100均で買える水平器3選!精度はプロ用とどう違う?
100均ダイソー・セリアでは水平器も手に入ります。今回の記事では実際の商品を紹介した後、水平器の使い方や注意点、プロ用の水平器との精度の違い、さらに番外編として水平器として代用出来るものについても紹介していきます!
目次
100均の水平器は使えるの?
ホームセンター等でプロの方が使うような水平器を購入しようとすると数千円程の費用がかかってしまいます。100均のダイソーやセリアで購入できる水平器が家庭で問題なく使えるものであれば費用を抑えて水平器を使うことができます。
それでは100均のダイソーとセリアの水平器が使えるのか、どんな違いがあるのか、それぞれチェックしていきましょう。
ダイソー・セリアで買える水平器は意外と高性能
水平器を使う上で一番気になるのが、その精度です。どうせ100均だから使い物にはならないだろうと最初から決め付けるのはまだ早いです。ダイソーやセリアの水平器は100均のクオリティとは思えない程意外と高性能なんです。価格以上の品質であるため、精度についての不安は無いものと考えていいと思います。
さらには、水平だけでなく商品によっては垂直が測れるものもあるため、ちょっとしたDIY等に使うのでしたら、わざわざプロ用の高額な水平器を購入するよりもを100均のダイソーやセリアで購入する方がオススメです。
そもそも、水平器とは?
そもそも水平器とは何なのかという事なのですが、水平器とは、別名「水準器」と言われるもので、測定する物体に対する角度を確認するための工具です。簡単に言ってしまえば測定したい場所の水平を測る、名前のままの道具です。
多くの場合は建築関係の現場などで使用されますが、近年DIY等が流行するとともに自宅で使用する一般の方も増えてきており、水平器という名前や使い方を知らなくても、見かけたことがあるという方は少なくないのではないでしょうか。
「気泡管水平器」が定番
水平器の中でも定番になるのが、「気泡管水平器」というものです。気泡管水平器とは、読んで字のごとく気泡が入ったガラス管の気泡の位置によって水平を調べるタイプの物です。器具によってはいくつかの気泡管が搭載されていて、水平だけではなく垂直や45度を計測できるタイプのものも存在します。今回紹介する100均のダイソー・セリアの水平器は全て気泡管タイプのものです。
また、水平器自体の長さは10センチ未満から70センチまで様々ですが、30センチタイプのものが一般的とされています。
レーザータイプやデジタル表示の物もある
近年では、工事現場等で使われている水平器はレーザータイプの物が多く使われはじめています。ですが、このタイプは本体の価格が非常に高価なもので、取り扱いもある程度の知識を要するため一般家庭意で使うことはまず無いと思います。前述した気泡管タイプの物の中には水平や垂直をデジタル数値で表示してくれるものがあり、気泡を目視で確認するだけより、より正確に角度を認識しやすくなります。
ダイソーで買える水平器は2種類!
それでは、実際に100均ダイソー・セリアで取り扱っている水平器について紹介していきます。それぞれに違った特徴がありますので、自分が必要とする水平器を選ぶ際の参考にしてみて下さい。
まずは100均ダイソーで取り扱っている水平器2種類についてご覧下さい。
ダイソーで買える水平器『プラスチックレベル』
100均水平器の中でまずご紹介するのは、ダイソーの「プラスチックレベル」です。100均のダイソーにはプラスチックレベルという水平器が販売されており、精度としてはプラスマイナス5.25ミリとなっています。ダイソーの水平器プラスチックレベルにはマグネットが付いており、垂直と45度も測ることが出来るため、比較的使いやすい水平器となっております。
ダイソーで買える水平器『ミニレベル』
100均ダイソーでは、「ミニレベル」という水平器も取り扱っています。こちらの精度はプラスチックレベルと同様にプラスマイナス5.25ミリとなっています。大きさ自体はプラスチックレベルの半分の8センチと小ぶりですが、こちらは45度を測ることができません。ダイソーで水平器を購入する際は、サイズ感と自分の用途と相談して必要なほうを購入するようにしましょう。
セリアで買える水平器は1種類!
