2019年07月20日公開
2019年07月20日更新
子供にスマホはいつから持たせる?キッズ携帯の卒業時期は?
子供のキッズ携帯をいつからスマホに変えるべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。キッズ携帯と比べるとスマホは使い方の自由度が高く、親としてはやはり心配ですよね。今回はいつから子供にスマホを持たせるべきか、また持たせる際の注意点についてもまとめました。
目次
子供のスマホ事情について徹底調査!
時代とともになくてはならない生活に深く浸透しつつあるスマホですが、親にとって「子供にいつからスマホを持たせるか」というのは、必ず通る悩みといっても過言ではないと言えます。連絡手段としてはとても便利なものですが、「依存」や「危険な情報へのアクセス」など、子供の教育や安全面に大きなデメリットをもたらす可能性もあるので非常に悩ましいところですよね。今回はキッズ携帯の卒業時期や、子供がスマホを持ち始める一般的な時期を紹介します。
キッズ携帯の卒業時期は?
使い方を一歩間違えるとデメリットをもたらす「SNS」や「インターネット」などは制限されつつ、連絡手段やGPSなどの子供の安全を守る機能は備えている「キッズ携帯」は、親としては安心です。ただ、子供としてはやっぱり早くキッズ携帯を卒業してスマホが欲しいと思うものです。
今回は、ネットに寄せられた「キッズ携帯からスマホへの切り替えはいつからがベストなのか」をテーマにした相談・回答を2つピックアップしました。
①息子が小学校を卒業したばかりの人の回答
最初にご紹介するのは、“小学校3年生になる息子が、友人に「キッズ携帯は小学校1年生が持つもの」とからかわれたのでスマホに変えたいとせがまれている”という親からの相談に対して寄せられた回答です。
今春小学校を卒業した息子がおります
もう持ちたくないと言っても、周りには携帯自体持ってないこの方が
多いのではないでしょうか?
3年生…持っている子はちらほらと
普通の携帯に変える子が出てくる年代ですね
うちは小1でキッズ携帯、小6で普通の携帯に変えました
(ネット接続は設定で使用不可 メールのみ、音声発信は電話帳登録者のみ)
この回答者の方の家庭では、小学校6年生でキッズ携帯を卒業してスマホに変えたようですが、やはり周りの友達の何人かがスマホを持ち始めると「自分も欲しい!」と思う子供は多いようです。ただ、キッズ携帯を卒業するタイミングは、早い子もいれば遅い子もいるので、いつからがいいとは一概には言えません。子供の身近な友達がもうスマホを持っているというだけで流されないようにしましょう。
②大学を卒業するまで携帯を持たせてもらえなかった人からの回答
次にご紹介するのは、中学生になった姪からキッズ携帯をやめてスマホが欲しいとせがまれて悩んでいる人への回答です。
私は高校生の時に、周りはPHSは普通で、携帯に変える人もいるくらいの時代でした。
ただ母の「高校生には必要ない、贅沢」という意見で、私はPHSも携帯も買って貰えることはありませんでした。
駅からはどんどん公衆電話もなくなっていたので、連絡もままならなかったです^^;
初めて買ったのは高校を卒業し、自分でバイトしてからです。
確かにそれでいじめられる事はなかったですが、肩身がせまい思いはずっとしてきたし、学生時代は学校・友達がすべてなので、同じラインに立てないのは結構辛かったです。
そういう疎外感って、経験者にしか分からないですもんね。
親って、そういうときは「人は人」というのに、都合のいい所では「みんな○○でしょ」とか言うので、個人的には親の意見は何も納得できなかったです。
こちらは、キッズ携帯どころか携帯電話を大学生まで買ってもらえなかった人の意見です。やはり、子供としては携帯を持ち始める時期が周囲よりあまりに遅いと辛い思いをするケースもあるようです。
親としてスマホではなく、キッズ携帯をずっと持たせ続けるほうが安心かもしれませんが、ときにはそれがいじめなどにつながり子供の心に傷を残してしまうこともあります。教育では親の毅然とした態度が大切なときは多々ありますが、子供の気持ちも理解しつつ、いつからスマホを持つべきかについては、できる限りお互いが納得できるように話し合いを重ねましょう。
子供にスマホはいつから持たせる?
では、実際ほかの家庭ではいつごろから子供にスマホを持たせるのでしょうか。総務省から毎年発表されている「青少年のインターネット利用環境実態調査」の平成30年度の調査結果によれば、小学生は34.8%、中学生は62.6%、高校生は93.4%がスマホを持っているという結果になっています。
これを見ると、小学生でスマホを持っているのも決して珍しいことではなく、高校生になるとほとんどが持っているということになります。いつから子供にスマホを持たせるのが正しいとは言えませんが、一般的には、小学校卒業、もしくは中学校を卒業するタイミングでスマホを持たせる家庭が多いと言えるでしょう。
子供がスマホを持つメリット3つ!
