インターナショナルスクールに進学して後悔したこと7選!受験前に知ろう!

グローバル化が進む近頃では、進学先にインターナショナルスクールを選ぶご家庭も増えてきました。しかし、インターナショナルスクールに進学して後悔することもあるようです。進学してから後悔しなくていいように、どんなことがあるか先に知っておきましょう。

インターナショナルスクールに進学して後悔したこと7選!受験前に知ろう!のイメージ

目次

  1. 1インターナショナルスクールについて知ろう!
  2. 2そもそも「インターナショナルスクール」とは?
  3. 3インターナショナルスクールに進学して後悔したこと7選!
  4. 4インターナショナルスクールに進学するときの注意点2つ!
  5. 5インターナショナルスクールには進学するメリットもある!3つ紹介!
  6. 6受験前に家族で進路をしっかり話し合おう!

インターナショナルスクールについて知ろう!

インターナショナルスクールという名前は、多くの人が耳にしたことがあるはずです。実際にお子さんをインターナショナルスクールに進学させておられる方もいらっしゃるでしょう。ここではインターナショナルスクールについて知り、自分の子供の進学先に向くか向かないか考えてみましょう。

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そもそも「インターナショナルスクール」とは?

インターナショナルスクールとは、日本で生活をしている外国籍の子供達のための教育施設です。文部科学省の中央教育審議会ではインターナショナルスクールについて、「主に英語により授業が行われる外国人児童生徒が対象の教育施設である」との見解を示しています。幼稚園・小学校・中学校・高校とありますが、日本の学校教育法に定められている学校としては認められていなくて各種学校に分類されます。そのため、日本の子供が通っても義務教育を受けたことにはなりません。

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インターナショナルスクールに進学して後悔したこと7選!

子供をインターナショナルスクールに進学させる親は、日本の教育とは違った影響を子供が受けることを期待して進学させます。しかし、実際に進学してみて失敗だったと思ったり、後悔した例がいくつかあります。今回は後悔したことを7つ紹介したいと思います。

①英語が大嫌いになってしまった

最初に紹介したように、インターナショナルスクールでは英語で授業が行われるのが普通で、日本語での授業はありません。そこがインターナショナルスクールのよい点で、親は子供のうちから英語が身に付くと思い進学させます。

ところが、子供にとっては日本語で話したいのに英語でしかダメといわれると、子供にとってその環境が苦痛になってしまいます。そんな環境の中で、進んで英語を話そうという気持ちになるでしょうか。きっと英語が大嫌いになってしまうでしょう。これではインターナショナルスクールに進学したことを後悔することになってしまいます。後悔が生まれればインターナショナルスクールへの進学は失敗ということになります。

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②環境になじめず登校拒否・転校することになった

小さい頃からインターナショナルスクールに通っている子供は、英語で進む授業や国籍の違う同級生などの環境が当たり前なのでそれほど抵抗はありません。しかし、日本の学校の環境に慣れてしまってからインターナショナルスクールに進学すると、環境には大きな変化が伴います。その環境に馴染めなく、インターナショナルスクールに進学したことを後悔します。そして、インターナショナルスクールに行きたくないと登校拒否になってしまい、最後は日本の学校にまた転校するという状況になったりするのです。

また、インターナショナルスクールに進学していた子供が高校受験や大学受験を見据えて日本の学校に進学すると、今まで経験したことのない日本の学校の環境の違いに馴染めずに、日本の学校に進学したことを後悔するも知っておきましょう。

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③進める大学の選択肢が少なかった

インターナショナルスクールとは独自の教育カリキュラムを持っていて、日本の学校教育とは違った特徴があるのが魅力の1つです。そのため、本来日本の大学の受験に必要な学力が十分に補われないところもあるといえます。インターナショナルスクールで身に付けた知識で受験できる大学を希望するのであれば問題ありませんが、そうでない場合は残念ながら進める大学の選択肢が少なくなってしまいます。いいと思って選んだインターナショナルスクールで選択肢が少なくなるのは後悔の対象になりますね。特に理系の大学に進みたい場合は、インターナショナルスクールに在籍していたことがハンディになり、進学が難しくなりかねません。

