クリスマスローズの花言葉は?色による違いや由来も解説!

「クリスマスローズ」というとどんな花をイメージしますか?真っ赤なポインセチアをイメージする人も多いかと思いますが、実はクリスマスローズは全然違う花を指します。素敵な花言葉もありますので、クリスマスローズの伝説や花言葉を確認していきましょう。

クリスマスローズの花言葉は?色による違いや由来も解説!のイメージ

目次

  1. 1クリスマスローズってどんな花?
  2. 2クリスマスローズの花言葉は?
  3. 3クリスマスローズの花言葉の由来は?
  4. 4クリスマスローズの花言葉は色によって違う?
  5. 5クリスマスローズは合格祈願グッズにも
  6. 6【冬の貴婦人】クリスマスローズを贈ろう

クリスマスローズってどんな花?

クリスマスらしい素敵な名前のクリスマスローズはいったいどのような花なのでしょうか。キリストに関わる伝説も持っている素敵な花ですので、まずはクリスマスローズに関する知識を紹介していきます。

クリスマスローズ

クリスマスローズとは

クリスマスローズとは、学術的にはキンポウゲ科クリスマスローズ属に属する花です。学名はヘレボルスと言うので、なかなか「クリスマス」らしい雰囲気はありませんね。

雪

12月~2月に花を咲かせるので、冬の花に属します。草丈は10~60cmと小柄な多年草で、原産地はヨーロッパの中部~南部だと言われています。冬の花なので、稀に雪割草と誤解する人もいますが、雪割草はサクラソウ科サクラソウ属の高山植物ですので注意しましょう。

クリスマスローズの和名・別名は

クリスマスローズには和名や別名があります。どのような和名・別名があるのか紹介していきます。

クリスマスローズの和名

クリスマスローズの和名は「寒芍薬」と言います。この和名の寒芍薬の「芍薬」とは、ボタン科の多年草の一種です。クリスマスローズとは科が違うにも関わらず和名で「芍薬」と呼ばれているのは面白いですね。

ボタン

クリスマスローズの別名

クリスマスローズ別名は「雪起こし」と言います。雪の下から、雪を起こすように咲くことから名付けられたと言われています。その意味では、このクリスマスローズの別名である「雪起こし」も、先ほど紹介した間違いやすい「雪割草」も少し似ていてとても風流な別名ですね。

雪割草

ちなみに、上の写真がクリスマスローズの別名である「雪起こし」と少し似た意味を持つ雪割草です。実際に見てみると、花の種類は全然違うことが分かりますね。

クリスマスローズは12月の誕生花でも

宝石などの誕生石は有名ですが実は誕生花というものも設定されているのはご存知でしょうか。誕生花は誕生石と違い、1日ごとに設定されていますよ。クリスマスローズが誕生花となっている日程は以下の通りです。

クリスマスローズが誕生花となっている日付

2月5日、2月13日、2月16日、3月6日、3月15日、4月30日、6月15日、11月14日、11月16日、12月13日、12月19日、12月20日、12月24日、12月26日

和名の「寒芍薬」という名前の通り、やはり冬の日付が多いですね。また「クリスマスローズ」という名前の通り12月24日の誕生花となっているようですよ。

クリスマス

クリスマスローズという呼び名について

クリスマスローズは、先ほど説明した通りキンポウゲ科クリスマスローズ属のヘレボルスという花です。しかしながら、ヘレボルス全体をクリスマスローズと呼んでいるのは実は日本だけの風習です。

和名と同じように花にも英名があり、英名では「クリスマスローズ」というのは根が黒い「ヘレボルス・ニゲル」だけを意味しております。あまり花の名前で和名や英名を気にする機会はありませんが、海外でクリスマスローズについて話す際には注意しておくと良いですね。

薬草でもやり毒でもある

「クスリはリスク」という言葉がある通り薬効成分を持っている現代の薬でも使い方を間違えれば副作用が出て毒になってしまう場合もあります。クリスマスローズも、元は明治時代に薬理作用を期待して輸入された花ではありますが、毒性が強いため現代では観賞用となっています。