どうしても子供に持たせると危険なイメージがつきまとうスマホですが、使い方によっては子供にとっても大人にとってもメリットがあります。ここでは、子供がスマホを持つことのメリットを3つご紹介します。
①子供同士のコミュニケーションツールになる
昔は放課後の遊びのお誘いや連絡は相手の家への固定電話にかけるのが当たり前でしたが、今は子供同士もLINEなどのアプリでの連絡手段が主になってきています。気軽にメッセージを送れるからこそ、より仲を深められたり、新たな友達ができたりする面もあります。子供の友達との関係作りを円滑にしてくれる可能性は高いです。
②GPSで居場所がわかる
親として、子供にスマホを持たせる最大のメリットは、子供の安全管理がしやすいという点です。やはり、子供が今どこにいるのかは常に心配ですよね。習い事や友達の家からの帰りが遅いときに心配して携帯に連絡をしても、子供がすぐに気づいて出てくれるとは限りません。
そんなとき、スマホのGPS機能で子供がどこにいるのかチェックできれば安心です。迷子などのトラブルもいち早く回避できます。子供の安全を見守るツールとしては最適です。
③自分で色々調べられる
好奇心旺盛な子供だからこそ、スマホを検索ツールとして上手に利用すれば知識の幅がどんどん広がっていきます。特に、これからはITが欠かせない時代です。インターネットに子供のうちから慣れておいて損はありません。また、地図や電車の乗り換えなども自分で調べられるので、道に迷いかけたときも子供が自分で乗り切ることができ、危険を回避できます。
子供がスマホを持つデメリット5つ!
やはり多くの親が不安を抱く通り、スマホにはデメリットも多くあります。以下に、考えられる主なデメリットを5つまとめました。
①親子の会話が減る
まず考えられるデメリットは、親子のコミュニケーションが減ってしまう可能性があることです。家にいても友達からのメールが気になったり、ゲームや動画に延々と時間を費やしてしまうことも多くなるでしょう。スマホに依存するようになり、部屋に閉じこもりがちになってしまう恐れがあります。
②熱中して視力の低下なども起きる
スマホから発せられるブルーライトは目に悪影響をもたらすことがあります。特に、スマホに依存して長時間見ていたり、寝る前の照明を落としたあとも見続けていると、子供のうちに目が悪くなってしまう可能性が高くなります。場合によっては、寝不足などのさらに深刻な健康への悪影響が生じる恐れもあります。
③成績が下がる
これは子供に限らず大人も経験があるかと思いますが、集中しなければいけないときに限って、近くにスマホが目に入るとついつい触ってしまいたくなりますよね。定期的にテストがある子供にとっては、スマホの存在が勉強の邪魔になりがちです。スマホに依存してしまい、成績が落ちるというのは決して珍しくないケースです。
④好ましくない情報が目に入る危険性がある
親としてもっとも怖いデメリットは、やはりスマホから危険な情報が子供の目に入ってしまうことではないでしょうか。アダルトサイトや暴力的な情報のほか、犯罪に巻き込まれかねない出会い系サイトやSNSなども心配です。教育面だけではなく、安全面も脅かしかねません。
実際、青少年が出会い系サイトやSNSから危険な目に巻き込まれる事件は毎年のように発生しています。親の目が届きにくいところだからこそ、子供の安全を守りにくいのが問題です。
⑤勝手に課金などをすることも
最近増えているのが、子供が勝手にスマホのオンラインゲームなどで課金してしまうケースです。気がつかないうちに何万円、何十万円と課金され、ある日親の元にいきなり高額な請求がきて腰を抜かしたという話もネットで多く見られます。重度のスマホ依存に陥ると分別がつかなくなったり、自分で制限をかけられなくなる恐れがあります。
子供にスマホを持たせる際のルールは?5つ紹介!
それでも、時代とともにますますスマホは若い世代に浸透していき、恐らく今後は持ち始めるタイミングがますます早まっていくことが考えられます。ただ、上手に使えば、スマホは子供の安全を守るツールとして活躍してくれる可能性は大いにあります。
スマホを持たせる場合はきちんと家庭内でルールを作り、できる限り依存や危険な目に遭うなどのデメリットを生じさせないように努めましょう。それでは、おすすめのルールを5つを紹介します。
①使用時間を決める
子供のスマホ依存を防ぐためには、やはり使用時間に制限を設けるルールが有効です。使用できる時間帯を定めたり、1日のうちに利用できるトータルの時間を決めましょう。使用時間を制限するアプリなども多く登場しているので、そちらを活用するのも手です。
②使用場所を決める
使用場所のルールを設けるのは、子供のスマホ依存を防ぐのにも、危険な利用方法を防ぐにも有効な手段です。例えば、利用はリビングのみに制限し、自分の部屋に持ち込むことは禁止するといった方法です。それ以外の時間帯は親に預けさせるルールにしておきましょう。
③使用制限をかける
スマホの一部機能やインターネットの閲覧制限などを制限する、いわゆる「フィルタリングサービス」の利用も有効です。これだけで、子供がスマホからアダルトサイトや出会い系サイト、そのほかの危険な情報などにアクセスしづらくなります。
④メッセージ内容は親が確認する
普段から子供のスマホのメッセージを親が確認できるルールになっていれば、SNSなどを通じて知り合った人など、見知らぬ人との危険なやりとりがないかをチェックできます。こうした習慣があれば、子供にとっても抑止力になるでしょう。
ただ、子供のプライベートに深く踏み込むことになるので、勝手に見ると親子関係が悪化する可能性大です。あくまで事前にルールとして定めておくことをおすすめします。
⑤個人情報の取り扱いに関してしっかり教育する
ネットリテラシーが十分でないと、悪気なく著作権を侵害をしたり、友人などの個人情報を勝手にネットに晒したりして、子供が知らぬ間に犯罪を起こしてしまっていたというケースもあります。取り返しのつかないことにならないように、個人情報の取り扱いについてはスマホを持たせる前に教育しておきましょう。
子供にスマホを持たせるには、しっかりした話し合いが大切!
スマホは、使い方次第で子供の安全を守れることも、危険な目に合わせる可能性もあります。なるべく良い面だけを活かせるようにするには、ルール作りやしっかりとした話し合いが大切です。いつからスマホを持たせ始めるかについても、周りに流されすぎないように意識しつつ、子供とよく話し合いましょう。