いじめの原因とは?子供のいじめ問題に親はどう向き合えばいいのか?

昔から絶えることのない学校でのいじめは、今も学年問わずに全国各地で行われています。そもそもいじめが起きる原因はどういったところにあるのでしょうか。いじめの構造や、いじめっこができる背景や原因を詳しく紹介します。また、親としてできることも考えていきましょう。

いじめの原因とは?子供のいじめ問題に親はどう向き合えばいいのか?のイメージ

目次

  1. 1いじめの構造は?
  2. 2いじめを起こす15個の原因
  3. 3いじめる側・いじめられる側の特徴や心理を理解しよう
  4. 4子供のいじめ問題に親はどう向き合うべきか?
  5. 5いじめの原因は何かしら存在する!

いじめの構造は?

学校で年代問わず起きてしまういじめ問題ですが、いじめの構造はどういった構造になっているのでしょうか。

加害者と被害者

学校でのいじめには必ずいじめる側の加害者と、いじめられる側の被害者が存在します。まず、いじめる側の加害者ですが、これは単独の場合と複数の場合があります。単独の場合は、学校のクラスを仕切っているようなリーダー的な人が多く見受けられます。複数の場合は、首謀者一人に引きずられる形で一緒に首謀者になるパターンと、複数の子供が積極的な全体の一致で首謀者になるパターンがあります。

学校のいじめにおける被害者の多くは、一人の子供が多勢に狙い撃ちされることが非常に多くあります。被害者は元気のある子供の場合もありますし、おとなしめの子供の場合もあります。被害者がこういった子供がなりがちといったことを一概に言えません。

いじめを止めようとする勇敢な傍観者

いじめは加害者と被害者の他に、周囲の第三者がその場にほぼ存在しています。そういった第三者の中に、いじめを止めよう、被害者を救おうとする勇敢な子供がいることがあります。

こういったいじめを止めようとするタイプの子供は、学校でもリーダーにはならず一目置かれているような子供に多く見られます。

何とかしたいと思いながら行動できない傍観者

いじめの構造の中で一番多いと考えられるのが、何とかしたいと思う心理を持ちながら行動ができない傍観者の立場の子供でしょう。学校での自分の立ち位置や、いじめられる側に立たされるかもしれない恐怖心で、行動が制限されるのは子供の世界で多いのも仕方がない部分があります。

いじめを起こす15個の原因

いじめが始まるにはそれなりのきっかけというものが存在するはずです。「何となく」という子供も、口で上手く理由を言えないだけで、いじめに至るきっかけを持っています。それではいじめを起こすことになるきっかけ、すなわち原因にはどういったものがあるのでしょうか。

何か大きな違いを持っている

被害者になる子供が、何か周囲とは異なる違いを持っている場合、それが原因でいじめの対象になることがよくあります。その違いは、容姿に関連することであったり、性格や個性に関連することであったり、またはその子供を取り巻く環境であったりします。

子供は自分と違うものを排除しようとする傾向があります。また、「違うからいじめていい」と考えてしまう子供も少なくありません。

悪口や変なあだ名から

一人の子供が誰かの悪口を言い始めると、便乗して一緒になって悪口を言うことが子供だけではなく大人にもよくあります。隠れて悪口を言っているだけならまだましですが、堂々と本人の前で言い始めると危険です。本人があまり抵抗を見せないと、面白がったりしてどんどん悪口がエスカレートしていきます。そうなると、単なる悪口からいじめにエスカレートする原因になります。

また、誰かが他の子どもにあだ名をつけることも、いじめの原因になります。あだ名が可愛らしいものであったり好意的なものであればまだ大丈夫ですが、相手を侮蔑するものであったりすればいじめの原因になりがちです。

容姿をいじることから始まる

容姿についていじることが原因でいじめが始まることもあります。例えば太っていたり、逆にやせすぎていたり、背が高すぎたり低すぎたり、顔に何らかの特徴があったりなどです。

最初はからかい程度ですが、途中から多くの人がそのいじりに参加したりして大きないじめに発展することもあります。容姿いじりをするのは親のしつけに問題があるからで、当然する方が悪いのが当然です。しかし、容姿をいじられた方の子供が辛くなり、結果それが原因で学校に登校できなくなるなども問題も多く起きます。

