2018年09月11日公開
2018年09月11日更新
お宮参りとは?時期・服装・マナーは?何を準備すればいいの?
お宮参りとは、赤ちゃんが生後約1ヶ月ほどたってから健康や長寿をお願いするために神社にお参りに行く大切な行事です。地域によってやり方や決まった服装があり、知っておきたいことがたくさんあります。大切な赤ちゃんのために、改めてお宮参りとは何かを詳しく紹介します。
目次
お宮参りとは
お宮参りとは、その家の子供が、生まれて初めてその土地の守り神でもある氏神様にお参りし、誕生を報告してその土地の一員になったことや、健康に成長することを願う行事の事です。氏神様とは「産土神(うぶすながみ)」とも呼ばれ、住んでいる人々や土地を守ってくれる神様を指すため、お宮参りを産土参りや初宮参りと呼ぶこともあります。
お宮参りは、地域によってやり方が違い、服装やマナーなどで悩む事も多いです。また、お宮参りは、赤ちゃんの健康や長寿を祈る儀式としてだけでなく、お母さんの安産のお礼参りを兼ねて行う風習もあります。そのため、安産の神様として知られる水天宮でお宮参りをする風習もあります。
お産の後に神様にお参りする行事は古来からあったといわれていますが、現在のような「お宮参り」として一般化されたのは室町時代の頃といわれています。江戸時代の頃、大老宅へ挨拶に立ち寄る風習が武家社会に起こり、一般の人へ広まってからは、親戚宅などへお宮参りの報告と挨拶へ行く習慣に変わり、全国に普及しました。
お宮参りはいつ行くか決まってるの?
お宮参りとはだけでなく、いつ行けばよいのかで迷うこともあります。一般的な日数の目安などもありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
お宮参りを行う時期
お宮参りの時期は、男の子なら生後31~32日、女の子なら32~33日がよいと一般的にいわれています。また、生後30日前後の天候のよい日に行えばよいともいわれています。ただし、これはあくまでも目安の時期で、絶対にこれを守らなければいけないということはありません。
お宮参りの時期は、生後の日数より、お母さんや子供の体調を最優先することが大切で、生後30日前後が猛暑時期や極寒時期に当たる場合は、気候のよい日まで延期しても問題ありません。関東地方では、時期を30日から100日前後の間に行ったり、寒い地域では暖かくなってから行ったりすることもあります。
さらに、大安や友引などの六曜にこだわる人もいますが、これも日程を決めるときに参考にする程度にすればいいだけで、「仏滅だから避けた方がよい」などと気にする必要はなく、いつ行ってもOKです。お宮参りの時期や日にタブーはないといわれています。
お宮参りに祖父母も参加することがありますが、祖父母が遠方に住んでいる場合、何度も来てもらうことが難しかったり大変だったりすることがあります。そのため、お宮参りの時期を無理に早めず、お食い初めの時期と合わせて行うように調整することもよくあります。
お宮参りをする場所
歴史的に見てお宮参りをするふさわしい場所とは、まず、自宅から近い神社が一番にあげられます。お宮参りの後も気軽にお参りに行け、身近に感じられることが理由です。また、赤ちゃんが生まれた土地にある神社でお宮参りを行う人もいます。
お母さんの中には、赤ちゃんが無事に生まれることを、産院へ通いながら途中の神社でお参りする人もいますので、お宮参りをそこで行うことで安心感が得られることが理由です。その他に、祖父母などがお参りしている神社や、毎年初詣に行っている神社などもお宮参りの場所にふさわしいといえます。
基本的に近所の神社や氏神様でのお参りが一般的といわれていますが、現在は先にも紹介したように、そういったことにこだわらず、遠い場所にある神社でのお宮参りを行う人もいます。
お宮参りの時の服装
お宮参りに何を着ればよいのかや、赤ちゃんの服装とは何がふさわしいのかも気になります。地域によって、お宮参りのしきたりや風習が違い、準備に悩むこともあります。
赤ちゃんは祝い着で!
お宮参りのために赤ちゃんに準備する衣装は、白羽二重の着物の上から紋付きの祝い着をかけるのが正式な服装です。ですが、今は白いベビードレスに祝い着が主流で、男の子の祝い着なら、「熨斗目模様(のしめもよう)」といわれる鷹、兜、鶴といった勇ましい絵柄で、黒、紺、グレーなどのカラーが人気の祝い着です。
女の子の祝い着なら、「友禅模様(ゆうぜんもよう)」といわれる、花や蝶や御所車が描かれた、赤やピンクなどのカラーが人気の祝い着です。なお、洋装で準備するなら、ベビードレスにケープをかけるスタイルが多いです。
参加者の服装は?
