夫婦喧嘩は子供に悪影響を与えるの?子供の危険なサインとは!

夫婦喧嘩をしてしまうご夫婦もいると思います。しかし、夫婦喧嘩を子供の前でしていませんか。子供の前で夫婦喧嘩をすることは、子供に多大な悪影響を与えることをご存知でしょうか。夫婦喧嘩が子供に与える精神的な影響や脳への影響、子供の危険のサインを詳しく紹介します。

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目次

  1. 1夫婦喧嘩が子供に与える悪影響
  2. 2夫婦喧嘩を見てしまった子供の危険なサイン
  3. 3子供の前で夫婦喧嘩をしてしまったときは
  4. 4夫婦喧嘩は子供の前ではしないようにしよう

夫婦喧嘩が子供に与える悪影響

誰しも夫婦喧嘩になってしまうことはあるかもしれません。しかし、その夫婦喧嘩があまりにも長期及ぶ、または内容がひどい場合、子供に大変な悪影響を与えます。ここでは子供に与える悪影響にどういったものがあるのかを、順番に紹介します。

PTSDなどの精神疾患

夫婦喧嘩を見て育つ子供には、PTSDなどの精神疾患が発症しがちだとの調査があります。子供は親の夫婦喧嘩を目の前で見ることで、自分では止めることができない無力感を感じたり、自分は生まれてこなければよかったと考えたりするようになり、大人になってもトラウマとして心に残ってしまいます。

そんな夫婦喧嘩を面前で見て、ストレスが蓄積した状態が続き大人になって出てくる弊害は、PTSDだけではありません。暴力を見たり怒鳴る声に反応してパニック障害を起こしたり、自宅で感情を我慢して生きてきているために早くから抑うつ症状が出てくる、うつ病を発症することなどがあります。

睡眠不足による身体的成長の阻害

夫婦喧嘩は子供の家庭での生活の邪魔になり、非常なストレスになります。喧嘩が気になって、眠ることができなくなる子供もいます。子供の時期の睡眠不足は、ホルモンの分泌にも影響します

夫婦喧嘩の悪影響によってストレスが溜まった結果ホルモン分泌がちゃんとできなくなり、年齢相応の身体的成長ができないといった弊害も出てきます。通常と比べて背が低めであったり、体の小さい子供に育ったりします。

他には摂食障害になる可能性も指摘されています。子供自身、夫婦喧嘩を目の当たりにしているのに食事など喉も通らないといった気分になることもあるでしょう。食事のときに両親の夫婦喧嘩ばかり目にした子供は、食事の時間になると不安を感じ、食事そのものがストレスまたはトラウマになることもあります。

恋愛や結婚に否定的になってしまう

夫婦喧嘩をみて成長した子どもは、それがトラウマとなり、結婚に対して期待を持てなくなってしまいます。恋愛しても結婚してもどうせ喧嘩ばかりになるのだと考えたり、結婚後にも夢を持てなくなってしまいます

また、夫婦喧嘩していた父親や母親のことを思い出すと、異性にする興味を持たない人が多くでてきます。異性の親が怒ることを見すぎてトラウマとなってしまい、他の異性も怒ったり冷たく接したり怒鳴ったりする人ばかりなのではないかと考えてしまうためです。

夫婦喧嘩がトラウマとなって、子供が正常な恋愛ができなくなる可能性が出てくることも知っておきましょう。

自己肯定感の欠如

虐待と同じで、子供の思考は全て自分に帰結します。そのため、親が夫婦喧嘩をやめなければ「自分の責任ではないか」と全て自分に帰結させて考えます。子供の心の内では自分がダメな子だから喧嘩になる、自分がダメな子だから云々となってしまい、非常に自己肯定感が欠如した状態で育ちます

ときとして親の夫婦喧嘩に巻き込まれた場合、親の面前で「ごめんなさい」と謝罪させられるような辛いこともあります。それもトラウマとなり、大人になっても自分はできない人間だとか、自分はダメな人間だから大嫌いといったことをいう人も多くいます。

暴力的な大人になってしまう

夫婦喧嘩を子供の前でする弊害は、子供は親の背中を見て育つことで顕著になります。成長と共に暴力的な発言を多くするようになったり、短気な性格になってすぐに喧嘩になってしまうなどです。これは親を小さい頃から見て、親にそっくりになってしまっている証拠です。

親が舌打ちをすれば、舌打ちをする子供に育ったりします親が夫婦喧嘩でどちらかを恫喝などで威嚇するのを見ていると、同じように恫喝したり威嚇するように育ったりします

ひどい場合は、夫婦喧嘩を見て成長してきたことがいつまでもトラウマとなって残ってしまい、将来的に結婚をした時に親と同じような夫婦喧嘩をすることもしばしばみられる傾向です。

脳にダメージを与えるとも

夫婦喧嘩を子供が見ることによって、子供の脳へも悪影響があることも調査でわかっています。子供は夫婦喧嘩での暴言や暴力を見ることによって、視覚野と呼ばれる脳の一部が委縮する可能性があるのです。

