布団の正しい干し方&お手入れ方法を徹底解説!上手に干すコツとは?
人生の3分の1は布団の中で過ごすと言われています。正しい布団の干し方を知って、健康をゲットしたいですよね。注意すべき布団の干し方に加えて、上手に干すコツをご紹介します。自己流でやっていないか、今一度チェックしてくださいね。
目次
そもそもなぜ布団を干すの?目的と5つのメリットを解説!
一番の目的は布団を乾燥させること!
人は寝ている間にコップ一杯の汗をかくと言われています。つまり約200mlの寝汗を書いているのです。毎日気持ちよく布団で眠ることができるように、布団を干して布団を乾燥させる干し方をする必要があります。
布団の消臭
布団についた寝汗から雑菌が繁殖し、汗の嫌な臭いを発生させることがありますが、布団を定期的に天日干しさせることで、布団の消臭ができます。布団の湿気が飛んで、雑菌の繁殖を抑えられますし、日光消毒ができるので、嫌な臭いをシャットアウトするメリットがあります。
ダニ対策
肌に直接触れる布団は、ダニの温床になることがあります。寝汗をかいた布団を干すことでダニの繁殖を防ぎ、ダニ対策ができるメリットがあります。ダニは一般的に50度の温度で死滅すると言われています。それには天日干しが一番です。干しすぎに気を付けて、しっかり太陽の光を布団に当ててくださいね。
カビや菌の抑制
布団の中には、アレルギーの原因になるカビや雑菌がたくさん繁殖します。日光に当てて布団を干すことで、カビや雑菌を抑制することが可能です。
布団がふかふかになる
干しすぎに気を付けて布団を干すと、布団の間に空気が流れ、湿気が取れると同時に布団がふかふかになります。ふかふかの布団だと睡眠の質が上がり、健康な体を作ることができるメリットがありますよ。
布団の正しい干し方の6つのポイントを解説!
①布団を干す時間帯
布団は湿気を吸いやすいので、でいるだけ太陽が高い時間に干しましょう。ベストな時間は午前10時から午後3時の間です。この間はすでに外気の湿気が飛んでいるので、ベランダや室内に干すにはうってつけの時間帯と言えます。それ以上の時間帯に布団を干すなら、干しすぎになったり、湿気を含んだ布団になるので、時間の目安を守ってくださいね。
②布団を干す時の天候や湿度
晴た日であっても、前日に雨が降ったのであれば、布団を干すベストな日とは言えません。少しでも湿気がある状態で布団を干してしまうと、布団がすぐに湿気を吸ってしまうからです。また、湿度が高い日なども布団を干すのには向いていません。梅雨時期などは布団の干し方に注意が必要です。天候や湿度が心配な場合は、室内で布団を干すことをおすすめします。
③布団を干す時間
布団を干す時間が長ければ良いという問題でもありません。布団には干しすぎというものがあるからです。布団を干す時間は、布団の素材や季節によって決めるべきです。冬と夏では、布団を干す時間も異なってくるので調整が必要です。一般的に、綿布団は2~4時間を目安に、合繊布団は1.5時間~3時間を目安に、羽毛布団は1時間ほど干すと良いと言われています。それ以上布団を干すのは干しすぎになります。
また、羽毛や羊毛布団は直射日光の下で布団を干すと傷むので、干し方に気を付けてください。心配な人は室内などの日が当たる窓側で干すといいですよ。また、ベランダなどに干す人は、冬の時期には夏より少し長く布団を干したいという気持ちになる人もいますが、干しすぎに気を付けて目安時間を守ってくださいね。
④両面を干す
布団の干し方にもコツがあります。布団はカバーを付けたままの状態で、肌に触れる側を長い時間干して、次に布団をひっくり返して両面乾燥させましょう。両面布団を干す干し方は、ダニ対策に効果があります。室内干しをする人も、両面干しをしましょう。
⑤シーツやカバーはつけたまま干す
直接布団に直射日光が当たると、布団の傷みが早くなります。それで、できるだけ布団カバーやシーツをつけたままで干しましょう。羽毛布団は、表示に従って正しく布団を干す必要があります。また、シーツやカバーをつけたまま干すことで、ベランダの手すり汚れを布団に着ける心配もありません。万が一、ベランダの手すり汚れがシーツやカバーについたとしても、洗うことができるので安心です。
⑥布団を強く叩かない
よくやってしまうのが、布団を干した後に強く叩くことですよね。ホコリがすべて出るように、何度もバンバンと強く叩く人がいますが、この行動はNGです。布団の中の繊維が壊れるのでやめましょう。それよりも布団の表面を撫でるように横滑りさせ、ホコリを簡単に払うくらいでOKです。
布団を外に干せない時の室内での干し方を2パターン紹介!
