新生児の平均体重・身長はどれくらい?赤ちゃんの成長の目安を紹介!

新生児の成長を見るうえで体重と身長は大切な情報となります。赤ちゃんは母乳やミルクを飲む量に個人差があり、順調に成長しているのかどうかは、体重の増え方と平均体重が参考になります。新生児から生後12か月までの赤ちゃんの平均体重と身長をみてみましょう。

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目次

  1. 1新生児の平均体重と身長は?
  2. 2生後1ヶ月〜1年までの赤ちゃんの平均体重と身長
  3. 3赤ちゃんの身長や体重はどうやって測ればいいの?  
  4. 4赤ちゃんの様子によって身長や体重に個性が出る!
  5. 5出典元はこちら

新生児の平均体重と身長は?

新生児というのは、世界保健機関(WHO)で生後28日未満の赤ちゃんのことを指すと定義されています。

この新生児の時期は授乳・排泄・睡眠の繰り返しです。だんだんと身長も伸び、ふっくらとして赤ちゃんらしく成長していきます。

生まれたばかりの赤ちゃんは母乳やミルクを上手に飲める子ばかりではありません。ベビースケールという赤ちゃん用の体重計で赤ちゃんの体重を量り、増え方をみながら授乳量が足りているかどうかを確認します。

赤ちゃんの出産時の体重・身長もその子それぞれに違いますが、新生児のときから平均体重と身長を参考にしながら、赤ちゃんの成長に問題がないかを気を付けてみましょう。

新生児の体重と身長の平均

新生児といっても男の子と女の子では、体重と身長の平均には違いがありますので、男女別にみてみましょう。

男の子:平均体重 2,980g、平均身長 48.7cm
女の子:平均体重 2,910g、平均身長 48.3cm
 

男の子のほうがわずかに大きいですが、個人差があるので参考程度にしましょう。

新生児の体重増加量の目安

新生児の体重は、生まれてから3~5日後に少し体重が減少することがありますが、その後は1日約25~30gずつ増えていきます。

母乳やミルクをよく飲む子だと、どんどん体重が増えて不安になることがあるかもしれません。でも赤ちゃんの体重の増え方には個人差があるので、元気で機嫌が良ければあまり気にしなくてよいでしょう。

特に新生児にとっては、母乳よりもミルクのほうが吸う力があまり必要ないので飲みやすいようです。そのため、ミルクを飲んでいる赤ちゃんのほうが体重の増え方が大きいことがあるようです。

体重の増えすぎではと心配になるようでしたら、医師に相談してみましょう。
医学的に問題がなければ、ミルクをあげる時間の間隔を空けたり、ミルクの量を減らすよう指導があるかもしれませんが、自己判断でミルクの量を減らして栄養不足にならにように気を付けましょう。

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赤ちゃんの体重があまり増えないと心配するときの目安は、体重計で量って1日の増え方が25g以下の場合です。

新生児の母乳育児の場合、赤ちゃん自身の飲む力が弱くて1回に飲む量が少ないということがあります。また、ミルクの子でも、よく眠る子で授乳回数が少なくて体重が増えないことがあります。
1回に飲む量が少ない子の場合は、授乳回数を増やしたり、ミルクを足したりして様子を見ましょう。

また、体重が1日15g以下しか増えない場合、または減少している場合、授乳の指導を受けることで改善することがあるかもしれませんが、医学的に問題がないかどうかを確認することも大切です。出産した産院や小児科医に相談しましょう

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出生後の赤ちゃんの体重が増えないのはなぜ?

生後3~5日の間は、授乳量が足りていても体重が増えないで、一時的に産まれたときの体重の約10%(200g~300g)ほどが減少します。

これは新生児特有の『生理的体重減少』と言われるもので、赤ちゃんが飲む母乳やミルクの量よりも、尿や胎便・汗などで対外に出ていく量のほうが多いために起きる自然現象です。その後、減少した体重は1週間ほどで出生時の体重に戻ります。

発育曲線は参考になるの?

