授乳期間はいつまで?母乳はいつまで赤ちゃんにあげればいいの?

赤ちゃんとの生活に慣れてくると、授乳っていつまでするんだろう?と考えますね。 授乳は赤ちゃんとママとにとって大切なスキンシップですが、赤ちゃんの成長のためにも期間を決めたほうが良いといわれています。 授乳はいつまで、どのくらいの期間行えばいいのでしょうか?

授乳期間はいつまで?母乳はいつまで赤ちゃんにあげればいいの?のイメージ

目次

  1. 1いつまで授乳する?
  2. 2授乳するメリット&デメリット
  3. 3授乳をやめるメリット&デメリット
  4. 4母乳はいつまで出る?
  5. 5母乳の栄養はいつまである?
  6. 6授乳をやめたいときは?
  7. 7授乳期間は親子の大切な時間

いつまで授乳する?

筆者もつい最近まで悩んでいた問題のひとつに、筆者の下の子供にいつまで授乳する?というものがあります。特に寝る前と夜間の授乳が必須だったので問題は大きかったです。

先輩ママにいつまで授乳したか聞くと、9ヶ月の物心が付く前にという方や、多くは1歳までの期間にという方などが多かったです。
仕事を持つママは、産休の期間が1年の場合が多くそれを目安にする方も多いようです。
他にはやむを得ずママの事情で早めにやめてしまった方もいました。

授乳期間はいつまでが平均的?

世界保健機構(WHO)では、母乳の持つ免疫力などから2歳まで授乳期間を持つことを推奨しています。

しかし上記でも産休の例でお話したとおり、日本では平均1歳を授乳期間の目処の1つにされるママがとても多いようです。一歳頃の赤ちゃんは離乳食も完了期に近いので口から食べる食事で栄養を補うことが出来るという考え方もあります。

世界の授乳期間の平均は約2~4歳と日本の平均よりずいぶんと長い期間授乳するようです。

3時間おき授乳はいつまで?

出産した産院や、助産師さんに日中・夜間かまわず3時間おきに母乳をあげることが理想だとアドバイスされた方が多いと思います。

その理由は、平均的に新生児期(生後1ヶ月)から2~3ヶ月の赤ちゃんの生活リズムは大体3時間寝て起きて母乳を飲むといった感じだからです。まだまだ内蔵も小さくたくさんの母乳を身体の中に貯めておくことが出来ないので平均2~3時間のリズムでの授乳が必要になります。

夜間も授乳が続くとママもとっても疲れますが、いつまでも同じ状況が続くわけではないので授乳回数が多い期間も頑張って乗り越えましょう。

赤ちゃんも4ヶ月を過ぎた頃になると身体も大きくなり、一度に飲める母乳の量が増えると段々授乳時間の間隔が広くなっていきます。

授乳時、片方飲んで赤ちゃんが、満足して寝てしまうことがありますが足の裏を刺激するなどしてなるべく両方の母乳をしっかり飲ませましょう。ママのおっぱいの張り方の偏りの解消になることと赤ちゃんも徐々にたくさんの量を飲む練習になります。

特に寝る前の授乳途中に寝てしまった場合、起こして両方きちんと飲ませてあげることで赤ちゃんがまとめて寝てくれるのでおすすめです。

赤ちゃんにもママにも個人差があるので、予防接種などで小児科を訪れた際赤ちゃんの体重を参考に小児科医相談し、もらったアドバイスを参考にするといいですね。

夜間の授乳はいつまで?

夜間の授乳はママにとって、とても辛い母乳をあげる時間です。
ついついこの辛い期間がいつまで続くのか考えてしまいますね。

赤ちゃんがいつ母乳を欲しがるか気になって眠りが浅くなったり、起きて抱っこして授乳する場合は直前まで寝ていたにもかかわらず母乳をあげることになるので睡眠不足にもなります。

しかしまだまだ一度にたくさんの母乳を飲むことが出来ない赤ちゃんや母乳以外の水分を摂らない赤ちゃんにとって夜間に授乳する期間も貴重なものです。

日本では平均的に夜間に授乳する期間も、授乳をやめるタイミングと同じく平均1歳を目処にされている方が多いようです。
 

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離乳食がはじまったら?

