2018年07月06日公開
2018年07月06日更新
縦抱き授乳の正しい姿勢やコツは?何に注意すればいいの?
縦抱き授乳が上手くいかない!と諦めているママもコツをつかめば快適な姿勢で縦抱き授乳ができるようになるかもしれません! 縦抱き授乳の正しい姿勢や注意点を知って、赤ちゃんもママにとってもリラックスできる幸せな授乳時間を過ごしましょう。
目次
縦抱き授乳って何?赤ちゃんの負担にはならない?
縦抱き授乳とは?
授乳方法の一つである「縦抱き授乳」は、赤ちゃんをお母さんのひざに座らせて対面する体制で授乳をします。
日本では横抱き授乳が主流ですが、縦抱き授乳などの違うやり方も取り入れるとメリットがたくさんあります。
縦抱き授乳の正しいやり方やコツ、いつまでできるのか、どんなメリットがあるのか動画、画像も交えて詳しく見ていきましょう!
新生児に縦抱きは大丈夫なの?
上の写真のような新生児の赤ちゃんはまだ首が座っていないので縦抱き授乳をするのはちょっと心配ですよね。
しかし、縦抱き授乳はいつからいつまでという決まりはなく、まだ首が座っていない赤ちゃんでもママの手でしっかり赤ちゃんの首元を支えればできるやり方です。
新生児の時は、赤ちゃんもまだ母乳を上手に飲めませんがいろいろな授乳方法の中でもコツがつかみやすく縦抱き授乳が上手くいくことも多いようです。
新生児の赤ちゃんを縦抱きにする場合、画像のように首をしっかり支えるのが基本です。
ママの手で赤ちゃんの首から後頭部をしっかり支えて体を引き寄せてあげれば赤ちゃんにも負担がかからずリラックスできます。
縦抱き授乳の手順を確認しよう
上の写真の赤ちゃんのように首がしっかり座った赤ちゃんなら、軽く支えるだけで大丈夫ですがまだ首が座っていない赤ちゃんの場合は頭と首から手を離さないように注意しましょう。
それでは、縦抱き授乳の手順を見ていきましょう。何度か授乳しているうちに赤ちゃんもママも慣れてスムーズなやり方が身に付くようになります。
- ママは座った状態で、赤ちゃんの首よしっかり支える。
- 赤ちゃんの体を起こして、ママと赤ちゃんのお腹を近づけるのがコツです。
- 赤ちゃんの足はママの両足をまたぐ状態にする。
- 授乳する側の手で首と頭を支えて、反対の手でおっぱいを支える。
- 赤ちゃんの顎が少し上に向く角度で乳首を加えさせる。
- 続いて反対側のひざき赤ちゃんをのせて、もう一方のおっぱいも授乳します。
片側のおっぱいだけをいつまでも飲ませてしまうとお腹がいっぱいになってしまい反対側を飲んでくれないこともあるので、途中で反対側に変えた方がおっぱいのつまりを防ぐためにも良いですね。
動画で手順を見るのもおすすめですよ。
高さを調節するやり方は、赤ちゃんのお尻の下にクッションを置くなどして工夫しましょう。
縦抱き授乳は、母乳の吐き戻し防止の為のゲップも出しやすい体勢です。
ゲップのコツは、上の写真のように授乳していた姿勢のまま赤ちゃんを軽くママの肩に担ぐようなで背中をさすると出しやすくなります。
動画を参考にしてみましょう。
動画で抱き方のコツからおさらいしていきましょう。
ママも赤ちゃんも快適!縦抱き授乳のメリット
縦抱き授乳は赤ちゃんにとっても快適な授乳方法ですが、ママにとっても様々なメリットがあります。
縦抱き授乳で期待できるメリットについて見ていきましょう。
小柄な赤ちゃんでも飲みやすい
縦抱き授乳は、上の画像のようにママのひざの上に赤ちゃんを座らせる体勢なのでクッションなどで高さを調整しやすく、小柄な赤ちゃんや新生児の赤ちゃんにもママにとってもベストな体勢が見つけやすいというメリットがあります。
写真の赤ちゃんより小さくて首が座っていない場合は、特にしっかり頭を支えてあげましょう。
また、対面なので乳首が短いママでも赤ちゃんが吸いやすい角度になります。
まだ授乳になれていない新生児の赤ちゃんとママにはお互いの距離が近くなる縦抱き授乳からマスターすれば、他の授乳方法もコツをつかみやすくなるかもしれませんね。
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母乳の飲み残しが少なくなる
授乳スタイルは主に横抱きで定着しているママも多いかと思いますが、同じ姿勢でばかり授乳すると飲み残しが出やすくなってしまいます。
飲み残しをいつまでも放っておくと、赤ちゃんも次の授乳で飲み残しを飲むことになります。
そこで、縦抱き授乳も取り入れることで飲み残しを防ぎ、乳腺炎の予防にも繋がります。
