おくるみの巻き方7選!使うメリットや上手に巻くコツ・注意点も!
新生児の赤ちゃんは、おくるみで上手な巻き方をしてあげるととても安心して眠ることができると言われています。産後のママにとっても身体を休めるために上手に使いこなしたいですね。そこで、おくるみの上手な巻き方やメリット、使い方の注意点についてまとめてみました。
目次
おくるみの巻き方で悩んでいませんか?
新生児の赤ちゃんに使うおくるみはいろいろなタイプが出ていますよね。おくるみに巻かれた新生児の赤ちゃんはとてもかわいらしくて、ついついたくさん写真にも撮りたくなってしまいます。でも、実際に新生児の赤ちゃんを前におくるみを手にしてみると、巻き方がよくわからないというママの声も聞こえてきます。
そこで、正方形などのいろいろなタイプの形による巻き方や新生児や月齢の違いによる巻き方の違い、おくるみを使うことのメリットや注意点をご紹介します。
そもそもおくるみとは?
新生児のマストアイテム
おくるみとは別名「アフガン」とも言い、赤ちゃんを包んであげる大きめの布を意味します。新生児の赤ちゃんの身体は首や腰がすわっていないためとても柔らかく、不安定な状態でママも抱っこしなければいけません。まだ新生児の抱っこ慣れていないママにとって、おくるみの巻き方を覚えておくことでいろいろなメリットがあります。
おくるみとして使うのは3~4ヶ月まで
おくるみとして使う時期は生まれてすぐの新生児の頃から生後3~4ヶ月頃になります。ちょうど3~4ヶ月頃には首がすわってくるので、縦抱きができるようになり抱っこもしやすくなります。おくるみとして使うことができなくなっても、ブランケットやお風呂上りなど他の目的でも使うことができます。そのため、1枚だけではなくその素材や目的別に違うタイプのおくるみをそろえておくと使いやすいですね。
おくるみにはどんな種類があるの?
正方形タイプ
おくるみの基本的な形はこの正方形のタイプになります。はじめて正方形で巻き方を覚える際には多少手間取ってしまうかもしれません。でも、月齢によっておくるみとしての使い方が終わっても、授乳ケープやバスタオル、プレイマットなど他の使い方もできる点が正方形のメリットになります。そのため、新生児の頃だけではなく長く使い道があるため形を迷っている方にはおすすめのタイプです。
巻き付けるタイプ
正方形のおくるみのタイプ以外にも、巻き方がもっと簡単になる赤ちゃんに巻き付けるタイプの形もあります。正方形のおくるみの巻き方は難しいというママには、この巻き付けるタイプの形の方が簡単な巻き方ができるのでおすすめです。簡単な巻き方ができるという点はメリットですが、逆に限られた時期の月齢しか使うことができないので長く使ったり他の目的で使いたいというママにはあまりおすすめできません。
足付きタイプ
赤ちゃんの中にはおくるみの巻き方によって窮屈と感じて逆にぐずってしまうこともあります。その場合は足付きのタイプのおくるみがおすすめです。この足付きタイプの巻き方は足を入れる部分が分かれているので、月齢が進み足をバタバタと動かすようになると自由に足を動かす赤ちゃんにはメリットがあるタイプになります。
また、このままベビーカーに乗せてあげることもできるので防寒着として使うこともでき使い道もあります。巻き方はとても簡単で、足を入れてあげたら頭に帽子部分をかぶせてあげます。あとは左右を巻いてあげるだけの巻き方なのでおくるみ初心者のママにもおすすめです。
おくるみにおすすめの素材は?