①窓際に干す
梅雨の時期や湿気のせいで布団をベランダなど外に干せない時は、カバーを付けたままの状態で短時間、窓際に布団を干すだけでも効果があります。窓際に椅子を持っていき、そこにカバーが付いたままの布団を掛けるだけです。それだけでも、太陽の光だけで80パーセントほどの効果があると言われています。また、窓際であっても、光が当たらない時間まで干してしまうなら、室内の湿気を吸って干しすぎになるので注意しましょう。
②布団乾燥機を使う
いつもふかふかの布団でぐっすりと休みたいのであれば、布団乾燥機を使ってみるのもいいですよ。太陽の光に当てるよりは、室内でありながら短時間で湿気を取ることができますし、花粉などの付着の心配もありません。布団の干しすぎの心配もなく手軽に使えるのもいいですね。
布団を干す頻度を5つの布団の種類別に解説!
①綿布団の場合
綿布団の場合は、湿気を吸収しやすいために、綿布団は週2~3の頻度で干すようにしましょう。綿布団の干し方は、表裏、しっかり2時間程度、シーツをつけたままの状態で干せばOKです。この頻度で布団を干すことで、気持ちよい布団を使うことができますよ。
②合繊布団の場合
ポリエステルなどの合繊布団の場合は、布団に湿気があったとしても乾きが早いので、日陰干しをしても十分布団がふわふわになります。目安はシーツをつけた状態で、週1度天日干しをする頻度がベストです。
③羊毛布団の場合
羊毛も湿気を吸収しやすいですが、乾燥が早いので週1度の頻度の天日干しで十分ふわふわの布団によみがえります。できれば日陰干しをして、中の羊毛繊維が必要以上に傷まないようにすると、更に良い状態になります。
④羽毛布団の場合
羽毛布団は、お手入れがとても簡単で、月1回の頻度の布団干しで十分と言われています。もともと軽いので、ふわふわにもなりやすいですよ。
⑤真綿布団の場合
真綿布団、つまり絹やシルクの布団は、放湿性に優れているので、風通しの良い場所に月1回を目安にして干すだけで十分だと言われています。真綿布団の場合は、布団の干しすぎによって、布団の中の繊維が壊れやすくなるので、干しすぎには気を付けてくださいね。布団干しの目安をきちんと守りましょう。
布団の正しいお手入れ方法の6つのポイント!
①布団を干した後は掃除機をかける
布団を干した後には、掃除機をかけるようにしましょう。この手間で、布団についたホコリや花粉を吸い取ることができます。ただ、「掃除機の吸い込み口に布団が吸い付いてしまう」という悩みがある人は、次の裏技を試してみましょう!
用意する物は、ビニール紐とセロテープです。掃除機の吸い込み口の部分にクルクルとビニール紐を1センチ間隔でしっかりと巻きます。紐の端をそれぞれセロテープで固定して完成です。これだけで、掃除機の吸い込み口が布団に吸い付きません。ぜひやってみてくださいね。
②カバーやシーツは週1回程洗濯する
布団を干した後には、布団カバーもしっかり洗いたいですよね。カバーやシーツは週1回の頻度で洗濯するようにしましょう。カバーを清潔に保つことで、快眠にもつながりますし、ダニやカビ、そしてホコリや花粉から布団を守る働きもしてくれます。
③布団は敷きっぱなしにしない
布団を敷きっぱなしにしていると、布団から湿気が十分逃げないので、カビや雑菌、そしてダニが繁殖しやすい状態になります。ベッドなどどうしても布団が敷きっぱなしになる状態であれば、布団を少しめくっておくなど、布団の中の湿気を逃がす対策を取ってくださいね。
④起きたらすぐに押入れにしまわない
起きてすぐに布団を押入れにしまいたい気持ちはわかるのですが、布団を少し乾燥させる必要があります。30分ほどを目安に布団をめくっておいて、布団を乾燥させた後に押入にしまうようにしましょう。小さな布団ケアが、布団をダニやカビから守ります。
⑤必要に応じて布団の丸洗いをする
布団は毎晩のように200mlの汗を吸い込んでいますし、そのままの状態ではダニの繁殖につながります。布団は驚くほど汚れているのです。また、ダニはアトピーや喘息の原因にもなります。増えてしまったダニは、簡単に一掃することができないのです。布団を直す時期などを目安にして、洗える布団は布団を丸洗いする習慣をつけましょう。
⑥長く使っている布団はリフォームをする
布団の素材にもよりますが、長く使っている布団は一度リフォームをすることをおすすめします。また、3~4年を目安に布団のリフォームをするときれいな状態の布団をいつも使うことができるようになります。布団をリフォームしている工場や会社に依頼することで、新品のような布団に仕上がってきます。
布団を上手に干す5つのコツ!