コミュニケーション能力が未熟だった

子供同士のコミュニケーション能力は、まだまだ未熟です。未熟さが原因になって、悪意がなく言った言葉が相手に悪意を持って伝わったりすることがあり、大きな誤解が生まれます。

その結果言った言わないが原因で仲違いが起きたり、大きな喧嘩の原因になったりし、そのままいじめに移行することがあります。

LINEなどのSNSから発展することも

最近は子供もスマホを持っていて、LINEなどのSNSをしていたりが普通になりました。LINEだけではなく、たネットを利用する子供も増加して、ネットでの言い合いや文句が原因でいじめに発展することがあります。

例えば、ネット界隈で人気のある子供がいればそれに対するやっかみでいじめに発展したり、LINEで言った言葉が原因で揉め事になっていじめとなったりすることもあります。こうのようなLINEなどのネットに関係するいじめが、近年は増加の傾向にあります。

自分に自信が持てない子がターゲットに

置かれている環境の問題や親のしつけの問題などによって、自分に自信を持てない子供がいます。そういった子供がいじめのターゲットになることもよくあります。

自信が持てない子供は、全てにおいて自信が少なめなので文句も言い返してきません。いじめも自分の責任だと考えてしまう心理すら持っていたりします。そのため、自信を持てない子供をターゲットにして、単に弱い者いじめをする卑怯な子供も存在します。

子供内にカーストが出来ている

親の立場や家庭環境によって、子供の間でもカーストが成立することがよくあります。または子供自身が学校でも人気者であったり、学校内で有名な優等生であったりすれば、自然とそういう子供が結びついてカーストの上位に行き、そうでない子供は下位に配置されます。

そういったカーストが出来ていることが原因で、上位の子供が下位の子供をいじめたりすることがあります。下位の子供は味方も少なく、いじめを受けても我慢することになったります。

ターゲットを他に設定することで安心する

子供の心理として、学校でいじめが発生する場合自分がターゲットにならないようにと考えて行動します。学校内で浮かないように、突出しないように常に気を配っていると言ってもいいでしょう。そして、自分でなければ構わないと考えてターゲットを他に設定することもあります。

正しいことをしていると思い込んでいる

子供の同士の関係の中で、一人の子供が皆と違うことをすれば、その子供を責めていじめに発展することがあります。しかし、いじめている子供たちからすれば、もともと問題を起こしたいじめられる側の子供が悪いと考えているので、自分たちは正しいことをしていると思い込んていることもあります。

こういった事例の場合は、大人が間に入って、問題を解決することといじめることが別だと教えていかなければ、正しいことをしていると思い込んでいる側には何が悪いのか理解ができないことがあります。

人の気持ちを想像する力が欠けている

人の気持ちを想像する力が弱い子供も増加しています。相手の言葉の裏を読めなかったり、表面上だけで物事を判断してしまう子供が増加しているので、すぐに反射的に反応してしまい喧嘩になってしまいます。

家庭環境が影響することも

家庭環境に問題を抱えていて、それが学校で違う形で噴出することがあります。性格は素直な良い子でも、家庭内に大きく悪影響を与えることがあれば、それが原因で学校でも問題行動に繋がります。そういった問題行動の一つとして、他人をいじめる行為に及ぶと言ったことがあるので気をつけなければなりません。

ストレス解消のため

子供は勉強や周囲との関係、親との関係など、多くのストレスを抱えて生きています。それを上手く解消できていれば問題ありませんが、解消する術をあまり知らない子供も存在します。そんな自分の中で溜まったストレスを他人にぶつけて解消するために、いじめに走る子供もいます。

みんなに流されて

周囲がいじめているから自分も仲間に入っておかないとまずいといった感覚で、みんなに流されていじめに加わる人が出てくることもいじめが大きくなる原因です。

特に最近は、ネットやLINEがあるため、本人を目の前にして直接言葉を投げかけるのではなく、ネットやLINEで大勢が言いたい放題悪口を言うといった傾向があります。姿が見えないので、ついつい流されて一緒になって悪口を言い、それがいじめになってしまうことも多くあります。
 

単に楽しいから

いじめを楽しいと感じて、他人をいじめる子供がいることも事実です。こういった子供は家庭環境やしつけの問題からか、他人の痛みがわかりません。そのため、平気で他人をいじめます。いじめで大人が注意しても、反省がなかったり、何が問題で悪いことなのかわからないといった感覚の子供も増加しています。

