2018年05月28日公開
2018年05月28日更新
夜間断乳はいつから?成功させるコツと注意点を体験談付きで紹介!
赤ちゃんが生まれていつから夜にまとまって眠れるようになるんでしょう。夜、起こされずに赤ちゃんが継続して寝てくれたらママもゆっくり眠れますよね。夜間断乳はいつからはじめるのがいいのでしょう。夜間断乳を成功させて目覚めのいい朝を体感しましょう。
目次
夜間断乳とはいったい何?
夜間断乳とは、夜間に授乳をやめることをいいます。
夜間の細切れ睡眠から解放されてぐっすりと寝たいママや、仕事に復帰しようと考えるママに有効的な方法です。本格的な卒乳・断乳の前に行われるもので、昼間の授乳は今まで通り続けます。
夜間の授乳回数には個人差がありますが、赤ちゃんが何度も起きることによってママが睡眠不足に陥り、産後うつや育児ストレスにつながる危険性があります。ママが健康な状態で子育てできるよう、夜間断乳を検討する方法があります。
夜間断乳はいつからはじめる?
赤ちゃんは眠っているときに、夜泣きで空腹を知らせるとともに、気持ちが安心できるおっぱいを求めています。寝かしつけのやり方も授乳をしてそのまま寝かすというママも多いでしょう。赤ちゃんにとって大好きな授乳を夜の間だけとはいえ、やめさせるのは大変なことです。やると決めたら失敗しないように、夜間断乳はいつからはじめるのがいいのでしょうか。
夜間断乳をはじめる時期は?
夜間断乳をいつからはじめるかという明確なルールはありません。赤ちゃんとママの体調が万全のときにはじめましょう。時期としては1歳から1歳3ヵ月頃に夜間断乳をはじめたというママが多いようです。早くても離乳食に慣れはじめた生後7ヵ月頃、遅くても2歳頃に検討するようです。
夜間断乳をはじめるきっかけは?
離乳食が進み、夜間の授乳回数が減ってきた時期にはじめるママもいます。また、離乳食をあまりたべてくれないという理由から夜間断乳をはじめるママもいるようです。
授乳中のママは夜間の授乳で睡眠不足に悩まされることが多く、夜中に夜泣きで何度も授乳するのはママの疲れがとれません。夜間断乳することで夜泣きの解消につながります。睡眠不足を脱したい!と毎日の夜間の授乳が辛く感じるようになったときがはじめるきっかけにもなります。
また、職場復帰などの理由で子供を保育園に通わせるために、子供もママもしっかり睡眠を確保したいことがきっかけではじめるママもいます。
夜間断乳をはじめるメリットとは?
夜間断乳をするメリットは赤ちゃんにもママにもあります。それぞれのメリットを詳しくみていきましょう。
赤ちゃんのメリット
夜間断乳のメリットは、夜泣きがなくなり赤ちゃんが夜中にまとまって寝てくれるようになることでしょう。
また、夜間断乳することで離乳食を食べる量が増えます。夜間に授乳してお腹を満たしていたものがなくなるので、朝ごはんをモリモリ食べるようになり離乳食を食べるよろこびを感じます。離乳食をよく食べるようになると、昼間の卒乳・断乳がスムーズにできるきっかけにもつながります。
虫歯のリスクも軽減できるというメリットもあります。離乳食の食べかすが歯に残っている状態で夜間の授乳は虫歯になる可能性が高くなってしまいます。
ママのメリット
何と言っても一番のメリットは、ママは赤ちゃんの夜泣きで起こされることがなくなることから睡眠不足の解消でしょう。朝起きたときの身体の調子が全然違います。睡眠不足は思考の低下や、疲れやストレスが溜まりやすい体質になってしまったり、気力が湧いてこないといった負の要因を誘発します。十分な睡眠をとって体調のいい状態で育児に臨めます。
夜間授乳は赤ちゃんが寝ている状態で乳首を噛んだり、ひっぱったりして乳首を痛めてしまうことがあります。夜間断乳でそのリスクをなくすことができます。
また、本格的な卒乳・断乳の前に徐々に母乳の分泌を減らしていけるので、乳腺炎のリスクを軽減することに繋がります。
夜間断乳のやり方は?成功させるには事前準備が必要不可欠!
