自然卒乳のやり方は?計画的に進める方法と注意点を徹底解説!

そろそろ卒乳しようかなと思っているママ。断乳はなるべく避けて自然卒乳を望むママ。どんなやり方だとスムーズに自然卒乳できるんだろう?ママと赤ちゃんの素敵な思い出として残るように、卒乳を計画的に進める方法と注意点をご紹介します。

自然卒乳のやり方は?計画的に進める方法と注意点を徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1卒乳と断乳の違い
  2. 2自然卒乳の時期はいつから?
  3. 3計画的に卒乳するために
  4. 4卒乳する赤ちゃんの注意点
  5. 5卒乳するママの注意点
  6. 6完全ミルク育児の卒乳
  7. 7卒乳後はどうする?
  8. 8先輩ママの体験談
  9. 9焦らずゆっくり卒乳を進めていこう

卒乳と断乳の違い

そろそろ授乳をやめようかな?と考えるママはどのようなやり方で授乳をやめるのかを考えることになります。
卒乳とは、赤ちゃんがだんだんおっぱいを欲しがらなくなり自然と離れていくことをいい、断乳とはママの意思でおっぱいをやめることをいいます

自然卒乳のメリット・デメリット

自然卒乳のメリットとして、授乳という究極のスキンシップの時間が長くもてることで親子でいる安心感をしっかりと感じることができます。また、自然卒乳は子供にとって大好きなおっぱいを自然にやめるため、子供の精神的ストレスが少なくて済みます

デメリットとしては、夜間授乳が習慣化していると夜通し眠れない期間が長くなり、ママの細切れ睡眠が続きぐっすりと休まることがありません。また、外出先でも授乳する可能性がいつまでもあることから授乳期間が長くなると荷物も多くなったり、子供が大きくなっての授乳は大人しくおっぱいを飲んでるばかりでないので体力が必要です。
授乳のタイミングによっては、お腹が母乳で満たされて食事が食べられなくなってしまうこともあります。

断乳のメリット・デメリット

断乳のメリットは、ママが決めたその日に授乳をやめられること子供が精神的に成長できるときです。また、断乳することでママが薬を飲めるようになります。

デメリットとしては、簡単に授乳を急にやめるといっても子供は理解していないので、突然大好きなおっぱいを飲めなくなるのは精神的にダメージが大きいように思います。また、急に授乳をやめることでおっぱいのトラブルが起こる可能性があります。

組み合わせても有効なの?

卒乳と断乳を組み合わせるようなやり方も有効です。親子で話し合ったり子供の様子を観察するなどして、おっぱいをやめる日を決め、その日に向けて少しずつ授乳回数を減らしていきます。子供が自然とおっぱいをやめられるように誘導するやり方です。
このやり方だと、子供の精神的ダメージも比較的少なく、ママも計画的に授乳をやめられるので両者にとって友好的な方法といえます。

自然卒乳の時期はいつから?

自然卒乳はいつから始めたらよいのでしょう。その時は突然やってくるということもあります。
赤ちゃんの様子をみて、ママがいつから始めようと計画する断乳と自然卒乳の組み合わせのやり方も有効かもしれません。

平均的な赤ちゃんの卒乳時期

赤ちゃんが自分から自然におっぱいを飲まなくなるのは、人それぞれ時期が異なります。1歳未満で飲まなくなる早い子もいれば、幼稚園に入園するギリギリまで飲んでいる子もいます。
平均的には1歳から2歳の間に卒乳する子が多いようです。これはあくまで平均的な時期の話なので、赤ちゃんによってタイミングが違うということを頭に入れておいてくださいね。

無理やりやめさせるのは良くない?

授乳は赤ちゃんにとって大切な栄養であるとともに、親子のスキンシップとして赤ちゃんとママに安心感を与えるメリットがあります。無理におっぱいを赤ちゃんから離そうとすると、精神的に不安になってしまうことがあります。
自然卒乳を目指すなら、赤ちゃんのタイミングをみてゆったりとした気持ちで臨んでください。

赤ちゃんによって個人差が大きい

赤ちゃんはみんなママのおっぱいが大好きです。夜がまとまって眠れないから卒乳したいなと思うママも、いざ卒乳した後は寂しい気持ちになるものです。赤ちゃんによっておっぱいを求めなくなるタイミングはバラバラなので、のんびり待っていれば、いつかそのときは来るはずです。
仕事に復帰するタイミングが迫ってしまったり、病気になってしまったときは断乳という選択肢もあります。

計画的に卒乳するために

断乳はしたくないけど、子供がおっぱいをやめるタイミングがつかめないというときには、ママが卒乳を促すやり方がいくつかあります。

計画的な卒乳の準備

昼間に外に出かけたり、授乳のタイミングでおやつやご飯を食べさせるなどして、授乳の回数を徐々に減らしていく方法があります。

また、子供に卒乳の時期を話して言い聞かせることも効果的です。「もうすぐおっぱいバイバイしようか」「あと何日でおっぱいバイバイだね」子供はなんとなく卒乳を察してくれるようになります。

卒乳を始めるタイミングは?