常に同じ体制で授乳しているになれているママは、知らぬ間に飲み残しが蓄積されて乳腺が詰まる原因となることも考えられます。
数回に一回でも縦抱き授乳など、普段とは違う方法を取り入れてみましょう。
楽な姿勢で授乳ができる
縦抱き授乳は、ママの手や腕に負担がかかりにくい体勢です。赤ちゃんを座らせた状態なので、赤ちゃんの体重がママの太ももにかかる分、支える手や腕は比較的楽なので腱鞘炎の予防にもなりますね。
また、左右どちらかに極端に負担がかかることもないので腰や肩への負担も軽減されます。
上の画像のようにタオルなどを使うと、さらに負担も軽減してあせも対策にまなりますね。
写真の赤ちゃんのようにまだ小さな赤ちゃんの場合は、特に支えやすくなります。
赤ちゃんの吐き戻しを防げる
授乳の時に赤ちゃんは空気も一緒に吸い込んでしまいます。そのため、授乳後ゲップが上手くできていないと母乳を吐き戻してしまう原因となってしまうことも。
縦抱き授乳は、正面から赤ちゃんが乳首を吸うので密着度も高く空気が入り込みにくい角度で授乳することができます。
特に新生児など授乳後いつまでもゲップが上手くできずに時間がかかってしまったり、困っているママは縦抱き授乳にすることで吐き戻しの心配が軽減されるかもしれません。
ゲップのやり方も動画で基本から確認しておきましょう。
縦抱き授乳の注意点やポイントもチェック
メリットがたくさんある縦抱き授乳ですが、より快適にできるように注意点も知っておきたいですね。
スムーズに進められるポイントややり方もチェックしておきましょう。
上手くできるようになれば、写真のように赤ちゃんも思わず眠ってしまう程リラックスできるんですよ。
赤ちゃんの背筋は伸ばしすぎないようにしよう
赤ちゃんの背筋を無理に伸ばさないように注意しましょう。
上の画像のように縦抱きは、赤ちゃんの背筋は自然な伸び方でないといけません。
写真のようにママの手を添えてあげるといいですね。
特に新生児の赤ちゃんは、まだ骨や内臓も未熟なため縦抱きで無理に背筋を伸ばすと負担がかかります。
いつまでも無理な姿勢で授乳を続けていると赤ちゃんの発育に影響があるとの考えもあるので、気をつけたいポイントです。
赤ちゃんが自然な姿勢をキープして縦抱きできるように、クッションなどで高さを合わせましょう。
また、首をしっかり支え長時間の授乳は避けた方がいいですね。
赤ちゃんの体がよじれないようにしよう
縦抱き授乳をする時には、上の写真のように赤ちゃんの身体がママに対してまっすぐであることを確認しておくのがコツです。
赤ちゃんの頭、肩、腰がよじれてしまうといつまでも乳首を上手く吸えなかったり体に負担もかかります。
赤ちゃんが吸いにくそうにしていたり、上手く飲めない時には赤ちゃんの体がよじれていないかチェックしておきましょう。
画像のように赤ちゃんとママのお腹がぴったりくっついているのが理想です。
特に新生児の赤ちゃんは自分で身体を動かせないので特に気を付けて下さい。
赤ちゃんが嫌がったら無理はしないで!
メリットも多い縦抱き授乳なので、ママもできるだけ取り入れたいですよね。しかし、赤ちゃんが何らかの理由で嫌がることもあります。
縦抱き授乳を嫌がったら姿勢や角度などを変えてみて、高さもチェックしてみて下さい。
それでも飲んでくれない時には無理をせず別のやり方に切り替えましょう。
赤ちゃんがむせてしまう場合は、母乳が勢いよく出すぎていたり満腹なのにいつまでも飲み続けてしまっていることが考えられます。
その場合には飲ませる前に搾乳する、一回の授乳時間を短くして回数を増やすなどの対策をしてみるのも縦抱き授乳のコツです。
ゲップをしたいのに出ない、おむつが気持ち悪い、身体が痒い、暑い、寒いなど授乳とは関係ない原因で赤ちゃんがぐずっていないかも確認しておきたいですね。
赤ちゃんの成長に合わせて角度や支え方を調整しよう
授乳期の赤ちゃんは、新生児の時からとても速いスピードで体重が増えて体が大きくなり、首や腰が座るなど様々な成長を見せてくれます。
そこで、成長と共に縦抱き授乳の角度や支え方を工夫しなければ赤ちゃんにもママにも体に負担がかかってしまいます。
赤ちゃんの体重が増えても、首や腰が座れば支え方は楽になってきますが良く動けるようになっているので急に動いて転落することがないように注意しましょう。
高さも赤ちゃんの身長が伸びると、変わって来るのでクッションをバスタオルに変えるなどして高さを変えてみるといいですね。
くれぐれもどちらかが無理に合わせないことが大切です。
縦抱き授乳はいつまで?
