2018年05月23日公開
2019年11月17日更新
離乳食の作り方!初心者ママに知ってほしい基本レシピを徹底解説!
そろそろ離乳食を始めてみたいけど作り方がわからない、そんな悩みはありませんか。ミルクや母乳ばかりだった赤ちゃんが初めて口にする食べ物は、おいしくて身体にやさしい物をあげたいですね。離乳食の作り方を楽しく学んでみましょう。
目次
初めての離乳食
ミルクや母乳を飲んで栄養を摂っていた赤ちゃんも、成長するにつれて大人が食べている物に興味を持つようになります。
兄弟や大人が食べている様子をじっと見てよだれを垂らしていたり、口をモグモグ・パクパク動かすようになったら、そろそろ離乳食を与える時期です。およそ生後5~6か月頃、支えがあれば椅子に座れるようになるころです。
離乳食は、初期・中期・後期・完了期の4つの段階に分かれています。
赤ちゃんの飲み込む力、噛む力がついて、消化機能が整うまでは、段階を追って離乳食を進めていきましょう。
離乳食はどう進めるの?
ミルクや母乳だけを飲んでいた赤ちゃんは、まだ固形物を噛んだり飲み込んだりする力がありません。この時期は、口に入れたものをただ飲み込むことしかできません。食べたものを消化する機能もまだ未熟です。
離乳食初期のころは、赤ちゃんが飲み込みやすい、ミルクと状態が近い水分の多い10倍粥から始めましょう。
一日一回、授乳のうちの一回分を離乳食に当てます。ミルクの時間の少し前、なるべく同じ時間帯にしましょう。
最初の日は、10倍粥を赤ちゃんスプーン1杯から始めます。翌日もスプーン1杯、3日目からスプーン3杯、と赤ちゃんの様子を見ながら徐々に増やしていきます。10日ほど10倍粥を続けたら、野菜のペーストへと進みます。
離乳食初期のころは、ほんの少ししか食べられないので、離乳食の後にはミルクや母乳をあげます。
10倍粥に慣れたら、裏ごししたほうれん草の葉先や人参・かぼちゃなどの野菜を1種類ずつ、ペースト状にして10倍粥に混ぜて与えます。まずは人参ペーストがおすすめですが、赤ちゃんが嫌がったらほんの少しづつにしてみましょう。
この時期の離乳食は新しい味に慣れる、ごっくんと飲み込む練習をする時期です。いくつかの注意点をおさえつつ、食べることが嫌いにならないように工夫してみましょう。
離乳食を手作りしよう!注意点は?
離乳食の初期は、赤ちゃんが無理なく飲み込める、水分の多い状態にします。
おかゆもまずは水分の多い10倍粥から。先におかゆの上澄み液である重湯から試すのもよいでしょう。野菜や果物も繊維の多いものは赤ちゃんが飲み込みやすいようにすり鉢ですりつぶしたり、裏ごしします。
新鮮な食材を使い、作り置きをする場合は、冷凍でも1週間ほどで食べきるようにしましょう。
調理器具も清潔な物を使うのはもちろん、離乳食用に小さなお鍋があると便利です。
また、後でご紹介する時短術も参考にしてみてください。
注意点:最近は食物アレルギーを持つ子も増えています。離乳食の時点で食物アレルギーを発症する子も少なくありません。新しい食材を試すときには、アレルギーの出にくいものを1日1種類から与えるようにしましょう。
先輩ママが教える離乳食作りの時短術!
毎日少しづつ離乳食を作るのは大変です。赤ちゃんがお腹の空いたときにタイミングよく食べさせてあげられるように、時短術をご紹介します。
1.1週間分の離乳食をまとめて作り、小分けにして冷凍保存する。
離乳食初期は、まだ赤ちゃんが食べる量はとても少ないので、まとめて作ってふた付きの製氷器に入れて冷凍保存します。製氷器のひとマス分が、初期の離乳食にはちょうどよい量になります。
2.おかゆは炊飯器で大人のご飯と一緒に作る。
大人のご飯を用意するときに、米と水を入れた耐熱容器を炊飯器の真ん中に置いて、大人用の米と一緒に普通に炊きます。月齢に応じて水分量を調節すれば、いろいろなやわらかさのおかゆを作ることができます。
火を使わず炊飯器にお任せできるので、おすすめの時短術です。あとは小分けして冷凍しておきましょう。
3.ハンディブレンダー・ミキサーを使って食材を細かく、ペースト状にする。
食材をすり鉢ですりつぶしたり、裏ごしするのは手間が掛かり大変です。
ハンディブレンダーやミキサーなら短時間でトロトロになるので、あると便利なキッチン用品です。
4.電子レンジを使う。
おかゆも電子レンジで作ることができます。レンジ使用の離乳食用おかゆ調理器も市販されているので、急いでいるときにも手が掛からず助かります。
また、野菜や肉類も小さく切って電子レンジで加熱すれば、簡単にやわらかくなります。
注意点:レンジで加熱する時間が長いと食材がパサついてしまうこともあるので、注意しましょう。
5.冷凍野菜や冷凍果物を使う。
新鮮な食材を使うのが理想的ですが、忙しい毎日で買い物が間に合わないこともあります。
そんな時用に、冷凍庫に市販の冷凍野菜や冷凍果物を常備しておくと安心ですね。
あらかじめ小さめにカットしてあるものが多いので、離乳食にも使いやすいでしょう。
赤ちゃんの離乳食を作るのが辛くならないように、ご紹介したような時短術をどんどん利用するとよいですね。