100均セリアの水平器の取り扱いは1種類となります。ダイソーの水平器と比べて、どのような違いがあるのでしょうか。100均セリアの水平器について紹介します。
セリアで買える水平器『マグネット付き水平器』
続いてご紹介するのは、100均セリアの水平器「マグネット付き水平器」です。この100均セリアのマグネット付き水平器は垂直は測ることが出来ませんが、非常にコンパクトサイズになっており、気泡が緑となっていて視認性もよくシンプルなデザインが魅力の水平器です。名前の通りマグネットが付いておりこちらも中々使い勝手の良い水平器となっております。精度はダイソーの水平器よりも高く、プラスマイナス2ミリとなっています。
100均の水平器を使う前に確認すべきこと
水平器を正しく使う前には、必ず行わなければならないことがあります。これを怠ってしまうと、水平器が本来の役割を果たさない場合もあり、水平が出ていないものを作ったり設置したりしてしまうかもしれません。水平器を使う前に必要なことについて紹介します。
水平器自体の確認が大事
水平器の使い方として意外と忘れがちな作業なのですが、水平器自体が狂っていた場合どんなに頑張っても水平をとることが出来ません。ですので、水平器を使う前には必ず水平器が正常な状態であるかの確認作業を行う必要があります。水平器の使い方として大変重要な項目となりますので、毎回忘れずにチェックすることを心がけましょう。
水平器の使用前確認方法
まず、ご自分の身の回りでおよそ水平である場所に通常通り水平器を置きます。この時にしっかりと水平器の気泡の位置を確認しておきます。目視だけでは不安がある場合、気泡の中心部分に印をつけてもいいと思います。
次に、その水平器を左右を反転させるように180度回転させ、同じ場所で気泡の位置を確認します。この結果、気泡の位置が同じであれば狂いがなく正常に使えるという状態になります。仮に気泡の位置がずれていた場合、その水平器は狂いが出ているということになります。この確認方法は100均の水平器もプロ用の水平器も同じです。
100均の水平器の使い方と目盛りの見方
DIYに使う工具は様々ありますが、水平器の使い方や見方はいたって簡単です。まず、水平を測りたい場所に水平器を置きます。その時に気泡管の中にある気泡の位置を確認するのですが、気泡の位置が真ん中にあるのであれば、その場所は水平ということになります。気泡の位置が真ん中、つまり中心になければその場所は左右どちらかが高いか低いかということになります。
仮に気泡が左側にずれている場合、左側が高く右側が低いということです。100均のダイソーやセリアの水平器だからといってプロ用の水平器と使い方や見方は変わりません。
水平器の目盛りの見方
水平器をの使い方の説明として少し難しくなってしまうのですが、この機会に水平器の使い方と見方を覚えましょう。
水平器の気泡管には黒い線が存在しますが、2本線の場合、線と線の中心に気泡があれば水平を表しています。水平器によってこの線に違いがあるのですが、4本線や5本線、6本線の物も存在します。4本線の場合は1番内側の線と線の中央に気泡がある場合水平を表しています。内側の線と外側の線の間隔は2ミリになっていて、外側の線の端に気泡が接したときは1/100勾配を示しています。
1/100勾配とは、1メートルに対して1センチ下がる(上がる)事を意味します。仮に右の外側の線に気泡が接していた場合1メートルに対して右側が1センチ高く左側が1センチ低いということです。線の数が多いほど精度は高くなっていくのですが、その使い方や見方も難しくなっていきます。
プロ用水平器は素人には扱いにくい
前述したとおり、線が多いほど精度は高く正確に計測できますが、素人が線を見てもよくわかりませんし勾配がどうのこうの言われても頭の中が混乱するだけだと思います。水平器の見方として気泡が真ん中にきたら水平だという事には変わりないのですが、やはりちょっとしたDIYで使うのであれば、100均ダイソーやセリアの水平器にもあるような2本線タイプまたは4本線タイプの物が見方としては、大変わかりやすく見やすいものだと思います。
100均の水平器の精度はプロ用とどう違う?
水平を測る際にもっとも大事なのは、水平器の精度です。水平器自体の精度が低いと正確な水平を出すことが出来ません。プロの方が使う水平器は2000円程の値段での精度はプラスマイナス1ミリ程度の精度となっています。1ミリと聞くとごく僅かな差に見えますが、作るものが大きくなるにつれて最初の1ミリの差が大きくなっていってしまうのです。
先に紹介したとおり、100均ダイソーの水平器の精度はプラスマイナス5.25ミリとなっています。プロ用の水平器と比べると4ミリ以上の差があります。これはしっかりとした精度を出したい時に使うのには向きません。プロ用と比べてみるとその精度の違いは明らかなものです。ですが、その値段の差は1900円分もあります。1900円分の値段の差が精度の差4ミリを大きいと見るか小さいと見るかは使う方次第ですが、家庭でちょっとしたDIYに使う程度なら僅かな誤差といってもいいでしょう。
では、100均セリアの水平器はどうでしょうか。セリアの水平の精度はプラスマイナス2ミリです。プロ用の水平器と比べると、その差僅か1ミリとなっています。100均でプラスマイナス2ミリのという精度は大変素晴らしいものです。プロ用と比べてみると違いはありますが、それでも家庭で使う分には十分な精度であると言えます。
ダイソーとセリアの水平器の違いは?
