七五三のお参りを徹底解説!流れ・マナー・服装はどうなの?

これから初めての七五三を迎える親御さんにとって、七五三のお参りは未知の領域なのではないでしょうか。この記事では、神社とお寺の七五三のお参りの流れとマナーを紹介した後、お参りに最適な服装、初穂料や六曜についてなど、様々な七五三のお参りの疑問について紹介します!

七五三のお参りを徹底解説!流れ・マナー・服装はどうなの?のイメージ

目次

  1. 1七五三のお参りに行きたい!何を準備すればいい?
  2. 2そもそも、七五三でお参りをするのはなぜ?
  3. 3【七五三のお参りの流れとマナー①】神社の場合は?
  4. 4【七五三のお参りの流れとマナー②】お寺の場合は?
  5. 5七五三のお参りの服装はどうすればいい?
  6. 6七五三のお参りに関するみんなの疑問5つを解決!
  7. 7七五三のお参りで素敵な思い出を作ろう!

七五三のお参りに行きたい!何を準備すればいい?

子供関連の大きなイベントとして欠かせないのが七五三ですよね。そんな七五三のお参りについてですが、正しいお参りの方法やマナー、服装などについてご存知でしょうか?昔とは違って格式ばったことは面倒くさがられてしまいがちな現代ですが、子供のためにもしっかりとした流れやマナーで七五三のお参りをしたいものです。七五三のお参りをスムーズに行うための準備や方法について、詳しくご紹介していきます。

そもそも、七五三でお参りをするのはなぜ?

七五三は私たちが物心つく以前からある行事ですが、なぜ七五三という行事を行うのでしょうか。「ただみんながやっているからウチも」という家庭もあるかもしれませんが、七五三にはしっかりとした意味が込められているのです。七五三のお参りをする理由について知ると、七五三のお参りの意味がより深いものになると思います。

七五三の由来とは

七五三の歴史は深く、そのルーツは平安時代にまで遡ります。平安時代は3歳までの男女は剃毛をしなければならず、3歳を節目にして男女ともに髪を伸ばし始める「髪置きの儀」と、5歳で男の子が袴を身につける「着袴の儀」という儀式がありました。そして鎌倉時代には女の子が7歳で着物を紐でなく帯で結ぶ「帯解の儀」という儀式が執り行われるようなり、この3つの儀式が七五三の由来と言われています。

元々は武家や裕福な家でのみ執り行われる儀式でありましたが、時代と共に庶民の間にもお祝い事として広がってきて、今の七五三という風習へと変化してきました。

七五三でお参りをする意味

七五三のお参りの意味はどこにあるのでしょうか。歴史に詳しい方は何となくでもご存知かもしれませんが、昔は今ほど医療が発達しておらず、子供が小さいうちに命を落としてしまうことも少なくなかったと言われています。

特に言葉を理解したり喋ったりするようになる3歳ごろから、歯の生え変わりなどが起こる7歳までは発育と共に病気にかかりやすい年齢であるとされていました。そんな危険な時期に子供の健やかな成長を神様にお祈りすることが、そもそもの七五三でお参りをする意味となっています。

現代では小さい子供が命を落としてしまうことは少なくなりましたが、今まですくすくと育ってくれたことに対する感謝と、これからも健康に育ってほしいという願いを込めてお参りをする、いわば子供に対する両親の愛情表現の行事となっています。

【七五三のお参りの流れとマナー①】神社の場合は?