ガーゼ生地
ガーゼやコットンは季節を選ぶことなく1年中おくるみとして使うことができます。ガーゼやコットンは通気性に富み、熱がこもらないことや繊維が細かいのでデリケートな肌の赤ちゃんにも使うことができてメリットがたくさんあります。そのため、春や秋生まれの赤ちゃんなど新生児の頃は過ごしやすくても月齢が進むと暑さ、寒さ対策をしなければいけない赤ちゃんにおすすめです。
パイル生地
月齢の低い赤ちゃんの肌はとてもデリケートです。そのため、肌のことを考えておくるみの素材を考えてあげられるといいですよね。糸を甘くねじりあわせて作っているパイル生地のおくるみは、ふわふわとしたその肌ざわりがとてもいいのでおすすめです。パイル生地は吸水性がいいので、汗をかきやすい夏生まれの赤ちゃんにおすすめの素材です。
マイクロフリース生地
冬の寒い時期のおくるみにはマイクロフリースなどのアクリル繊維のおくるみも暖かいのですが、肌がデリケートな赤ちゃんには天然繊維の方が安心して使えるかもしれません。マイクロフリースの生地のメリットは汚れたら洗濯することができたり、軽いので持ち運びが簡単な点です。
また、寒い時期のおくるみにはボア素材のものもおすすめです。モコモコしていてとても暖かくて見た目もとてもかわいいですね。マイクロフリースやボアなどの素材のおくるみを選んだ時は、必ず汗をかいていないか確認しましょう。赤ちゃんは体温調節が上手にできないこともありますが、たくさん汗もかきます。汗を拭かずにそのままにしておくと汗疹ができたり、汗冷えを起こしてしまうこともあるので気を付けましょう。
【おくるみの巻き方①】基本から応用まで5選!
1. スワドリング(基本巻き)
正方形のおくるみを使った巻き方の中でも基本的な巻き方はスワドリングと呼ばれています。ポイントは両手足を緩めに巻くことですが、緩すぎると簡単にとれてしまうので何度も繰り返して適度な固定をした巻き方を見つけましょう。
①赤ちゃんがを寝かせる向きに対してひし形の形に正方形のおくるみを置いたら、頭の上の部分の角を折り下げます。
②赤ちゃんを寝かせたら左腕を胸の上に置き、左側の角を赤ちゃんの身体の下に折り込みます。
③足元の布を首元から中に折り込みますが、この時に足元に余裕を持たせてあげましょう。
④右側の手も胸元に置き布の箸を左側に折り込みます。
2. おひなまき
おひなまきの巻き方をする時には正方形ではなく長方形のおくるみを使いましょう。巻き方のポイントは、股関節脱臼にならないように足元を緩めに固定する点です。
①おくるみを敷いたところに赤ちゃんを寝かせて、ひじをおくるみに入れて手を出した状態でおくるみの上の端を結びます。
②おくるみの下の部分の端を①の結び目の下から通して足に合わせて引きます。
③反対側のおくるみの下の端を結びます。
④赤ちゃんを優しくゆすったりさすったりして丸まってきたら少しおくるみが緩みます。緩みが出たらもう一度しっかりと結びましょう。
3. おひなまき別バージョン
おひなまきにはほかの巻き方もあります。
①両側の布を苦しくない程度にあごの下で結びます。
②足の位置を確認したら、片方の端の布を結んだ下から通します。
③下に通した布ともう一方の下の端の布を結びます。
4. 半ぐるみ
手足をバタバタと動かせる月齢になってきたら、下半身だけを包む巻き方の半ぐるみにも挑戦してみましょう。この巻き方は赤ちゃんの両手が自由に動かすことができるので、おくるみが苦手な赤ちゃんにも向いているかもしれません。巻き方は基本巻きと同じです。赤ちゃんの脇の下から左右の布を巻いてみましょう。足元を先に包んだり、左右をどちらに包んでも構いません。赤ちゃんが心地いいと感じる順番や巻き方を意識してみましょう。
5. クロス巻き
さらに、手でおもちゃをつかめる月齢になったらクロス巻きという巻き方も試してみましょう。手だけが自由に動かせるのでこの巻き方が好きな赤ちゃんもいます。
①布の中央を一度ひねって中央でクロスにして床に置きます。
②赤ちゃんをのせたら、対角の布をそれぞれ結びます。
【おくるみの巻き方②】正方形以外2選!
6. 長方形のおくるみの巻き方
正方形以外のおくるみでも上手な巻き方ができます。
①おくるみを横向きの長方形に置き、赤ちゃんを乗せます。赤ちゃんの足元は、足の裏をつけておきます。
②おくるみの左上の端を持って、赤ちゃんの左足の付け根に巻き込みます。
③おくるみの右上の端を持って、赤ちゃんの右足の付け根に巻き込みます。
④おくるみの左下の端を持って、赤ちゃんの右側の首元に向かって折り込みます。
⑤残った右下の端を持って、赤ちゃんの左側の首元に向かって折り込んだら出来上がりです。
7. スワドルミーを使った巻き方
「スワドルミー」は三角形のおくるみでアメリカの小児科医によって開発されたおくるみのブランドです。このタイプのおくるみを使うメリットは赤ちゃんの上半身を包んだままでおむつ交換をできる点です。
①おくるみの上の部分が赤ちゃんの肩の位置になるように寝かせます。
②ポケットの部分に赤ちゃんの足を入れます。
③左側で赤ちゃんの右腕を包み、左腕の下まで折り込みます。
④右側の部分も左側に巻いて、ファスナーを止めたらできあがりです。
おくるみの使い方を月齢別に紹介!
