赤ちゃんの生活リズムはいつから?月齢別に整え方を紹介!
子育ては出産を終えると待ったなしに始まりますよね。初めての育児をする中で、夜なかなか寝付いてくれないなど赤ちゃんとの生活リズムの違いに戸惑ってしまうお母さんはたくさんいます。ここでは赤ちゃんがどんな生活リズムで過ごしていくのか月齢別の例をまとめました。
いつから赤ちゃんの生活リズムは整えられるの?
お腹の中にいた時には同じ生活リズムで過ごしていた赤ちゃん。お腹の外に出て過ごすようになると大人とは全く違う生活リズムで過ごすため、出産でクタクタな上に育児でも思う通りにいかないと疲れてしまいますよね。赤ちゃんの生活リズムで苦労するお母さんは約7割とほとんどのお母さんに立ちはだかる壁でもあるようです。では、赤ちゃんの生活リズムはいつから整ってくるのかが気になるところですよね。実際のところ、はっきりいつから整えられると決まっているわけではなく、赤ちゃんによって成長のスピードは異なるため整ってくる時期も違ってきます。
新生児の時期には睡眠や授乳を短い間隔で繰り返しますが、1ヶ月を過ぎる頃になるとメラトニンという睡眠を促すホルモンが生成され始め、昼間に起きている時間や夜に寝ている時間が少しずつまとまってきます。一般的には3〜4ヶ月ごろになると1日24時間という体内時計が出来上がって生活リズムが整ってくるようですが、それよりも低月齢のうちから朝はカーテンを開けて光を浴び、日が落ちたら部屋を暗くして眠る準備をするなどの生活を習慣化しておくとよいでしょう。
赤ちゃんの自然な生活リズム!理想のスケジュールは?
赤ちゃんの生活リズムには個人差があり、いつからどうなっていくというのは一概には言えませんし、みんなが同じパターンになっていくわけではありません。ここではいつからどのような生活リズムになっていくのか、月齢ごとの赤ちゃんの様子を例として紹介していきます。
新生児〜2ヶ月の生活リズム
新生児から2ヶ月頃の赤ちゃんには、まだ昼夜の区別はありません。1日の大半は授乳と睡眠の繰り返しで過ごします。特に新生児の時期は1日約15〜20時間とほとんどを眠って過ごし、2〜3時間おきにおっぱいやミルクを欲しがります。赤ちゃんによって睡眠時間や授乳回数はそれぞれで個人差がありますが、基本的には赤ちゃんの欲求のまま生活していても大丈夫な時期です。また、新生児の時期には1日に15〜20回もおしっこをしたり、多い子は10回ほどうんちをします。こんなに回数が多くて大丈夫?と心配になるお母さんもいるかもしれませんが、この時期の赤ちゃんは消化機能が未発達のため、1回量が少なく何度も排泄をします。だから回数が多くても心配はいりません。
2ヶ月頃になってくると授乳のリズムも定まり、自分で飲む量を調節するようになってきます。また、遊び飲みをするようになるなど赤ちゃんにも少し余裕が出てきます。この時期になると睡眠時間も次第にまとまっていきます。また、2ヶ月頃になり生活リズムが少しずつ落ち着いてきたら、ベビーカーで外に散歩に出かけて自然に触れたりすることも良い刺激となるかもしれませんね。ただし、まだ体力や抵抗力がないので人混みは避ける、短時間だけにするなど気をつけてあげましょう。
3〜5ヶ月の生活リズム
3ヶ月頃になると夜中の授乳回数が減り、まとめて寝ることができるようになってきます。昼間の生活リズムはまだ確立していないので、眠たそうにしている時には寝かせてあげ、赤ちゃんの欲求を優先してあげましょう。うんちは毎日出ていなくてもいつもの様子と変わらないようであれば心配ありません。ただし、何日も出ていない、明らかにいつもと様子が違うなどおかしいなと思った時には病院で受診してもらいましょう。
4ヶ月頃には授乳回数が1日6〜8回程度になってきます。個人差はあるものの決まった時間におっぱいやミルクを飲むようになってきます。うんちは3ヶ月頃と同様に様子を見てあげましょう。また首すわりもしっかりしてくるので、一緒にお出かけをすることが少しずつ増えて楽しめるようになってくる時期です。
5ヶ月頃になると昼夜の区別がはっきりしてくるので、生活リズムにメリハリをつけてあげることが大切になってきます。昼間起きている時間も長くなるので天気のいい日は散歩に行ったり、家の中でも一緒に遊びながら声をかけてあげたりしながらのびのびと遊ばせてあげるとよいでしょう。また、5ヶ月後半頃になってくると離乳食を食べ始める赤ちゃんも出てきます。それによってはうんちの状態がゆるくなったり、回数の変化が出てくることがあります。
6〜8ヶ月の生活リズム
