子供にイライラした時の対処法!イライラする・しないママの違いも!
子供にイライラした時、感情任せに怒ってはいけないと分かっていても中々思い通りにはいきません。そこで今回は、子供にイライラしてしまう原因を詳しく解説していきます。イライラした感情のコントロールの仕方等、対処法についても併せて紹介するので、悩んでいる方は必見です!
目次
子供にイライラするのは私だけ?
子供が悪いことをした時やお行儀よくご飯を食べなかった時、イライラしてしまうというママも多いのではないでしょうか。「外で見かけるママはみんな子供に対して優しい対応をしているのに」と、無意識に他所のおうちと比べてしまったママも中にはいるかと思います。それでは、イライラするママとしないママの違いとは一体何なのでしょうか。今回は子供にイライラする原因をもとに、対処法や将来もたらす影響について詳しく解説していきます。
子供にイライラする原因とは?
無意識に子供を思い通りにしたい
子供にイライラしてしまう原因は、自分の中の「枠」を越えた時が最も多いようです。無意識のうちに「ここまでなら大丈夫」「これ以上は無理」という枠を自分の中で決めていて、子供の行動がこの枠からはみ出すことがイライラに繋がるというのです。こうしたイライラは「リフレーミング」と呼ばれる療法で対処し、気持ちをコントロールすると治るとも言われています。
過去の自分が親にされた心の傷
イライラを通り越したような激しい怒りがこみ上げてきた場合は、過去の自分が親にされた「心の傷」が原因とも言われています。例えば自分が子供達と同じ年くらいの頃、片付けをしなかったら酷く叱られた記憶があるとします。こうした記憶はその時からずっと自分の心の奥底に根付いていて、自分自身の子供が片付けをしなかった時に無意識に親と同じ行動をしてしまうのです。
自己否定の感情がある
「自己否定の感情」とは、子供が何らかの課題につまずいた時に、「私がきちんとしつけなかったせい」や「母親失格だ」などという感情が出てくることを言います。こうした自己否定の感情は、子供が理想通りの行動をしてくれなかったことが原因で起こり、無意識のうちに自分を焦らせてしまうのです。
子供へのイライラが止まらない時はどうしたらいいの?
イライラを爆発させる前にその場を離れる
子供へのイライラが止まらない時は、頭ごなしに怒鳴る前に一旦その場を離れましょう。大きな声や物音を立てて子供へ怒鳴りつけて謝罪させたとしても、それはイライラの原因となる物事への謝罪ではなく親への恐怖からくる謝罪です。子供の安全を確保した上で、トイレやお風呂などに少しの間逃げましょう。現実逃避をするのではなく、怒りの感情を鎮めるようコントロールするのです。
イライラしていることを子供に伝える
子供は大きな声で怒られると、まずは親の怒りを鎮めようと謝罪しがちです。反対に、落ち着いた口調でゆっくりと諭した方が子供には伝わりやすいのです。聞く耳を持たない時はテレビ等の音を全て消し、子供と同じ目線になってから深呼吸をします。そして、子供の目を見て「今あなたがした事に対して、ママはとても怒っているよ」としっかりと伝えましょう。
それでもイライラが止まらない時は、「ママのイライラが落ち着くまで、少しこのまま静かにしていようね」と伝え、敢えて子供を膝の上に乗せて抱っこするのもおすすめです。
イライラする時間の制限を定める
イライラする時間の制限を定めるというのは、5分・10分で鎮めようという意味ではありません。例えば食事中、子供が遊び食べを始めて中々食べ進めてくれなかった時、きちんと食べるよう言い聞かせたり注意したりします。それでも子供が聞く耳を持たなければ親のイライラは増す一方です。そんな時は怒鳴りつけるのではなく、一旦皿を洗いに席を外しましょう。そしてお皿を洗い終えた時にはイライラが鎮められるようコントロールするのです。
配偶者と子供の対応役をチェンジする
家庭内で子供に注意をしても聞いてもらえずイライラが止まらない時は、配偶者に対応を任せてしまうのも1つの方法です。止まらないイライラをその場で鎮めるのは至難の技なので、1度部屋の外に出て頭を冷やしましょう。その場を見ていた配偶者が第3者的な目線でうまく諭してくれる事もありますよ。配偶者と2人で子供を叱りつけるのは恐怖心を与えるなどの悪影響をもたらすので、片方はフォロー役に回るようにしましょう。
自分が幼少期だった頃を思い出してみる
止まらないイライラを少しだけコントロールできる時は、1度自分の幼少期時代を思い出してみましょう。案外自分自身もうまくできなくて親を困らせていた可能性もあります。反対に、親からきつく叱られて嫌な思いをしていた可能性もあるのです。昔の自分を思い出す事で子供の気持ちに寄り添う事ができるかもしれません。
罪悪感や自己嫌悪が待っていることを想像する
子供を酷く叱りつけた日、泣きながら寝てしまった子供の寝顔を見て罪悪感が押し寄せてくる事はありませんか?こんなに愛おしくて可愛い自分の子供に、どうしてあんな言い方をしてしまったのかと自己嫌悪に陥る事もあります。感情のコントロールができないイライラは、子供を怖がらせてしまうだけです。後に来る罪悪感と自己嫌悪を想像するのも1つの対処法ですよ。
子供にイライラしない対処法はあるの?