子供が1日3回しっかり食事で栄養をとれることが前提です。そして、おっぱいや粉ミルク以外の水分をマグやストローで飲めるようになっていること。
食事と水分補給ができるようになったタイミングで卒乳を始めることが望ましいと思います。

どうやって卒乳を進めていくの?

授乳回数を減らしていくことで徐々におっぱいから赤ちゃんを離していきましょう。外に出てみたり、家で思いっきり遊んであげたりして、おっぱいを思い出さないような環境をつくることが大切です。

卒乳する赤ちゃんの注意点

「おっぱいバイバイ」と予告しよう

「おっぱいバイバイしようか?」「おっぱい何日にバイバイできるかな?」
子供に事前に伝えておくと、子供は理解しているかどうかわからないように見えて、しっかりママの言ったことを聞いています。卒乳をする直前に言っても子供にはわからないので、卒乳を希望する2週間以上前から声掛けをはじめるといいでしょう。

栄養がしっかりとれているか確認

生後6ヵ月から12ヵ月の赤ちゃんは必要な栄養の半分を母乳から得ていると言われています。12ヵ月から24ヵ月の子供は必要な栄養の3分の1を母乳からとっています。
卒乳することで母乳からとっていた栄養をすべて食事からとらなくてはなりません。卒乳するタイミングを決めるのは、子供が母乳や粉ミルク以外からしっかり栄養をとれていることが大前提です。

スキンシップは欠かさずに

授乳は赤ちゃんにとってもママにとっても大切なスキンシップの手段です。卒乳を進めるタイミングでも、子供が安心できるように授乳していないときも積極的にスキンシップを図って心のケアに努めましょう。
卒乳した後は、意識的にスキンシップをたっぷりしてあげてください

卒乳するママの注意点

卒乳することは子供にとってもママにとっても一大イベントです。子供の気持ちも大切ですが、ママも覚悟をもって挑まなくてはなりません。体調がよく気持ちが穏やかなときにはじめることをお勧めします。また夫や祖父祖母など協力してくれる人がいると心強いですよ。

寂しさも我慢しよう

子供が卒乳をしたがらなくて、ママが心が折れそうになってしまうこともあります。反対に、あっさりと卒乳してしまう子供もいます。今まで長い時間、授乳をしてスキンシップをはかって、ママだって寂しい気持ちにならないわけがありません。

太りやすい

授乳期間は授乳をすることで600calほどママはエネルギーを消費すると言われています。
卒乳後は今まで消費していたエネルギーがなくなるので、摂取エネルギーが授乳中と同じであれば当然太ります。卒乳の寂しい気持ちを食べることで発散すると、なおさら太ってしまいます。

おっぱいが小さくなる

卒乳した後もしばらく母乳は出ます。しばらくしておっぱいが落ち着いてきたところで、ママはあれ?と自分のおっぱいに疑問をもちます。「こんなに小さかったっけ…?」
卒乳した後のおっぱいは役目を終えたかのように小さくなります。上部がストンと寂しい感じになります。
一人目、二人目と卒乳した人数が多いほど、残念ながらおっぱいはどんどん小さくなっていく傾向にあります。

夜泣きに悩まされることも

赤ちゃんの寝かしつけや夜泣きはすべて沿い乳で乗り越えてきたママは、卒乳後は夜泣きする赤ちゃんに困ってしまうこともあります。抱っこしても泣き止まなかったら、赤ちゃんもママもヘトヘトです。
それでも卒乳した後についつい夜泣きで疲れてしまったから、という理由でおっぱいを再開することは避けましょう。覚悟をもって卒乳のタイミングを見計らいましょう。

生理の再開はいつから?

授乳中はホルモンの関係によって生理がストップしているママが多いと言われています。卒乳した後は、わからないタイミングで生理が再開します。生理の再開は人それぞれですが、卒乳後2~3ヵ月で再開することが多いようです。出先で困ったということがないように、生理用品は持ち歩いていると便利です。

完全ミルク育児の卒乳

おっぱいと同じく、完全ミルク育児で育った赤ちゃんは哺乳瓶が大好きです。赤ちゃんにとっておしゃぶりのような精神安定の意味もあるので、自然卒乳のやり方は母乳育児と似ています。

卒業の時期は?

赤ちゃんの栄養面から考えると、完全ミルク育児の卒乳は1歳から1歳半が理想とされています

ミルク育児の場合、虫歯の危険性があります。赤ちゃんの歯はおよそ生後7ヵ月頃から生え始め、1歳半くらいで7割程度、2歳半から3歳までに乳歯が生えそろいます。甘いミルクは虫歯の菌を繁殖させやすくするので、虫歯のリスクを高めます。

また、おっぱい同様、哺乳瓶もどんどん執着するほど好きになるので、その執着心が強くなりすぎる前に卒業できるといいですね。

赤ちゃんが食事と水分をミルク以外から栄養をとれているかどうかも、卒業をいつからはじめるのかを考えるタイミングとして重要です。

卒業させる方法は?

