2018年08月15日公開
2018年08月15日更新
おしゃぶりはいつからいつまで?卒業させる上手な方法も解説!
おしゃぶりはいつからいつまで使っていいの?泣き止まない赤ちゃんの万能アイテムおしゃぶり。使いたいけど止められなくなりそう…と使うのをためらうママも。使うことでどんなメリットデメリットがあるのか、おしゃぶりのいつからいつまで?の疑問に答えます!
おしゃぶりが果たす役割
赤ちゃん=おしゃぶりってイメージがあるくらい自然に赤ちゃんとの生活に溶け込んでいますよね。いつからいつまで使えるのかの前に、まずはおしゃぶりってなんのためにあるの?について見て行ってみましょう。
鼻呼吸が自然と身につく
鼻呼吸をしていると病気になりにくいって聞きませんか?口呼吸をしていると外気を直接取り入れるために、喉が乾燥し、ウイルスなどが直接侵入するため感染症にかかりやすくなってしまうのです。
赤ちゃんは生まれたときには鼻呼吸をしていますが、風邪を引くなどして鼻が詰まるなどすると口呼吸を覚えてしまいます。おしゃぶりをすることによって、覚えてしまった口呼吸をなるべくさせないようにするというメリットがあるんですね。
赤ちゃんの発達にいいの?
おしゃぶりを吸うことによって、顎の発達が良くなるとも言われますが医学的根拠はありません。ですが、脳の発達が未熟な赤ちゃんにとって、物の形を調べる最初の行為が口の中にものを入れることです。指しゃぶりもそうですが、おしゃぶりを口にくわえることで物の形を理解する学習になっているかもしれませんね。
すぐに泣き止んでくれる!
なんといってもおしゃぶりを使う理由No.1はこれでしょう。赤ちゃんは「吸う」という行動で安心します。泣いていても、おしゃぶりを吸うことで気持ちをを落ち着かせることができるのです。電車や人の多い場所で泣き止まないときには本当に助かるんですよね。
寝かしつけの時にも泣いてなかなか寝てくれない…。そんな時のお助けアイテムとしても役に立ちます。
おしゃぶりはいつから?
おしゃぶりがどんな役割を果たすのかは分かりました。
じゃあ使ってみようかしら…?でもいつから使えるのかな?
ちゃんと使い始めると良い時期があるんです。おしゃぶりを使う時期はいつからがいいのか見て行ってみましょう。
生後3ヶ月がポイント!
赤ちゃんには吸啜(てつ)反射という、口の中に何かが入ってくると吸うという反射運動が生まれつき備わっています。これが活発になる時期が生後3ヶ月ごろといわれるのですが、その後少しずつ消えていきます。タイミングとしてはいつからでも良いと思いますが、この3ヶ月ごろまでにおしゃぶりに慣れさせておくとその後も使ってくれるかもしれませんね。
哺乳瓶にも言える事ですが、母乳育児の赤ちゃんは哺乳瓶やおしゃぶりの乳首に慣れてしまうと、吸うのが大変な本物の乳首を嫌がる可能性があります。ミルクの赤ちゃんなら1ヶ月、母乳の赤ちゃんなら母乳がしっかり吸えるようになる2ヶ月頃を目安に始めてみましょう。
どうやって始めればいいの?