七五三のお参りは神社とお寺で行うことができますが、それぞれでお参りの方法やマナーが変わってきます。まずは神社でのお参りの流れとマナーについてご紹介していきます。以下ではご紹介しませんが、神社はその名の通り神様がいらっしゃる場所なので、大声で騒ぐなどの賑やかにする行為は厳禁です。

神社での七五三のお参りの流れとマナー

  1. 鳥居の前で一例をして、身なりを整えてからくぐる
  2. 参道の端を通り、手水舎まで進む ※1
  3. 手水舎で心身を清める
  4. 賽銭箱の前で会釈をし、お金を賽銭箱に入れる ※2
  5. 二拝二拍手一拝で拝礼し、会釈をしてから退く
  6. 鳥居の前で向きを変え、会釈をしてから境内を出る

※1 手水舎では最初に柄杓を右手て取り、左手を洗った後に柄杓を持ち替え、右手を洗います。その後左手に水をためて、口に水を含めて洗います。最後に柄杓を立てて、残った水で柄杓の柄を洗うまでがマナーです。また、柄杓に直接口をつけるのはマナー違反です。

※2 お賽銭の額に決まりはありません。お賽銭を入れる際は投げ入れず、そっとお賽銭箱にお金を入れましょう。

【七五三のお参りの流れとマナー②】お寺の場合は?

続いてはお寺で七五三のお参りをする際の流れとマナーについてご紹介します。お寺には鳥居がなかったり、金を鳴らすタイミングなどが異なりますので、神社でのお参りの方法と混同しないように注意しましょう。お寺は仏様がいらっしゃる場所なので、こちらも賑やかにすることは厳禁です。

また、お寺の宗派によって七五三のお参りの流れやマナーが異なる場合があります。あくまでも基本的な流れやマナーの紹介になることをご了承ください。

お寺での七五三のお参りの流れとマナー

  1. 門の前で合掌して一礼し、男性は左足、女性は右足から入る
  2. 手水舎で心身を清める ※1
  3. お線香をあげる ※3
  4. お賽銭を投げ入れ、合掌と一礼 ※4
  5. お焼香は左手を添えて額の前に掲げる
  6. 本堂に一礼してから山門から出る

※3 お線香をあげる際は、人のつけたろうそくの火を使うのはマナー違反です。他人の火を使うことで、その人の業を貰ってしまうと言われているからです。

※4 神社とお寺では参拝の方法が異なります。「神社では拍手、お寺では拍手しない」と覚えておくと、間違えづらいと思います。

七五三のお参りの服装はどうすればいい?

七五三のお参りの服装をどうすれば良いのかに悩んでいる人も多いと思います。あまりカジュアルな服装は場違いな気もするけれど、あまり格式ばった服装も少し面倒だしお金がかかると悩んでいる人も多いのではないでしょうか。そんな気になる七五三のお参りの服装についてご紹介していきます、

和装の場合

七五三と言えば男の子は袴、女の子は着物が和装の定番となっています。男の子は3歳でも7歳でも袴とされていますが、女の子の場合は3歳は被布、7歳は振袖が和装の通例となっています。袴や着物は買わなくても、レンタルで済ませることもできます。あまり費用をかけたくない場合は、ぜひレンタルも利用してみてくださいね。

子供が和装の場合の両親や親戚などの服装は、女性ならば着物でも洋装でもどちらでも問題なく、男性も羽織や袴、スーツでも大丈夫です。ただし七五三はあくまでも子供が主役であり、大人が子供よりも目立つ服装は控えるように注意が必要です。

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洋装の場合

七五三を洋装で行う家庭も多いです。特に3歳頃の小さい子供は動きづらい袴や着物などでは不便が生じることも多く、期限を損ねてお参りどころではなくなってしまう場合もあるでしょう。実用性で服装を決めるべきとは言い切れませんが、素敵な思い出とするのならば洋装でのお参りでも問題ありません。

女の子でしたらシンプルなワンピースで可愛く、男の子だったらスーツやジャケットでキリっとした服装がおすすめです。両親の服装に関しては和装と同じく、子供よりも目立つ服装は避けましょう。冠婚葬祭用のスーツなどがシンプルでおすすめです。

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七五三のお参りに関するみんなの疑問5つを解決!

お金(初穂料・お布施)はいくら?