100均ダイソー・セリアの水平器のラインナップについて前述しましたが、その違いについて確認していきましょう。どの水平器にも良さがあり、特徴も一長一短となっています。100均の水平器を選ぶ際の参考にしてみて下さい。
精度はセリアの水平器の方が高い
水平器を使う上で、やはり精度というものが一番重要になってきます。正確に水平を出したいとお思いであれば、プロ用の水平器をオススメする他はないのですが、100均セリアの水平器の精度はプラスマイナス2ミリとなっています。プロ用の水平器との精度の違いはどうしても出てきてしまいますが、100均の物だと思えば2ミリとは納得のいくクオリティではないでしょうか。
ですが100均ダイソーの5.25ミリは精度が悪すぎるという事ではなく、ダイソーの水平器もちょっとしたDIYに使用するなら十分な精度となっています。
セリアの水平器は垂直が測れない
100均ダイソーの水平器は、精度の差では100均セリアに負けてしまいますが同じ水平器でもダイソーの「プラスチックレベル」「ミニレベル」とセリアの「マグネット付き水平器」では大きな特徴の違いがあります。それは、ダイソーの「プラスチックレベル」「ミニレベル」水平器は垂直が測れ、さらに「プラスチックレベル」は45度も測れるということです。垂直や45度を測れるという特徴は、測れない水平器と比べると大きな差になります。
もし垂直や45度が測りたい場合は、100均ダイソーの「プラスチックレベル」「ミニレベル」をおすすめします。
100均の水平器を使用する際の注意点
100均ダイソー・セリアの水平器に限った話ではありませんが、取り扱う際に注意しなければならないことがあります。水平器は水平を測るためのデリケートな道具であるため、多少でもフレームに歪みがあると、正確に測ることができなくなってしまいます。
衝撃を与えて変形させてしまうのは勿論ご法度ですが、水平を測りたいものとの接着面に何か挟まっていないかを確認することも大切です。仮にちょっとしたゴミが挟まっているだけでも、正確な水平は出なくなってしまいます。
【番外編】水平器として代用できるもの2選!
水平を測りたいのにもしも手元に水平器がない場合でも、実は身近に水平器として代用できるものがあります。水平器について紹介する記事ですが、番外編として、水平器として代用できるものについて紹介します。
水平器アプリを使う
水平器を持っていなくても水平を測りたい場合は、スマホのアプリを使う方法があります。AndroidならばPlayストアで「水平器」と検索すればたくさん出てきますし、ios11以前のiphoneならば「コンパス」を水平器として使用することができます。コンパスの表示画面を横にスワイプすると水平器となりますので、iphoneユーザーの方は一度お試しください。
※ios12以降は計測アプリ「メジャー」に水平器の機能が統合されています。
ビー玉などの球体を置く
欠陥住宅を調べる定番の方法ですが、水平を測りたい箇所にビー玉などの球体を置くことで、傾きを知ることができます。原始的な方法かもしれませんが、しっかりと水平を出していると球体は転がらないので、多少なりとも誤差のある水平器を使うよりも、正確に水平を出せる方法かもしれません。
100均の水平器は家庭でのDIYには十分使える!
100均ダイソーの「プラスチックレベル」「ミニレベル」も、100均セリアの「マグネット付き水平器」もそれぞれに違う特徴を持った水平器です。使い勝手も精度も、又は見た目のデザインなんかも違ってきます。プロ用の水平器と比べてしまうと、その違いは明らかにありますが100均の水平器と割り切ってしまえば中々に使えるものだと思います。ご家庭でちょっとしたDIYなんかをする時には、わざわざ高額なプロ用の水平器を買わずとも100均の水平器で十分間に合うと思います。
この機会に100均ダイソーの「プラスチックレベル」「ミニレベル」と、100均セリアの「マグネット付き水平器」をお使いになって、DIYにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。水平器の使い方目盛りの見方なんかもしっかり覚えることが出来れば、より精度の高いDIYにチャレンジ出来ることと思います。
水平を出すことが必要なDIYアイデアとして、以下にリンクを貼っておきます。DIYに慣れてきましたら、ぜひ製作してみて下さいね。