赤ちゃんにお宮参りのために和装を準備するなら、親も和装を準備しなければいけないのか、と考えてしまいますが、スーツなどのあらたまったよそ行きで十分です。お互いの両親や祖父母など、参加する人達でバランスが取れていることも大切なので、事前に話しをしておくとよいといえそうです。
昔は、赤ちゃんに和装を準備した場合、親も紋付きの黒留袖で付き添いましたが、現在は洋装が主流になり、着物を準備する場合でも訪問着、付け下げ、色無地が一般的になりました。お宮参りの主役はあくまでも赤ちゃんです。参加者が目立たないように配慮することが一番といえます。
お宮参りの時期は、産後からあまり日数がたっていないため、お母さんは、体調や授乳を考慮した服装を選んだり準備したりすることを心がけることも大切です。
お宮参りには誰が参加するの?
元々お宮参りは、赤ちゃんの父親と父方の祖父母が神社へお参りし、母親は参加しませんでした。これは、出産そのものが死や血と関係が深い「産の忌み(いみ)」が理由で、忌みが明けるのが産後75日~100日後といわれていたためです。
ですが、現在は両家の祖父母が参加するだけでなく、両親の兄弟まで参加する家族のイベントに変わっています。そのため、今のお宮参りとは「お参りをする日」から「家族が集まる日」という意味に変わってきているともいえます。
それも家族の形により色々で、両親の実家がお互いに遠い場合は祖父母を呼ばずに両親と赤ちゃんだけでお宮参りを済ませてしまうこともあります。また、お宮参りの祝い着から全てにかかるお金は母方が準備するものといわれていますが、時代が変わり、そういった風習もこだわらなくなっています。
お宮参りの基本作法
お宮参りは、お金を収めて祈祷やお祓いをうけ、祝詞をあげてもらうやり方と、通常の参拝のやり方に分かれます。通常参拝なら、手水舎で手と口を清め、お賽銭を入れて鈴を鳴らし「二礼、二拍手、一礼」でお参りします。
祝詞を上げてもらうなら、事前に確認をしたり予約をお願いしたりしましょう。神社によって、祈祷のお金が決められていることもありますが、お金が特に決められていない神社もあります。なお、予約した場合は、神社に20~30分前に到着するようにしましょう。
お宮参りをする際、赤ちゃんはお母さんではなく、父方の祖母が抱くのが正式なスタイルといわれています。これは、先ほども説明した「産の忌み」が関係していますが、現在はあまりこだわる必要はなく、母方の祖母や両親のどちらかでも構いません。
神社へのお礼はどうするの?
祈祷やお祓いを受ける場合、お金がどのくらい必要なのかも気になります。先ほど、お金が決められている神社と決められていない神社があることに少しふれましたが、もう少し詳しくご紹介します。
初穂料・玉串料の相場
お宮参りの祈祷にかかるお金は「初穂料(はつほりょう)」または「玉串量(たまぐしりょう)」と呼び、金額が決められている神社もありますが、お金の設定が決められていない神社の場合、任意のお金を包みますが一般的な相場は5,000円~1万円といわれています。
のし袋の書き方
のし袋の書き方は、上段に「御初穂料」または「御玉串料」と書き、下段に赤ちゃんの姓名を書きます。紅白、蝶結び、のしなしの祝儀袋、もしくは白い封筒でもよく、お金を入れてお礼として受付で渡します。
お宮参りの準備のポイント
お宮参りの準備とは、赤ちゃんのご機嫌をなるべく損ねないようにするだけでなく、お母さんの体調も考えてする必要があります。どういったことを準備する必要があるのかなど詳しく紹介します。
まずは日取りを決めることから
お宮参りは、まず日取りを決めることからスタートしますが、先にもふれたように、生後30日前後にこだわらず、母親の体調や季節に応じて状態のよい日を選びましょう。祖父母が参加することも考慮し、しっかりと話し合って決めることをおすすめします。
ただし、しきたりや風習にこだわる地域もあります。赤ちゃんの体調を一番に考えることが大切ですが、お互いに妥協しつつ、気持ちよくお宮参りができるように日取りを決めましょう。
赤ちゃんの祝い着を準備
赤ちゃんの祝い着は、母方の祖母が用意する地域もあるため、勝手に用意すると気持ちを損ねてしまうことがあります。可愛い孫の祝い着ですので、必ず両家に確認し、購入するにしても、レンタルするにしても早めに準備を始めることをおすすめします。
地域にもよりますが、過ごしやすい時期にお宮参りをする人が増え、予定していた祝い着が手に入りにくくなる可能性もありますので、慌てずにすむように配慮しましょう。
神社を予約