上の写真でおわかるように、赤ちゃんが大きくなってくるとママのおっぱいの位置より頭が高くなってしまいます。
縦抱き授乳は小さい赤ちゃんにとっては高さを工夫しやすいのですが、大きくなった赤ちゃんは座高の高さを合わせるのが難しくなります。
赤ちゃんの座高がママの乳房よりも高くなってしまうと、縦抱き授乳では赤ちゃんもママも無理な姿勢で行うことに。
いつまでという期限はありませんが、赤ちゃんの座高の高さを見て無理な姿勢でのやり方になれば授乳方法を変えてみましょう。
授乳用クッションも活用しよう
縦抱き授乳はママの体にも負担が少ないと言われていますが、それでも長時間になってくると手や腰に負担がかかります。
特に、脚を組んだ状態で授乳していたり姿勢が良くないと毎日の積み重ねで徐々に体にゆがみがでるなど、不調が蓄積されていきます。
そんな時は、授乳クッションを挟ひざに置いて赤ちゃんを楽に授乳できる高さに合わせてリラックスできる姿勢を取りましょう。
授乳クッションは、横抱き、フットボール抱きなど様々な授乳方法で活用できるだけでなく、画像のように哺乳瓶での授乳の時にも使える便利なアイテムなのでおすすめです。
縦抱き以外の授乳のやり方はどんなものがあるの?
乳腺炎の予防のためにも、毎回同じ授乳方法ではなく違う角度で赤ちゃんに飲むことをおすすめします。
他の授乳方法のやり方もマスターして赤ちゃんにもママにも心地よい授乳を目指しましょう。
写真のように深く吸えるようにポイントを抑えておきたいですね!
分かりやすい動画や画像も合わせて紹介します。
一般的な横抱きスタイル
一般的に多く使われる授乳方法です。
出産後、初めて教えてもらう姿勢が横抱き授乳だというママも多いのではないでしょうか。
動画にもあるように赤ちゃんをママのひざの上で横抱きにして、おっぱいに対して赤ちゃんの顔が正面に向く角度で授乳します。
基本姿勢ともいえる横抱き授乳は、新生児や小柄な赤ちゃんは授乳クッションなどで高さを合わせるとやりやすくなります。
赤ちゃんの体が上を向いてしまって首がよじれていないか、ママの腕でしっかり赤ちゃんの首を支えられているかを確認しましょう。
赤ちゃんのお腹とママのお腹をグッと近づけるイメージで抱き寄せましょう。
赤ちゃんが成長してくると、頭も体も重たくなりママの腕に負担がかかりやすくなります。
違う授乳方法と合わせて行うのがよさそうですね。
横抱き授乳は、利き手と反対側のおっぱいばかり飲ませてしまいがちですが、飲み残しを防ぐためにも両方飲ませるように意識しましょう。
初めての時は動画を見ながら進めて見るといいかもしれませんね。
ゲップをさせるときは、赤ちゃんの体を縦抱きにしてあげましょう。
上の画像のように横抱きにする時には、ママの手で包み込むようなイメージで手を回しましょう。
夜中の授乳には添い乳
夜中、眠っているときに起きて授乳するのはママにとっても辛いですよね。
何度も何度も起きて授乳する生活がいつまでも続くと寝不足で、身体に不調が現れるのも心配です。
そこで、夜中の授乳におすすめなのが添い乳です。
赤ちゃんもママも横になったまま授乳が出来るので体も心もリラックスした状態で出来るのが嬉しいですね。
添い乳は、ママが赤ちゃんの横に寝そべって、赤ちゃんの顔の高さにママのおっぱいがくるように位置を調節します。
赤ちゃんの体を支えながら、飲みやすい角度を探して深くくわえさせましょう。
動画にもあるように、高さが合わない時には枕やママの腕を赤ちゃんの頭の下に入れます。
注意点は、ママも一緒に眠ってしまっておっぱいで赤ちゃんの鼻を塞いでしまわないように気をつけなければいけません。
反対のおっぱいを飲ませるときには、赤ちゃんの反対側に回り授乳します。
上手くおっぱいをくわえられずに、赤ちゃんがぐずってしまう時には違う授乳方法で少し落ち着いてから添い乳にすると上手くいくことも。