初めは泣いている時ではなく、機嫌の良いときに始めてみましょう。口元にちょんとあててみて、赤ちゃんがくわえ始めたら静かに見守ってみましょう。ゴムの味が嫌に感じたり、知らないものが口に入ってきたことですぐに出してしまうかもしれませんが、そのときはしばらく時間を置いてから再チャレンジしてみましょう。
嫌がるなら無理はしないで
何度チャレンジしても吐き出す、それどころか泣き出すようなことがあるならば無理にくわえさせようとしないようにしましょう。無理にくわえさせようとすると、おしゃぶり自体を嫌がるようになってしまうかもしれません。
また何日か経って、機嫌の良い時に再チャレンジしてみましょう。
おしゃぶりは消毒して使おう
おしゃぶりは口に入れるもの。どのくらいの頻度で消毒をすればいいのでしょうか。あまり消毒消毒と神経質になりすぎても困りますよね。
生まれたばかりの赤ちゃんはママからもらった免疫で感染症にかかりにくいとは言われますが、この免疫力、いつまでも続くものではありません。生後一ヶ月もする頃には少しずつ免疫力は落ち始めます。最初の頃はしっかり消毒しなきゃ!とは思うのですが、じゃあいつまでしっかり消毒をした方が良いのでしょう?免疫力が落ち始めて、その後3ヶ月頃になるとまた免疫力が上がり始めるのですが、この時期まではしっかり消毒をした方がよさそうです。その後はだんだんと免疫力が上がってくるので、水洗いでも大丈夫と言われますが、地面に落としてしまったり、ママが気になったときには消毒してあげてくださいね。
お気に入りのおしゃぶりがふたつあると、ひとつを消毒している間はもうひとつを使うことも出来て便利です。最近はケースに入れて電子レンジに入れるだけで簡単に消毒できちゃうアイテムもあるのでチェックしてみてくださいね。
おしゃぶりのメリットは?
おしゃぶりのメリットとしては、なんと言っても赤ちゃんが安心感を得られること。上にも書きましたが、すんなりと泣き止んでくれたり、鼻呼吸が身についたりします。ママが忙しくて手を離せないときにもおしゃぶりがあると静かにしていてくれます。
ママ以外が寝かしつけをするときに、おしゃぶりがあるとすんなりと寝付いてくれることもあります。パパやじぃじ、ばぁばが寝かしつけるにはおしゃぶりがないと大変…という話も良く聞きますもんね。
意外と知られていないのが乳児突然死症候群の予防になるということ。おしゃぶりをしていると、うつぶせ寝になりにくいことから予防になるんですね。
そして赤ちゃんへのメリットではありませんが、ママのストレス軽減にも役立ちます。
泣き止んで欲しいのにいつまでも泣き止んでくれない…
一生懸命あやしているのに全然泣き止んでくれない…
泣きたくなってきますよね。そんなママの心を少し軽くしてくれるアイテムでもあるのです。
いつまで使うの?
メリットもたくさんあるおしゃぶり。いつから使うのかは分かったけど…
使い始めるととても便利ですが、いつまで使えるのでしょうか?
おしゃぶりはデメリットもある!
ここまではメリットを主に見てきましたが、デメリットもあります。きちんとデメリットも理解した上で使いたいですよね。
一番注意が必要だとされているのが歯並びへの影響。乳歯が生えそろってからも使っていると影響があるといわれています。歯並びに影響が出ると、虫歯やコンプレックスなど色々デメリットが増えていきます。
赤ちゃんが泣いている原因を考えずにおしゃぶりに頼りっぱなしだと、親子のコミュニケーション能力に影響が出るとも言われています。おしゃぶりをくわえっぱなしだと、言葉を発そうとするきっかけを失ってしまうとも言えます。
おしゃぶりを吸い続けることで耳にも負担がかかります。ずっと吸い続けさせていることで中耳炎になりやすくなることもあるので、ずっとくわえさせっぱなしはなるべく止めましょう。
1歳を目安に卒業させよう
1歳頃になると、乳歯が何本か生えてきている時期です。歯並びへの影響もそうですが、歯が生えてくると、音を発するのが楽しくなり言葉を覚えようとします。このときにおしゃぶりをくわえっぱなしだと、言葉が出にくいですよね。
子供ってやろうかな、やりたいなって思ったときに驚くほどの伸びをみせます。おしゃべりしたいなって気持ちを摘んでしまわないようにしたいですよね。
ハイハイをしたり、つかまり立ちをしだしたり、色んなものに興味を持ち始める時期までには卒業できるとよさそうです。
寝かしつけにも大活躍だったおしゃぶりですが、おしゃぶりを止めさせるとどうやって寝かしつけていいのか分からない!と言う事がないように、少しずつおしゃぶりなしでの寝かしつけの練習もしていきましょう。
寝つきも月齢、年齢で少しずつ変わっていきます。筆者の息子もある日突然、夜泣きをしているときにトントンするだけですっと寝てくれるようになりました。それまではひたすら泣き続けてたんですけどね。
寝かしつけのストレスを軽減してくれるアイテムでもあっただけに、ママとしても気が重いかもしれませんが、無理せずに少しずつおしゃぶりなしの寝かしつけにチャレンジしてみてください。
赤ちゃんがおしゃぶりを離さない!上手な卒業方法とは?