神社も祝い着と同じように、過ごしやすい季節にお宮参りをする人が増えると、当日にお願いした場合、かなり待たされることが予想されます。お宮参りの祈祷は、予約をしても全てが終わるまで約1時間は掛かりますので事前の予約は必須といえそうです。
参加者の服装を準備
赤ちゃんが和装なら、父方の祖母、母方の祖母も正式には色留袖や訪問着などの和装ですが、現在は、スーツやワンピースなどを準備することが多いです。お父さんや祖父は、赤ちゃんが着物でもほぼ洋装です。
お母さんは赤ちゃんが着物でも、母乳をあげたりトラブルに柔軟に対応する必要があるため、スーツなどを準備するようにしましょう。アクセサリーやバッグは特に決まりはありませんが、歩きやすい靴を準備することを忘れないようにしましょう。
記念写真の予約
写真撮影は、お宮参りの前に済ませられるように予約すると、主役の赤ちゃんの機嫌がよいうちに撮れる可能性が高くなります。お宮参りの後は、赤ちゃんだけでなく周りの家族も疲れていることが多く、撮影に余計な時間がかかり赤ちゃんをぐずらせてしまうことがあります。
食事会の準備も忘れずに
お宮参りの後、祖父母も含めて全員で食事をすることも多いです。お店を予約するなら、座敷のあるお店や、赤ちゃんを寝せることができるスペースのあるお店を探しましょう。また、授乳室やおむつが交換できる場所があるのかを確かめることも忘れないようにしましょう。
当日の流れ
お宮参り当日の流れをざっくりと把握してみましょう。大体の流れを把握することで、当日、何かトラブルが起こっても慌てずに対応できます。
赤ちゃんの祝い着の着替え
赤ちゃんの祝い着は、お宮参りへでかける直前に着せるようにしましょう。祖父母や両親などは、お宮参りの服装に早めに着替えても特に問題はありませんが、赤ちゃんはミルクやおむつ替えが必要なら先に済ませ、なるべく家を出る直前に着替えさせましょう。
神社で受付
神社に付いたら社務所や祈祷受付で受付をし、祈祷料を渡します。人気のある神社の場合、七五三の時期と重なってしまうと、受付するだけでかなり待たなければならないこともあります。どうしても時期が重なりそうな場合は、混みそうな日や時間を避けることをおすすめします。
ご祈祷をしてもらう
受付が済むと、待合スペースに通されます。順番で本堂に通されますが、それまでに授乳時間が来てしまうこともありますので、授乳スペースがあるのかを先に確認しておきましょう。本堂に通されたら、お祓いを受け、祝詞をあげてもらいます。
神社にもよりますが、お宮参りのために祈祷をお願いすると、祈祷後にベビーグッズやお守りなど、授与物をいただけることが多いようです。なお、受付から授与物をいただくところまでにかかる時間の目安は1時間です。
記念撮影をする
祈祷の後に併設している撮影会場や、写真スタジオへ移動して撮影を行いますが、服装や衣装の貸し出しも行う写真スタジオの場合、着付けを済ませた直後に記念写真を撮り、そのまま神社へ行くプランを用意しているところもあります。
記念写真にかかるお金ですが、撮影料にフォトブック作成などのオプションがプラスされることが多く、オプションによって値段は変わりますが、約3万円が相場といわれています。さらに、プロのカメラマンに出張撮影をお願いするケースもあり、この場合も、同じくらいのお金がかかると考えてください。
出張で写真撮影をお願いする場合、個人なのか、複数のカメラマンが登録している会社なのかで費用は変わります。さらに、出張費が別途必要なのか、土日と平日で費用が違うのかなども先に確認することを忘れないようにしましょう。
食事会
お宮参り後の食事会は、レストランや自宅で会食する家族も増えているようです。さらに、祖父母や親戚が遠方に住んでいるため、何度も集まるのが大変な場合は、時期を合わせてお食い初めも一緒に行うケースもあります。
地域によって、お宮参りとは赤ちゃんのお披露目の意味もあるため、ご近所や近くの親戚へ挨拶回りを行うところもあります。そういったしきたりもあるため、どこで会食をするのかを考える必要のあることも抑えておきましょう。
お宮参りで赤ちゃんの健康を祈ろう!
お宮参りとは、赤ちゃんが無事に生まれたことを産土神に報告し、健康と長寿をお願いする大切なお祝い事です。祝い着など特別な服装や記念撮影や食事会など準備は大変ですが、祖父母や周りに助けてもらいながらすすめていけば、赤ちゃんにとって素晴らしい1日になります。
ですが、お宮参りの日は普段とはまったく違う1日を過ごさなければならない日でもあるので、決して無理せず、赤ちゃんの健康を願う事だけを一番に考えましょう。