赤ちゃんのアレルギー検査はいつからできるの?検査方法や費用も解説!

赤ちゃんのアレルギー症状を見るのはつらいものです。可能であればアレルギー物質を取り除いてあげたいですね。アレルギー検査はいつから受けることができるんでしょうか。また赤ちゃんがアレルギー体質にならないようにいつからどんな対策をすると良いのでしょうか。

赤ちゃんのアレルギー検査はいつからできるの?検査方法や費用も解説!のイメージ

目次

  1. 1赤ちゃんのアレルギーから守りたい!検査はいつからできるの?
  2. 2赤ちゃんが発症しやすい主な3つのアレルギーとは?
  3. 3赤ちゃんのアレルギーの原因とは?妊娠中にできることはある?
  4. 4赤ちゃんのアレルギー検査はいつからできるの?受診科は?
  5. 5赤ちゃんのアレルギー検査にかかる費用は?
  6. 6赤ちゃんに行われる3つのアレルギー検査!どんなことをするの?
  7. 7もしもアレルギー反応が出たら?自宅でのケアや受診の目安を解説!
  8. 8赤ちゃんのアレルギー検査は症状が出てから受診するのが基本!

赤ちゃんのアレルギーから守りたい!検査はいつからできるの?

赤ちゃんが成長していく過程で、お顔や体に少しでも赤い湿疹が出たりすれば、もしかしてアレルギー反応なのではと不安になりますね。特に母乳やミルクから徐々に離乳食を始めようとする時期は、卵や乳製品、小麦などアレルギー症状の原因になりやすい食物に対してナーバスになってしまいます。

赤ちゃんがアレルギー症状でつらい思いをする前に、赤ちゃんがどの種類のアレルギーの原因物質によって症状が出るのか先に分かっていれば、あらかじめ原因を取り除いておくことができるのにと思うパパやママは少なくありません。赤ちゃんがアレルギー体質かどうか、いつから検査することができるのでしょうか。

赤ちゃん 寝てる

赤ちゃんが発症しやすい主な3つのアレルギーとは?

赤ちゃんのアレルギーは、下痢・嘔吐・腹痛・せき・呼吸困難・蕁麻疹・発熱・むくみなど様々な症状で表れます。赤ちゃんが発症しやすいアレルギーの原因は何でしょうか。

①食物アレルギー

赤ちゃんのアレルギーで最も多いのは、食べ物がアレルギー症状を引き起こす原因となる食物アレルギーでしょう。特に赤ちゃん・乳幼児がアレルギー反応を起こしやすい原因となる食物は、卵・牛乳・大豆です。アレルギーの症状としては、下痢や嘔吐・腹痛などの消化管症状や、湿疹やじんましんなどの皮膚症状が出るようになります。

卵

②アトピー性皮膚炎

赤ちゃんの皮膚に慢性的に続くかゆみを伴う湿疹が長期間続く場合は、アトピー性皮膚炎の可能性があります。一般にアトピーの症状である湿疹は生後1~2か月の乳児期早期から見られます。湿疹は頭部や顔面から始まり、次第に体へ症状が下降してきます。しかし、ちょうど乳児期早期の赤ちゃんは皮脂の分泌が多く、乳幼児湿疹といわれる赤いブツブツが良く見られるため、アトピー性皮膚炎とその他の湿疹との区別が難しい時期でもあります。

赤ちゃんの手

③気管支喘息

気管支喘息は、空気の通り道である気管支が急激に収縮し、呼吸困難になる喘息発作を繰り返す病気です。しかし、赤ちゃんは大人と違って言葉で症状を伝えることができないため、泣いたり、ぐずったりと不機嫌になることでしか発作のつらさを表現できません。軽い咳でも、喘息が隠れていることがあるので、周囲の大人が注意してあげたいですね。原因はハウスダストなどの吸入性アレルゲンが考えられます。

薬

赤ちゃんのアレルギーの原因とは?妊娠中にできることはある?