新生児から生後2ヶ月
産後すぐ、入院中はママもゆっくり休みたいですよね。そこで、おくるみは産後すぐから使うことができるのでぜひ使ってみましょう。巻き方はママが巻きやすいものを選びましょう。生まれたばかりの赤ちゃんはまだまだママのお腹にいた時の心地よさを覚えています。そこで、うまく寝かしつけができない時はおくるみでの巻き方の練習にもなるのでどんどん巻いてみましょう。
生後3ヶ月から4ヶ月
月齢が生後3ヶ月から4ヶ月の赤ちゃんは首がすわってきたり、原始反射であるモロー反射がなくなるなどたくさん成長する時期でもあります。さらに、いろいろなことに興味を示す時期でもあるので、おくるみを嫌がる赤ちゃんも出てきます。そこで、手を動かす月齢になってきたら半ぐるみという巻き方に変えてみましょう。半ぐるみの巻き方であれば、赤ちゃんも手を自由に動かすことができるので嫌がることも少ないかもしれません。
生後5ヶ月以上
月齢が生後5ヶ月を過ぎてくると、おくるみは卒業になります。おくるみとしての使い方ではなく、ブランケットやバスタオル、プレイマットとしての使い方に変えて行きましょう。成長の早い赤ちゃんは寝がえりを始めるためじっとしていることが少なくなります。そのため寒さ対策にはおくるみではなくスリーパーがおすすめです。
おくるみのメリットは?7つ紹介!
抱っこしやすい
新生児の赤ちゃんはまだまだ首や腰が柔らかくて抱っこしてもとても不安定です。そのため、新生児の赤ちゃんを抱っこするパパやママは緊張したり、うまく抱っこできないという人も多いかもしれません。そこでおすすめしたいのがおくるみです。新生児の赤ちゃんの手足をおくるみで固定した巻き方をしてあげると柔らかい赤ちゃんも抱っこしやすくなります。
安心感を与える
新生児の赤ちゃんをおくるみでしっかりと巻いて抱っこしてあげると、赤ちゃんはとても気持ちよさそうです。その理由は、新生児の赤ちゃんはママのお腹の中にいた時の姿勢を思い出して、包まれていた感覚を感じます。10ヶ月もの間ずっとママのお腹の中にいたから、おくるみの巻き方で思い出させてあげることで赤ちゃんは安心することができます。
モロー反射を防いでくれる
新生児の赤ちゃんの原始反射の1つに「モロー反射」があります。このモロー反射は、大きな音がしたり体に何かが触れることで手足が反応して動いてしまうことです。赤ちゃんによってはこのモロー反射によってぐっすり寝ていたのに、手足がビクッと動いて目を覚ましてしまうこともあります。でも、おくるみの上手な巻き方をすることで手足を動かさないためゆっくりと眠ることができます。
冷房対策ができる
新生児の赤ちゃんはまだまだ体温調節が上手にできません。そのため、夏の冷房対策におくるみは大活躍してくれます。電車や車での移動中、冷房が効いたお店などの室内に入った時など汗をかいていてもあっという間にゾクッと寒さを感じることがありますよね。そんなばしょでもおくるみの上手な巻き方ができれば、新生児の赤ちゃんの身体の冷えは少なくなります。
寒い日の保温
秋冬の寒い季節はまだまだ体温調節が上手にできない新生児の赤ちゃんについついたくさん着せてしまいがちです。でも、寒さ対策と同じくらい汗をかかないようにすることも大切です。赤ちゃんは肌がデリケートなので、汗をかくことで簡単に汗疹ができてしまいます。そこで、洋服をたくさん着せるのではなく、おくるみの巻き方をマスターして寒さ対策をしてみましょう。おくるみに包まれることで風を通さずに赤ちゃんの身体を守ることができます。
お風呂上りに便利
新生児の赤ちゃんは早い時間にお風呂に入ってせっかく身体が温まっても、体温調節がうまくできないのであっという間に身体が冷えてしまいます。そこで、お風呂上りにもおくるみで包んであげるだけで赤ちゃんの身体が冷めずにすみます。さらに、お風呂上りのおくるみの上手な巻き方によってメリットがもう1つあります。それは、寒さ対策だけではなく、おくるみによって保湿できて赤ちゃんの肌を乾燥から守ることができます。
寝かしつけが成功しやすい
新生児の赤ちゃんはまだまだ眠る時間も安定しません。抱っこで寝かしつけをして、やっと寝てくれたとベッドに置くとまた泣いてしまったということはよくあります。でも、産後はママも身体を休める必要があります。そこでおすすめなのが、おくるみで寝かしつけをすることです。おくるみのメリットはママのお腹にいた時と同じ姿勢になるので、赤ちゃんは安心して眠ることができると言われています。ママがベッドにおいてもおくるみに巻かれたままなので、赤ちゃんも姿勢を変えることなく眠るとができます。
おくるみの巻き方での注意点6つ!
