育児ノイローゼの対処法!なりやすい人の特徴・症状・原因をチェック
育児ノイローゼは、誰にでもなる危険性があるものです。まず、ノイローゼに、なりやすい人の特徴・症状・原因を知ることが大切です。子供はママの笑顔が大好き。だから、ママが少しでも笑顔で育児ができることを願っています。ママの笑顔が子供の笑顔につながります。
目次
育児ノイローゼとは?
育児のストレスで精神的に不安定な状態
育児ノイローゼとは??
女性の身体のホルモンバランスの崩れと、育児によるストレスによって、精神的に不安定な状態に陥ってしまうことが原因でおこります。
妊娠中は、多少の不安もあったでしょうが、それよりも生まれてくる赤ちゃんを待つ楽しみが勝っていたことでしょう。そして、初めて赤ちゃんに会った時はとても嬉しくて母親なら誰しも『生まれてきてくれてありがとう』そう思ったはずです。
でも、実際にうまれてみると、育児って初めての事ばかりです。毎日が、育児と家事とでへとへとになってしまいます。
そして、『こんなはずではなかった』と感じてしまうママもいることでしょう。
育児のストレスを少しでも軽くして精神的に不安定な状態を減らしていきましょう。
育児ノイローゼの原因を知り、自分の今の状態や症状をチックリストなども利用して知って下さい。
そうすれば、どう対処していけばいいのがわかってくると思います。
誰にでもなる危険性がある
育児ノイローゼは、「私はならない?」「私だけがなってしまうの?」
どちらも違います。
誰にでもなる危険性があることを知っていて欲しいです。
人は、心と身体がともに元気であればストレスが少しくらいあっても大丈夫です。でも、心と身体のバランスが崩れてしまうと、誰しもがストレスで押しつぶされてしまいそうになります。
家に子供と2人でいるとなんとなく孤独を感じたり、子育てに自信がもてなかったり、子供のしつけはママの責任だと思ったりするといろいろな悩みを抱いてしまいます。
心と身体のバランスを保ちながら、ママたちが笑顔で過ごせる毎日であってほしいです。だって、ずっと一緒に過ごしているママだからこそ、子供の変化や成長を日々味わえるし、喜びも一番に感じることができるのですから。
育児ノイローゼの症状
それでは、育児ノイローゼの症状について解説します。
まずは、どんな症状があるのかを知ることから始めましょう。読みすすめていくと、自分にもあてはまる症状があるかもしれません。
むやみに心配することはありませんが、どの症状もそのまま何もせず放置しておくことはよくありません。放置していると症状は少しずつ悪化していきますので、少しずつ対処していきましょう。
うつっぽくなる
さっきまで、元気で心がうきうきしていたのに、急に何もかもが嫌になったり、イライラしたりという場合もあります。
気分の浮き沈みが大きくなったり食欲がなくなったり、何もしたくなくなったりする場合もあります。
まずは、自分の気になる症状を、紙に書きだしてチェックしてみるのもいいですね。
イライラしやすくなる
初めての育児に、家事もする日常。誰しも、時にはイラっとすることもあります。
でも、ほんのちょっとしたことでもすぐイライラするとか常にイライラしてしまう・理由もなくイライラすなんて症状が頻繁に起こるようになっていたらできることから早めの対処をしましょう。
ものが考えられなくなる
育児も家事も常に考えながら行動するママ。
女性の素敵なところは、2つのことが同時に出来るところです。子供をあやしながら、料理をするとかは当たり前。これは余談ですが、テレビをみながら食事ができるのも女性らしいです。
男性はテレビに夢中になると食事の手がとまってしまいます。男性は1つのことしかできません。(脳の使い方が違うらしいです)
何をやるにも、考えることが必要です。物事を何も考えたくない・考えられないという症状が出てきた場合も早めの対処をしましょう。
好きだったものにも興味がわかなくなる
あなたは、何が好きですか?
