布団を干す最適な『時間』を徹底解説!時間帯・長さ・頻度まで!

正しい布団の干し方をご存知ですか?布団は、素材や季節によって干す時間も頻度も変わってきます。正しい布団の干し方を行う事で質の高い睡眠を得られ、毎日の生活にも活力がみなぎる事でしょう。布団干しに関する事あれこれについて紹介する記事です。

布団を干す最適な『時間』を徹底解説!時間帯・長さ・頻度まで!のイメージ

目次

  1. 1布団を正しく干していますか?
  2. 2布団を干す目的と効果を6つ紹介!
  3. 3布団を干す『時間』について徹底解説!
  4. 4中綿の種類によって違う布団の干し方4パターンを解説!
  5. 5布団を干す際の7つの注意点
  6. 6布団を干す際におすすめの便利グッズ4選!
  7. 7布団を干す時間は季節によって違う!正しい干し方で快適な睡眠を!

布団を正しく干していますか?

布団を干した日の夜は、いつもとは違う布団で寝ている感覚になる人もいるのではないでしょうか。ふかふかの布団で眠るのは非常に気持ちが良いですが、布団干しの方法や時間など、自己流で行っていませんか?

布団干しには効果的な方法や時間が存在します。それを守らないと布団の寿命を縮める原因となってしまうかもしれませんし、もしもダニが発生していても除去できていないかもしれません。今回は、布団干しの中綿ごとの正しい干し方や、干すのに適した時間や環境などについて紹介していきます。

布団

布団を干す目的と効果を6つ紹介!

布団を干している人の中には、夜寝るときに気持ち良い布団で寝たいからと、何となく布団を干しているという人もいるでしょう。しかし何となく布団を干していたとしても、布団に様々な良い事を行っているのです。まずは布団を干す目的と効果について紹介していきます。

①寝汗による湿気の除去

布団を干す事で、布団にこもっている湿気を除去する事ができます。私たち人間は、寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われており、その汗は毎晩布団へと吸収されていきます。そのため、布団をしばらく干さずにいると、かなりの湿気を含んだ布団となり、ダニや雑菌にとって良い環境を作ってしまいます。布団を干して乾燥させることで、湿気の除去する事が最大の目的となります。

コップ

②皮脂や汗などの消臭効果

布団が湿気を帯びてくると、時には嫌なニオイを発する事もあります。これは皮脂や汗が染みこんでしまったために発せられるニオイとなり、酷くなってしまうとニオイが気になって快適な睡眠どころの話ではなくなってしまうかもしれません。布団を干して湿気を解消する事で、自然と皮脂や汗のニオイを消す事に繋がります。

③日光による消毒効果

日光消毒という言葉を聞いた事はありますか?布団を太陽の下で干す事で、日光が布団についたウイルスなどを消毒してくれます。日光消毒は科学的にも証明されている方法で、雑菌やウイルスを日光の紫外線で不活性化させる作用があります。

日光

④カビの発生を抑える殺菌効果

原理は日光消毒と一緒ですが、布団を干す事でカビ菌の増殖などを防ぐ効果もあります。日光から放たれる紫外線は、カビ菌にも効果があります。布団にはとにかく湿気が大敵で、湿気があるだけで様々な弊害が起こり、結果として睡眠の質を低下させてしまいます。

⑤ダニの繁殖を抑える殺虫効果

紫外線は、ニオイや菌やウイルスに効果を発揮しますが、他にもダニにも効果を発揮します。ダニも紫外線に弱く、正しい方法で布団を干せばダニを退治する事もできます。また、ダニの住みにくい環境を作る事で、自然とダニを寄せ付けないようにしています。

⑥フカフカ感をよみがえらせる復元効果

フカフカの布団で寝たいからと、布団を干す人も多いのではないでしょうか。布団を干して湿気を放出する事で、中綿が膨らみフカフカ感をよみがえらせる事ができます。

布団

布団を干す『時間』について徹底解説!

実際に布団を干すにあたり、効果的な時間について紹介していきます。布団を干すのに適した時間帯や、どのくらいの時間をかけて干せば良いのか、確認していきましょう。

時計

布団を干すのに最適な時間帯

布団干しの最適な時間帯は、夏と冬で変わります。気温や湿度も違うので、当然といえば当然かもしれません。夏の場合は、10時頃までに干し始め、昼頃に取り込むようにすると良いでしょう。夏の強烈な日差しは布団を傷めてしまう原因となりますので、昼頃~14時頃の布団干しはNGとなります。

冬の場合は、10時頃から14時頃を目安に干すと良いでしょう。冬の場合は夏のように強烈な日差しになる事もないため、夏に比べて干す時間に余裕が生まれます。夏と冬とで干す時間帯は変わってきますが、紹介した時間は1日の中で湿度が最も低い時間帯となります。布団干しと湿度の関係については後述しますが、湿度が低い方が布団干しには適しています。