離乳食の基本!おかゆの作り方
おかゆはお米から作る方法とご飯から作る方法があります。
ここでは、基本のお米から作るおかゆの作り方をご紹介します。
1.軽く洗ったお米は水を切り、鍋に入れます。
おかゆのやわらかさに合わせたの水を注ぎ、20~30分吸水させます。
2. 強火にかけ、沸騰したら弱火にしてふたを少しずらして30分ほど炊きます。
この時、吹きこぼれや焦げ付きに注意しましょう。火を止めて10分蒸らしたらできあがり。
初めての離乳食には欠かせない10倍粥の作り方
初めての離乳食は10倍粥から。お米からお鍋で作ると、お米の甘味が引き出されて美味しいおかゆが出来上がります。
〈お米から作る10倍粥の基本の分量〉 お米1:水10
作りやすい分量 お米…大さじ2(30g)、水…300㏄
1.軽く洗ったお米は水を切り、小鍋に入れます。
お米の10倍量の水を注ぎ、20~30分吸水させます。
2. 小鍋を強火にかけ、沸騰したら弱火にしてふたを少しずらして
30分ほど炊きます。火を止めて10分蒸らしたらできあがり。
3.離乳食初期の場合は、できた10倍粥を裏ごししたりすりつぶす。
お米から作るおかゆはとてもおいしいのですが、もう少し短時間で作れる、炊いたご飯から作る10倍粥の作り方も覚えておきましょう。
〈ご飯から作る10倍粥の基本の分量〉 ご飯1:水5
作りやすい分量 ご飯…60g、水…300~350㏄
1.小鍋にご飯と水を入れ、弱火で約30分加熱する。
焦げつかないように、時々小鍋の底からヘラで混ぜる。
2.ご飯がふっくらとやわらかくなったら火を止め、蓋をして10分ほど蒸らす。
3.粗熱がとれたら、裏ごししたりすりつぶす。
脱マンネリに!パン粥の作り方
赤ちゃんの初めての離乳食の基本は10倍粥ですが、離乳食も進み、他の食材も試してみたくなったら、パン粥を作ってみましょう。
〈パン粥の基本の作り方〉
作りやすい分量 食パン…15g(6枚切りの4分の1)
いつも飲んでいる粉ミルク(水だけでも可)…80ml
1.食パンの耳を切り取り、パンの白い部分だけを細かく刻む。
3.弱火で約5分煮て、冷ます。
パン粥の注意点
パン粥も食べやすい離乳食ですが、パンには食物アレルギーの原因となりやすい小麦粉が使われています。
まだ消化機能が十分に整っているとはいえない赤ちゃんには、気を付けたい食材です。
赤ちゃんが離乳食に慣れてきた6~7か月以降に、小さじ1杯から、赤ちゃんの様子を見ながら与えてみましょう。
定番の人参ペーストの作り方
おかゆ以外に、離乳食の初期からおすすめできるのが、人参ペーストです。
人参には、ビタミンA(カロテン)、カリウムなどの栄養が豊富に含まれています。
免疫力を高め、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあります。鼻や喉の粘膜を丈夫にする効果も期待できるため、風邪予防のためにも積極的に与えたい野菜です。
そのままでは硬くて食べられない人参も、人参ペーストにすることで赤ちゃんにも食べやすくなります。
人参のやさしい甘さが気に入る赤ちゃんも多いので、ぜひ作ってみましょう。
〈人参ペーストの作り方〉
作りやすい分量 人参…中1本
1.人参の皮をむき、薄く輪切りにする。
2.鍋に人参と人参がひたひたになる量の水を入れ、やわらかくなるまで煮る。
3.やわらかくなったら、ハンディブレンダーやすり鉢などでペースト状にします。
さらに、お湯やミルクでのばして丁度良いやわらかさにしましょう。
〈時短術を使っての人参ペースト〉
1.耐熱容器の中に、小さく切った人参とひたひたの水を入れておきます。
2.炊飯器にセットした内釜の真ん中に、1.の耐熱容器を入れて、
普通にご飯を炊きます。
3.ご飯が炊きあがったら、耐熱容器内の人参を取り出してつぶし、
水分を足してペースト状にします。
これも定番!重湯作り方
重湯とは、10倍粥のご飯粒を含まない上澄み液のことです。
いきなり10倍粥から与えるのが不安な場合は、重湯から始めてみましょう。
今まで飲んでいたミルクや母乳とは違う味、初めてのスプーンに慣れるためにも、10倍粥よりもやさしい口当たりの重湯がお勧めです。
赤ちゃん用のスプーンで一杯。重湯を上手にごっくんできるようになったら、10倍粥に挑戦してみましょう。
やっぱり手作りがいい!
赤ちゃんの離乳食を作るのは、慣れないと大変に感じるものです。
市販の離乳食も種類が豊富に揃っているので市販のものを購入するのも良いのですが、時短術や便利グッズを利用することで離乳食作りはぐっと楽になります。
やはり手作りのよさは、赤ちゃんのために新鮮な食材を選ぶことができて、作りたてを食べさせてあげることができることです。
赤ちゃんにも食の好みはあります。味の濃い薄い、硬さややわらかさを赤ちゃんの好みに合わせてあげられるのも、手作りの良さですね。
とはいえ、離乳食を作っている時間がないときや、外出時には市販の離乳食があるととても助かるものです。
離乳食を与えるにあたっての注意点をふまえた上で、手作りや市販のもの・時短術などを上手に使い分けて、楽しい離乳食の時間を過ごしましょう。