夜間断乳をはじめる時期を決めたら、それに向けて事前準備が必要です。やり方としては昼間の過ごし方、家族の協力がカギとなってきます。詳しくは後述しますが、夜間断乳を失敗すると再挑戦はさらに難しくなることもあるので、準備をしっかりして成功できるようがんばりましょう。
1日の生活リズムをしっかり整えておく
昼間に身体をいっぱい動かして疲れさせることが夜間断乳の成功に繋がる方法のひとつです。夜泣きをしても疲れていれば、再びすぐに眠りにつけます。そして、食事やお風呂に入る時間も習慣化して1日の生活リズムをしっかりと整えておきましょう。長い時間のお昼寝は避けた方がいいでしょう。
またお風呂の時間をいつもより少し長めにすると、リラックスしたり疲れたりして夜間よく寝てくれるようになるかもしれません。
赤ちゃんに数日前から言い聞かせをする
大好きな授乳をやめることは赤ちゃんにとって容易ではありません。それでも夜間断乳の数日前から「○日(いつ)からは夜のおっぱいバイバイしようね」などと言い聞かせるやり方は有効です。赤ちゃんはわかっていないようでママの言ってることを察してくれますよ。夜間だけの断乳であって、お昼間は授乳を継続するのでママはそこまで寂しく思うことはありません。
パパの長期休暇に合わせてスタート日を決める
夜間断乳は家族の協力があると、ママも心強く頑張れます。パパの長期休暇の時期に合わせて、赤ちゃんとママの体調も万全にして夜間断乳に挑みましょう。
夜泣きや寝ぐずりに対応するのはパパ・ママどちらでも構いませんが、ママが睡眠不足で昼間の家事が大変だったらパパに手伝ってもらいましょう。ママが夜泣きに付き合うと赤ちゃんが授乳を期待してしまうのがつらいと思うのであれば、パパに赤ちゃんと一緒に寝てもらうやり方もあります。
昼間に赤ちゃんと思い切り遊ぶことや寝かしつけをパパにお願いしてもいいかもしれませんね。家族で協力して数日の睡眠不足や疲労を乗り越えましょう。
いろんな赤ちゃんがいるように夜間断乳にはそれぞれ家族のいろいろなやり方があります。赤ちゃんの性質をみていつから夜間断乳をはじめるか、どのようなやり方で挑戦するのかを事前によく話し合ってください。
いざ、夜間断乳当日!どのような方法ですすめる?
夜間断乳は赤ちゃんもママも体調がいい日にはじめましょう。初日は夜泣きや寝ぐずりでママはなかなか眠れないことが想定されるので、体力をしっかり温存して、覚悟を決めて挑みましょう!夜間断乳を失敗しないためには、ママが心を鬼にして夜間に授乳以外の方法で赤ちゃんを夜泣きから救ってあげてください。
昼間はたくさん遊んで疲れさせ、寝る前におなかをいっぱいにする
まずは赤ちゃんをお昼間にたくさん遊んで疲れさせて、あまりお昼寝をさせないこと。
そして寝る前におなかを満たしてあげると、夜中にお腹がすいて起きる可能性は少なくなります。赤ちゃんは昼間の疲れと満腹感で、寝かしつけはすんなりいくでしょう。
おっぱい以外の寝かしつけ方法をいろいろと試そう
おっぱい以外の方法で、赤ちゃんに合う睡眠の儀式をみつけましょう。部屋を暗くしてみたり、子守唄をうたったり、絵本の読み聞かせをしたりするのが効果的です。
また抱っこやおんぶで寝かしつけをする場合は、眠ってから数分は密着させたままの状態にしてあげましょう。赤ちゃんはお腹が温まっていると安心して眠りにつけます。寝かしつけをしてすぐに抱っこやおんぶをやめて布団に寝かせてしまうと、寝かしつけに失敗してまたやり直しということはよくある話です。
数日は根競べ!疲れて眠るのをひたすら待つ
だいたい赤ちゃんは3日も経てば夜間授乳のない状態に慣れてしまいます。ただ夜間断乳初日は夜泣きや寝ぐずりで何度も起きてしまう赤ちゃんがほとんどです。激しく泣いても、夜間断乳をすると決めたら覚悟を決めて抱っこやお腹や背中トントン等で寝かしつけをしましょう。また、夜中に起きても寝ぼけている場合もあるので、起きたからといってすぐにあやさず様子をみることも大切です。ぼーっとして自然にまた眠りにつくこともあります。
夜間断乳のポイントを把握しよう
いよいよ夜間断乳!夜、寝かしつけをしてから次はいつ起きるんだろうとドキドキするママが多いでしょう。夜間の夜泣きの対応は授乳で乗り越えてきたママは、次起きたらおっぱい以外で寝かしつけをしなくてはとちょっとプレッシャーを感じるかもしれません。どんなやり方だったら寝てくれるのでしょう。心配しながらも夜間断乳は数日の勝負なのでママも眠れるときに眠るようにしましょうね。
やると決めたらどんなに泣いても3日は続ける
夜間授乳は赤ちゃんが夜中に起きたときや夜泣きの無敵の解決策でした。赤ちゃんにとっての精神安定剤のおっぱい。それをやめようとするのは、覚悟がいります。
やると決めたらどんなに泣いても3日は続ける!初日、2日目と徐々に夜泣きや寝ぐずりの頻度は減っていくはずです。3日目をこえると初日の大変さが嘘のように、赤ちゃんも慣れて朝までぐっすり眠ってしまうことが多いです。たくましい我が子の成長を感じられるでしょう。
夜中に起きたらお茶などのおっぱい以外の飲み物を渡す
