子供がストレスを感じる原因や対処法とは?サインを見逃さないで!
子供がストレスを感じている場合は体調や感情に様々な変化が起きます。大人でもストレスが溜まるように子供もストレスを感じる場合があるので、原因や発散方法などを学ぶようにしましょう。親は、子供がストレスを上手に発散できるように手助けしてあげると良いですよ。
目次
今、ストレスを抱えている子供が急増中!
人間関係に悩んだり、時間に追われて過ごしている現代はストレス社会と言われています。そんなストレス社会の現代においては大人たちだけでなく、子供もストレスを抱えているのが現状です。入園や入学など今まで過ごしてきた環境が変わり、慣れ親しんだ親や先生から離れることで不安を覚えてしまいます。
子供はストレスを抱えていることに気がつけないため、ストレスを溜めこんでしまうのです。ストレスが溜まっている子供は体調が優れなかったり感情に表れたりと、様々な症状でサインをだしています。そのサインに、親が気がついてあげることが大切です。そんな子供がストレスを抱えているサインや対処法などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
子供がストレスを感じる原因4選!
子供はどういったことにストレスを感じるのでしょうか。考えられるストレスの原因をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。子供は上手にストレスの原因を伝えることができない場合がありますので、どういったストレスの原因があるのかあらかじめ覚えておくと良いでしょう。
①環境の変化
幼稚園や保育園に入園した子供は友達同士でおもちゃの取り合いをしたりといった初めての経験をたくさんします。今までは親が一緒にいたので、悲しい気持ちを伝えたり分かってもらえていましたが、入園することで今まで常に一緒にいた親がいなくなり、不安を覚えるのです。
学校に入学した子供の場合は、今まで一緒に過ごしてきた先生と別れて、椅子に座って勉強をするようになります。今までと違った環境に置かれることで子供は不安になり、ストレスを感じるようになるのです。環境の変化により、子供は大人が思っている以上にストレスを感じています。
②友人関係がうまくいかない
親の前では言いたいことを言える子供でも、友達の前ではときに仮面をかぶって接する場面がでてきます。少しの意見の食い違いで喧嘩になり、ストレスを抱え込むようになるのです。友達と喧嘩をしてストレスを抱えている場合は、親は話を聞いてあげてサポートしてあげましょう。しかし、いじめに発展している場合は毅然とした態度で取り組む必要があります。
③周りと比べてしまう
周りと比べられると嫌な気持ちになるのは、大人も子供も一緒です。親は「お兄ちゃんの方が成績が良い」や「あなたの友達はもっと勉強ができているのよ」などと周りと比べられると傷付いてしまい、ストレスが溜まってしまいます。子供は友達や兄弟と比べられると、ストレスの原因になるので注意しましょう。
④両親の不仲
心理的虐待とも言われる両親の喧嘩は、子供にとってストレスの原因です。子供にとって親は絶対的存在ですが、子供が納得していないのに離婚が成立してしまうと、心に大きな傷を残すことになります。こういった両親の不仲は子供のストレスになるので、注意しましょう。
親は子供が安心して過ごせるような家庭環境を作ることが大切で、子供のストレスの原因となる喧嘩は目の前ですることは控えるようにしてください。外で嫌なことがあっても、安心できる場所を作ることはとても大切なことです。
子供がストレスを感じているときのサイン6選!
