そろばんを習う効果やメリットとは?計算力だけじゃない!
東大・京大生の8割がそろばん学習経験者という話をご存知ですか?実は今、小さい子供を持つお母さんの間でそろばんが人気なのです。そこで、そろばん学習のメリットや効果などをまとめました。計算力だけで終わらない数々の効果や、費用・弊害などについてもご紹介します。
目次
そろばんは人気の習い事!効果やメリットが知りたい!
そろばんは、現役東大生が塾を除いて一番役に立った習い事と答えたと取り上げられたこともあり、今大人気の習い事です。そこで今回は、そろばんを習わせたいと考えているお母さんたちが気になるそろばんの効果やメリットをまとめました。一方で、「そろばんは意味がない」というそろばん経験者の方の声もご紹介します。そろばんを習うと起こる弊害や、必要な費用についてもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そろばんを習うメリット2つ!
そろばんを習うことのメリットとは何でしょうか。実際にそろばんを習っていた人の声から、他の習い事と比べて良いと感じたポイントを2つご紹介します。
費用が安い
まず初めに皆さんがそろばんに感じるメリットは、費用が安いということでした。そろばん教室の一般的な月謝は、日本珠算連盟によれば4,000円~12,000円だそうです。ちなみに、東京都内の平均月謝は6,000円(週3回、1回1時間)となっていました。
また月謝以外の費用が安いこともあります。そろばん教室で必要なそろばんは、初心者用なら4,000円~で購入することができ、それ以外に必要な道具はありません。他の運動系の習い事ではユニフォームや試合の遠征などで何かと費用が嵩みますが、そろばんでそうした費用がかからないのは大きなメリットといえるでしょう。
資格がとれる
もう1つのメリットは、履歴書に書ける資格がとれることが挙げられます。具体的には珠算能力検定と暗算能力検定があり、どちらも日本珠算連盟と日本商工会議所が認めている資格です。資格があると、例えば受験や就職試験のときにそれだけで計算に強いことや記憶力・集中力が高いことなどをアピールすることができます。
そろばんを習う効果7つ!
記憶力や集中力が付く、数字に強くなる、といったイメージしか持たれないことの多いそろばんですが、実はそれだけではありません。そろばんを習うと得られる効果を7つにまとめてご紹介します。
記憶力・直観力が磨かれる
2桁以上同士の掛け算も暗算で計算するそろばんでは、集中して数字を覚えていくことで記憶力を高めることができます。また、日本医科大学の河野貴美子先生による研究では、そろばんによる暗算(珠算式暗算)は通常の算数式暗算とは違い、イメージなどを司る右脳を使うことが解明されました。数字ではなくそろばんの珠を動かして計算する方法は、記憶力や直観力を鍛えるのに効果的なトレーニングだといわれています。
注意深く観察する力が養われる
そろばんを使う計算は、膨大な数の問題をこなします。桁数も大きなものばかりで、決められた時間内に集中してトレーニングを行います。正解を出すためには一つのミスも許されない繊細な集中力が求められ、その中で注意深く観察する姿勢が養われていきます。
集中力がつく
そろばんで計算するのには集中力が不可欠です。一心に数字と向き合い、無心で膨大な数の問題を計算していくうちに、おのずと質の高い集中力が身に付いていきます。また、そろばんの珠を弾く音や指先運動には脳を刺激する効果があり、幼い年齢から始めるほど脳を育てるのに役立ちます。
数字に対する苦手意識を持ちづらくなる
子供の頃から何桁もの数字を計算し続けることで、数字を身近に感じるようになります。大人になると会社の財務諸表や発注など意外なところで数字と関わることが多いものですが、そろばん経験者はそんなときに頼もしい存在になるでしょう。
イメージやひらめき力が身につく
イメージやひらめき力とそろばんが結びつかないという人が多いですが、実はひらめき力を司るのは脳の中でも右脳です。そろばんの計算は右脳を刺激しますので、計算に強くなるだけでなくイメージ力やひらめき力も高める効果があるのです。
情報を処理する力が身につく
情報処理能力は、情報にあふれた今の社会で生き抜くために大切な能力だといわれています。そろばんで計算しているときの脳内では、数字をイメージでインプットしながら瞬時に計算し、それを数字に置き換えアウトプットする作業が行われます。そのトレーニングを重ねることで、必要な情報を取捨選択し処理する力が養われます。
速く聞き速く読む力が身につく
そろばんのトレーニングの中には、「読上算」という口上で読み上げられた数字を計算していく種目がありますが、そうした計算方法は速く正確に聞き取る力を高めてくれます。また、数字をひとかたまりごとに素早く読み進める計算方法は速く読む力を養うのに効果的です。これらを子供の頃から行うことで、大人になっても能力が定着されるといわれています。
そろばんを習う効果がないという人がいる理由とは?