母子手帳に身長や体重の平均値が記されている「乳児身体発達曲線」という表があります。この表の帯のなかに各月齢の94%の子が入ることになります。

男女別になっているので、各月齢で印をつけておくと成長の記録になります。赤ちゃんの数値が帯のなかに入っていなくても、赤ちゃんの成長には個人差があるので、帯に沿って成長していればあまり心配しなくてよいでしょう。

心配なのは、帯に沿って成長していたのに、ある時期から突然成長のペースが増加したり減少したりすることです。乳幼児健診の際や予防接種などで小児科へ行ったときに相談しましょう。

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生後1ヶ月〜1年までの赤ちゃんの平均体重と身長

生後1か月~1年までの間に、赤ちゃんはぐんぐん成長していきます。

授乳のみの状態から離乳食を食べるようになり、自分でスプーン・フォークやコップを使えるようになります。首が座ってお座り、ハイハイ、早い子だと歩き出すようになります。

授乳量も離乳食を食べる量も、そして運動量も赤ちゃんそれぞれに個性があります。体重や身長の増え方もそれぞれに違いがあります
それでも、体重が増えない・減少した、或いは体重の増え過ぎかしら、と心配になることがあるかもしれませんね。

目安としての平均体重と身長を知っておくと、不安も少しは和らぐかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

生後1ヶ月はどのくらい?

生後1か月の平均体重と身長  男の子:体重 4,300g 身長 53.5cm
                女の子:体重 4,100g 身長 52.6cm


生後1か月~3か月ころまでの赤ちゃんは、1日20g~35gほど体重が増えていきます。
新生児期の次に体重の増え方が大きい時期です。

この頃になると、母乳やミルクの飲み方も上手になり、からだに脂肪がついてきてふっくらと赤ちゃんらしい体形になってきます。
また、赤ちゃんと目がしっかり合うようになり、あやすと笑顔を見せるようになるなど、かわいらしくなってきます。
   

生後2ヶ月はどのくらい?

生後2か月の平均体重と身長  男の子:体重 5,500g 身長 57.9cm
                女の子:体重 5,200g 身長 56.7cm


生後2か月の赤ちゃんは、母乳やミルクの飲み方が上手になるので、授乳時間が短くなり授乳間隔もあいてきます。

『喃語(なんご)』と呼ばれる「あー」「うー」「んくー」などの声を出すようになります。また、手足をよく動かすようになり、手や指を顔の前に持ってきてじっと見つめたりしゃぶったりすようになります。

 

生後3ヶ月はどのくらい?

生後3か月の平均体重と身長  男の子:体重 6,400g 身長 61.4cm
                女の子:体重 6,000g 身長 60.0cm


生後3か月頃から、授乳のタイミングが安定してきて、赤ちゃんの生活リズムが整ってきます。
首がしっかりしてきて、首がすわる状態になるのももうすぐです。
手で物を握る力がついてくるので、握りやすく軽いおもちゃを持たせてみるとよいでしょう。手で振り回したり、口に持って行って感触を確かめたりするようになります。赤ちゃんと遊ぶのが楽しくなる頃です。
                                     
 

生後4か月はどのくらい?

生後4か月の平均体重と身長  男の子:体重 7,100g 身長 64.2cm
                女の子:体重 6,600g 身長 62.6cm


生後4か月になると成長のスピードが落ち着いてきます。体重の増え方のペースが減少するので、体重計を使って体重を量る回数は減らしてもよいでしょう。

また、昼夜の区別がつくようになるので、夜にまとめて寝るようになる子もいます。生活リズムが整うように気を付けましょう。

この頃に首がすわるようになります。縦に抱っこをしても首がぐらつかなくなり、自分の意志で周囲を見廻すことができるようになるので、いろいろな物に興味を抱くようになります。
なんでも口に入れたくなる時期なので、赤ちゃんの手の届くところに置く物には注意しましょう

生後5ヶ月はどのくらい?