実際、筆者が助産師さんにもらったアドバイスは、離乳食を食べ始めた赤ちゃんにも食後欲しがれば授乳するというものでした。

ここでの注意点は『食後』に授乳するということです。
離乳食は食事に慣れることに合わせて、その文字の通り離乳するためのものなので食事より前に与えてしまうと赤ちゃんは満足してしまい離乳食を食べない場合があります。

授乳するメリット&デメリット

筆者が授乳に関して感じたメリットは、赤ちゃんとの密接なスキンシップが取れること・母乳の栄養面や免疫力・特に寝る前は自然に睡眠を誘うので寝かしつけが簡単なことです。
さらに夜間泣いたとしても授乳すればまた自然と眠りについていたのでその点も助かっていました。

デメリットは母乳をあげるママには母乳の為に、食べられるものと食べられないものがあったこと、特にコーヒーが好きなので飲めなかったことが辛かったです。いつまでも続く問題ではありませんが毎日のことなので辛いですよね。

ここではさらに詳しく、授乳するメリット&デメリットについてご紹介します。

【メリット】赤ちゃんとママのスキンシップ

授乳のその体勢からもわかるように、授乳する間はママと赤ちゃんはぴったりとくっついて最高のスキンシップを取ることができます

お互いの体温を感じ、ママは赤ちゃんの重さや甘い香りなどを感じ幸せな気分になる方も多いと思います。
密接するので目も合いやすくコミュニケーションもとりやすいです。

授乳することで普段の生活の時間より赤ちゃんをより近くで観察できるので、ちょっとした変化にも気がつきやすいです。

また、寝る前に授乳すると寝落ちする赤ちゃんも多いので時間がかかる寝かしつけが必要ありません。
他にも夜間でも泣いたりぐずった時に授乳すれば、赤ちゃんはママに抱かれてさらに授乳によって安心することが出来ます。

授乳はママにとって最大の武器といっても過言ではないでしょう。しかもこの貴重な時間はいつまでも続くわけではないので大切にしたいですね。

【メリット】赤ちゃんにとって栄養豊富&免疫の生成

母乳に含まれる栄養や免疫成分は赤ちゃんにとって必要不可欠なものです。

特に出産直後から10日頃まで出る初乳にはβ-カロチンが豊富に含まれています。
またお腹の中で守られていた赤ちゃんを、産後も守るために母乳には免疫調整作用や抗菌・抗ウイルス作用があるものも多く含まれています

【デメリット】疲労&睡眠不足のママへの負担

授乳期に感じるデメリットといえばやはりママの疲労&睡眠不足への負担が一番大きいと思います。

どんなに疲れていても睡眠不足の状態でも赤ちゃんへの授乳はやめることが出来ません。
特に夜間の授乳は、直前まで寝ていて起こされてすぐに母乳をあげるので寝不足になります。

さらにママの体調が悪いときでも、寝る前に授乳が必要な赤ちゃんの場合ママはとても辛い状況になります。私も寒い季節に体調を崩した際、授乳だけは必ずしなければならなかったので「いつまで授乳するんだろう」と考えてしまいました。

また、赤ちゃんが新生児~3ヶ月くらいまでは授乳のリズムが、日中・夜間どちらもほぼばらばらで整わないことや、日中は家事などもあるので、ママの睡眠時間の確保が難しくなってしまいます。

【デメリット】赤ちゃんが母乳ばかり飲んで離乳食を食べない

他にも授乳中のデメリットで多くのママが悩む問題のひとつに赤ちゃんが母乳ばかり飲んで離乳食を食べないということがあります。

赤ちゃんにとって、生まれてすぐから日中のみならず夜間もずっと口にしている母乳は安心することが出来、さらにお腹も満たしてくれる最高のものです。実際、離乳食を初めてすぐの赤ちゃんは数回の離乳食の後離乳食を拒否してしまう場合もあります。

この場合母乳ばかり飲む・離乳食を食べないという2つのことで同時に悩んでしまうママが多いようです。

授乳をやめるメリット&デメリット

そろそろ授乳をやめようかと考えつつもなかなかその一歩を踏み出すことが出来ないママもたくさんいます。
私も寝る前の授乳でそのまま寝かしつけにしていたのでいつまで授乳するか、やめる時期について悩みました。