自分の子どもがアレルギー症状に苦しむ様子は、親にとっては自分がアレルギーになるより辛いものです。赤ちゃんのアレルギーの原因を知って取り除くことはできるのでしょうか。また、妊娠中から気を付けておくべきことはあるのでしょうか。

【原因①】ハウスダスト

家庭内の埃や、カーペットや布団に潜むダニやその死骸などのハウスダストは、アレルギー反応を引き起こす大きな原因になります。ハウスダストを吸って気管支喘息の原因になることもありますし、肌に付着しアトピー性皮膚炎の原因となる場合もあります。

掃除機

【原因②】アレルゲンとされる食物

アレルギーの原因となる食物は、赤ちゃんでは卵が最も多く、牛乳・小麦の3つで9割を占めています。離乳食から固形食へと徐々に食生活の幅が広がるにつれて、いくらなどの魚卵やピーナッツ・果物・そば・エビやカニなどの甲殻類がアレルギーの原因食物となる場合があります。

卵 パスタ

【原因③】生活・食環境の変化

赤ちゃんの場合、母乳やミルクしか飲めなかったのが離乳食となり、固形食へと食環境が目まぐるしく変化します。初めての食物を赤ちゃんの体がすぐに受け入れ順応してくれれば良いのですが、体が驚きブロックしてしまうとアレルギー反応として表れます。また、抱っこされて移動していた赤ちゃんは徐々に自分の手足を使いハイハイで動き回るようになります。今まで床面から距離があったの赤ちゃんが、埃やチリが舞う床面に近づくことでハウスダストを吸入しやすくなってしまい、アトピー性皮膚炎や気管支喘息のアレルギー症状を発症することがあります。

赤ちゃんのアレルギー予防の為に妊娠中にできることは?

人間の腸内には100兆個、1,000種類もの細菌が棲んでいて、中でもビフィズス菌はアレルギーに大きな影響を与えていると考えられています。ところが、ビフィズス菌を含む腸内細菌は胎児の体内には存在しません。赤ちゃんは分娩の過程でママの腸内細菌をもらってくるのです。なので妊娠中にママの腸内細菌の環境を整えていると赤ちゃんにもビフィズス菌を含む良い種類の腸内細菌を分けてあげることができると考えられます。

妊娠中に心がけると良いことをご紹介します。日本食の素材は腸内環境を整えるのに優れているため、妊娠中の食生活は和食中心にバランス良く摂りましょう。また、オリゴ糖はビフィズス菌を増やすのに効果的です。妊娠中はオリゴ糖の含有量が多いゴボウ・アスパラガス・タマネギ・ニンニク・バナナ・きなこ・ハチミツといった食物を積極的に摂りましょう。妊娠中は食生活だけではなく、ストレスをためず穏やかな気持ちで過ごすことも大切です。ビフィズス菌はストレスに弱く、精神的ストレスがあると数が減ってしまうのです。

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赤ちゃんのアレルギー検査はいつからできるの?受診科は?

親としては赤ちゃんがアレルギー体質がどうか早く知りたいですが、体の小さい赤ちゃんはいつからアレルギー検査を受けることができるのでしょうか。

病院 検査

生後何日から受けられるの?

赤ちゃんのアレルギー検査は検査方法によっていつから検査可能か異なりますが、離乳食を開始する生後半年頃から受けることができる場合もあります。しかし赤ちゃんの皮膚は血管が見えづらく、必ず血液検査ができるとは限りません。また他の検査もそれなりに赤ちゃんに負担がかかるため、赤ちゃんの体調やひどく嫌がる場合は難しいこともあります。

検査のための受診科

多くの自治体で0歳児の医療費は全額助成されていることが多いため、赤ちゃんがアレルギー検査を受けるための受診料は自己負担額が発生しないことが多いでしょう。また、アレルギー検査自体も助成される場合がありますのでかかりつけの小児科などでまずは相談してみると良いでしょう。

お財布 お金

赤ちゃんのアレルギー検査にかかる費用は?

検査、と聞くと高額な医療費がかかりそうと感じますが、実際には赤ちゃんのアレルギー検査にかかる費用はどのくらいなのでしょうか。

病院 医師

赤ちゃんのアレルギー検査は保険適用になるの?

赤ちゃんのアレルギー検査は、方法や検査の種類は医療機関ごとで異なるものの、保険診療が適応されますので自己負担額が非常に高額になるということはありません。地方自治体によっては無料で受けることができたり、医療費が助成され自己負担額が少額で済む場合もあります。お住まいの役所で確認してみましょう。

赤ちゃんに行われる3つのアレルギー検査!どんなことをするの?