6ヶ月頃になると大人が食べているものに興味を示すようになってきて、1日の生活リズムの中に離乳食の時間が加わってきます。初めは食べるのに慣れていないので時間もかかりますが、赤ちゃんのペースに合わせて食べさせてあげましょう。授乳の回数や量はこれまでと同じくらいで大丈夫です。また、おしっこの量も増えてくるのでかぶれてしまわないようにこまめにおむつ替えをしてあげましょう。お風呂の時間はできるだけ毎日決まった時間にして、夜の寝つく時間も一定にしてあげるとよいでしょう。
7〜8ヶ月頃になると赤ちゃんの生活リズムのパターンも決まってきて、午前と午後にお昼寝をして夜もまとめて寝るようになってきます。離乳食も1日1回から2回に増やし、決まった時間に食べさせてあげるようにしましょう。また、離乳食を食べることに体が慣れてくるとうんちの形状も固まってきます。
9〜11ヶ月の生活リズム
9ヶ月頃になり、おっぱいやミルクを飲む量が以前よりも減ったように感じたら、朝・昼・夕方の3回食で離乳食を食べさせてあげましょう。食後におっぱいや母乳を欲しがるうちは満足するだけ飲ませてあげてもよいでしょう。また、9ヶ月頃からは離乳食の時間を1日の生活リズムの柱にしていきます。夜10時頃に寝つき、朝8時頃には起きるようになると理想的です。
また、9ヶ月を過ぎてくるとうんちやお昼寝のタイミングも一定になってきます。生活リズムが整い、1日のパターンが一定化してきます。
1歳から1歳半の生活リズム
1歳を過ぎる頃にはだんだんと体力もついてきてお昼寝の回数が減り、時間も少なくなってきます。起きている時間は外で遊んで体を動かしたり、一緒に絵本を見たり、時間を区切ることでメリハリをつけてあげるとよいでしょう。夜から朝にかけては早寝早起きの習慣を意識して、大人の生活に合わせて夜更かしさせてしまわないように規則正しい生活にしてあげることが理想的でしょう。
1歳半以降の生活リズム
1歳半頃になると離乳食が完了する子も出てきます。幼児食に移行したら1日1〜2回、決まった時間におやつをあげましょう。基本的にはこれまでと変わりませんが、体力がついてきてお昼寝の時間が短くなったり、逆にお昼寝はしっかりするのに夜はなかなか寝てくれない子も出てきます。夜にしっかり眠れるように外で遊ぶ時間を増やすなど、その子に合わせた生活リズムで過ごせるようにしていきましょう。また、昼間のおしっこの間隔が2時間以上空いてきたり、夜寝ている間におしっこが出ていないことが増えてきたら、トイレトレーニングを始める子もいるかもしれません。子どものペースに合わせてゆったりと進めていきましょう。
生活リズムが崩れてしまった時の改善法
これまでに書いてきたことの通りに毎日過ごせたら理想的ですが、赤ちゃんの機嫌や体調は毎日異なり、それに伴って生活リズムを毎日一定に保っていくことはなかなか難しいことです。では、生活リズムが崩れてしまった時はどのように改善していくのがよいのでしょうか。
外出でリズムにメリハリをつける
家の中にいるより、外出をして日光を浴びたり風に当たったり、いつもとは違う環境の中にいることで赤ちゃんは刺激を受けます。そうすることで適度に疲れて眠くなるので、生活リズムを改善することにも繋がります。また、お昼寝の時間が長い子は短くしてみましょう。お昼寝が短くなることで、夜はスムーズに寝つくことができるようになるかもしれません。
1日の運動量を増やしてみる
体力がついてくると、動き足りなくてパワーが有り余ってしまう子もいます。夜なかなか寝付いてくれない時には、日中の運動を増やしてあげることで生活リズムの改善に繋がります。昼間に十分に発散させてあげることで夜は疲れてスムーズに寝ついてくれるでしょう。成長するにつれて体をたくさん動かして遊べるような遊びを取り入れるなど、遊び方を工夫してあげるのもいいかもしれませんね。
赤ちゃんの生活リズムは崩れて当たり前!心に余裕を持って!
赤ちゃんの個人差はとても大きく、睡眠時間や授乳の回数・量はそれぞれに違ってきます。これまでに書いたことはあくまで理想です。周りの赤ちゃんたちと比べてしまって、なんでうちの子はこんなに寝てくれないの?などとついつい比較してしまいがちですが、焦ったりイライラせずにその子のペースに合わせてどっしり構えてあげることが大切です。また、行き詰ってしまった時には家族にも協力してもらいながら、心に余裕を持って過ごしましょう。
赤ちゃんも規則正しい生活を
人の体内時計は25時間というサイクルでできていることが最近の研究でわかってきていますが、私たち大人が過ごす24時間というサイクルに修正されていくのは、実は赤ちゃんの時期からなのだそうです。そして赤ちゃんの時期に覚えた生活リズムは大人になっても保つことができます。ついつい大人の生活リズムに合わせて夜更かしさせてしまったりと大人中心の生活リズムになってしまいがちですが、赤ちゃんのためにも早寝早起きや規則正しい生活を心がけたいですね。