中学受験はいつから勉強するのがベスト?受験スケジュールや塾の選び方も!
中学受験を目指す親子に分かりやすく受験対策をご紹介します。いつから準備を始めるかによって塾や家庭学習などのやるべきことも自然と決まるでしょう。いつから始めた場合でも中学受験に向けて親子で力を合わせて取り組んでいきましょう。
目次
中学受験について徹底調査!
中学受験はいつから始めると良いのでしょうか。漠然と受験を考えていると、いつのまにか周りの受験ムードに乗り遅れてしまうことになりかねません。学校の勉強が得意なだけでは対応できないのが中学受験の怖いところです。
この記事では、受験勉強をいつから始めれば良いのかということはもちろん、スケジュールの作り方や塾の選び方などを紹介していきます。中学受験を考えているご家庭は、ぜひ参考にしてください。
中学受験はいつから勉強するのがベスト?
中学受験に対して「いつから勉強しないといけないのか分からない」と不安になっているご家庭は多いでしょう。始める時期に明確な決まりはありませんが、3年生の2月頃~4年生の4月頃の時期に始めるのがベストな時期です。遅すぎても準備が間に合わないのはもちろん、早すぎても子供の負担が大きくなってしまいます。
受験に対する基礎体力はもちろん、子供の知的好奇心を十分に養ってから中学受験をスタートすると良いでしょう。「いつから勉強を始めれば良いのか」ということは「いつからなら子供が前向きに勉強できるか」という視点でとらえるのもおすすめです。
中学受験スケジュールはどうなってるの?【学年別】で紹介!
漠然と中学受験を考えているご家庭の場合は、どのようなスケジュールが組まれているのか気になりますよね。ここでは、中学受験に向けたスケジューリングを紹介していきます。優先順位を考えながら順序良く進めていくようにしましょう。
①3年生後半で中学受験するか否かを決める
まずは、遅くても3年生の時期には中学受験をするかどうか決めましょう。中学受験をするべきかどうか、子供の気持ちはどうなのか、親の金銭的な余裕はあるのかを確認する必要があります。また、地元の公立中学校の状況なども知っておくことで、子供も「絶対に私立中学に行きたい」というモチベーションが生まれる可能性もあります。3年生の前半くらいから上記の情報収集を始めて、徐々に受験に向けた準備をしていきましょう。
②4年生で受験勉強スタート
受験勉強をスタートさせるのは4年生の前半がベストです。子供のやる気や要領、体力によっては4年生の後半でも間に合う場合もありますが、やはりあまり遅すぎると不利になってしまうのは否めないので遅くても4年生の後半には受験勉強をスタートさせたいところです。4年生から塾に通い始めたり、家庭学習を習慣化して子供の中に受験に対するペースを作ってあげると良いでしょう。
③5年生で模試を受け実力確認
家庭勉強を十分に行って塾の宿題もしっかりしていても、自分の実力が分からなかったり本番で委縮してしまう子も少なくはありません。5年生の夏~秋くらいからは模試を受けて志望校に対する合格率や苦手な部分を知っておくようにしましょう。5年生・6年生の模試では偏差値や判定が出る模試も多いので、モチベーションを高めることにも役立つかもしれません。
④6年生で希望校を決める
中学受験を考えている段階である程度の志望校は目星をつけているご家庭も多いでしょうが、完全に決定するのは6年生の夏頃で構いません。それまでは基礎力や模試を受けて子供の学力を高めておいてあげると良いでしょう。
夏頃に志望校を決定したら、11月末までには併願校を含めて全ての過去問を終わらせておきましょう。その中から自分の苦手分野や伸ばしたい分野を知り、12月には仕上げに入るのがベストなスケジュールです。学校や塾任せにせず、家でもしっかり準備を進めておきましょう。
気になる中学受験の勉強方法を【科目別】に紹介!
中学受験の勉強方法は、当然ながら小学生が勉強するので高校受験や大学受験とは少し異なってきます。どのような勉強法が向いているのか、科目別に解説していきます。
①国語の勉強方法
中学受験の国語は文章読解が基本です。長文読解の配点が非常に高く、読解力を鍛えておかないと国語の成績が悪くなってしまうでしょう。たくさんの文章を読み、出題者の意図を汲み取る力を付けるようにしましょう。また、記述問題も多くあるので同じ内容を色々な言葉で言い換える練習も必要になります。
②算数の勉強方法
中学受験の算数はケアレスミスを少なくすることが重要です。基礎から丁寧に勉強をしていくことで点数を上げやすい科目です。基礎ができていれば応用問題にも対応できるので、算数の苦手な子には焦って応用問題ばかりをさせずに基礎問題を繰り返すようにしましょう。また、文章題も多いのでとにかく数をこなして慣れることが大切です。
③社会の勉強方法
中学受験の社会は、大きく分けて地理・歴史・公民の3分野に分かれます。どの分野も暗記だけでなく、つながりや流れを理解しているかを試す問題が多く出ます。因果関係を正確に把握することが求められるので、机に向かう勉強だけではなくクイズ形式で家庭で一緒に勉強してみると良いでしょう。
④理科の勉強方法
中学受験の理科は学校によって様々な形式の問題が出題されます。生物・地学・物理・化学など、範囲が広く難易度が高い問題が多いです。普段から塾のテキストや授業ノートに何度も目を通し、重要な法則・公式を自分の言葉で説明できるまでしっかりと暗記することが重要です。
中学受験の勉強方法をスムーズに進めるコツは?3つ紹介!