生後5か月の平均体重と身長  男の子:体重 7,700g 身長 66.2cm
                女の子:体重 7,000g 身長 64.6cm


生後5か月になると、寝返りをするようになる子もいます。よく動くようになるので、体重の増え方がゆるやかになってきます。
体重があまり増えないと心配になることがあるかもしれませんが、体重が減少しているわけではなく、赤ちゃんの機嫌がよく授乳や排便に問題がなければあまり気にしなくてよいでしょう。

また、離乳食のサインが見られるようになったら、離乳食をスタートさせてみましょう。

生後6ヶ月はどのくらい?

生後6か月の平均体重と身長  男の子:体重 8,000g 身長 67.8cm
                女の子:体重 7,500g 身長 66.2cm



離乳食を食べるようになっていたら、そろそろ1日2回に増やしてみましょう。まだ1日1回の場合も、なるべく毎日同じ時間に離乳食を食べさせるようにしましょう。
この頃になると、歯が生えてくる赤ちゃんもいます。まだ虫歯にはなりにくい時期ですが、少しずつ歯磨きに慣れるように練習をしておくと良いですね。

また、寝返りが上手になり運動量が増えてきます。おもちゃを使ったり、赤ちゃんの身体を動かしてあげたりして遊んでみましょう。

生後7ヶ月はどのくらい?

生後7か月の平均体重と身長  男の子:体重 8,200g 身長 69.2cm
                女の子:体重 7,800g 身長 67.5cn


生後7か月になると、お座りハイハイつかまり立ちができるようになる子もいます。自分で動けるようになると、行動範囲が広がり興味の幅が広がります。
身体面だけでなく情緒面も発達してきます。声の出し方、泣き方でいろいろな欲求を表現するようになります。
 

生後8ヶ月はどのくらい?

生後8か月の平均体重と身長  男の子:体重 8,600g 身長 70.5cm
                女の子:体重 8,000g 身長 68.9cm


生後8か月の赤ちゃんは、お座りやハイハイがしっかりできるようになります。早い子はつかまり立ちも。ますます行動範囲が広がるので、赤ちゃんの周囲に危険な物を置かないように注意しましょう

生後9ヶ月はどのくらい?

生後9か月の平均体重と身長  男の子:体重 8,900g 身長 71.7cm
                女の子:体重 8,200g 身長 70.0cm


そろそろ離乳食を1日3回に増やしてもよいでしょう。同時にだんだんと生活リズムを整える必要があります。

精神面での発達も目覚ましく、お母さんの後追いをするようになったり、いろいろな意思表示ができるようになります。
 

生後10ヶ月はどのくらい?

生後10か月の平均体重と身長  男の子:体重 9,100g 身長 72.8cm 
                女の子:体重 8,500g 身長 71.2cm


1日3回の離乳食のリズムが出来てくる頃です。

赤ちゃんによっては、伝い歩きができるようになる子もいます。まだ頭が重くバランスを崩しやすいので、ふらつくことがあるので注意しましょう。
 

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生後11ヶ月はどのくらい?

生後11か月の平均体重と身長  男の子:体重 9,200g 身長 73.6cm
                女の子:体重 8,600g 身長 72.3cm


この頃は、離乳食を食べる量や運動量もよって体重の増え方に差が出てきます。他の子と比べる必要はありませんが、時々体重計で赤ちゃんの体重を量って、体重の増え方をチェックしておくと安心ですね。

だんだんと手先が器用になるので、離乳食を手づかみしたがったり、おもちゃで上手に遊べるようになります。また、言葉をよく理解するようになるので、意思疎通が出来るようになります。
 

生後12ヶ月はどのくらい?

生後12か月の平均体重と身長  男の子:体重 9,300g 身長 75.0cm
                女の子:体重 8,700g 身長 73.4cm


生まれてから約1年。新生児のときから体重は3倍、身長は1.5倍ほどに成長します。もう赤ちゃんというよりも幼児に近い体形になります。
筋肉もしっかりついてきて、何もつかまらないで少しなら歩けるようになる赤ちゃんもいます。

赤ちゃんの身長や体重はどうやって測ればいいの?  