七五三のお参りで、神事や仏事を行ってもらう際に渡すのが初穂料(お寺ではお布施やご祈祷料)ですが、お金をいくら渡せば良いのか迷ってしまいますよね。

七五三の参拝で有名な神社やお寺ではあらかじめ初穂料のお金を設定されている場合もありますが、小さめの神社ではあくまでも「お気持ち」となっていて、非常に曖昧です。そんな初穂料ですが、5,000円~10,000円が相場となっていますので、参考にしてみてくださいね。初穂料に関して詳しくまとめている記事についても、ぜひご覧ください。

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お参りだけでも大丈夫?

可愛いわが子の七五三ですから、しっかりとご祈祷もしてもらいたいと思う家族がいる家族も多いですが、ご祈祷はいいからお参りだけしたい!と思う家族も決して少なくないようです。

結論から言えばお参りだけでも全く問題はありません。言い方は雑かもしれませんが、詰まるところは気持ちの問題のようです。実際にお参りしてお賽銭を入れて帰るという家庭も多いので、それぞれの家庭の七五三に対する価値観に沿いながら、自分に合った方法を取るのが一番良いと思います。

六曜は気にするべき?

「めでたいことは大安に」「仏滅は縁起が悪い」と、様々な出来事と関係してくる六曜なので、七五三の際も六曜を気にしたくなりますよね。ただ、どうしても家族が予定を合わせられるのが仏滅や赤口だけといった場合もあると思います。

七五三は基本的には神道や仏教とは何の関連性もないですし、そもそも六曜は中国が発祥ともされているので、実は日本とは全く関係がないという説もあるほどです。どうしても気になるのならば日付を調整するべきですが、六曜は言ってしまえばただの占いのようなものなので、実はさほど気にしなくても大丈夫です。

お参りの時期はずらしても大丈夫?

七五三は毎年11月15日と日が決められていますが、その前後の10月~11月はどこの神社もお寺も混雑するからと、日をずらしたいと思う人も多いのではないでしょうか。何かと都合がつかず、やむを得ず日取りをずらさなければならない場合もあると思います。

実は七五三の日付に明確な決まりはなく、そもそもは11月15日は徳川家康が子供の綱吉の誕生日に七五三をやったことから、その日になったと言われています。ただ、この時期のお参りはそんな由来の他にも、暑くもなく寒くもない、さらには紅葉が映えて綺麗で写真写りが良くなるなど、様々なメリットがあります。

時期をずらすとこのようなメリットを受けられなくなってしまう可能性もありますが、神社やお寺、フォトスタジオは七五三シーズンでなくても1年中対応してくれる場合があります。場合によっては予約が必要な場合もあるので、事前に問い合わせをしておくとスムーズですよ。

そもそもお参りしないのはアリ?

そもそも七五三のお参りをせず、フォトスタジオで写真撮影だけを行うというのはアリなのでしょうか。結論から言えば全く問題はないようです。

冒頭でご紹介したように、七五三は子供の健やかな成長への感謝と、今後の子供の成長を願うための行事です。捉え方によりますが、写真撮影をすることにお参りと同じような意味合いを持たせているのであれば、それが感謝の気持ちを伝える手段となるという考え方もあります。

ただし、祖父や祖母などが子供の七五三はしっかりとやりたい!と言うのであれば、子供のお参り姿を見せてあげるのが良いと思います。

七五三のお参りで素敵な思い出を作ろう!

七五三のお参りが初めてという親にとって、何をすれば良いのか分からないことだらけだと思います。日本に昔から伝わる七五三のお参りという伝統的な儀式を無理なく笑顔で、素敵な思い出にするには、親の準備が欠かせません。色々と厄介なことがあるかもしれませんが、子供の今までの成長への感謝とこれからの成長を願うためにも、七五三を心を込めてお祝いできるようにしておきましょう!

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この記事のライター
ほり
3児のお父さんをしています。

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