1. 赤ちゃんが嫌がる時は巻かない
ママのお腹にいるような感覚になるため、おくるみで巻いてあげると安心する赤ちゃんはたくさんいますが、嫌がる赤ちゃんもいます。でも、赤ちゃんが嫌合っている時は無理におくるみを使わないように注意しましょう。ママの温もりを感じたいという赤ちゃんや暑いと感じている赤ちゃんはおくるみを嫌がることもあります。そのため、絶対におくるみを使うと決めるのではなく、赤ちゃんの様子を注意深く観察してから使うかどうかを決めましょう。
2. きつく巻きすぎない
おくるみの巻き方の注意点はきつく巻きすぎないことです。おくるみをきつく巻くと、赤ちゃんの呼吸が苦しくなってしまったり、股関節に負担をかけてしまいます。また、体温が上がりすぎてしまうこともあるので、適度なゆとりを持ってきつく巻きすぎないように注意しましょう。
3. 赤ちゃんを温めすぎない
おくるみは赤ちゃんを寒さから守ってくれるというメリットもありますが、同時に体温が上がり過ぎてしまうこともあります。赤ちゃんが寝ている時に呼吸が突然止まってしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」はまだ原因がはっきりしていません。でもその一因としてうつぶせ寝や赤ちゃんの体温の上昇などが挙げられています。そのため、おくるみで体温の上昇には注意しましょう。たとえば、おくるみの素材をガーゼなど通気性の高いものにしたり、手を出してあげるなど赤ちゃんの体温が上がり過ぎないように注意して巻いてあげましょう。
4. 足に気を付ける
おくるみの巻き方で注意する点は足元です。赤ちゃんの足はM字型が基本です。そのため、赤ちゃんの足をまっすぐに引っ張ったり、捻れたりしたままおくるみで巻くと先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)の原因になることもあります。先天性という言葉から生まれる前から脱臼していたと考えがちですが、実は生まれた時は不安定だった股関節が少しずつ脱臼することで月齢3ヶ月から4ヶ月頃に発症すると言われているので注意しましょう。
5. 長時間の利用は控える
おくるみを使うことでママと赤ちゃんが快適に過ごせたらいいですよね。でも、注意点として長時間の利用は避けましょう。その理由はいくつかあります。たとえば、赤ちゃんの体温が上がり過ぎたり、股関節が脱臼するためです。寝かしつける時におくるみを使うことでゆっくり寝てくれるのは理想的ですが、赤ちゃんが寝たらおくるみをほどいてあげるなどして使い方には注意しましょう。
6. 赤ちゃんから目を離さない
おくるみの使い方の注意点としては、おくるみをしたまま寝返りをすると乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因にもなるため、赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。赤ちゃんにとって首を横にしたまま呼吸をすることはとても難しいので、窒息する可能性もあります。ちょっとしたことでおくるみをした赤ちゃんが横向きになってしまうことはとても危険です。おくるみをして赤ちゃんが寝てしまっても、目を離さないように注意しましょう。
おくるみの巻き方をマスターして快適な育児ライフを送ろう!
おくるみの巻き方にはいろいろな種類があり、また正方形や長方形、素材も季節によっていろいろあります。注意点を踏まえたうえで、おくるみの巻き方をマスターして赤ちゃんとママが快適な生活が送れるといいですね。