七五三の初穂料を徹底解説!金額の相場・のし袋の書き方・渡し方など!

七五三でご祈祷やお祓いをしてもらう際に渡すお金が初穂料ですが、その渡し方やのし袋の正しい書き方はご存知ですか?初穂料の基礎知識や相場、渡し方やのし袋の書き方、さらには初穂料で守りたいマナーについてご紹介していきますので、七五三の準備のひとつとしてお役立てください!

七五三の初穂料を徹底解説!金額の相場・のし袋の書き方・渡し方など!のイメージ

目次

  1. 1七五三の初穂料について知りたい!
  2. 2意外と知らない?初穂料の基礎知識
  3. 3七五三の初穂料の相場を徹底解説!
  4. 4七五三の初穂料を渡すタイミングは?いつ渡すの?
  5. 5七五三の初穂料ののし袋の正しい書き方は?
  6. 6七五三の初穂料で守りたいマナーは?
  7. 7七五三を素敵な思い出にしよう!

七五三の初穂料について知りたい!

七五三のお参りの際に神社に渡すのが初穂料(はつほりょう)ですが、初穂料ってそもそも何なのか、相場はどれくらいなのか、のし袋はどうやって書けば良いのか、いつ渡せば良いのかなど、七五三のお参りが初めての人にとって初穂料とは分からないことだらけだと思います。今回は、そんな初穂料のあれこれについて詳しくご紹介していきます。七五三のお参りで初穂料を納める場合には、ぜひ参考にしてみてください。

意外と知らない?初穂料の基礎知識

まずは初穂料とは何なのか、なぜ初穂料が必要なのか、初穂料はそもそも必要なのかという初穂料の基礎知識についてご紹介していきます。ただ何となく初穂料を神社に納めても全く問題はありませんが、意味を知ってから納めることで、七五三のお参りがより一層実りのあるものになるかもしれませんよ。

初穂料の意味と由来

七五三のお参りでは、神主さんに祈祷やお祓いをしてもらったときに渡すお金のことです。七五三だけに限らず、お宮参りや交通安全祈願、商売繁盛祈願などで神社に渡すお金も初穂料なので、決して七五三だけが初穂料を納めるわけではありません。

そもそも初穂とはその年の最初に収穫した農作物のことを意味し、神様への感謝の気持ちとして、初穂をお供えしていたとされています。しかしお宮参りや商売繁盛祈願などは初穂の時期に行われないこともあるため、初穂を納めることができません。その際に初穂の代わりにお金を渡すことから、祈願をしてもらうお金を初穂料と呼ぶようになったと言われています。

神社とお寺で表書きが変わる

「初穂料」という他にも「玉串料」「御布施」「御祈祷料」など、のし袋の表書きには様々な書き方がありますが、これらの表書きは大きく2つのジャンルに分けられるのはご存知でしょうか?

七五三のお参りや祈祷などは神社以外にもお寺でも行ってくれますが、実はお参りをする場所でのし袋の書き方は変わってくるのです。のし袋の書き方については後述しますが、神社の場合は「初穂料」や「玉串料」と書き、お寺の場合は「御布施」や「御祈祷料」と書いて納めることが正しい作法とされています。

「初穂料」と「玉串料」はもっと深く言えば用途は変わってくるのですが、神社で行う七五三のお参りの場合であれば、どちらで表書きを書いても問題はありません。

そもそも初穂料は必要なの?

七五三でお参りをする際は、必ずご祈祷やお祓いをしなければならないのかと思う人もいるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。最近では神社やお寺で神様や仏様に挨拶をして、お賽銭を入れてお参りを済ませる家族も多いと言います。初穂料は神主さんや住職さんにご祈祷やお祓いをしてもらったことに対するお礼なので、もしもそれらをお願いしない場合には、初穂料は必要ありません。

七五三の初穂料の相場を徹底解説!

