保育園のメリット・デメリット!親から離れることが子供に与える影響は?
子育て中の親にとって、仕事に復帰するタイミングで悩んでいるかたは多いでしょう。保育園にはどのようなメリット・デメリットがあるのか気になるのではないでしょうか。保育園のメリット・デメリットや社会性・自立性など子供に与える影響について、詳しく調べてみました。
目次
保育園に預けることでの子供への影響を徹底調査!
保育園に預けて働くと、子供と一緒に過ごす時間が減ってしまうことを心配している親は多いのではないでしょうか。罪悪感をもってしまい、保育園に預けることはメリットではなくデメリットが先に頭に浮かんでしまうかもしれません。
しかし、保育園に預けることは子供にとって悪いことではなく、メリットもたくさんあります。親子だけでは育たない子供の自立性や社会性が育つ場合もあります。保育園に預けるメリットや子供への影響についてしっかりと確認しましょう。
そもそも保育園と幼稚園の違いは?
保育園は厚生労働省、幼稚園は文部科学省が管轄しています。また、保育園は0歳から入園できますが、幼稚園は3歳になった春からの入園となります。費用も、保育園は保護者の所得状況に応じて設定されていますが、幼稚園は私立は設置者が、公立は自治体が設定した金額です。他にも、保育園は給食が義務ですが幼稚園は任意となっており、働きながら預けるのならば保育園のほうがメリットが高いといえるでしょう。
さらに、保育園は「保育に欠ける事情」がある子供のみが利用できますが、幼稚園は年齢が達すれば入園することができます。「保育に欠ける事情」には優先順位があるので、希望する保育園に入園できない場合もあるでしょう。
保育園に行くメリット5選!
保育園に行くメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。親にも子供にもどちらにもメリットがあります。仕事復帰や費用のことなど、保育園に行くメリットを確認してみましょう。
①0歳児から預けられる
幼稚園と違い、0歳から預けることができるのが保育園のメリットのひとつです。親の仕事復帰にはそれぞれタイミングがあります。子供の年齢に合わせてではなく、親のタイミングに合わせて預けることが可能です。また、子育てが初めての親にとっては、0歳から保育園に預けて経験豊富な保育士さんに相談しながら子育てができるのもメリットになるでしょう。
②ママの社会復帰がスムーズ
保育時間が長い保育園は、ママの社会復帰がスムーズになるというメリットがあります。社会復帰したけれど、短い時間しか働けないとなると仕事が軌道にのるまで時間がかかってしまうでしょう。また、出産後なるべく早く復帰したいと考えているママにとっては、0歳から預かってくれる保育園は働くための環境を整えやすいのもメリットになります。
③小さいころからさまざまな刺激を受けることができる
子供にとって親と一緒に過ごす時間も大切ですが、外に出て様々な影響を受けることは大切なメリットのひとつです。保育園にいると、毎日のように外で遊んだりお散歩をさせてくれます。また、同年代のお友達と遊ぶことも子供にはとても刺激になります。忙しくて子供との時間や遊ぶ環境を作ることができない親にとっては、保育園でさまざまな経験をさせてくれることは大きなメリットになるでしょう。
④保護者が担う役員や係などは幼稚園より少なめ
保育園や幼稚園では保護者が役員や係になることがつきものですが、保育園の場合は働いている親が預けている場合がほとんどですので、親の負担になるような大変な役員や係は幼稚園よりは少なめです。様々な事情を抱えた親が多いので、役員会などの集まりも必要最低限の場合が多いでしょう。忙しい親にとっては、役員の仕事が少ないのは保育園に預けるメリットといえます。
⑤収入が減った場合は保育料の負担も軽減されることもある
保育園の保育料は保護者の収入状況に合わせて設定されているので、収入が減った場合は保育料も軽減されるというメリットがあります。幼稚園の場合は収入に関係なく決まった費用なので、仕事の都合などで収入に変動があった場合でも保育料に変化はありません。収入に応じた費用を設定してくれる保育園は、働く親にとっては大きなメリットのひとつです。
保育園に行くデメリット3選!