おしゃぶりは赤ちゃんの安定剤。逆に言うと、ないと不安になるものなのです。デメリットを考えると、卒業させなきゃ…と焦る気持ちも出てきますよね。
どうやって卒業させたら良いのでしょうか?
2歳を過ぎると歯並びに悪影響がある?
乳歯が生えそろうのは、平均2歳半ぐらいと言われています。この時期にまだおしゃぶりを卒業できていないでいると、歯並びに影響が出始める可能性が出てきます。おしゃぶりを使っている赤ちゃんは、上顎が出てしまう、噛み合わせが悪くなるなどの発生率が、おしゃぶりをしていない赤ちゃんに比べて高い傾向があります。これはおしゃぶりをやめることによって改善されることが多いのですが、乳歯が生えそろう2歳半以降も継続して使っていると噛み合わせの異常が直りにくくなってしまいます。
歯並びが悪いと怖いのは虫歯ですよね。そんな要らぬ心配をしないためにも歯並びを悪くしたくないですよね。
上手なやめさせ方は?
おしゃぶりは悪!と決め付けるような止めさせ方をすると、赤ちゃんも抵抗を見せます。いきなり今日からなし!と取り上げるようなことはしてあげないでください。少しずつ気をそらすのが大事です。
ずっとくわえるのが癖になってしまっている子は、なんといってもおしゃぶり以外に気を向けさせるように少しずつ訓練するのが大事です。1歳頃といえば、たくさん楽しいと思うことが出てくる時期です。絵本を一緒に読んだり、他のおもちゃで遊んだり。
泣いたらくわえさせるが癖になってしまっている場合は、今日は泣いてもいいぞー!という日におしゃぶりなしでひたすらあやしてみてください。ママひとりでは辛いと言う時は、パパやじぃじばぁばの助けも借りましょう。
体力勝負です。ママも無理しない程度にがんばりましょう。
赤ちゃんも精神安定剤代わりのおしゃぶりを手放すのは辛いはずです。でもそれ以上にママの手が、抱っこが安心だと思えるようになれば卒業できます。もしくは他に自分を落ち着かせる物ができれば卒業できます。
なるべく遅くなりすぎない時期に、無理のないように卒業に導いてあげてください。
赤ちゃんに合わせて使おう
こんなに便利なおしゃぶりですが、おしゃぶりが好きな子嫌いな子、すんなり卒業する子、出来ない子…本当にそれぞれです。
デメリットは確かに把握しておくべきだと思います。ですが、おしゃぶりを使うことによって、ママのストレスを軽減するというのも大事なメリットのひとつだと思います。
使ってはいけないものではないです。
赤ちゃんが安心するなら使ったらいいと思います。
ママがしんどくならないなら使ったらいいと思います。
いつからいつまで使うか決めるのは、お子さんの様子を見ているママが決めてください。ただ、メリットばかりではなくデメリットもあるということをしっかりと理解して使いましょうね。
正直、おむつはずれと同じで、要らないと思えば止める時期があるんだと思います。ですが歯並びや発語の問題はちょっぴり心配ですよね。
1歳、2歳を過ぎても止められない場合は、しっかりとお子さんと向き合って、お子さんも納得できる形で卒業できるようにしてあげたいですね。