友達とのおしゃべり・ランチ・ガーデニング・映画を見ることなどきっと好きな事がたくさん思いつくと思います。
育児をしていると時間の余裕がありませんが、やってみたい気持ちはたくさんあるでしょう。
何だか最近好きだったものに興味がわかなくなった。特にしたいことは何もないなくなったという場合も早めの対処をしましょう。
マイナス思考になる
育児をしていて大切なことは、『失敗しても大丈夫』『なんとかなるよ』という前向きな考え方です。
『私なんかダメ』『私だからできないんだ』なんて自分自身に対してマイナスの思考になることはよくありません。
マイナスの考え方が、ますます気持ちを沈ませていきます。気が付かないうちに、常にマイナス思考が働いていませんか?チェックして見て下さい。
眠れなくなる
赤ちゃんの時は特に、授乳時間も多く24時間つきっきりでママはなかなか眠ることができません。夜泣きなどがでてくるとそれもつらいですね。ママは寝不足になってしまいます。
ただ、眠る時間がとれないのと眠れなくなるのとは違います。
身体がとても疲れていて横になって眠ろうとしても眠る時間なのに、眠れなくなってきたという時は、早めの対処をしましょう。
外出をしなくなる
育児をしていると、忙しくてなかなか外出する時間も減ってしまいます。ただ、日々の買い物とか気分転換に外出は必要です。晴れた日にはお日様にあたるのも大切です。(紫外線対策は必要かもしれませんが。)
気分的にだんだん外に出るのがおっくうになり、外出することも嫌になりほとんど外出しなくなっているという場合は早めの対処をしましょう。
人と関わる気をなくす
人間は、常に一人では生きていけません。人と人との出会い・関わりはとても大切です。助けてもらったり、助けてあげたり『ありがとう』の気持ちをもって人と接することは素敵です。
親と子の2人だけの時間ばかりでなく、なるべく、人との関わりを持ちたいものです。
人とおしゃべりをすることも関わることも嫌になったとか、そんな気分にはなれないなどといった症状も気をつけましょう。
育児ノイローゼの原因
では、なぜ育児ノイローゼになってしまうのでしょうか?その原因をお伝えします。
肉体の変化
産後は、女性ホルモンが大きく変化します。
10か月かけて、変化してきた身体が、出産を機に元の状態に戻ろうとします。ホルモンのバランスは自分の意思ではどうにもなりません。
ホルモンの急激な変化で、孤独とか不安を感じてしまう傾向もあるようです。その変化に心身ともについていけず、身体の不調を訴える人もいるでしょう。
また、育児に対してストレスが適度のストレスならいいのですが過度のストレスが強すぎると、自律神経の乱れになります。自立神経の乱れもまた、身体の不調を起こしてしまいます。
大切なことは、あんまり頑張りすぎない事です。『これくらいでいいっか』とおおらかな気持ちを持ちたいです。誰かに相談すること・人に甘えることも必要です。
子供と二人っきりの時間が大部分
育児をする前は、家事以外は、自分だけの時間もあったし多少は好きなこともできていたし、人と会うことも出かけることも自由に過ごせてました。
でも、子供を産んで子育てを始めると女性の生活は大きく変わります。育児と家事に追われる毎日。子育てをしていく中で『孤立』しているような感じを持つママもいるかもしれません。
日中はどうしても、親子2人っきりになってしまいます。
子育ては、人に甘えていいんです。ママが一人で無理しなくていいんです。困った時は誰かの力を借りてください。恥ずかしいことではありません。
子供もママも、他の人とかかわる時間も大切です。特に、子供は成長するにつれて保育園みたいに友達がたくさんいる場所も大切です。
夫がわかってくれない
子供が泣いても、何で泣いているのか?おむつが濡れているのか・お腹がすいているのか・体調が悪いのか悩んでしまうことたくさんあります。
毎日が一生懸命のママのことを、なかなか夫がわかってくれない。夫は何も協力してくれない。今までと何の変りもない生活を夫はしている。
そんな夫に対して、イライラがだんだん溜まっていくと良くない方向へ向いてしまいます。
『いつもありがとう』『がんばったね』など感謝の気持ち・認めてほめてくれる言葉があるといいですね。子育てを2人終えた私から、ママたちの夫へのささやかな願いです。ママも自分で自分を褒めましょう。
手がかかる性格の子供
子供はみんなそれぞれ違います。『夜泣き』ひとつをとっても大変な赤ちゃんと夜泣きをせず育つ赤ちゃんがいます。
『どうしてうちの子はこうなのか』『うちの子だけがこうなのか』と思うことはあると思います。
ただ、ママの想いは自然と子供に伝わります。『子供は手のかかるもの』と思って接することができるといいのですが、心に余裕がないと、うまくいかないことあります。
2歳児と3歳児の特徴についてお話します。
2歳児は、運動能力も言葉の能力も発達してきます。その上、第一反抗期がやってきて『イヤ』という事も多くなります。
どう対処したらいいのか戸惑ってしまいますが、子供も伝えたい気持ちがうまく伝わらないとか新しいことをやってみたいとかいろんな感情をうまく伝えられず『イヤイヤ』といってしまうのです。
