2018年05月31日公開
2018年05月31日更新
母乳はいつまで出るの?卒乳・断乳後もいっぱい出るときは注意!
母乳育児をしていると、いつまで授乳をするか悩むこともあります。断乳したいけど、まだ母乳が出る。卒乳をしたら母乳はすぐ出なくなるの?そもそも母乳はいつまで出るの?と疑問に思うママも多いと思います。母乳について知ることで、卒乳・断乳後のケア方法をご紹介します。
目次
母乳はいつまで出るの?
卒乳・断乳をしたけれど、まだ母乳が出る。卒乳・断乳をしたら、母乳はすぐに出なくなるものなの?そもそも母乳はいつまで出て、いつ止まるものなの?と疑問を持っているママも多いと思います。卒乳・断乳をしたら、出なくなると思われていますが、しばらくはおっぱいを搾ると出ることが多いようです。
赤ちゃんが吸わなくなると徐々に減っていく
母乳育児を続けてきたけど、いったい母乳はいつまで出るものなのか気になりますよね。
母乳は赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、ママの体のホルモンが反応をして分泌されるようになっています。
そのため、赤ちゃんがおっぱいを吸えば吸うほど、母乳を分泌させるホルモンがより反応をするため、より多くの母乳が分泌されるようになりますし、赤ちゃんがおっぱいを吸うことが減っていけば、徐々に母乳の分泌も減ってくるようになります。
いつまで母乳が出るかは卒乳、断乳の時期で変わるの?
母乳は、赤ちゃんがおっぱいを吸い続けている限り、分泌し続けるようになっています。
赤ちゃんがおっぱいを吸う回数が少なくなったり、母乳の分泌が減ってきてから卒乳・断乳をすると、母乳の分泌も減っている状態なので、1日に数回の搾乳で自然に母乳が止まっていくことが多いです。
赤ちゃんがおっぱいを吸う回数が多く、母乳の分泌も多い時期に卒乳・断乳をすると、搾乳をしてもしばらくはおっぱいが張ってしまうことが多いです。
完全に止まるのは?
卒乳・断乳をしたからといって、すぐに母乳の分泌が止まるわけではありません。
卒乳・断乳後から搾乳の必要がなくなっても、半年~1年くらいは母乳がにじむ程度に出ることがあります。ママによっては1年以上出る場合もあるなど、完全に止まるまでには個人差が大きいです。
また、母乳を分泌するホルモンの影響で、生理の再開が遅くなることが多いです。
産後に生理が再開する時期も個人差が大きいので、いつ再開してもおかしくはありませんが、卒乳・断乳をしてから3ヶ月以内に生理が再開することが目安にされています。
母乳はいつまで出ていた?先輩ママの体験談!
下の子が母乳を吸わなくなってからもう2年近くになります。が、乳を押すとまだ母乳?が出るんです。沢山ではありませんが。(4歳2歳ママ)
今、下の子は2才8ヶ月で4ヶ月で母乳は終わっていますが、いまだにちょっとは出ます。不思議で2人産んだ会社の知り合いに聞いたら普通だよ~と言われました。(6歳2歳ママ)
卒乳して約2年、さっき何気に乳首を搾ってみたら、何ヵ所から液体が…母乳?反対側も絞ると、やはり出る!!流石にピューっとは出ませんがジワジワっと出る感じです。さし乳で離乳にも苦労はなく、難なく卒乳出来たのですが、まさか2年経っても出るとは…(3歳ママ)
私は出産から10年ほど出ていました。搾りはしませんでしたが、お風呂に浸かると張ってきて…白いものが、水の中に漂ってました。病院に行きましたが、特に異常はなく…女性ホルモンの異常分泌ではないかと言われました。乳ガンも見つからず、未だに元気ですが…あれから4年経ちますが、以前よりは無くなりましたが、排卵日には母乳出ます。(14歳ママ)
卒乳・断乳後でも1年以上、母乳が出ているママが多く、中には10年経っても出ているとの体験談に筆者も驚きました。
卒乳、断乳しても母乳がたくさん出るときに注意したいことは?