「初穂料っていくら払えばいいの?」と頭を悩ませている人も多いと思います。可愛い我が子の初穂料ですから、様々な願いを込めて多めに払いたいと思う人もいると思いますが、あまり多すぎるのもちょっと悩ましいですよね。そんな不安を解消するために、初穂料の相場についてチェックしていきましょう。

基本は五千円~一万円

初穂料は一般的には五千円~一万円が相場とされていて、実際に大きい神社では金額をはっきりと明示している場所もあります。中には初穂料の金額が何パターンか分けられている神社もありますが、ご祈祷やお祓いの内容が変わるわけではなく、貰える記念品が変わるだけのようです。

もしも兄弟や姉妹でご祈祷を受ける場合は、「まとめて祈祷1回だから」ではなく、「祈祷をしてもらう人数」で計算しましょう。神社やお寺が五千円~としていたとしても、人数に応じて初穂料が変わってきますのでご注意ください。

また、神社によっては初穂料の割引をしてくれる場所もあります。ご祈祷の質が下がるわけではないので、気軽に社務所に尋ねてみるのも良いと思いますよ。

金額設定がない場合はどうする?

あまり大きくない神社やお寺では、初穂料の金額が明示されていないことがあります。もしも神社やお寺の人に尋ねても「お気持ちなので……」と、どうとでも捉えられるような返答をされて困ってしまうこともあると思います。そんな場合でも、金額を明示している神社と同じく、五千円~一万円程度を包んで納めれば問題ありません。

ただ、神社によっては「お気持ちで」と返答をしなければならないけれど、実はしっかりと金額設定がされている神社もあるようです。もしも自分のお気持ち以上の金額であったとしても対応できるように、初穂料に関しては多めに持っておくとスマートかもしれません。

七五三の初穂料を渡すタイミングは?いつ渡すの?

初穂料の相場についてご紹介しましたが、それでは初穂料はいつ渡せば良いのでしょうか。神社は初詣や安産祈願などで足を運ぶ人も多いと思いますが、肝心のタイミングが分からないのでは困ってしまいますよね。

初穂料を渡すタイミングは、基本的にはご祈祷を申し込むときです。どの神社でもお守りを販売していたりご祈祷の受付をするための社務所がありますので、そこでご祈祷の申込用紙に記入し、提出する際に一緒に初穂料を納めましょう。社務所の人は気を遣って初穂料のことをあえて触れない人もいれば、ストレートに「○○円になります」とアナウンスしてくる人もいます。どちらが親切かということは決められませんが、忘れずにこのときに初穂料を渡しましょう。

ただし地域によっては初穂料の渡し方が異なる場所もあるようです。ここでご紹介したのはあくまでも、初穂料を渡す一般的なタイミングなので、お参りをする神社にあらかじめ問い合わせておくと良いと思います。

七五三の初穂料ののし袋の正しい書き方は?

一般的には社務所で受付用紙と共に渡す初穂料ですが、当然ながらお財布から現金をそのまま出して「お願いします」ではダメですよ!必ずのし袋に包んで、最初にご紹介した「初穂料」や「玉串料」(神社の場合)と表書きをしてから渡すようにしましょう。正しいのし袋の書き方についてご紹介していきますので、こちらもぜひ目を通してくださいね。また、記入の際にはボールペンではなく筆ペンを使うと、しっかりとした字を書くことができますよ。

※神社で渡すのし袋の書き方でご紹介していきますが、表書きを変えるだけでお寺でも使えますので、お寺で七五三のお参りをする方も安心して参考にしてください。

のし袋の選び方

まずはお金を包む、のし袋の選び方からチェックしていきましょう。のし袋の選び方は、水引の色や形が重要になってきます。

七五三はおめでたい祝い事なので、紅白もしくは金銀で蝶結びののし袋が正しい作法とされています。のし袋は文具店で本格的なものが売られているほか、コンビニや100均でも表書きも水引も印刷されているような簡易的なものもあります。七五三という場に相応しくないという意見もあるかもしれませんが、七五三の場合は簡易的なのし袋でも良いとされています。

そのほか、神社によっては何も書かれていない無地の白封筒で納めるのも良いとされていて、実際に初穂料を無地の白封筒で納めることを指定されている場合もあります。郵便番号の記入欄などがある封筒は使えませんので注意してくださいね。

