子供の習い事の費用はどのくらいかける?家計の負担にならない予算は?
子供には何の習い事をさせていますか。その費用は毎月いくら掛かっていますか。子供の将来にお金はいくらでも使いたいという気持ちはありますが家計のことを考えると割り切りが必要なところです。習い事にかける費用の目安はどのくらいなのか、アンケートをみながら解説します。
目次
習い事にどのくらいの費用をかけてる?
バンダイのアンケートによると子供の習い事にかかる月額費用がどのくらいかと言うと平均で13,899円との結果が出ています。習い事の種類別で最も高いものは学習塾で平均は15,362円、次いで高いのは英会話で平均は8,761円になります。低いものは習字が平均3,451円、次いで水泳の平均6,471円になります。これらを見ると学習に関する習い事に費用をかける傾向が見られます。
習い事の費用は中学生まで上がり続ける!
バンダイ子供アンケートによると小学生より中学生のほうが習い事の費用が上がっていく結果が出ています。これは子供の学年が上がるにつれて習い事が複数になり月謝が増えていくこと、月謝自体の値上がりなどで費用が増えることが原因と考えられます。
小学校高学年以降、教育系の習い事の費用が増える!
小学校高学年の中学受験や中学生が高校受験を視野に入れると子供にたいして学習塾を検討する必要があります。また、授業についていく目的で学習塾に通うことも考えられます。その為子供の学年が上がるにつれて教養系の習い事から教育系の習い物の費用が増えていく傾向があります。
子供が社会に出るまでにどのくらいの費用がかかる?
文部科学省のデータによると幼稚園・小学生・中学生・高校生の15年間にかかる子供の学習費用がどのくらいかかるのかと言うと、すべて公立の場合でおおよそ540万円、すべて子供が私立に通うと1,770万円と3倍強の差があります。各家庭により子供を公立に通わせるのか小学生から私立に通わせるかによって大きく費用は変わっていきます。これに子供が習い事を15年間ずっと続けたと仮定すると、平均の金額で計算すると15年間で約250万円かかることになります。
子供の教育費用の『かけどき』と『貯めどき』を知ろう!
子供の教育費用は長期的に見ると家計を圧迫します。最も大切なのは教育費用であくまでも習い事はサブになります。習い事にお金をかけすぎずメインの教育費用を貯めることが大切になります。教育費用の貯めどきは子供が小学生になる前になります。子供が小学生や中学生になるとやる気に合わせていくつかの習い事を始めるケースが多く、教育費用を貯める時期が終わり、教育費用をかけるほうに変わっていきます。
家庭における習い事費用の月額の目安は?
子供には色々なことを学ばせたい、将来に向けて可能性を広げてあげたい。親の願いはあるものの家計の問題は避けて通れません。目安として手取りの5%が習い事にかけるべき金額と言われます。そのかけるべき費用のポイントをみていきます。
習い事を始めるには?費用の試算をしっかりと!
習い事を新しく始めると毎月の固定費が新たに増えることになります。固定費はなかなか減らすのは難しい費用なので小学生から始めた習い事も中学生まで続けていくと家計の負担が増えていきます。また、一人っ子と兄弟がいる子供でも負担に違いが出てきます。月謝の予算をどのくらいと決めておき子供の人数で割ってその金額で習い事を続けていくようにしましょう。
始めたい習い事の費用を確認する
子供の習い事にかかる費用は月謝以外にも入会費、道具代(バレエの衣装、野球のバット、グローブ、習字の筆など)や遠征費などがあります。習い事の費用は教えるところの考え方によっても変わってくるので、必ず複数のところからかかるすべての費用を調べて細かく比較しましょう。
現在の年収から無理のない費用を算出する
先に述べた通り目安として手取りの5%が子供の習い事にかけるべき金額と言われます。具体的な費用がどのくらいかと言うと手取りの年収が360万円の場合は年間で約18万円、手取りの年収480万円の場合は年間で約25万円が習い事にかけることができる費用になります。
費用が足りない場合は家計の支出を見直す
子供の習い事にかける費用は月の手取り収入から食費などの毎月必要なお金と貯蓄するお金を引いた中から、予算を考えましょう。習い事以外にも洋服を購入する、旅行の費用にお金を使いたい場合も出てきます。習い事の費用が増えれば被服費を減らす、あるいは行楽費を減らすなどして足りない費用を補う工夫をしていくようにしましょう。
習い事に費用をかけすぎないように注意!