母乳の分泌が減っていない状態で卒乳・断乳をしたママは、様々なトラブルが起きやすいので注意が必要です。
行き場のない母乳が溜まり、おっぱいが張って痛みを生じます。この痛みを我慢したり、放っておいたりすると乳腺炎になってしまう可能性もあります。
ママ達のおっぱいトラブルの中で、最も多く心配なものが乳腺炎です。乳腺炎になってしまうと、おっぱいに痛みを伴うしこりができたり、赤く腫れてしまったり、38~39℃の発熱を生じることもあります。悪化してしまうと外科的な治療が必要になることもあるため、注意が必要です。
卒乳、断乳したらおっぱいケアをしよう
乳腺炎を予防するためにも卒乳・断乳後には、しっかりとしたおっぱいのケアを行ってあげることが大切になってきます。
適度に搾乳しよう
おっぱいが張っているからといって、しっかり搾乳してしまうとママの体はまだ母乳が必要なのかな?と勘違いし、どんどん母乳が作られてしまいます。
卒乳・断乳後の搾乳量は、左右合わせて30~50ml程を1日3回までを目安にしましょう。
初めは、おっぱいが張ってきてもすぐに搾らず、張っている状態をキープすることも必要です。しばらく繰り返していくと、おっぱいの張りも落ち着いて、母乳の量も減ってきます。
どうしてもおっぱいが張って辛い時には、圧抜きをするのが効果的です。圧抜きとは、搾るのは違って、おっぱいの張っている部分に圧をかけて血流をよくするために行います。
圧抜きの方法
①手のひらを使って、おっぱいを外側から内側に向かって丁寧にゆっくり軽く押します。360°まんべんなく行うことが大切ですが、特におっぱいの下側、外側は母乳が溜まりやすいので、円状に撫でるように優しく、押しましょう。
②乳首のまわりの乳輪部を親指と人差し指で奥に向かって押します。手の形は、卵をつかむようなイメージで身体の中心に向かって、真っ直ぐにゆっくり3回ほど、押しましょう。
③それ以上は触らないようにしましょう。ちょっと楽になってきたな、もう少し絞りたいな、それくらいの状態が良いです。それ以上、母乳を出そうとしてしまうと張り返しが生じ、かえって辛くなってしまいます。圧抜きで出す母乳の量は、おちょこ1杯分を目安にしましょう。
母乳の分泌量が落ち着くまでは、圧抜きを上手に行いながら、おっぱいの張りを防ぎましょう。
搾り方はおにぎり搾り
断乳、卒乳後のケア開始から3日ほど経過し、おっぱいの張りや痛みのピークが過ぎたら、おにぎり搾りでケアをしましょう。 おにぎり搾りは、 両手でおにぎりを握るようにおっぱいを包み、外側から内側に向かって搾る方法です。搾り残しがないように、おっぱい全体を包むようにして搾ることがポイントです。毎日、必ずケアをする必要はなく、胸の張りを感じた時に行いましょう。
ペパーミント冷湿布でケアしよう
外側からのケア方法として、母乳の分泌が多く、おっぱいが辛い時には、ペパーミントの冷湿布も効果的です。ペパーミントには、体感温度を下げる効果や不快感を軽減する効果、鎮痛作用があるといわれています。
洗面器に冷水を入れ、ペパーミントの精油を5~6滴垂らします。その中におしぼりを浸して軽く絞り、おっぱい全体にかぶせて冷やしてケアを行います。ペパーミントと冷却効果で、おっぱいの張りが楽になります。
ハーブティーで分泌を抑えよう
内側からのケア方法としては、ハーブティーが効果的です。母乳は、ママの血液を元に作られるので、母乳に関係のある働きのハーブティーを選びましょう。
断乳・卒乳時に効果的なハーブティー
■ペパーミントティー
ペパーミントティーには母乳分泌を抑える・乳腺の荒れの予防・おっぱいの張りや熱を改善する・乳腺炎を予防するなどの効果があります。また、さわやかな香りで気分も爽快にしてくれます。
■セージティー
セージティーには、殺菌作用・母乳の分泌を抑える・乳腺の荒れの予防・ホルモンバランスをケアしてくれるなどの効果があるので、断乳・卒乳後におすすめです。
ハーブの種類によっては、1日1杯など飲み方の目安が決まっている場合もあるので、しっかりチェックしましょう。
内側からもしっかりとケアをして、卒乳・断乳後のおっぱいトラブルを予防しましょう。
冷やしタオルや保冷剤で分泌を抑えよう
おっぱいは温められると、たくさん作られるので、お風呂の時も湯船に浸かるよりシャワーを浴びるくらいがおすすめです。
おっぱいが張って辛いな、痛みが出てきたなと思ったら、冷やしタオルや保冷剤でおっぱいを冷やしてあげましょう。血流を抑えることで、母乳の分泌量を減らすことが出来ます。また、冷やすことは、張ってしまったおっぱいの痛みを和らげるのにも効果的なので、辛くなってきた時や搾った後は冷やすようにしましょう。
母乳がいつまで出るかはママそれぞれ
ママも赤ちゃんもひとりひとりが違うように、母乳がいつまで出るのか、母乳をいつまで飲むのか、授乳方法やスタイルも人それぞれです。ずっと母乳をあげたいと思っていても出なくなってしまうママ、おっぱいがなかなか卒乳できないママ、さまざまな悩みを持つママが多いと思いますが育児に正解はありません。周りの目や意見を気にせず、周りと比べず、自分のペースで子育てをすることとママが笑顔でいられることが、一番大切です。