おっぱいの卒乳と完全ミルクの卒業のやり方は似ているかもしれません。
日中は思いっきり遊びに徹して子供にミルクの存在を忘れさせるやり方があります。徐々にミルクの回数を減らしていき、自然にミルクを卒業できたらいいですね。いっぱい遊ぶとミルクのことを思い出す余裕もないくらい疲れて寝てしまうかもしれません。
また、「いつまでにミルクはおしまいにしようね」という声掛けをして子供に卒乳の意識をもたせることで、自然卒乳を目指すやり方があります。

卒乳後はどうする?

おっぱいのケアをしよう

卒乳の場合は授乳の回数が徐々に減っているはずなので、自然と母乳の分泌も減ってきます。卒乳後に分泌があるママは、お風呂上がりに搾乳をしておっぱいのケアをする必要があります。はじめは1日1回のペースで搾乳し、徐々に2~3日おきへと伸ばしてケアしていきましょう。おっぱいが張るからといって、搾乳をしすぎると返って母乳を作ってしまう要因となるので注意が必要です。

母乳の分泌が多いママは、おっぱいにペパーミント冷湿布を貼ることが効果的なおっぱいケアとなるようです。断乳した場合は、突然授乳をやめるので母乳が作られやすいため、おっぱいのケアがより必要となるでしょう。

ハーブティーでおっぱいの内側からケアすることも有効です。おっぱいに残った母乳が乳腺をつまらせてトラブルになることもあるので、ペパーミントティーやセージ茶を飲んで母乳の分泌を抑えることで、トラブル回避につながります。

卒乳後の赤ちゃんの寝かしつけ方

おっぱいで寝かしつけをしていたママは、添い寝をしてあげるとママがそばにいるという安心感で眠りにつきやすくなります。また、寝付くまで背中やお腹をトントンしてあげることもスムーズな睡眠導入に効果的です。赤ちゃんによって好みのトントンするタイミングが違いますから、コツをつかんで好みのタイミングを見つけてあげましょう。

子守唄をうたうのも赤ちゃんはよろこびます。ママも卒乳の寂しい気持ちが薄れるかもしれませんよ。

ひたすら抱っこするやり方もあります。夜泣きをしても抱っこ。卒乳・断乳後は赤ちゃんはママとのスキンシップを求めます。ギュっと抱いて安心させてあげましょう。

就寝前にはぬるめの飲み物で水分をとらせて気持ちをリラックスさせる効果があります。寝る前は虫歯の心配もあるので、ぬるめの白湯がおすすめです。

安眠グッズを取り入れてみてもいいでしょう。赤ちゃんは肌触りのいいタオルやお気に入りのぬいぐるみなどをにぎっていると安心します。卒乳・断乳後の寂しさを安眠グッズでケアしてあげるのもいい方法ですよ。

先輩ママの体験談

1歳2ヵ月の息子の卒乳体験談

日中は外出したり、おやつやおもちゃでおっぱいから気をそらせることが出来て、卒乳は意外と簡単にできるかも!と思っていました。大変なのは夜でした。寝かすのは抱っこで寝てくれましたが、おっぱい大好きな息子は何度も何度も夜中におっぱいを求めて泣いて、寂しくて苦しくて、心が折れそうになりました。もう卒乳できないかもと諦めかけましたが、最近卒乳したママから3日頑張れば大丈夫!とアドバイスをしてもらったので、その言葉を信じて頑張りました。夜中に起きて泣いたときは、とにかく抱っこ!ひたすら抱っこ!で乗り越えました。初日が一番大変で記憶に残る夜でしたが、2日目、3日目と夜起きるタイミングが長くなっていって、4日目には一切起きなくなり夜通し眠ることができました。おっぱいを忘れられてしまったような寂しさもありますが、夜眠れるのはすごく快適です。頑張った甲斐がありました。

3歳の娘の卒乳体験談

長い時間授乳をしていたなと思います。次の子を妊娠する予定もなかったので、娘がおっぱいをやめると言うまであげ続けようと思っていました。食が細く、カンのするどい子だったし、おっぱいが精神安定剤になっていることが明らかでした。それでも幼稚園に通うことを思うと自然卒乳を意識しはじめたころ、娘に「おっぱいやめる?」と聞いたら「うん、やめる。」とあっさり卒乳。あっさり過ぎて私が寂しくて涙してしまいました。ずっと卒乳できないと勝手に思い込んでいただけで、娘はしっかりと成長していたことに驚きました。

焦らずゆっくり卒乳を進めていこう

卒乳にはルールがありません。赤ちゃんとママにとって納得のできる時期ややり方で進めていくことが成功する秘訣です。赤ちゃんもママも成長するときです。寂しい気持ちもあるかもしれませんが、赤ちゃんが大きくなって、いい思い出として振り返れるといいですね。焦らずゆっくり穏やかな気持ちで卒乳を進めていきましょう。卒乳後のママのおっぱいのケアはどうか忘れずに。

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この記事のライター
harukanaken
4児の育児に奮闘中の主婦です。 毎日こども目線でにぎやかに生活してます。

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