早朝や夕方は布団干しに適していない

夏と冬の、1日の中で最も湿度の低い時間帯を紹介しました。逆に言えば、これ以外の早朝や夕方といった時間は、湿度が高くなる傾向があります。早朝や夕方に屋外に布団を干すと布団が湿気を吸ってしまうため、布団を干す意味があまりありません。もしも早朝や夕方以降に干す場合は、室内干しをおすすめします。

夕方

布団を干す時間の長さ

布団を干す時間帯は早朝や夕方ではなく朝や昼間が良いと紹介しましたが、布団を干す時間も大切です。布団を長時間干したからといって布団干しの効果が高まるわけでもなく、時間が短すぎても十分な効果を発揮できません。そして、中綿ごとに干す時間も変わってきます。中綿の種類ごとの布団干しの時間を表にまとめましたので、参考にして下さい。
 

中綿の種類 夏の干し時間 冬の干し時間
綿 1~2時間 3~4時間
合繊 1~1時間半 2~3時間
羊毛 1時間 2時間
羽毛 30分 1時間

中綿の種類により干し時間は違いますが、冬は夏の倍の時間干すと覚えると覚えやすいと思います。

中綿の種類によって違う布団の干し方4パターンを解説!

中綿の種類によって、干す時間に違いがある事は前述したとおりです。中綿の種類ごとの詳しい干し方について紹介していきます。

①綿布団の場合

綿布団は、吸湿性と保温性に優れているのが特徴です。逆に言えば、それだけ湿気を吸い込みやすい素材という事になります。湿気を吸い込みやすいため毎日干したいところですが、実際問題不可能な人も多いとは思います。中綿の布団の場合は週2回以上は干す事が理想的です。

しかし、長時間干しすぎてしまうと、綿の油分が乾いてしまい、劣化の原因となってしまいます。日差しの強烈な夏は、干しすぎはNGです。夏の場合は片面を30分~1時間ほど干し、反対の面も同様に干します。冬はその倍の時間をかけましょう。

綿

②合繊布団の場合

合繊布団は、ポリエステルと綿でできた布団です。ポリエステルは湿気を吸収しにくい素材のため、吸湿性は綿布団には劣ります。しかし、非常に軽く弾力に優れた素材です。綿よりも湿気が溜まりにくいので、日陰干しや曇りの日に干しても大丈夫です。週1回を目安に干しましょう。

夏は片側を30分から45分ほど干し、反対の面も同じ時間をかけて干します。冬場はその倍の時間をかけて干す事で、フカフカ感を取り戻すことができます。

③羊毛布団の場合

保温力に優れているのが羊毛布団の特徴です。吸湿性は綿よりも劣りますが、湿気を放出する能力が綿よりも高くなっています。なので、綿布団よりも干す頻度は少なくても大丈夫で、目安は1週間に1回程度で十分です。

羊毛布団を干す際の注意点としては、直射日光に当てすぎてしまうと黄色く変色してしまう事です。基本的に湿気をため込みにくく、ダニの繁殖なども少ない布団なので、曇りの日や日陰干しでも問題ありません。夏場は片面30分ずつ、冬場は片面1時間ずつ干しましょう。

羊

④羽毛布団の場合

保温性と軽さに非常に優れていて、高級布団のジャンルに分類されるのが羽毛布団です。湿気のたまりにくさも羊毛布団とは比べ物にならないほど優れていて、布団を干す頻度もさらに少なくても問題ありません。また、羽毛が飛び出さないために生地も頑丈に作られているため、ダニの栄養となるフケなどが布団の中に入っていきにくいのも特徴です。

干す頻度は月に1~2回程度が目安で、日陰干しが基本の干し方となります。夏場は表裏合わせて30分、冬場は表裏で1時間で十分なので、干しすぎが心配になってしまいそうなくらい短い時間となっています。

羽毛

布団を干す際の7つの注意点

布団を干す際には、いくつかの注意点を守る事でさらに効果的になります。また、注意点を守らない事で布団を傷めてしまったり、せっかく布団を干しても十分な効果を得られない事もあります。布団を干す際は、これから紹介する注意点を意識するようにしましょう。

①湿度をチェックする

布団を干すのは、曇りの日よりも天気が良い日に行うイメージが強いかもしれませんが、曇りの日でも問題ありません。日光消毒という面では曇りの日は有効ではありませんが、布団干しの最大の目的は布団にたまった湿気を放出する事です。晴れていた日だとしても雨上がりならば干す意味はあまりありません。

逆に曇りの日でも湿度が低ければ、しっかりと布団を乾燥させる事ができます。布団を干す際に大切なのは、晴れや曇りといった天候ではなく、湿度となります。ちなみに布団干しに最適な湿度の目安は40%以下となっています。

温度計

②布団カバーを付けたまま干す

カバーを外して布団を干す人もいるかもしれませんが、カバーを外すのは誤った方法です。布団そのものを日光消毒したいからとカバーを外すのかもしれませんが、実はカバーを外すのは布団を傷める原因となってしまいます。