自分の感情をコントロールする
子供にイライラしない方法は、自分の感情をコントロールするのが理想的です。とは言え、初めからできていれば悩む事はありませんよね。感情をコントロールするためにも、まずは物事を広い視野で捉える事から始めてみましょう。片付けて欲しいのに片付けてくれない時は、まだ遊びたいのかもしれません。ご飯の途中で遊び始めた時は、お腹がいっぱいなのかもしれません。こうした広い視野を持つ事で、少しだけ気持ちに余裕を持てるようになります。
子供は親の言うことを聞くわけがないと理解する
子供だって1人の人間で、生まれ持った性格もあります。何でも親の言う事を聞くかと言えば、そうではありません。親とは違う体で違う頭を持っているのだから、親の言う通りに聞き分けよく動く事はないと考えましょう。
子供に親の理想や完璧を求めない
手先が器用だからハサミも上手に使えるはず、この問題が解けたからこっちの問題も理解しているはず、などの考え方をしていませんか?これらを思う事は問題ありませんが、できなかった時にイライラするのは親の理想を押し付けていたからです。子供は失敗から学んで成長していくものなので、完璧を求める事をやめましょう。
子供にイライラしてばかり毎日。子供の将来への影響はどうなる?
攻撃的な人間になる
止まらないイライラで子供を叱りつけていると、様々な影響をもたらします。その1つが攻撃的な人間になるという事です。これは大人になってから影響があるのかというとそうではありません。幼少期にも影響をもたらし、お友達を叩いたり酷い言葉で傷つけたりする可能性があります。
実年齢より幼いふるまいをする
親にイライラされてばかりの環境で乳幼児期を過ごすと、周りが落ち着いた頃にイヤイヤ期が始まって実年齢よりも幼いふるまいをする可能性もあります。精神的に荒れた親が子供と穏やかな関係を築くのは難しくなり、子供の精神成長を止めるほどの影響力を及ぼします。
良好な親子関係は望めない
良好な親子関係を築くためには、子供が「自分の親は僕(私)の気持ちを理解してくれている」「愛されている」という実感を持っているかが重要です。イライラが止まらないからと何度も叱る親に対して、子供は愛されているという実感を持ちません。これではこの先も良好な親子関係を望む事は難しいでしょう。
子供にイライラしない親はいるの?イライラする親との違いは?
自分の感情をコントロールできる
子供にイライラしない母親は、無意識のうちに感情をうまくコントロールする事ができます。イライラする親は自分の枠の理想像があるので、子供がご飯を残しても食べ過ぎても無意識のうちにイライラする事でしょう。反対に、イライラしない親は、自分の枠ではなく子供の枠に寄り添う事ができているのです。自分の理想を押し付ける前に、まずは子供の気持ちを考えてみましょう。
子供は親の言うことを聞かないことを知っている
ネットや雑誌からの不確かな情報によって、子供への理想像を抱いている親も少なくありません。ですが、これらの情報は理想ではなく、あくまで「目安」として捉えるようにしてください。「◯歳になったらこんな事ができますよ」というのは、1人1人違います。言われた事をできないから叱るのではなく、「言う事を聞けたらすごいな」くらいに留めておきましょう。
子供にイライラしてしまった時の対処法を知ろう!
子供に対してイライラしてしまうのは、無意識に親の理想像を押し付けている事がほとんどです。イライラは子供にとっても悪影響をもたらすので、まずはその理想像を捨てましょう。また、イライラが止まらない時の対処法は様々ありますが、まずは1つずつ実践して自分に合う方法を探してください。いきなりイライラしない親を目指そうとすると我慢が続き、後に爆発してしまう可能性もあります。失敗しながらで良いので、少しずつ環境を変えてみてくださいね。