のし袋の書き方(中袋)

出典: https://kurashi7.net/22920.html

中袋に書くことは、初穂料の金額と子供の住所と氏名になります。

金額は表面に書くのですが、この際は五千円ならば「金五仟円」、一万円ならば「金一萬円」と、頭に「金」をつけ、金額に関しては大字で書くのが一般的です。ただし、どうしても大字が書きづらいのであれば、通常通りで書いても問題はありません。

裏面には、子供の住所を郵便番号から書いていきましょう。市販ののし袋であれば住所や名前の欄が印刷されていることが多いので迷うことはないと思いますが、そうでない場合は封筒の左から半分のスペースにまとめられると、体裁良く書けると思います。

のし袋の書き方(表書き)

出典: https://meetsmore.com/services/shichigosan-photographers/media/23363

のし袋の表書きに書くことは「初穂料」もしくは「玉串料」と、子供の名前です。

水引の上部には「初穂料」か「玉串料」と、バランス良く書きます。頭に「御」を付けても良いので、お好みで付け加えてみてください。水引の下部には子供の名前をフルネームで記入します。もしも兄弟や姉妹でのし袋をまとめる場合は、一番上の子はフルネームで記入し、その左に下の子の名前を連名で記入していきます。さらに下の子がいる場合はその左に……という風に記入していきましょう。

七五三の初穂料で守りたいマナーは?

初穂料の渡し方ものし袋の書き方も分かったからもう大丈夫!と思うかもしれませんが、初穂料にはいくつか守ったほうが良いマナーがあります。決して七五三だけに限ったマナーではなく、身内や友人の結婚式などでも役に立つマナーとなっています。ぜひ守りたいマナーについても覚えておきましょう。

ふくさに入れて持ち歩く

のし袋をそのままカバンに忍ばせたり、スーツの胸ポケットにしまおうとしていませんか?決してルール違反とまではいかないのですが、お金の入ったのし袋をそのまま持ち歩く・渡すのは少々マナーが悪いと言われています。初穂料を渡す直前にふくさから出すのが良いとされているので、しっかりとふくさも準備しておきましょう。

お札の向き

中袋にお札を入れる際には、お札の向きにも気を付けましょう。お札は表面を上にして入れるのがマナーとなっています。お札の表と裏に関して勘違いをされている人も多いようですが、表面は肖像画が描かれている方ではありません。中袋の住所や子供の名前を書いた方に人物の肖像画が来るようにするのが正しい入れ方なので、こちらは勘違いのないように中袋に入れましょう。

新札を使う

結婚式や入学祝などのおめでたいことには新札を使うことがマナーですが、それは七五三の初穂料にも当てはまります。ご祈祷料や御布施というのは神様や仏様に納めるお金なので、しわしわや折り目が激しくついているお札では失礼にあたってしまいますし、何より格好がつきません。

もしも新札が用意できない場合は、なるべく綺麗なお札を選ぶようにしてください。また、多少のしわや折り目であれば新札のように復活させることもできます。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

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神社とお寺の表書きを混同しない

この記事内で何度かご紹介していますが、神社とお寺では表書きが違います。違ったからと言ってご祈祷やお祓いの質が落ちるわけではありませんし、社務所の人や神主さんに舌打ちをされるわけでもありません。しかし、可愛い我が子の七五三のときに苦い思い出は残したくないですよね。必ずお参りする場所が神社かお寺かを確認し、その場所に沿った表書きにするようにしましょう。

七五三を素敵な思い出にしよう!

七五三の初穂料についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。七五三は可愛い我が子の今までの成長に感謝し、さらにはこれからの健やかな成長を願う親の愛情表現という意味合いも込められています。七五三には他にもお参りの手順や写真撮影など、色々と下準備をしなければならないものもあります。

手間やお金のかかるイベントではありますが、素敵な家族の思い出とするためにも、入念な下準備を怠らずに当日を迎えたいものですね。

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この記事のライター
ほり
3児のお父さんをしています。

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