やはり授乳は赤ちゃんとママにとってとても大切なスキンシップの時間であり、授乳できるのは生まれてから授乳をやめる間に限られているので仕方がないことだと思います。

しかし授乳をやめるにあたって、ママにも赤ちゃんにもたくさんのメリットがあることも事実です。

ここでは授乳やめるメリット&デメリットをご紹介いたします。

【メリット】ママの睡眠不足の解消

授乳をやめることで生まれる最大のメリットは、ママの睡眠不足の解消です。

特に夜間の授乳は回数は少なくても身体的にはとても疲れます。

赤ちゃんと一緒にお昼寝ができる環境であればいいですが、赤ちゃんに兄弟がいたり家事もしなければいけないママは出産後常に睡眠不足の状態であることが多いです。

授乳をやめることによってママも夜間にしっかり睡眠が取れるとママの睡眠不足は解消し、美容や健康にも良い効果があります。

【メリット】ママの食生活に気を付けなくてもよくなる

授乳中のママは、自分が食べたものが母乳として赤ちゃんの体内に入るということを意識して食生活にとても気をつけます。

授乳をやめることで好きなものを食べることができ、好きなものを飲むことが出来ます。

乳腺炎や母乳の質の変化を恐れて食べられなかった話題のスイーツや、カフェインが含まれたコーヒーなど何も気にせず食べたり飲んだりすることが出来るようになることは、ママのストレス解消になり大きなメリットですね。

【メリット】ママ以外に預けられるようになる

授乳中のママは、長い時間赤ちゃんを自分以外の人に預けることは難しかったと思います。特にお昼寝でも寝る前に授乳していたママはなおさらです。

授乳している間は、短時間預けることが出来たとしても、完全母乳の赤ちゃんは哺乳瓶に慣れておらずママの母乳を哺乳瓶で飲むことが出来なかったりすることも多いです。

しかし授乳をやめることによって、赤ちゃんを預けることが出来るようになるので生活に大きな変化が生まれます。

赤ちゃんの兄弟と出かけることで兄弟のストレスを発散してあげたり、ママ自身も身軽に出かけられるのでおすすめです。

また授乳中は控えがちな、歯医者や美容院など自分のメンテナンスも出来るのでいいですね。

【メリット】赤ちゃんが離乳食をよく食べるようになる

筆者の経験したことですが、授乳をしている赤ちゃんは離乳食が始まっても意外としっかり母乳を飲みます。

特に筆者の子は離乳食より母乳のほうが良かったようで、授乳している期間はあまり離乳食を食べてくれませんでした。
生まれてからずっと飲んでいる母乳はお腹も心も満たされるので離乳食をあまり食べないのは当然かも知れません。

しかし授乳をやめることで赤ちゃんの離乳食を食べる量が大きく変化したという話をよく聞きます。
授乳をやめると赤ちゃんでもお腹がすくので離乳食を食べるようになります

ここで注意したいのは、離乳食を食べないからといって授乳をやめると赤ちゃんが栄養不足になってしまうことや、赤ちゃんの不安が大きくなってしまいます。

離乳食と一緒にしっかりと水分もあげましょう。

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【デメリット】赤ちゃんが精神的に不安になることがある

母乳は赤ちゃんが安心できる大きな役割を果たしています。

授乳をやめることによって赤ちゃんが精神的に不安になるのは当然のことといってもいいでしょう。
私の経験ですが、授乳をやめると夜泣きが始まり、泣いていなくても夜中にママを探して擦り寄ってくることが多くなりました。寝る前の授乳が精神安定剤にもなっていたのかもしれませんね。

これまで授乳を通して密接なスキンシップで安心していたものが、授乳をやめることでなくなってしまうので日中たくさん抱っこしてあげるなど、授乳とは違う方法でスキンシップで赤ちゃんを安心させてあげることが必要になります。
 

【デメリット】ママが太りやすくなる

授乳中は、ママの身体の中で常に母乳を造っているのでカロリー消費も激しくお腹がすくことも多いと思います。授乳でもたくさんのカロリーを消費するのでその分食べても太りにくかったと思います。

しかし授乳をやめることで、ママの身体はこれまで母乳を作ること・授乳することで消費していたカロリーの行き場がなくなります。

食事量やおやつの量を、突然減らすのはとても難しいことなので、授乳をやめても授乳中と同じ食事量を摂ってしまいママが太りやすくなってしまいます。

授乳をやめる際は、赤ちゃんへの授乳を減らす計画に加えて、ママの食事量を減らす方法も一緒に考えることをおすすめします。また、授乳中と同じようにママの栄養面を考えた食事を摂りましょう。

母乳はいつまで出る?