子供がストレスを感じているときは、どういったサインがでているのでしょうか。親は、子供がだしているサインを見逃さないようにすることが大切です。そんな子供がストレスを感じているときのサインをご紹介しますので、参考にしてみてください。
①感情の起伏が激しくなる
イライラしたり急に怒り出したりと感情の起伏が激しくなるのは、子供がストレスを溜めている可能性があるでしょう。友達関係や学校などでストレスを溜めている場合は、イライラといった感情が表に表れます。外でストレス発散することが難しいため家庭で発散しようとするのです。
②食欲がなくなる
友達と喧嘩したり嫌なことがあった場合は、一時的に食欲がなくなることはあります。しかし、長い期間食欲がない場合は慢性的なストレスが考えられます。深刻になると、食べては吐くといった症状の拒食症や胃腸の病気も考えられるので、様子を見た後に病院を受診するようにしましょう。
③便秘・下痢
ストレスが原因と言われている過敏性腸症候群の症状は、便秘か下痢になって腹痛を引き起こします。排便や横になると体調は一時的に良くなったりしますが、下痢や便秘を繰り返して子供は「お腹が痛い」と体調の変化を訴えます。この場合は、ほかの病気が隠れていないか病院を受診する必要があるので注意しましょう。
④寝つきが悪くなる
大人でもストレスが溜まると寝つきが悪くなる人はいますが、子供もストレスで眠れなくなるといった症状があります。自律神経やホルモンバランスはストレスによって乱れてしまい、休むときに休めなくなってしまうのです。
⑤朝なかなか起きない
寝つきが悪くなると、朝なかなか起きられないといった悪循環に陥ってしまいます。朝起きられないことで不登校が続いてしまい、通常は学校の友達と一緒にいる時間に家に引きこもりがちになるでしょう。深刻な状態になると、うつ病などの精神疾患になる可能性もあるので注意が必要です。朝きちんと起きるためにも、夜食や就寝前の食事はやめて軽い運動をして眠れるようにしましょう。
⑥お腹が痛くなる
子供はストレスが溜まるとお腹が痛いと訴える場合が多いです。慣れない環境や食事が変わることで、胃痛が起きたり腸内細菌のバランスが崩れて体調不良になる場合があります。子供の体が環境や食事に慣れることで症状が治ることがありますが、子供はストレスが溜まるとお腹が痛くなる症状がでることを親は覚えておくと良いでしょう。
子供がストレスを感じているときの対処法とは?3つ紹介!
子供がストレスを感じているときはどのような対処法を取ると良いのでしょうか。感情や体調に変化があるので、ストレスはしっかりと発散させてあげる必要があります。親はどのような対処法を取るのがベストなのか気になるところですよね。そんな子供がストレスを感じているときの対処法をご紹介します。
①外で遊ぶ
外で活発に遊ぶことは、興奮状態になった体のストレスを発散することに役立ちます。親子で外で遊ぶようにすると親にも効果的で、親のストレスも発散することができるので双方にとって良いでしょう。
②散歩をする
ストレスが溜まっていると外出するのが億劫になることがあります。しかし、家に閉じこもることをせずに、外に出るようにしましょう。遊ぶのが億劫な場合は、子供と一緒に散歩するだけでも気分が違います。また、子供に何かをしたいという要望がある場合は、付き合ってあげると良いでしょう。
③親子のスキンシップを取る
親が子供を抱きしめてあげると、子供はホッとして安心できます。親子でスキンシップを取ることでイライラしていた感情などの症状が落ち着くので、おすすめです。子供が落ち着くことができたら、ストレスの問題となっていることを話し合ってみましょう。
【注意】子供がストレスを抱えたまま大人になると?
子供の頃の環境が悪く、感情の起伏が激しかったり体調が優れずストレスを抱えたままの場合は、将来PTSDになる可能性があります。PTSDとは心的外傷後ストレス障害と言い、自分に自信が持てないまま大人になるので生きにくくなるでしょう。
大人になってから困らないように、子供の頃に感じたストレスは発散できるようにしてあげる必要があります。また、家庭環境によっても子供はストレスを感じるので、子供が過ごしやすい環境にしてあげることが大切です。
子供のストレスを軽減するために、親子でコミュニケーションを取ろう
ストレスを抱えた子供の対処法や原因、症状などをご紹介しました。子供は天真爛漫でストレスを抱えないと思っている人がいますが、実は子供もストレスを感じながら生きています。その原因は環境の変化や友達関係など様々です。
小さい子供はストレスだと分からないことが多く「お腹が痛い」などといった体調に変化があるので、その場合はしっかりと子供の様子を見ることが大切です。ストレスが溜まっている場合は、いつも以上に親子でしっかりとコミュニケーションを取りながら、対処してみてはいかがでしょうか。