保育園にはメリットもあればデメリットもあります。保育園の環境が子供に与える影響や費用のことなど気になることがたくさんあるでしょう。しかし、メリットばかりではなくデメリットを知ることは大切なことです。保育園のデメリットを確認し、親にとってどの選択がいいのかを判断しましょう。
①入園するまでが大変
ニュースやSNSで時々話題になりますが、保育園は入園するまでの手続きが大変というデメリットがあります。認可保育園の申込書には、入園したい保育園を希望順に複数書かなくてはならないので、まずは入園したい保育園を複数選ぶ必要があるでしょう。次に、申込書と共に添付書類をそろえて提出し、その後、保育園や自治体によっては面談があります。ここまで終了しても必ず入園できるわけではなく、内定通知が届いてやっと入園になります。
手続きまで時間がかかるので、保育園の入園には時間と手間がかかってしまいます。さらに絶対に入園できるわけではないとなると、保育園の入園をあきらめるかたも多いでしょう。
②子供との時間が減る
仕事をしながら子育てをする親にとって、子供と過ごす時間が減るのは心配というかたもたくさんいるでしょう。特に、フルタイムで仕事をする親だと、子供と過ごす時間は大幅に減ってしまいます。子供の社会性や自立性が育つ成長の瞬間を見逃してしまうのは、保育園に預けるデメリットかもしれません。
③稼いだ給料の多くが保育料に消えることも
収入に応じて費用が決まる保育園では、頑張って働いても給料のほとんどを保育料の支払いで消えてしまうこともあります。この場合だと、なんのために働いているのかわからなくなってしまうでしょう。
しかし、2019年10月から幼児教育無償化が始まります。幼稚園・保育園・認定こども園などを利用する3歳から5歳児、0歳から2歳までの非課税世帯の保育料が無料になります。幼児教育無償化制度を利用して、給料が保育料に消えてしまうデメリットを解消しましょう。
親から離れることで子供に与える3つの影響とは?
保育園に預けると子供と離れる時間が多くなります。親から離れることで子供にはどのような影響があるのでしょうか。子供との時間が減るとデメリットばかりを考えてしまいますが、メリットもあります。社会性や自立性など保育園の環境が子供に与える影響について確認してみましょう。
①子供に自立心が生まれる
身の回りのことを親がやるのとは違い、保育園ではなるべく自分で自分のことをしなくてはなりません。また、うまくいかないことやできないことも、保育園では頑張って挑戦させる機会を与えてくれます。家庭では育たない自立心が子供に生まれてくるでしょう。また、決まった時間で行動するルールを教えてくれるのも保育園のメリットです。自立心が育つと小学校への入学がスムーズにできるのも、メリットのひとつでしょう。
②より親子の時間を大切にできる
保育園に預けると子供との時間が減るというデメリットがありますが、そのぶん限られた時間を大切に過ごそうと思うメリットもあります。長時間一緒にいても子供と向き合う時間がなければメリットとはいえません。少ない時間でも、会話やスキンシップを十分に楽しめれば、子供が寂しいと思うこともないでしょう。
③集団生活に馴染める
保育園ではたくさんのお友達にかこまれた環境で生活をするので、社会性が育ち集団生活に違和感なく馴染むことができるメリットがあります。また、ケンカをしたり仲直りしたりすることでお友達を思いやる心や、やってはいけないことを学ぶことができます。社会性を育てることは親子だけで過ごしていては難しいでしょう。親子だけでは経験できない社会性を身につけるということを、保育園の環境の中で学べるというメリットがあります。
【おまけ】認可保育園と認可外保育園の違いは?
認可保育園と認可外保育園という言葉をよく耳にすると思いますが、実際にどのような違いがあるのでしょうか。認可保育園とは、保育園の広さ・保育士などの職員数・防災管理など、国が定めた基準をクリアし都道府県知事が認可された保育園のことをいいます。認可外保育園とは、認可保育園の基準よりはゆるやかな基準が設けられています。また、認可保育園よりは様々な特徴がある保育園です。
認可保育園は国や自治体からの補助金がありますが、認可外保育園は基本的には出ないため、費用が少し高くなる傾向があります。どちらにもメリットとデメリットがあるので、それぞれの保育園がどのような特徴があるのかを調べ、自分にとってのメリットを比べて選ぶようにしましょう。
保育園入園に向けて、前向きに考えてみよう!
保育園に預けると子供との時間が減るなどのデメリットもありますが、メリットもあることがわかりました。保育園という環境がだからこそ、子供の自立性や社会性が育つという事もあります。また、子供だけではなく、親が心豊かに子育てができるというメリットもあるでしょう。保育園には様々な種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。家庭環境に合わせて保育園を選び、仕事も子育ても両立できるようにしましょう。