赤ちゃんが受けられるアレルギー検査には、血液検査や皮膚検査、負荷検査の3種類があります。どの種類の検査をするかは医師の判断によります。

①血液検査

アレルギー検査で最も一般的な方法が血液検査です。血液中の免疫グロブリンE(IgE)抗体がどのくらいの量なのかを調べます。特定のアレルゲンに対してのIgE抗体の値が高いほど、そのアレルゲンと結合する可能性が高く、アレルギー反応が起きやすい状態であると考えられます。大きい病院だと病院内で検査を行い半日で結果を知ることもできます。

検査

②皮膚試験

アレルギーの原因物質と思われるものを皮膚に付着させ、その後の症状を経過観察するのが皮膚検査です。方法として2種類あります。1つ目が背中や腕などの皮膚に専用の針で傷や押し跡をつけ、アレルゲンと疑われる食物のエキスを1滴たらし、皮膚が赤くなるか確認する「スクラッチテスト」です。2つ目はアレルゲンのエキスをたらした小さな紙を腕などに貼り、赤くなるかを確認する「パッチテスト」です。それぞれ皮膚の反応が強く赤くなればアレルギーの可能性があると言えます。

③負荷試験

負荷試験では、まず原因と疑われる食物を1~2週間食べないようにして、症状がおさまるかどうかを見る「食物除去試験」を行います。症状が改善されればそれが原因である可能性がより高まります。その後、除去していた食物を少しずつ摂取して、どの程度まで摂取可能か「食物負荷試験」を行います。症状が現れる摂取量や、症状の強さが確認できるため、具体的な治療法を決定することもできます。

いつからでも検査できますが、アレルゲンを摂取するとアナフィラキシーなど強いアレルギー症状が出るリスクが高いので入院施設がある大きな病院で、必ずお医者さんの指示に従って受けるようにしましょう。

どの検査をするかは医師の判断による!

どの種類の検査を行うかは、その時の赤ちゃんの年齢や体調、アレルギー症状の出方を親に聞き取りし、医師が判断します。ある程度アレルギーの原因がつかめているのであれば、検査項目を絞ることもできるので、検査を希望する時は医師にアレルギー反応が出た時の状況をしっかり伝えましょう。

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もしもアレルギー反応が出たら?自宅でのケアや受診の目安を解説!

突然赤ちゃんにアレルギー症状が出たら、焦ってすぐに病院に駆け込むのではなく、少し様子を見ることができる判断力を親も持っていたいですね。自宅でのケア方法と、いつから受診をすれば良いかの目安を知っておきましょう。

赤ちゃん 泣く

アレルギー反応とはどんな症状?

赤ちゃんのアレルギー反応には、嘔吐・下痢や便秘など消化に問題が起こる場合と、お顔や体に湿疹が出たりカサカサに乾燥するなど皮膚に問題が起こる場合があります。咳き込んでいたり呼吸がゼイゼイ、ヒューヒューしていたり、くしゃみや鼻水・鼻詰まりなど呼吸器系に問題が出る場合もあります。

食物アレルギーのケア・受診の目安は?

食後30分以内にじんましんがでたりお顔が腫れたりする時には、まず病院を受診しましょう。ぐったりしていたり、呼吸が苦しそう、下痢や嘔吐を繰り返す、意識が朦朧としている状態の場合は、大至急救急外来へ行きましょう。食物アレルギーの原因とわかった食品は、いつから食べさせて良いか、どのくらいの量から始めるかを医師の指示を仰ぎ守りましょう。

アトピー性皮膚炎のケア・受診の目安は?

湿疹やかゆみなどのアレルギー症状の出ているところを、清潔にしても1か月以上良くならない場合は、受診しましょう。アトピー性皮膚炎と診断されたら、医師の指示に従って処方薬をきちんと使いましょう。ハウスダストやダニはアレルギーの原因物質と考えられるため、部屋や布団類は清潔にします。汗をかくとで肌が刺激されるためこまめに拭くなど、清潔を保ちます。入浴はぬるま湯を使い、洗浄料の泡を手につけてやさしく洗ってあげましょう。

赤ちゃん 泣いている

気管支喘息のケア・受診の目安は?

気管支喘息の発作が強かったり、処方された薬を飲んでも治まらない時は、すぐ小児科を受診しましょう。症状の程度に応じて、医師の判断のもと、発作のコントロールを行います。気管支喘息は、発作を起こさないように予防することが重要です。こまめに掃除をすることで、発作の原因になりやすいダニやハウスダストを取り除き、環境を改善することが大切です。

赤ちゃんのアレルギー検査は症状が出てから受診するのが基本!

赤ちゃんがアレルギーかどうかは親にとっては気になるところですが、やみくもにアレルギー検査をするよりも、その前に原因となるアレルゲンを推測することが大切です。アレルギー検査は小さい赤ちゃんの体には負担になることもあるからです。

まずは同じ症状が繰り返し出る、同じ行動をした時に何度もその症状が出るなどを注意深く観察して、医師に相談することが大切です。

赤ちゃん 母親

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horst430
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