カバーを付けたままでも洗濯干しの効果は十分にありますので、カバーを付けたまま干すようにしましょう。なお、カバーごと布団を干したとしても、カバーは定期的に洗濯するようにしましょう。

③布団は叩かない

布団たたきで布団をはたいてホコリを飛ばしているのかもしれませんが、実は叩くのは布団にとってNG行為となります。布団を叩くとホコリが舞うように見えますが、舞っているのは布団の繊維質です。そのため、叩いてしまうと布団を劣化させてしまいます。布団たたきは、上から下に布団を撫でるように使うのが正しい使い方です。もしも叩く場合は、ポンポンと軽く叩く程度で十分で、力を入れすぎる必要はありません。

④枕も一緒に干す

体から出る汗などの湿気は布団が吸ってくれますが、頭から出る汗は枕が吸収します。そのため、枕も忘れずに干しましょう。せっかく布団を干してダニや雑菌を除去できたとしても、枕にダニや雑菌がいたのでは元も子もありません。

枕

⑤長時間干しすぎない

布団を干す時間については紹介したとおりですが、時間をオーバーして干しすぎてしまうと、日光を浴びすぎて布団を劣化させてしまいます。湿気を除去するには、前述した時間で十分であり、干せば干すほど効果があるわけではありません。布団を干したのを忘れて夕方や夜になっていたなんて事も起こらないように、長時間干す癖がある人は直したほうが良いかもしれません。

⑥花粉の季節は室内干しをする

日本国民の2人に1人は患っているといわれるのが花粉症です。せっかく布団を干してダニや雑菌を除去できたとしても、花粉が付いてしまえば快適な睡眠を得ることはできません。布団干しをする目的は何度もお伝えしたとおり、湿気を放出する事です。

ベランダや物干し竿に干すよりは効果は劣ってしまうかもしれませんが、室内干しでも乾燥させる事ができます。家族に花粉症の人がいる場合は、余計な花粉を付着させないためにも室内干しを心がけましょう。

⑦取り入れたらすぐにしまわない

干した布団は、中綿も温かくなっています。そのまま布団を押し入れなどの涼しい所にしまうと、温度変化により結露が発生してしまいます。押入れのカビの原因にもなってしまいますし、結露で布団も湿気を吸ってしまい、布団干しの意味がなくなってしまいます。しばらく熱を冷ましてから布団をしまうようにしましょう。

結露

布団を干す際におすすめの便利グッズ4選!

最後に、布団干しの便利グッズを紹介します。この記事で紹介した布団の干し方と便利グッズを併用する事で、さらに効果的に布団を干す事ができますので、お試し下さい。

①布団干しシート

布団をベランダの手すりで干す人もいる事でしょう。しかし雨風などに晒されるベランダは、とても汚れています。毎回干す前にベランダを掃除するのは大変ですし、身を乗り出しての掃除には危険を伴う事もあります。そんな時におすすめの便利グッズが、布団干しシートです。このシートをベランダにかけてその上から布団を干す事で、ベランダの汚れた面と布団が接触するのを防ぐ事ができます。

②ステンレス製布団干し

花粉などの関係でベランダなどに干したくない場合や、夕方以降に干さなければならない場合などは室内干しが良いでしょう。その際に役立つのが、この布団干しとなります。ステンレス製で丈夫なうえに、紹介する商品は4枚まで布団を干す事ができます。

③布団ガード 布団干し袋

もしも花粉症を患っていても、外で布団を干したくなる事もあるでしょう。そんな時に役に立つのが、布団干し袋です。花粉やホコリから布団をしっかりガードしてくれる上に、空気を通す黒色のシートが日光からの温度を吸収し、布団を温める事ができます。

日光の出方にもよりますが、ダニが死滅する温度まで温度を上げる事も可能なので、普通に布団を干すよりも良い状態に仕上がります。布団干し袋を使う場合は、曇りの日よりも晴れた日のほうが効果的です。

④布団乾燥機

ホースを敷いた布団の中にいれるだけで、布団を乾燥させてくれる家電です。夕方以降にしか布団を干せない場合や花粉が気になる時、ベランダが無い家でも布団を乾燥させる事ができます。操作もボタン1つで行えるうえ、ダニ退治モードや靴の乾燥に使う事もできます。冬場は就寝前に使う事で、温かい布団で眠る事もできます。値段も手ごろで、一家に一台あると嬉しい家電です。

布団を干す時間は季節によって違う!正しい干し方で快適な睡眠を!

布団の干し方について紹介しました。布団は、中綿の素材や季節によって干し方が変わる、デリケートな物です。デリケートだからこそ快適な睡眠ができるのかもしれませんね。ご自身の布団に合った干し方を行い、質の高い睡眠をとるようにしましょう。

睡眠

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この記事のライター
ほり
3児のお父さんをしています。

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