授乳中は赤ちゃんが欲しがる量にあわせて、ママの身体の中で母乳は作られます。

授乳をやめた直後はこれまで通り母乳が作られたまっているので、おっぱいがひどく張ってとても辛いです。
授乳をやめた後は少しずつ搾乳し、痛みを和らげるといいでしょう。

搾乳の回数を減らしながら様子を見ていると、平均半年~一年ほどで母乳がにじみ出てくることはなくなります。個人差があるので中には一年以上も母乳が出るという方もいるようです。

母乳の栄養はいつまである?

母乳の栄養は一年を過ぎると薄くなると見聞きすることもありますが、実際のデータ上の成分の数値はさほど変わりはないようです。

母乳はママの食べたものが血液になって、それを元に作られるので時間がたってもその栄養分に大きな変化はないと考えられます。

ただし平均的に赤ちゃんが6ヶ月を過ぎると身体も大きくなり、母乳の栄養だけでは足りなくなるので離乳食を開始することがすすめられています。

母乳の中で変化があるといえば、産後すぐ~10日ほどまで出る初乳は色も黄色っぽくドロッとしています。
それまでお腹の中にいた赤ちゃんが、お腹の外でも元気でいられるように栄養価が高くなっています。

授乳をやめたいときは?

授乳をしているママにとって、授乳は当たり前のものとなっているのででどうやってやめたらいいのか、授乳をやめて赤ちゃんとどう過ごしたらいいのか不安になりますね。特に寝る前の授乳については多くのママが悩んでいるようです。

授乳をやめる方法は卒乳・断乳の二つの方法に分けることが出来ます。

ここでは授乳をやめる時の方法についてご紹介します。

卒乳する?断乳する?

授乳をやめる方法は赤ちゃんが自ら離乳する卒乳と、ママが決めた日までしか授乳しない断乳という方法があります。

筆者は卒乳の経験がないので、卒乳を経験したママに聞くと、みんなそろって「それはある日突然来た!」と言います。いつものように授乳し、次の授乳時間が来たときにまったく母乳を欲しがらなかったり、授乳の時間すらスルーしてしまうそうです。

断乳は、ママが授乳をする期間を決め、その日へ向けて計画的に授乳回数を減らすなど赤ちゃんの意思に関係なく授乳をやめることをいいます。
これまで、お腹がすいたとき・不安になった時・寝る前など好きなときに授乳してもらっていた赤ちゃんは断乳へ向けてママが頑張っているとき大泣きすることが多いです。

大泣きするのを見てかわいそうだと、断乳することに心が折れてしまうママもいますが、夜間の授乳がなくなるとママも睡眠をしっかりとることができ、日中赤ちゃんのお世話もしっかり出来るなどメリットも多いので、グッと我慢することで一歩進むことが出来ます。

負担のない卒乳・断乳をしよう

長い間授乳をしてきたママと赤ちゃんにとって母乳をあげることをやめるというのは大きな負担になることもあります。

卒乳は赤ちゃんが自然に授乳を終えることから、赤ちゃんには大きな負担はありませんが、ママにとっては栄養面を確保しつつ食事量を減らすなどの身体のケアや、突然使われなくなった母乳のケアをしなけらばなりません。

また、寝る前に母乳をあげることで寝かしつけをしていた場合、母乳なしでの寝かしつけ方法を考える必要もあります。

平均的に1歳前後で卒乳する赤ちゃんが多いので、その日へ向けてママも準備をしておくのもいいですね。

断乳の場合、まだ授乳を続けて欲しい赤ちゃんと授乳をやめるために頑張っているママの精神的な戦いがとっても辛いです。いつまでも続くものではないですがとても辛いです。

断乳の場合、全く負担がなく行うことは難しいですが、母乳をあげること以外でのスキンシップを多く取る・ママ以外の人と多く触れ合うことで気をそらす・家の外に出て気分転換をする、寝る前に授乳していた場合は寝かしつけを他の人にやってもらうなど工夫しましょう。

授乳期間は親子の大切な時間

赤ちゃんに母乳をあげる期間はママと赤ちゃんならではの親子の大切な時間です。
授乳にかわるスキンシップはこれ以上にないと思います。
赤ちゃんをしっかり抱っこし母乳をあげることで赤ちゃんも安心することが出来ます。

いつまで母乳をあげるかなど、育児をしているままにはたくさんの悩みもありますが育児書などの平均的な数字にとらわれず、短く限られたその時間を大切に過ごしたいですね。

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この記事のライター
mma
男の子・女の子の2児のママです。

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