夜中に起きてしまったら、おっぱい以外の飲み物を渡しましょう。間違っても眠たいから、疲れたからといった理由で授乳をしてしまうことのないようにしましょう。一度でも授乳してしまうと、努力が水の泡となって夜間断乳が失敗してしまいます。飲み物はお茶や白湯、おっぱいに近い牛乳やフォローアップミルクでもいいと思います。いずれもぬるめであることをお勧めします。また牛乳やフォローアップミルクは虫歯の危険があることも頭の片隅においておいてくださいね。
赤ちゃんが体調を崩してしまったらいったん断念してもOK
赤ちゃんとママの体調が悪ければ、いったん夜間断乳計画を断念しても構いません。あまりに夜間の状況が厳しかった場合も、またいつから夜間断乳をするかの時期を再検討してみてもいいでしょう。再チャレンジの時期は赤ちゃんが混乱しないように、しばらく期間をあけて再挑戦しましょう。
失敗してしまったからといって、ママが落ち込む必要はありません。いつから再挑戦するかをしっかり計画しましょう。また夜間断乳のやり方ももう一度見直してくださいね。
夜間断乳の注意点
夜間断乳をはじめて3日間、ママは眠たくて眠たくて心折れそうになるときも何度か訪れます。それでも失敗しないためには、心を鬼にして挑むこと。眠くて思考回路が鈍くても注意する点がいくつかあるのでご紹介します。
昼間や入眠儀式のときは愛情を持ってたくさん触れ合おう
夜間の授乳がなくなり、ママとのスキンシップが減ってしまうので赤ちゃんは寂しい思いをしているかもしれません。ストレスを感じているかもしれません。精神的に不安になってしまっているかもしれないので、昼間や入眠儀式のときは愛情を持ってたくさん触れ合いましょう。
ママと赤ちゃんの体調に気を付けよう
ママのトラブルとしては夜間断乳をすることで、おっぱいを赤ちゃんが飲まなくなり乳腺炎のトラブルがおきる可能性があります。おっぱいが張ってきたら、搾乳をしてトラブル回避をしましょう。ただし、搾乳のしすぎは余計に母乳を作り出してしまうことになるので注意が必要です。
また赤ちゃんの体調もよく観察してあげてください。夜間断乳することで体調を悪くしてしまうことは、赤ちゃんが苦しい思いをすることになってしまいます。もし、あまりに体調が優れない場合は、一旦夜間断乳をやめて、時期を見計らって再挑戦するようにしましょう。赤ちゃんの体調が一番です。
夜間断乳に成功したママたちの体験談
1歳1ヵ月で夜間断乳成功ママ
お昼間はとにかく公園で遊んでクタクタに疲れさせ、帰ってすぐにごはんを食べさせ授乳。授乳中に寝てしまうけれど、1時間以内で必ず起こすようにしていました。寝起きが悪い息子はこの寝起きに対応するのが大変でした。機嫌が悪い時間が長く続くので、早めにお風呂に入って眠気をとばしていました。夜ごはんを食べてからは、いよいよ長い夜に向けての入眠儀式がはじまります。寝かしつけは特に必要がなく膝の上で絵本を読んでいる間にうとうと。そのまま寝てしまいます。夜間断乳初日は夜中に2回起きましたが、抱っこ紐で廊下を行ったり来たりして寝かしつけました。2日目は夜中に1回起きるのみで、3日目にはすでに夜通し寝てくれました。気合を入れて挑んだので、あっさり成功できたことに驚きました。
1歳7ヵ月で夜間断乳成功ママ
夜間断乳について事前準備をしっかりして、子供にも言い聞かせてなんとなく理解しているような気がしてスタートしました。子供が夜におっぱいを飲まないということを理解するには、ある程度大きくなってからの時期がいいと思っていたので、遅めにはじめました。寝かしつけは今までも儀式としてスキンシップをよくして自然に寝ていく習慣がありました。夜間断乳はそれほど大変なものとも思わず、3日間はがんばりました。ところが、5日間たっても夜泣きはおさまる気配がなく、失敗したと思ってあきらめようと思いました。夜中はひたすら抱っこしていたのですが、やり方をかえて時期をずらしてまた挑戦しようと思うくらい、毎晩子供が泣き叫ぶ大変な夜でした。体力と気力が限界に達しそうな7日目にようやくはじめて寝かしつけてから起きることなく朝を迎えました。正直、ボロボロでした。1週間がんばって失敗だったら、あきらめようと思っていたのでギリギリでした。これをまた挑戦するのは酷だと思いました。勘のいい子なので、子供の理解する時期を待たずに、もっと早い時期に挑戦すればよかったのかなとも思います。
ただ、成功した日の朝はなんともいえない達成感で満たされ、それまでの疲れも一気になくなりました。
夜間断乳を成功させて、朝までぐっすりと眠ろう!
夜間断乳の3日間は赤ちゃんもママもヘトヘトになりますが、その後の生活は本当に楽になります。睡眠がしっかりとれると、気持ちに余裕がうまれ子育てにもいいことだらけです。夜間断乳に成功すると赤ちゃんの成長が感じられることでしょう。ママも達成感で満たされることでしょう。朝まで眠れるよろこびを久しぶりに感じられるようになるといいですね。
出典元はこちら
1. 「母乳ですくすく育てる本」小林美智子監修 主婦の友社
2. 「最強母乳外来 あらゆる悩みにお答えします!」助産師ソラニン 朝日新聞出版