添い乳の場合も可能であればゲップをさせてあげた方がいいのですが、赤ちゃんがそのまま眠ってしまった場合はゲップをさせずに寝かせても大丈夫です。
ゲップをしないと吐き戻してしまう赤ちゃんは、できるだけだしてあげましょう。
添い乳はいつまでできるという決まりもないので、赤ちゃんが嫌がらない限り続けられます。
上の画像のように、ママが手でおっぱいを支えながら赤ちゃんがくわえやすい位置を探してあげるとうまくいきます。
双子のママにおすすめのラグビー抱き(フットボール抱き)
出産後、授乳方法を教えてもらう時にフットボール抱きのやり方も聞いたけど、いまいち上手くできないというママも多いのではないでしょうか。
そんな時は動画で手順を確認していきます。
動画を見ることでコツを掴めば片手でも赤ちゃんを支えることができて、上手に飲めない赤ちゃんにも深く吸いやすい方法です。
授乳クッションを授乳する側のママの腰にすっぽっとはめて、赤ちゃんをラグビーボールのようにわきに抱えます。
ママの体と腕の間に赤ちゃんをしっかりはさみ体を密着させます。
赤ちゃんの頭をママのおっぱいの位置に合わせて、首と頭を支え飲ませてあげましょう。
コツをつかめば双子の赤ちゃんや、年の近い赤ちゃんには同時に授乳できるのでおすすめです。
上の画像のようにママの手で首を支えて、赤ちゃんが深く吸えるように高さを合わせてあげましょう。
お乳がつまりやすいママは四つん這い授乳も
授乳中のママにとっておっぱいが詰まってしまうのは大きな悩みの一つではないでしょうか。
乳腺のつまりがしこりとなって乳腺炎になってしまうのを防ぐためにも、普段と違う授乳を取姿勢ることが有効と言われています。
特におっぱいのつまりが気になる時に試したいのが、四つん這い授乳です。
やり方はとても簡単で、あお向けに寝かせた赤ちゃんの上にママが四つん這いの姿勢になります。
赤ちゃんの口元に授乳したい方のっおぱいの位置を合わせて吸わせます。
重力の影響で母乳が出やすくなるので、乳腺のつまりの防止に最適ですね。
赤ちゃんと同じ方向に向くとおっぱいの下側のつまり、ママが反対向いて赤ちゃんの足側にママの頭がくるように変えればおっぱいの上側のつまりの改善が期待できるようですよ!
四つん這い授乳も、赤ちゃんがそのまま眠ってしまうことがありますがゲップは吐き戻しが気になる赤ちゃんは出してあげた方が安心です。
写真のように赤ちゃんをあお向きに寝かせて、最初はママの顔を見せて安心させてあげるとスムーズにできるかもしれません。
体重が軽い時期は斜め抱き(交差横抱き)
交差横抱きは横抱き授乳と似ていますが、新生児やまだ体重が軽く小さな赤ちゃんに適した授乳方法です。
横抱き授乳との違いは、授乳する方のおっぱいと逆の手で赤ちゃんの首、頭を支えるというところです。
赤ちゃんの足の方に来るママの腕を赤ちゃんの体に沿わせて回し、赤ちゃんを引き寄せて乳首を吸わせます。
もう一つの手で、おっぱいを支えるとやりやすくなります。
赤ちゃんとの距離が遠い場合には、動画のようにひざの上にクッションをのせて高さを調節しましょう。
ママの腕に負担がかかりにくく、まだ授乳になれていない赤ちゃんにも飲みやすい体勢です。
いつまでという区切りはありませんが、赤ちゃんが成長して大きくなって、腕が回らなくなったら違う授乳方法がおすすめです。
交差横抱きもゲップをさせるときには、赤ちゃんを縦抱きにしましょう。
上の写真のように、授乳する側の手で赤ちゃんが吸いやすいように支えてあげましょう。
画像でもわかるように赤ちゃんとママがしっかり密着して深く吸うことができます。
赤ちゃんもママも縦抱きで快適に授乳しよう
赤ちゃんとママにとって授乳は大切な時間です。リラックスして赤ちゃんとのコミュニケーションを取れるように快適な環境を作りたいですよね。
縦抱き授乳をマスターして、赤ちゃんとのスキンシップを楽しみながら授乳タイムを過ごしてみませんか?