3歳児になると、2歳児のように自分自身よくわからないで言う『イヤイヤ』でなく自己主張が強く表れるようになる『イヤ』にかわります。
だんだん成長してくるにつれ『しつけ』を意識するでしょうが、まず、ママも感情的にならずに子供の気持ちを受け止めることが大切です。
そうはいっても理想と現実は違います。気持ちが追い付いていきません。
どうして言う事をきいていくれないのとつまずきや不安を持ったり、イライラが増すこともあります。
そこに必要なのはママが相談できる相手や場所です。
手のかかる性格の子で、ママも感情的になりやすく症状が進んでいく場合には子供を保育園に預けるとい選択肢もあります。子どもにとっても保育園は必要な場所です。友達同士のかかわりも大切です。
しつけは、本来家庭できちんとするものですが、集団の中で学んでいくことも大切だと思います。
大人と話す機会が少ない
核家族の場合、日中はどうしても夫以外の人と話す機会が少なくなります。
子供も大人もリフレッシュするためには、外に出て人と触れ合う事・話をすることは必要です。
また、子供も同じで自分の親以外の大人と話す機会も必要です。保育園では、いろんな年齢の子供も大人もいるのでいいですね。
夫が近くにいない
日中に、夫がいないのは仕方ありません。ただ、なかなか仕事が忙しく帰りが遅かったり帰ってもほとんど会話もなく寝てしまう夫もいるかもしれません。
そうすると余計に、夫が帰宅してからイライラばかりをぶつけてしまいがちです。でも、自分の素直な気持ちを伝えて少しでも協力してもらいましょう。
父母も義父母も頼れない
近くに父母や義父母がいれば、困った時に相談したり、ちょっとだけでも子供をみてもらったりできます。それだけで、心のイライラが一瞬でも和らぎます。でも、なかなかそうできないのが現状です。
離れていても、電話で話をして子育ての先輩として、アドバイスもらいたいですね。
ママ友を作っていない
同じ年齢の子育てをしている現役のママ友はいてほしいですね。
公園に出かけてみたり、自治体のママサークルとか母子クラブ等を調べて出かけてみましょう。子供の保育園のこと・しつけのこと何でも相談できるママ友作りましょう。
育児ノイローゼが心配な人のためのチェックリスト
ママだけでなく、パパも幾つ当てはまるかチェックして見て下さい。
チェックする項目は10個です。
- 疲れているのに眠れない。何度も目が覚める。
- 食欲がない。または、過食気味。
- いつも身体がだるい。
- やる気がでない。
- イライラしてしまう。
- 物事を悪い方に考えてしまう。
- 子供がかわいいと思えない。
- 人と会いたくない。
- 気持ちが不安定。
- 思っていることを身近な人に言えない。
☆YESのチェック数はいくつありましたか?多いほど、育児ノイローゼの可能性が高いです。ただ、数が少なくても油断はできません。症状の軽度に差がありますから自己判断しないで、誰かに相談してみることがとても大切です。対処できることから行動しましょう。
出典:MAMARINA
育児ノイローゼになりやすい人の特徴
育児ノイローゼになりやすい人の特徴は??
まず知ること。そして、自分はどうしたらいいのか、対処していくための参考になると嬉しいです。
頼れる人や相談できる人がいない人
育児に関して、1人で抱え込んでしまうと、どんどん自分を追い詰めてしまう方向に向かいます。
悩んでいること・困ったことを、誰かにきいてもらうだけでも心が軽くなります。
神経質で色々なことを気にしてしまう人
育児は失敗がつきものです。初めての経験ですし、育てるママも育てられる子供もみんな違います。
『きちんと子育てしよう』『失敗しないようにしよう』とか、周りの人の目が気になる・些細なことも気になる・こういった人も、育児ノイローゼになりやすい人の特徴です。
責任感が強すぎて自分で抱え込んでしまう人
責任感が強いのは良いことですが、育児においては強すぎると自分一人でやらなければならないと思い込み、自分だけで抱え込んでしまうのでよくありません。イライラが激しくなったり、ストレスが膨らんでいきます。
育児は、誰かに頼っていいんです。
他人と自分を比べて劣等感を感じてしまう人
あなたのお子さんにとって、ママはあなただけです。子供はとにかくママが好きです。
だから、他人と自分とを比べて『私なんか・・』と自信を無くす必要はありません。
人は人・自分は自分というくらいの気持ちで、育児を楽しんでほしいです。その時しか過ごせない時間です。
弱さを隠そうとして弱音を吐けない人
口で強がりをいっていても、誰しもみんな本当は弱い生き物です。だからこそ、人を頼っていいんです。弱音を言っていいんです。助け合うための家族です。
誰にも頼りたくない・すべてを自分だけでやろうとすると、逆に自分自身で精神的に追い詰めてしまいます。
真面目で手を抜けない人
育児も家事も、とにかく一生懸命。いいことなんですけど、育児は思うようにはいきません。何事もほどほどという気持ちも必要です。真面目に家事も育児もこなそうとするとママの心も体も壊れてしまいます。