また、インターナショナルスクールは日本の高校とは見なされないので、高校卒業の資格が得られず受験資格がないとする大学もあります。大学進学の時に後悔しなくてもいいようにしたいものです。

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④学力が足らず留年した

次に後悔した点は留年です。日本の学校制度でいうと、義務教育の間は留年はほぼありません。しかし、インターナショナルスクールでは、必要な学力が十分に身に付いていないと判断されれば学年に関係なく留年することがあります。学力が足らずに留年することで、その後の進路にも響いてきます。留年の制度があることを知らないでインターナショナルスクールに子供を進学させて失敗し、後悔することになった親もいることを知っておきましょう。

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⑤日本語力が育たなかった

これは特に年齢が早い時期に子供をインターナショナルスクールに通わせた場合に見られる傾向です。インターナショナルスクールにもよりますが、学校内での会話は英語のみと限定され、日本語を使うことを禁止されるところが多くあります。その分、英語力は確実に身に付きますが、日本語力が育たず後悔したという親も少なくありません。

親としては日本語を正しく身に付けた上で英語も話せるようになることが理想なのでしょうが、普段の学校生活で日本語を使わないということは思った以上に日本語力が育たないものなのです。日本語力が育ってないと後悔する頃にはもう手遅れだということにもなり得ます。こういう後悔は、親が苦しむのではなく子供自身が今後日本で生活する中で苦しむことになります。

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⑥学費が高く家計が圧迫された

インターナショナルスクールとは、いわゆる私立学校です。公立の学校とは違い、本来義務教育の年齢の間でも学費やそれ以外の費用が必要になります。それぞれのインターナショナルスクールによって若干差はあるものの、だいたい1年間で学費だけで200万円程度かかるといわれています。それに入学金・教育施設維持費・教材費などの費用も加わるとかなり高額な費用が必要です。毎年200万円以上の費用がかかるとなると、学費が大きく家計を圧迫してしまいます。そのために家計のやりくりが苦しくなってしまうと、インターナショナルスクールに入れたことを親も後悔するでしょう。

仮に最初にインターナショナルスクールへの進学を決めた時にはゆとりがあったとしても、進学している途中で何らかの理由で家計が苦しくなり、日本の公立校に転向せざるを得なくなったという例もあります。1年間にかかる費用だけでなく、進学してから卒業するまでの費用に関しても見通しが持てないと結果的にインターナショナルスクールへ進学したことを後悔することになりかねません。

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⑦英語が話せるようにならなかった

最後に紹介する後悔は英語力に関することです。今の時代、インターナショナルスクールに子供を通わせている親のほとんどが英語を話せるようになってほしいという願いを持っているといってもいいのではないでしょうか。しかし、インターナショナルスクールに通わせたからといって必ずしも英語が話せるようになるとは限りません。

学校生活での会話が英語なので、確かに英語を聞き取る力がつくことは期待できます。ですが、実際に自分から話すことは聞き取ることよりもハードルが高く、子供によっては英語を話して失敗することを恐れて、英語と日本語の両方ができる友達に頼って代わりに話してもらったりすることもあるようです。友達に頼っている限りは親がインターナショナルスクールに進学させたことで期待していた英語を話す力は、思うようには伸びません。せっかく高い費用を支払って子供をインターナショナルスクールに通わせたのに、英語が思ったほど話せなかったとなると後悔してしまいます。

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インターナショナルスクールに進学するときの注意点2つ!