いつから塾に通ったとしても、学校の宿題と並行して勉強することになるのでスケジュールが過密になってしまいがちです。では、そんな中学受験の勉強をスムーズに行う場合はどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。
①宿題には優先順位をつける
塾の宿題は学校の宿題に比べて量が膨大です。学校の宿題なら授業時間内に終わらせることができる子でも、塾の宿題は量が多すぎてどこから手を付けて良いのか分からなくなってしまう子も多いでしょう。
そういった子に対しては、親が優先順位を付けてあげましょう。「〇日までに〇〇を終わらせて、×の準備はいつからしようか?」など、子供の考えも聞きながら優先順位の付け方を教えてあげるのがおすすめです。
②親も勉強に介入する
いくら塾に通っていても、塾の先生任せにしていてはいけません。塾の先生に対しては分からないことを質問できない消極的な子もいます。テストで間違った問題だけではなく、同系統の問題も見ながら「ここが苦手」「ここがあまり理解できていない」ということも親もしっかり把握してあげましょう。子供は苦手分野を後回しにしてしまいがちなので、親が上手く介入すると逃げずに勉強ができます。
③子供に合った塾に通う
中学受験の塾にはそれぞれ特徴があります。特徴を把握してから入塾しないと、入塾後に子供と合わないことが判明してしまうかもしれません。体験授業や短期夏季講習なども利用しながら子供に合った塾を見つけてあげましょう。
中学受験をするための塾の選び方5選!
中学受験には塾通いをする子が一般的です。では、その塾はどのように選べば良いのでしょうか。塾の選び方のポイントを5つ紹介していきます。
①合格実績
塾の前を通ると、窓に「〇〇中学〇名合格!」のように合格実績が張り出している塾も多いでしょう。単純に人数の多いところに惹かれがちですが、単に難関校への合格数が多いだけでは子供の志望校への対策は不十分かもしれません。合格実績は難関校合格者の数だけではなく、子供の志望校の合格者数も確認するようにしましょう。
②家からの距離や通いやすさ
塾があまりにも遠いと勉強の時間が割かれるだけではなく子供の負担にもなってしまいます。小学生はまだ体力が十分ではないので、塾と家との距離にも注目しましょう。また、送り迎えをする場合は親の負担も大きくなるので、距離はとても重要な項目です。行きだけでも子供だけで行くことができるのか、体力的には問題ないかを実際に往復して考えてみるのも良いでしょう。
③雰囲気が子供に合っている
アットホームな雰囲気の塾もあれば、テストの成績によってクラスだけではなく席順も決まるような厳しい塾もあります。子供の性格によっては競争心を煽る塾の方が良い場合もありますが、そこに適応できない子もいるでしょう。どちらの方が合っているのか、親の目線から考えてあげることが大切です。
④面倒見がいい
塾によっては塾の勉強だけで質問をあまり受け付けてくれない塾もあります。学校の宿題や塾とは別に受けた模試の分からない点もフォローしてくれるような塾を探した方が勉強の効率は良くなるでしょう。実際に通わないと分からないこともあると思うので、周りに塾に通っている友達がいたら聞いてみるのもおすすめです。
⑤月謝が払える範囲である
中学受験は非常にお金がかかります。普段の塾代に加えて、夏期講習や冬期講習などのお金も別にかかりますし、苦手な分野の特別講習なども受ける必要があるかもしれません。入塾はしたもののそういった講習を受けられない状態ではもったいないので、事前にどれくらいのお金がかかるかシミュレーションしておきましょう。
中学受験をするのに注意すべきこと3つ!
中学受験は高校や大学の受験とは違い、周りの子と大きく生活が変わる可能性もあります。どのような点に気を付けて中学受験に臨めば良いのか、最後に注意点を3つ紹介していきます。
①子供が望んでいることである
親の意向だけで中学受験を押し付けても子供は勉強に身が入らず、結果的に受験に失敗してしまう可能性が高くなります。子供が中学受験をしたいと思っているのか、勉強に対して前向きな気持ちで取り組むことができるのかを受験を決める前にしっかり話し合うようにしましょう。
②子供任せにしない
どんなに子供が受験に対して前向きでも、子供任せにしてはいけません。最初は受験に対するモチベーションが高い子でも、思うように成績が伸びなかったり他に興味のあることがでてきた場合は勉強を放り出してしまう可能性も高くなります。中学受験をすると決めた場合は、子供や塾だけに任せず、親も一緒に取り組む気持ちを持ちましょう。
③学習計画をしっかり立てる
中学受験はやることも多く、スケジュールを立てるのがとても大変です。子供が自主的にスケジュールを立てることができれば良いのですが、抜けていることがあったりそもそもスケジュール自体を立てられない子もいるでしょう。自分の勉強のスケジュールだけを立てて、前日になっていきなり「明日模試だから送迎お願い!」と言ってくる子もいるかもしれません。最初は親も勉強の計画を一緒に見直し、徐々に子供の力を伸ばしていけるようにしましょう。
中学受験にチャレンジしてみよう!
中学受験はたくさんのお金も必要ですし、他の受験と同じように頑張ったからといって絶対に合格できるわけではありません。しかし、少しでも興味があるのであれば、学校の説明会に足を運んでみると新たな世界を知るきっかけにもなるでしょう。大変な分、得られるものも多い中学受験ですのでぜひ興味がある方は親子でチャレンジしてみてくださいね。