自分で気持ちを追い込んでしまわないように少しくらい手抜きもいいではないですか。
息抜きが器用にできない人
心身共に穏やかにいるためには、ストレスをためない事です。そのためにたまには息抜きも必要です。
おしゃべりでもお茶でも、自分がリフレッシュできることを少しだけ取り入れながら育児をしましょう。そうすることが、育児を楽しみながらやっていけるコツだと思います。
完璧主義の人
育児において、完璧は必要ありません。ママの思ったように子供は成長しません。思うようにいかないからと言って自分を責める必要もありません。
だって、子供は日々成長しています。そして、変化があるからこそ子育ては楽しいのです。
育児以外にもストレスの原因がある人
生きている以上、ストレスのない人はいません。上手く発散しながらストレスと付き合うことも必要です。
ただ、育児以外に夫や姑との人間関係や、自分が子どもの頃に虐待を受けていて心理的につらい経験があるなどといった原因があると不安やストレスも大きくなってしまいます。
「自分だけはならない」と思い込んでしまう人
自分だけは、育児ノイローゼにはならないという思い込みは危険です。ありのままの自分を受け入れる事、そして子供もありのままを受け入れる事、どちらも難しいことですが大切なことです。
育児ノイローゼの対処法を知っておこう
人と関わる機会を持つ
日中はどうしても、子供とママと2人だけで過ごすことが多くなってしまいます。人とかかわる機会を自分から作っていくことが大切です。特に同じ立場にある現役ママたちと触れ合えるといいですね。
どうしても、外出が難しい時には電話で話をしたりメールでやりとりでもいいです。人との関わる時間を持ちましょう。心が軽くなります。
自分を責めない
初めての育児は、失敗することも悩むこともたくさんあって当たり前です。最初からすべて、わかって何でもできる人はいません。
だから、うまくいかなくても自分を責めないで下さい。悩んだり困ったりしたら誰かに相談したらいいんです。子育て中の人・経験した人に相談すれば、悩みが簡単に解決する時もあります。
失敗を割り切る
育児は、誰もが初心者です。失敗してもいいじゃないですか。『失敗は成功の基』
失敗した自分を責めるのではなくて、毎日頑張っている自分を『よくやった』と褒めましょう。
適度に息抜きをする
たまには息抜きもしましょう。頑張りすぎないことが何でも長続きする秘訣です。赤ちゃんが寝ている時には一緒に寝ることも必要です。
抱っこ紐やベビーカーで短時間でも外出できるようになったら家から出てみましょう。公園でママ友と話をしたり、一緒にお茶や適度な息抜きをしたりママがリフレッシュすることが大切。いつも笑顔でいるために。
完璧な正解はないと理解する
育児に『完璧なママ』は必要ではありません。
一人で何でもきちんとやろうすると、いろんな思いをため込んでしまいます。それがストレスとなってしまいます。子供が求めているのは、完璧なママではなく、きっといつも笑っている 『笑顔の素敵なママ』だと思います
心療内科に行ってみる
心療内科とは、ストレスからくる身体の不調を診察してくれる診察科です。心と身体の不調を治療してくれるところです。症状がひどくならない間に、対処することが大切です。
疲れがどんどん溜まって育児ノイローゼの症状がひどくなると、家事がうまくこなせなくなったり、他人や家族とうまくつきあえなくなったりまた子供を虐待してしまうこともあります。
まずは、カウンセリングを受けましょう。
自分の家庭が複雑だったり、過去虐待を受けたことがあったりそんな経験をお持ちの方がママになった時になんだかうまく子供に向きあえないなんてこともあります。まずは、自分の症状を先生に伝えて相談しましょう。原因を探り、あなたの症状にきちんと対処して下さいます。
カウンセリングだけで症状が良くなることもあります。病院に行く時はできれば夫と一緒に行かれるといいかもしれません。子育てには夫の協力も必要です。
カウンセリングだけでは、症状に対処できない場合は、投薬治療も必要となります。
不安がらないで、治療を早めに受けることがママの症状を少しでも早く和らげることになります。
産婦人科や小児科で相談してみるのもおすすめ
身近に相談できる人がいない時は、出産をした産婦人科やかかりつけの小児科などに出掛けて相談してみるのもいいです。
顔見知りの先生もいらっしゃるし、自分のことも子供のこともよくご存じなので安心して相談できると思います。育児の相談・心の相談 何でも気軽に話しましょう。
心配になったら誰かに相談しよう
毎日頑張っているママさん、一人で抱え込んで悩まないで下さいね。悩みは誰かに話すことによって少しだけでも心を軽くすることができます。心配な事・不安な気持ち・誰かに相談しましょう。
同じ子育てをしているママ友・子育てを経験してきた先輩ママ・夫や自分の母親 相談しやすい人でいいんです。
各市町村には、子育て支援センターがあります。また、子育てホットライン(無料電話)もあります。相談できるものは、しっかり利用して下さい。