いじめの仕返し

いじめられた子供が、その仕返しとしていじめの加害者に仕返しすることもあります。仕返しが悪いとは言いませんが、周囲を巻き込んでいじめという行為で仕返しをすることは、本人のためにもなりません。しかし、「やられたらやり返す」という言葉があるように、大人もなぜ仕返しがいけないのかを言葉で説明するのは難しいのか本当のところです。

仕返しをしていたり、しようとしている子供がいれば、子供の心に溜まった賞罰感情やくやしい気持ちを聞いてあげることが重要になるでしょう。

いじめる側・いじめられる側の特徴や心理を理解しよう

それでは、いじめる側といじめられる側の特徴や心理はどういったものなのでしょうか。その特徴と心理を理解するために、順番に見ていきましょう。

いじめられやすい人の特徴

他の人と違う何か特徴を持っていたり、違う環境にある人や、他の人とは相容れないようなタイプの人は、わかりやすくいじめられやすい人と言えます。いじめる方の心理としては、自分と異なる部分がある人間を異物と捉え、排除しようという心理が働きます。それが正当であると、自分を納得させる理由にもなります。

特に最近は同調意識が増加している時代のため、そこから外れる人をいじめて疎外しようとする人間が増加しています。

また、学校でも目立つタイプではなかったり、弱い立場や環境にあると感じている相手です。自分より強い立場の人間であれば、仕返しをされる可能性があるので選びません。弱くて、口答えもできない、反抗もできないタイプの人間をちゃんと選んでいじめを行うことが多いでしょう。
 

いじめをしやすい人の特徴

いじめるをしやすい人の特徴は、他人の痛みがわかりづらい、共感能力の低い人です。他人に共感ができたり、他人の痛みを自分の痛みと感じるようなセンシティブな人はいじめなど人を傷つける行為はできません。
また、いじめをしやすい人は、親からいじめが悪いといったことをきちんと教わっていないことが多くあります。親が「自分の子供はいじめなどしない」と思い込んだり、自分の子供を買い被って、教えることを放棄してしまっています。

大人からいじめの何たるかを教えてもらえていない子供は、経験していないことを予測ができずいじめの行為に走ることもままあります。そのため自分の行為の結果が取り返しのつかないことになった時、現実逃避をしてしまい逃げることばかり考えてしまいます。

いじめをする子供の心理とは?

いじめをする子供の心理は、自分は悪くないという心理です。いじめる理由としてもいじめられる側の原因あげつらい、自分のいじめた責任については回避しようとする心理傾向が非常に強く見られます。

また、家で大人が子供をいじめる環境にあったりすれば、子供は外で同じことを繰り返す可能性があります。

子供のいじめ問題に親はどう向き合うべきか?

子供のいじめは親のしつけの問題です。子供にいじめとは何か、いじめの何がだめなのかをきちんとしつけをしていく段階で教えられていないことが問題になってきます。きちんとしつけられていれば、自分がしていることの善悪を正確に判断できます。それができないのは、やはり親からきちんと教えられていないからということになります。そう考えると、いかにしつけの問題かが理解できるでしょう。

特に今のネットが発達した時代では、表立ってのいじめがなくてもネットやLINEなどの隠れた部分でいじめが起きることもあります。ネットに関するリテラシーもきちんとしつけとして教えなければなりません。

親は子供がいじめる側にもいじめられる側にもならないように、ちゃんと子供を見てあげておかなければなりません。加害者にも被害者にもならないように、人には個性があること、相手の権利を尊重すること、そして必要最低限の協調性を持つことをきちんと教えてあげてください。

いじめの原因は何かしら存在する!

いじめには何かしらの原因が存在します。それは大人の振る舞いや、子供が置かれている環境が原因であったり、子供へのしつけが行き届いていないことが原因であったりします。いずれにせよ、学校だけの問題ではなく、小さなうちからきちんと子供にいじめの理不尽さを教えてあげなければなりませあん。それは大人と親の責任です。

今でも増加する学校のいじめ問題が少しでも解決に向かうように、きちんと子供に正しいことを教え、子供と向き合い、加害者にも被害者にもならない子供にしてあげてください。

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この記事のライター
sakukana613

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