赤ちゃんの成長の目安となる体重を量るには、どのようにしたらよいでしょう。

新生児期の体重は1日25g~30g増えるとされています。普通の体重計だと100g単位でしか量れないものが多く、赤ちゃん(特に新生児)の体重を量るのには向いていません。

赤ちゃんの体重を量るには、赤ちゃん専用の体重計「ベビースケール」を利用するとよいでしょう。
ベビースケールは秤の部分が横長に広くとってあり、赤ちゃんを寝かせて体重を量ることができます。2g単位と5g単位で量れるものが一般的です。

また、ミルクの場合は赤ちゃんが飲んだおおよその量を把握することができますが、母乳の場合は赤ちゃんが飲んだ量を量ることは難しいのです。そこで授乳前と授乳後の体重を体重計ベビースケールで量ってその差をみることでおおよその量を知ることができます。

赤ちゃんが飲んだ母乳の量を量るのは、新生児期だけで大丈夫です。

体重測定はベビースケールのレンタルがおすすめ

成長具合の気になる赤ちゃん、特に新生児の体重測定には2~5g単位で量れる赤ちゃん用の体重計「ベビースケール」がよいでしょう。

ベビースケールを購入するとなると、5g単位のものでも4千円代からありますが、場所を取るうえに使う期間が短いのでレンタルがおすすめです。
5g単位のベビースケールだと、1か月のレンタル代が2千円程からあります。2g単位のものだと1か月4千円から。

また、母乳の授乳量を量ることができるベビースケールもあります。こちらは1g単位なので、新生児期の赤ちゃんの体重と授乳量を知るのにぴったりです。

ベビースケールで量って、母乳の量が少なければミルクを足すとよいのですが、1g単位で授乳量がわかるので、どれだけの量のミルクを足せばよいのかの目安になります。
このベビースケールは、購入すると1万円以上もしますが、レンタルだと1か月4千円から、延長1か月2千円ほどでとても経済的です。

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身長測定は定期検診で十分

赤ちゃんは日々成長しているので、体重だけでなく身長も測って記録しておきたくなるかもしれません。

体重は家庭でもベビースケールや体重計を使って気軽に量ることができますが、身長を家庭で測るのは難しいものです。ほとんどの赤ちゃんが10か月ころまではしっかり立つことができないからです。
横になって測ろうとしても、まだ足先から頭までをぴんとまっすぐ伸ばしておくことは難しいのです。

身長は定期健診の時に病院や保健所で測ってもらえます。生後1か月検診のあとは、3~4か月検診、6~7か月検診、9~10か月検診、12か月検診と複数回の検診がありますので、身長測定は定期健診の際にしてもらえば十分でしょう。

赤ちゃんの様子によって身長や体重に個性が出る!

待ちに待った赤ちゃんが生まれてみると、気になるのは赤ちゃんの順調な成長です。
特に新生児は寝ている時間が多いので、体重の増え方がわかりやすい成長の目安になります。

赤ちゃんは日々成長しているので、毎日体重や身長を測りたくなるかもしれませんが、赤ちゃんの成長の仕方には個人差があります。
母乳やミルクをよく飲む子、飲む量が少なめの子、良く動く子、おとなし目の子、と赤ちゃんにも個性があり、それぞれ違いがあります。

今回ご紹介した平均体重と身長は、あくまでも目安として参考にして、心配なことがあったら医師に相談しましょう。
お母さんやお父さんが安定した気持ちで赤ちゃんのお世話をしていると、赤ちゃんの笑顔をたくさん見ることができますよ。

出典元はこちら

1. 『乳幼児発育調査報告書』厚生労働省
2. 『男子・女子パーセンタイル身長体重成長曲線:PDFファイル』
  『平均身長・体重:PDFファイル』 小児内分泌学会

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この記事のライター
ayacana
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