①湿気の多い部分をメインに干す
布団は湿気の多い部分を知って、そこを重点的に干す干し方をおすすめします。ベランダや室内に布団を干すとしても、湿気の多い場所に気を付けるなら、効果的な布団の干し方ができます。例えば、寝汗の多い夏の時期は、まず肌に当たる部分を表にしてベランダに引っ掛け、重点的に干すことができますし、冬の時期は布団が湿気る裏側を重点的に乾かすといった具合に、干し方を変えてみてくださいね。
②花粉などが飛散する時期は布団干し袋を活用する
布団をすっぽり多く布団干し袋を活用すると、布団にホコリや花粉の付着がなく、気持ちよく布団が干せるメリットがあります。布団干し袋を使った干し方は簡単です。布団干し袋の中に布団を入れてベランダの手すりなどに引っ掛けて布団を干すだけです。布団にベランダの手すりの汚れや、アパートの壁の汚れが付かないというメリットもありますよ。
③条件が揃えば一昼夜干しもおすすめ
ふっくらとした布団をよみがえらせたいのであれば、布団の一昼夜干しも有効な干し方です。冬の時期を避けた晴れた日に限られるのですが、前日の19時から次の日の19時まで、24時間布団を干した結果、布団の厚さは、干す前の7割増しになったという実験結果もあります。布団の干し方の違いだけでも、繊維がふんわりとよみがえってくるので、長期間使わない布団がある場合は、ぜひ試してみてくださいね。
④日差しの強い夏は天日干しを避ける
日差しの強い夏に、直接布団に太陽の光を長時間当てると、布団の干しすぎになって、干し方としてはNGになります。布団の中の繊維が崩れてしまう可能性もあるので、夏日の布団の干し方と頻度には注意してくださいね。
⑤冬でも同じ頻度で布団を干す
冬でも寝汗をかく量は夏と変わりがありません。それで、冬の時期でも夏と同じ頻度で布団を干しましょう。布団の素材を確認して、その布団にあった干し方と頻度を目安にするのです。冬の時期の晴れた日を狙って、ベランダに短時間干すだけでも、気持ちいい布団で寝ることができます。また、冬の時期に太陽があまり当たらないお家でも、室内で少し干すだけでもメリットがありますよ。
布団を干す際に便利なおすすめグッズ4選!
①布団干しカバー(シート)
布団干しカバーやシートは黒色のものが多く、布団干しカバーやシートをしない時よりも、太陽の光を効率的に集め、布団を早く干しあげてくれるメリットがあります。また、ベランダの手すり汚れや、壁汚れなどを布団に直接つけないので、いつでもきれいな布団でいられます。布団シートやカバーはベランダに取り付けやすく、ベランダに取り付けた後も、ズレ防止があるので、安心して使えますよ。
②布団干し袋
布団干し袋も、布団カバーやシートと同じメリットがありますが、布団干し袋は布団をすっぽり覆ってしまうので、布団干しカバーは、布団を日焼けから守ってくれますし、ホコリや花粉を布団に寄せ付けないというメリットもあります。また、黒色の布団干し袋で布団を覆うため、太陽の熱量を効率良く吸収し、ダニ退治に効果があると言われています。
③布団ばさみ
ロングのアームが、どんなアパートのベランダにもフィットして、しっかり布団をキャッチしてくれます。厚手の布団もしっかりと挟んでくれるメリットがあるので、階下へ布団を落とす心配もなく、安心して使える布団ばさみです。
④布団乾燥機
冬や梅雨時など、布団を干したいけれど布団が押せない人におすすめな布団乾燥機。布団の干しすぎもありませんし、仕事などで日中の時間、布団が干せない人も安心してふかふかの布団を手に入れることができます。室内で布団乾燥機を掛けるだけなので、自分の好みの時間に、定期的な頻度で布団が干せるメリットがあります。
【番外編】布団を快適に使うための収納と保管のコツ3つ!
①毎日の収納のコツ
毎日使う布団は、30分を目安にして布団をめくっておき、それから収納することで布団の湿気を逃がすことができます。ちょっとした布団のメンテナンスに気を付けるだけで、布団を毎日快適に使うことができますよ。
②しばらく使わない時の保管方法
しばらく布団を使わない時には、しっかり布団を干してから保管することをおすすめします。冬時期であれば、室内に広げて干すだけでも違いが出てきます。それから布団を綿のいらないシーツなどにくるんで、乾燥材と一緒に保管してください。
③布団圧縮袋の注意点
布団の圧縮袋を使う際には、布団を乾燥させた状態で布団圧縮袋の中に入れることを意識してください。また、空気をしっかりと抜くこと、保管場所に湿気などがない場所を選ぶことを意識してくださいね。冬の室内で、湿気がこもる場所などに保管しないようにしましょう。
布団を正しく干して毎日の睡眠を快適にしよう!
毎日の生活で使う布団だから、いつもきれいな状態で使いたいですよね。布団を正しく干して、快適な布団使ってください。健康な生活を手に入れることができますよ。