子供をインターナショナルスクールを受験させ、進学させるときに気を付けておきたいことがいくつかあります。ここでは2つに絞って注意点を紹介します。インターナショナルスクールへの進学を考えている時に注意点を頭に入れ、失敗や後悔をしなくていいようにしましょう。

①国内のインターナショナルスクールには日本人も多い

国内で子供が教育を受ける場所として、インターナショナルスクールを選ぶ親は近年急増しています。ということは、インターナショナルスクールとはいえ日本人の子供が在籍する割合が増えてきているということです。周りはネイティブの子供達ばかりで自然と英語力が身に付き、いろいろな国の文化などにも触れられると期待してインターナショナルスクールに進学させてみたら、日本人の子供が結構いて後悔したということもよくある話です。せっかく高い費用をかけて進学させるのだから、失敗や後悔をしなくてもいいように、在校生の出身地の割合など、調べられることは事前にしっかり調べておきましょう。

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②学校教育法上の「学校」扱いがされない

現在日本の教育は、学校教育法に基づいて行われています。その法律の下でインターナショナルスクールは、本来の小学校・中学校・高校という「学校」として扱われず「各種学校」の1つとされています。「各種学校」というのはいわゆる専門学校のことで、インターナショナルスクールは、調理師専門学校・看護学校・予備校などと同じ扱いをされる学校です。

そのため、義務教育期間に親が日本国籍の子供をインターナショナルスクールに進学させても、親の就学義務を果たしたことに原則なりません。学校教育法でいう「学校」とは違うインターナショナルスクールなので、小学校はインターナショナルスクールで学ばせて、中学校は教育基本法のいう「学校」へ進学させるのはできないことになります。これらのことは、進学させてから失敗だったでは済ませられません。進学前にしっかりと理解して後悔しなくていいようにしましょう。

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インターナショナルスクールには進学するメリットもある!3つ紹介!

インターナショナルスクールに進学させて失敗したり、後悔したという話をしてきましたが、もちろんメリットもたくさんあります。3つ紹介します。

①高い英語力を身につけられる

国がインターナショナルスクールを「英語により授業が行われる外国人児童生徒が対象の教育施設」と定義しているように、学校生活で使う言葉は英語です。もちろん先生もネイティブスピーカーなので、発音もばっちりです。そのような日常で生活すれば、おのずと英語力が身に付きます。中学校や高校で受験してインターナショナルスクールに進学するよりも、幼稚園や小学校からインターナショナルスクールで学ぶ方がより高い英語力を身に付けることができるでしょう。

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②個性を重視した教育を受けられる

インターナショナルスクールは、日本の教育関連の法律にしばられません。独自のカリキュラムを組むことができます。そんな中で、子供それぞれの個性に合わせて教育を進めてくれることが多いです。日本の学校が今なお集団を重んじて、集団からはみ出る子供を問題視することとは対照的に、1人1人の個性を大切にしてくれます。1人1人が持っているスペシャリティを大切にし、伸ばしていってくれるのがインターナショナルスクールの優れたところです。

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③多様な文化を子供が理解できる

インターナショナルスクールに進む子供の国籍は多様です。そんな中で学校生活を送れば、自然と子供は子供同士のつながりの中で世界の多様な文化を学ぶ機会を得ます。個性を大切にする教育が進められている点からも、学ぶ機会を得た多様な文化の理解を深めることができるでしょう。多様な文化を理解することは今の時代、とても大切で素晴らしいことです。

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受験前に家族で進路をしっかり話し合おう!

進学先についてはいろいろな選択ができるようになってきました。そのうちの1つにこれまで紹介してきたインターナショナルスクールもあげられます。しかし、単純に親が進学させたいからという理由だけでインターナショナルスクールを選ぶと後悔することもあることも紹介しました。他の「学校」も含めて実際に経験された後悔や成果を知った上で、進路決定をしましょう。親の感情や希望だけで子供の進路決定をして、後で後悔することだけは避けたいものですね。家族みんなでしっかりと話し合い、後悔のない進路を決定していきましょう。

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この記事のライター
まるまるまんまる
楽しいことを日々積み重ねていきたいです。

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