ときにそろばんの習い事に意味がないという人がいます。その理由は、その人がそろばんのメリットが身に付くまでに辞めてしまったことがほとんどのようです。そろばんの習い事は最低でも週2回以上通わないと効果が期待できないといわれていますが、それだけの時間を割けない人も多くいると思われます。
また、計算能力だけに目を向けて、習っていた頃のような計算スピードは持続しないからという人もいます。ただ、そろばんの効果は計算スピードだけではなく、記憶力やひらめき力といった目に見えない効果もあります。
そろばんを習うことに弊害はあるの?
メリットや効果を挙げてきましたが、そろばんによる弊害とはどんなことでしょうか。主にいわれる2つを解説します。
そろばん計算に慣れると計算の工夫をしなくなる
例えば小学校などでは、22×4を初めて計算するときは一度20と2に分けて4を掛ける方法を習ったりしますよね。そうした答えを導き出すまでの過程で思考力が養われるメリットがあるのですが、そろばん計算に慣れているとその過程を飛ばしてしまい、計算の工夫をしなくなってしまう弊害があるといわれています。
習い事の掛け持ちがしづらい
そろばんの習い事の理想的な習い方は、週2回以上が良いとされています。間が空くと記憶が付かずそろばんを習う効果が得づらいというのが理由ですが、そうすると他の習い事に割ける時間がないというのがもう1つの弊害です。かといって週1回に減らしては中々そろばんが上達せず、友達との差が出てやる気が削がれたりする懸念も出てきてしまいます。
そろばんは何歳から習うのがおすすめ?
脳が大きく発達するのが5歳から10歳の間といわれており、それに合わせて小学1年生頃から始めるのがベストだといわれています。しっかりした子なら幼稚園生からでも始められます。逆に小学高学年になると能力が身に付くのに時間がかかる恐れがあるので、遅すぎると良くないともいわれています。
そろばんはいつまでやるべき?やめ時は?
習い事を始めたら、いつやめるかというタイミングが難しいと感じる人が多いようです。そろばんをやめるタイミングとして最も多いのは、中学受験を始めるとき、または中学校に進学したときのようです。受験期は塾で忙しくて習い事の時間が取れないでしょうし、中学校に進学すれば部活動が活発になります。また、他に魅力的な習い事が現れることもあるでしょう。
とはいえ、続けられるのならいつまで続けてもそのことによる弊害はありません。本人の意思を尊重してあげるのがベストでしょう。
そろばん教室の選び方とは?
そろばんを習うと決めたら、自分の子供に合ったそろばん教室を選びたいですよね。最後に、そろばん教室の選び方を3つのポイントにまとめました。
曜日・週何回通うか
まずは、今の生活を振り返ってみて、週に何回、何曜日なら通えるかを考えてみましょう。先述したように理想の通い方は週に2回以上とされていますが、実際の生活に当てはめてみてどうでしょうか?目星を付けているそろばん教室までの距離や送り迎えの方法も重要です。無理なく長く続けるためにも、通いやすさも視野に入れて選んでみてください。
子供と先生の相性
そろばん教室は、先生との相性もとても大切です。教室が厳しいまたは緩すぎるといった相性は、各家庭の教育方針や子供の個性にも大きく左右されます。口コミだけで判断せず、体験教室や見学に行って先生との相性を判断するようにしましょう。
そろばんを習う費用
そろばんは一般的な習い事に比べて費用が安めではありますが、それでも月々の出費として生活費から捻出しなければなりません。教室によっては入学金や冷暖房費などの諸費用がプラスでかかる場合もありますので、注意しましょう。
そろばんを習う効果はいっぱい!おすすめの習い事!
今回は、そろばんの習い事についてご紹介しました。記憶力や直観力など、大人になっても役に立つ効果がたくさんありましたね。昔から定番の習い事であり、効果やメリットも研究によって保証されてきています。弊害も考慮に入れつつ、ぜひ子供の習い事に取り入れてみたいですね。