最初は負担が少なかった習い事の月謝も小学生から中学生になるにつれ高額になっていきます。月謝が家計の負担にならないためにどうすべきかチェックポイントを見ていきます。
毎年家計をチェックすることが大事!
習い事の月謝は年々増加する可能性があるのでこまめに家計をチェックしましょう。収入より支出が多くなってしまったら月謝を含めた支出で無駄なものがないか費用を見直すくせをつけていきましょう。
習い事は「1つ増やしたら1つ減らす」が原則!
しっかりとした理由がないまま習い事を始めて、子供が小学生から中学生になるにつれ習い事の種類が増えていく家庭が見られます。月謝が安い習い事ほどこの傾向が見られますが、毎月の支払いも増えて家計を圧迫します。その習い事が子供に必要なものかどうか、子供がどのくらいやりたいと思っているのか見直していきましょう。家計の予算には限りがあるので基本は1つ増やしたら1つ減らすのがベストです。
習い事の費用は月謝だけではない!諸経費もしっかり確認しよう!
消耗品、遠征などの費用も馬鹿にできません。習い事の種類によって諸経費は大きく異なります。人気の高い習い事の具体的な金額を上げていくと、水泳では水着1,500~3,000円程度、ゴーグル1,000~1,500円程度、スイミングキャップ1,000円程度、比較的安価ですが体の成長に応じて買い替えが必要になります。英会話の場合は教材費に大きな差が出やすく月に30,000円かかるところもあります。事前に確認をして家計と相談の上選びましょう。
習い事の費用を賢く抑えるテクニックとは?
子供の習い事にお金はかかるものですが可能なら安く抑えたいものです。市や地域が主催している習い事は月謝が比較的安価のものが多くあります。市や地域が主催している習い事で子供に習わせたいものがあれば検討してみて下さいね。また、勉強に関しては通信教育が費用を抑えることができるのでおすすめです。
【番外編】子供の習い事に対する親の本音とは?
習い事に対して親はどんなことを期待しているのでしょうか。習い事に期待する内容によって異なる親の本音や習い事を始めた理由を番外編として取り上げます。
子供が興味を持ったものはやらせてあげたい
ここに当てはまる親の本音には以下の本音がみられました。
- 親の主導で習い事を始めても身に着かないと思うので興味を持ったものしかさせない。
- 上の子がしていた習い事に興味を持ったので一緒にさせることに決めました。
長く続けてほしい
ここに当てはまる親の本音には以下のものがみられました。
- 書道を習わせています。日々の積み重ねによってこそ上達するものなのでこつこつ続けていくことを期待している。
- どんなことも一朝一夕にはできないもの。嫌なことも逃げずに取り組むことで忍耐力を身に着けて欲しい。
自分の好きなこと・得意なことを見つけてほしい
ここに当てはまる親の本音には以下のものがみられました。
- コンピューターに興味があり小学生から必修になるのでパソコン教室でプログラミングを学ばせています。
- そろばんの学習で右脳を鍛えると計算力・暗算力が向上し受験勉強にも有利になるため
できないことができるようになる体験をしてほしい
これに関しての親の意見は以下のものがみられます
- 小学生にになったらプール授業が始まるので少しでも泳げるようになって欲しいから。
- 音楽が好きなのでピアノが弾けるようになると楽しくなると思うからです。
- 自分で目標を立てて積極的に課題に取り組む力を身に着けて欲しい。
壁にぶつかった時に進む力を身に着けてほしい
ここに当てはまる親の本音には以下のものがみられました。
- スポーツを通じて強い体と精神力を身に着けて欲しい(リトルリーグに子供を所属させている親)
- 進級テストをクリアすることにより壁を乗り越える喜びを感じて欲しい(スイミングスクールに子供を通わせている親)
- 日々の取り組みで弾けなかった曲を弾けるようになった喜びを感じて欲しい(ピアノ教室に子供を通わせている親)
将来につながるきっかけになってほしい
ここに当てはまる親の本音には以下の意見があります。
- 不確定な時代だから勉強以外で確実なスキルを身に着けさせたい(プログラミング教室に子供を通わせている親)
- 英会話を習わせています。人見知りする性格なので英会話を通じて色々な人とコミュニケーションがとれるようになればいいなと考えています。
習い事の費用は無理のない範囲で収めることが重要!
子供には色々な体験をさせてあげたいと思うのは親として当然の気持ちです。ですが子供の習い事は長期にわたって月謝を含め色々な費用が発生します。家計を圧迫せずに子供が満足できる習い事ができるように工夫していきましょう。