子供は脳の視覚野が委縮することによって、脳の学習する能力や記憶力に悪影響が出てきます。自分の言動がコントロールしづらくなり、人にひどい暴言を吐いたり暴力的な行動になりがちになったりします。そして、勉強への意欲がわかなくなり、成績低下につながったりします。

夫婦喧嘩を見せるだけではなく、喧嘩の結果八つ当たりをして子供を無視したりすることも、子供の脳への影響はよくないと考えられています。精神的な悪影響だけではなく、脳への悪影響があることも理解しておきましょう。

夫婦喧嘩を見てしまった子供の危険なサイン

夫婦喧嘩を目の前で見てしまう子供は、どういった振る舞いをするのでしょうか。そういった環境下に置かれている子供が出す危険なサインを、それだけの大人がきちんと見逃さずにいるのでしょうか。ここでは、そういった環境の子供たちが見せる危険なサインについて紹介します。

夫婦喧嘩を見ても泣かない

夫婦喧嘩を見れば、子供は泣くのが普通です。しかし、泣くことがない子供になってくれば、それは危険な兆候です。泣くことがないということは、ストレスがマックスに達していて気持ちが正常に機能しない状態に陥っている可能性が高くあります。また、自分が泣くこと我慢して良い子でいれば、夫婦喧嘩をしなくなると考えている可能性もあります。

また、不安すぎて感情が硬直化し、泣くことをできなくなっている可能性もあります。泣くことはストレスの発散であったり、感情を知らせる行為でもありますが、それができなくなるということは子供に悪影響が出て子供の感情表出を阻害していると考えてください。

泣くことができない子供とは考えないでください。辛いことがあれば泣くことが当たり前だと理解して、泣かないことは異常だと察知しましょう。

 

子供が喧嘩を仲裁する

子供が喧嘩を仲裁するようになったら、いよいよ大問題です。子供が親の喧嘩の仲裁に入るということは、何とか親に仲直りをしてもらいたい、仲良くしてもらいたいという気持ちの現れです。そう考える気持ちが強いため、自分は勇気を振り絞って、両親の間に立って仲裁をするのです。

子供からすれば、大人の喧嘩を仲裁すること自体恐ろしいことです。仲裁などに入れば自分が代わりに怒鳴られるかもしれない、殴られるかもしれないと、不安とストレスと恐怖でいっぱいのはずです。しかし、仲裁に入ってでも喧嘩をやめて欲しいと感じています。

これ以上自分を不安と恐怖の状態に置いて欲しくない、平穏な状態に戻りたいと考えて仲裁していることをしっかりと理解しましょう。これ以上は無理だと感じている子供の心が、ギリギリのラインにいるということに気づいてあげなければなりません。

 

子供の前で夫婦喧嘩をしてしまったときは

もし、子供の前で夫婦喧嘩をしてしまったときは、親としてどうしたらいいのでしょうか。ここでは対処法を紹介します。

必ず慰めてあげよう

夫婦喧嘩を見る子供の心情はをきちんと考えてあげてください。父親と母親が仲が悪くなってしまうのではないかと不安になり、暴言な暴力が飛び交えば緊張してしまう状態になります。

何よりもまず子供の不安と緊張を取り除くために、子供に「ごめんね」と謝ってあげてください。そして慰めながら、なでるなり抱きしめるなりのアタッチメントをしてあげるようにしましょう。謝罪の言葉と、体を優しく触られることによって、子供は不安を取り除き、緊張を解くことができるでしょう。

必ず仲直りで終えよう

子供に夫婦喧嘩を見せてしまったら、どんなに嫌でも無理矢理でも仲直りで終えましょう。親が仲直りをする姿を見るだけで、子供はこの喧嘩が永久的なものではなく、一時的な感情の行き違いだと理解することができます。

そうすることで、子供の不安はやわらぎ、親と離れ離れになってしまうのではないかとかこの世が終わるのではないかといった恐怖を払拭することができます。

そうすることは親の役目です。子供にとってその喧嘩が消えない心の傷にならないと断言できません。少しでも夫婦喧嘩を見せて子供に申し訳ないと感じるのであれば、子供のトラウマにならないように、子供の脳の傷として残らないようにしてあげなければなりません。

夫婦喧嘩は子供の前ではしないようにしよう

子供にとって、家族はかけがえのないものです。自分の大切な世界であり、生きていく場です。その場が暴言や暴力など荒廃した環境になることは、怖くて辛いことです。ただ子供が願うのは、優しくて仲良しの両親と平穏に過ごしていくことです。

両親が子供にとって一番しなければいけない事は、子供が必要のないストレスを感じずに安心して過ごせる幸せな家庭環境を与えてあげることです。そういった環境があって初めて、子供は怖がらずに成長し、自分を形作って大人になっていくことができます。

そういった環境を子供に与えるためにも、夫婦喧嘩は子供の前でしないように心がけましょう。子供の前ではできる限り仲が良いことをちゃんとアピールして、子供を安心させてあげましょう。

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この記事のライター
sakukana613

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