊ぶことができるようになりますが、初対面のお友達に対してどのように接して良いのかわからず、緊張してしまいます。
【心理④】初めての先生に緊張してしまう
初めて接する先生の前では緊張してしまう子供もいます。先生によって性格や子供の接し方が異なるため、苦手意識を持つ子供もいることでしょう。上手くお返事が出来なかったり、近づこうとしない場合は緊張している可能性があります。
【心理⑤】幼稚園で嫌なこと・やりたくないことがある
子供にとって嫌なことややりたくないことがあると、幼稚園に行きたくないと泣く場合もあるでしょう。給食が嫌いな場合や体操の時間が嫌いな場合など、子供によって嫌なことは異なります。幼稚園に行くと嫌なことをしないといけないので、幼稚園を拒むことがあるのです。
泣く子供と泣かない子供は何が違うの?
幼稚園に行っても泣く子供もいれば泣かない子供もいます。泣く子供と泣かない子供は、一体何が違うのでしょうか。
子供の個性によって泣くか泣かないかは変わる
子供の性格によって泣くか泣かないかは違います。その子供の個性によって泣かないで登園できる子供もいるのです。同じ母親から生まれた子供でも違ってくるので、性格の問題と言えるでしょう。
泣かない子供が愛情不足というわけではない!
泣かない子供を持つ親は、少し寂しい気持ちがあるようです。周りが泣く子供ばかりだと、愛情が足りていないのかなと心配になる親もいることでしょう。泣かないことは愛情不足と言うことはなく、幼稚園を楽しんだ後は家に帰ってママに思いっきり甘える子供もいます。その子の性格によって違うので、泣かないから愛情不足だとは言い切れません。
子供が泣いてしまう場合の対処法7つ
子供が泣く場合は、どのように対処するのが良いのか迷う親もいることでしょう。泣く子供にしてほしい対処方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①なぜ泣くのかを聞かない・イライラしない
泣く子供に対して理由を聞くことは、子供の嫌なことにスポットを当てることになります。きちんと理由を言えるのであれば、泣かずに理由を話してくれるはずです。なぜ泣くのかを聞かないようにすることが大切と言えます。
また、周りの子供は泣いていないのに、自分の子供だけ泣くとイライラする親もいるでしょう。泣き止んでほしくて怒ることは逆効果であり、イライラしている親を見ると子供は不安や嫌な気持ちになります。そのまま立ち去ってしまう親もいますが、一言「もう行くから」や「いってらっしゃい」を伝えてから立ち去るようにしましょう。
②家を出る時に笑顔でお約束する
「幼稚園に行くと今日も泣くのかな」と不安になる親もいますが、この不安が子供に伝わってしまい「幼稚園は怖いところなんだ」と思ってしまうのです。そうならないために、家を出る時に笑顔でお約束をすると良いでしょう。「幼稚園で何して遊んだのか教えてね」などと笑顔でお約束すると良いです。子供は親の笑顔を見て楽しい気持ちになるので、笑顔で対応することが大切と言えます。
③離れる時はさっと帰る
泣いている子供を見ると親は時間をかけてなだめようとしがちですが、これは逆効果です。必ず離れなければいけないことは子供もわかっているので、離れる時は時間をかけずにさっと帰ることが望ましいでしょう。
④「お迎えに来るよ」ときちんと伝える
今は親と離れても必ずお迎えに来ると、子供にとって見通しが立つようにすることは大切です。この時に不安な顔をしてしまうと子供も不安になってしまうので、必ず笑顔で接しましょう。笑顔で「お迎えに来るよ」と伝えたら、時間をかけずに離れるようにすると良いです。
⑤お迎えの時にギュッと抱きしめる
お迎えの時はギュッと抱きしめてあげると良いでしょう。「保育園頑張ったね」と朝は泣いてしまっても、頑張ったことはたくさん褒めてあげることが大切です。褒めたらきちんと抱きしめると子供は嬉しい気持ちになり、頑張る力に繋がります。
⑥家でしっかりスキンシップを取る
幼稚園から帰ってきたら、家でしっかりとスキンシップを取るようにしてください。たくさんのスキンシップを取ることで、子供は甘えることができます。保育園でどのように過ごしたのかなどを聞いてあげて、頑張ったら褒めてあげましょう。スキンシップを取ることは、子供にとって大切なのです。
⑦長引く時は担任の先生に相談してみる
年少や二年保育の年中の場合は幼稚園に行きたくないことは良くあることですが、長引く時には担任の先生に相談してみると良いでしょう。相談をすることで、幼稚園と連携して子供の様子を見ることができます。また、連絡ノートにも子供の様子を書いてもらったりと、細かなフォローをしてくれるので安心できることでしょう。
幼稚園に行くのが楽しみになるおすすめの絵本5選
子供が少しでも幼稚園に行くことを楽しみにしてくれるような、おすすめの絵本をご紹介します。絵本を通して幼稚園の楽しさを理解してもうようにしましょう。
①『ゆっくとすっく きょうからおともだち』
友達がいることの素晴らしさや楽しさがわかる絵本です。ほのぼのとした内容なので、親も一緒になって楽しめます。初めてできる友達にはなんて声をかけて良いのか迷う子供も、この絵本を通して学ぶことができるでしょう。
②『ことりようちえんのいちねんかん』
幼稚園に行ったことのない子供は幼稚園で何をするのかわからないため、不安になることでしょう。こちらの絵本は、幼稚園で行われる一年間の行事が絵本として紹介されているので、子供は理解しやすいです。幼稚園はとても楽しいところだとわかる絵本になっています。
③『ペネロペ ようちえんへいく』
幼稚園に通うペネロペが楽しそうにしている様子がわかり、ペネロペと一緒になって踊ったりできる楽しい絵本です。しかけ絵本になっているので、様々な場面でペネロペと一緒に挑戦できます。
④『しんかんくん ようちえんにいく』
しんかんくんがかんたろうくんに会いに幼稚園に行くお話です。友達と助け合うことや様々な気持ちが描かれており、友達って良いなと思うことができます。ほのぼのとした場面もあり、親子で楽しめる絵本です。
⑤『ようちえんのはる・なつ・あき・ふゆ』
幼稚園の一年間の行事がわかる絵本なので、まだ幼稚園に通っていない子供に適しています。幼稚園がどう言うところかわかることで、子供の不安を取り除くことができるでしょう。幼稚園に通う時期になったら読み聞かせしてあげると良いです。
子供が泣いても大丈夫!気持ちに寄り添ってゆっくり対応しよう
子供が幼稚園に行きたくないと泣く場合の原因や対処方法などをご紹介しました。年少や二年保育の年中の場合は入園などがきっかけで泣いたり、親と離れることが嫌で泣くことなど原因は様々あります。子供が幼稚園に行きたくなるような対処をして、子供も親もストレスなく幼稚園生活を送りたいものです。そんな泣く子供の気持ちに寄り添って対応することが大切なので、ぜひ記事を参考にして対処してみてはいかがでしょうか。