クリスマスローズ

クリスマスローズの薬草としての効果は、瀉下(しゃげ)作用と強心作用です。また、ヨーロッパでは古くは精神安定剤として使用されていたこともあったようです。しかしながら、毒性が強いためいずれの場合でもかなり少量で使用されていたという情報があります。

逆にクリスマスローズの毒性としては痙攣と胃粘膜の炎症による嘔吐、心臓に作用することによる呼吸麻痺が挙げられます。繰り返しになりますが毒性が強く、矢じりに塗って毒矢として利用されていたこともあるほどです。興味本位で摂取したりしないように注意しましょう。

クリスマスローズの花の色や種類は?

クリスマスローズにはどのような種類があるのでしょうか。実はとても種類が多い花で、原種だけでも20種類以上あると言われています。また、様々な品種を掛け合わせることで新しい種類がどんどん生み出されています。

花の色は、赤・ピンク・白・黄色・オレンジ・紫・グレー・黒・緑など種類豊富ですね。花の色によって花言葉に違いはないと言う説と、花の色で花言葉が変わるという説もありますので色々調べてみるのも楽しいのではないでしょうか。

クリスマスローズとキリストの伝説

クリスマスはイエス・キリストの誕生日と言われていますがクリスマスローズとキリストの間にも伝説があると言われています。

キリスト

イエス・キリストが誕生した時に多くの人が祝福に訪れました。その中にはマデロンという少女もいましたが彼女は何もお祝いの品を持っていませんでした。その悲しみの中でマデロンは涙を流し、涙が落ちた場所から咲いたのがクリスマスローズであったと言われています。マデロンは、その白い花を摘んでキリストに捧げたのですね。

クリスマスローズの花言葉は?

クリスマスローズの花言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。複数の花言葉があるので確認していきましょう。

明るい意味と暗い意味がある

実はクリスマスローズの花言葉には明るい意味だけではなく暗い意味もあります。本によって紹介している花言葉が違う場合もあるので、人に贈る際には花言葉をしっかり調べた方が良いでしょう。

クリスマスローズだけではなく、ほとんどの花は明るい花言葉と暗い花言葉を持っています。花言葉から名付けを考えることも多いので、気を付けておきたいですね。

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明るい意味を持つ花言葉

クリスマスローズの花言葉の中で明るい意味がある花言葉は「慰め」と「私の不安を和らげて」の2つです。クリスマスローズは最近合格祈願グッズとしても人気がありますが、この明るい花言葉も由来になっているのかもしれませんね。

暗い意味を持つ花言葉

反対に、暗い意味を持つ花言葉は「中傷」と「追憶」です。先ほどのキリストの伝説に由来する花言葉は「中傷」と言われていますが、暖かいエピソードですので少し不思議な感じがしますね。

西洋の花言葉

クリスマスローズの和名と英名が違うように、西洋では日本と違う花言葉をクリスマスローズは持っています。イギリス・ドイツ・フランスの三国の花言葉を見ていきましょう。

【イギリス】クリスマスローズの花言葉

イギリスでのクリスマスローズの花言葉は「relieve my anxiety」です。日本語に訳すと「不安をやわらげて」ですので、日本の「私の不安を和らげて」という花言葉と共通していますね。

【ドイツ】クリスマスローズの花言葉

ドイツでのクリスマスローズの花言葉は「Nimm mir meine Angst」です。日本語に訳すと「恐怖を取り去る」という意味があります。もしかしたら、お化け屋敷の横などに植えられているのかもしれませんね。

安心

【フランス】クリスマスローズの花言葉

フランスでのクリスマスローズの花言葉は複数あり、

・mettez fin à mes tourments……苦しみに終止符を
・de calomnies……中傷
・mauvaise réputation……悪い評判

と、明るい意味と悪い意味の2つがあります。また、実は白いクリスマスローズだけここで紹介する3つとは全く違う意味の花言葉を持っていますよ。そちらに関しては、後ほど紹介させていただきますね。

クリスマスローズの花言葉の由来は?

クリスマスローズの花言葉の由来は、どのようなものがあるのでしょうか。明るい意味の花言葉と暗い意味の花言葉、それぞれの由来を見ていきましょう。

明るい花言葉は主に薬草・薬効が由来

西洋の花言葉も含めると、クリスマスローズの花言葉の中で明るい意味を持っているのは「慰め」・「私の不安を和らげて」・「恐怖を取り去る」・「苦しみに終止符を」ですね。

こちらはクリスマスローズが持っている強心作用に由来していると言われています。確かに薬理作用に少し意味が近い花言葉ですね。

暗い花言葉は主に毒草からのイメージ

明るい花言葉の反面、暗い花言葉は毒草のイメージに由来していると言われています。「中傷」・「追憶」・「悪い評判」というのは辛いイメージが付きまとう言葉ですね。また「苦しみに終止符を」という意味も受け取り方によってはマイナスイメージを抱く人も多いのではないでしょうか。

中傷

出兵を見送る恋人のエピソードが由来の花言葉も

「追憶」という花言葉は、出兵する兵士を見送る恋人のエピソードが由来となっています。クリスマスローズは花持ちがとても良い花ですので、中世のヨーロッパの兵士が戦場に旅立つ前に恋人に贈る花として人気がありました。

兵士

しかしながら、「過去をしのぶ」という意味がある「追憶」という花言葉がある以上クリスマスローズを贈った兵士の大部分は帰らぬ人になってしまった可能性が高いですね。真偽のほどは分かりませんが、とても切ないエピソードを持っている花です。

クリスマスローズの花言葉は色によって違う?

色の種類も豊富なクリスマスローズの花言葉は、花の色によって違うのでしょうか。違うという説と違わないとする説がありますが、ここでは違うという説がどのような花言葉を付けているのか紹介していきます。

フランスでは白花のみ【demand en mariage(結婚の申し込み)】

先ほど紹介しなかったフランスでの花言葉ですが、フランスでは白いクリスマスローズのみ「結婚を申し込む」という意味の花言葉を持っています。実際、プロポーズの際には白いクリスマスローズを買う人も多いようですよ。

プロポーズ

色によって花言葉の違いはない

クリスマスローズは色によって花言葉の違うはないと言われていますが、白いクリスマスローズは「中毒」を意味し、ピンクや赤のクリスマスローズは「慰め」を意味するという説もあります。しかしながら、先ほど紹介したように20種類ある色全てに花言葉が付けられていることはないようですね。

クリスマスローズは合格祈願グッズにも

クリスマスローズは、キットカットと同じく合格祈願グッズとしても人気がありますよ。その由来は、

・クリスマスローズの花は長い間落ちない
・花びらが5枚→5枚のガク→ごかく→合格
・ガクが落ちない→学が落ちない→成績が上がって合格!

と言われています。

「私の不安を和らげて」という花言葉も、合格を夢見て長時間勉強に取り組む受験生の心情を端的に表していますね。また、寒さの厳しい季節に雪に負けずに咲いているクリスマスローズの姿が、春の合格を目指して机に向かう受験生の姿に重なるとも言われています。

桜

花が好きな受験生に、合格祈願のお守りとしてプレゼントしたら喜んでもらえるのではないでしょうか。

受験生

【冬の貴婦人】クリスマスローズを贈ろう

色々なエピソードを持っているクリスマスローズは、冬の厳しい寒さの中でもひたむきに咲いている健気な花ですね。合格祈願としてはもちろん、プロポーズの際にも喜ばれるのではないでしょうか。

クリスマスローズ

ぜひ花が好きな人に、クリスマスローズをプレゼントしてあげましょう。

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この記事のライター
ニャフック
吾輩は猫である。名前はニャフック。

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