宿題って意味がないの?メリット・デメリットや向き合い方を解説!

宿題することにどんな意味があるのか考えたことはありますか。子供のころは宿題をする意味がわからず親や先生に言われてしぶしぶやっていた方もいると思います。同じことを子供に強いていませんか。そんなことにならないよう宿題の意味やメリットを考えてみたいと思います。

宿題って意味がないの?メリット・デメリットや向き合い方を解説!のイメージ

目次

  1. 1宿題をやる意味ってあるの?
  2. 2宿題の語源や始まりは?
  3. 3宿題にやる意味とは?宿題のメリット7選!
  4. 4宿題はやる意味がない!?宿題のデメリット5選!
  5. 5宿題との正しい向き合い方5選!
  6. 6宿題の間違った取り組み方4選!
  7. 7宿題の正しい意味を知ろう!

宿題をやる意味ってあるの?

「宿題をやりなさい」と子供に言うと「宿題する意味ってあるの」「宿題やる気がでない」と言い返されたことが一度はあるのではないのでしょうか。こう言い返された時上手に宿題の意味を説明はできますか。子供の質問にしっかり説明できるように宿題のメリット・デメリットを見ていきましょう。

宿題の語源や始まりは?

はじまり

宿題の意味やメリットを解説する前に、まずは宿題の言葉の意味や生まれた経緯を確認してみましょう。言葉が生まれた背景がわかれば、宿題のメリット・デメリットも理解しやすくなります。

宿題の語源

宿題の語源は1801年狂歌師大田南畝氏が同じ門下生の山内尚助氏に送った書簡にはじまります。「御詩会いかが。宿題御定め候はば一月一次づつにて豚児へ御談じ御極め可被成候」と言う書簡の宿題の元々の意味は詩会のお題でした。それが後年、与えられたお題から家庭でやる勉強の意味に変化しました。

宿題の始まりは?

日本で宿題の始まりは学校に夏休みが導入されたのがきっかけと言う説があります。学校に慣れたころに長い休みに突入すると、遊んでばかりで過ごしてしまい授業内容を忘れてしまいがちで、それを防ぐ意味で宿題が生まれたと言われています。

宿題にやる意味とは?宿題のメリット7選!

宿題

学校の宿題をやるのにどんな意味があるのでしょうか。どんなメリットがあるのかその意味を7つ取り上げます。記事を参考に子供に質問されたら自信を持って答えてあげてくださいね。

授業の予習と復習をするため

授業風景

小学校の宿題は授業の基礎を身に付けさせることに意味があります。具体的に言うと今日習ったことを宿題で復習を行い知識を定着させ次の授業に余裕が持てるように予習をさせることが宿題を出す意味になります。

授業の内容を理解するため

学習内容を理解させるために宿題を出すのも大切な意味になります。授業で習ったことが理解できているのか宿題で確認させて、理解していない箇所があれば知識を定着させて、次に学ぶことの内容が理解しやすいようにする意味があります。

家庭学習の習慣を付けるため

家で勉強

宿題が出ない場合子供は家で勉強をするでしょうか。大抵の子供は宿題がなければ遊んでしまい家で勉強することはしないと思います。宿題があるからこそ家で勉強をする意識が子供に生まれます。年齢が上がるにつれて必要になっていく家庭学習の習慣を身に付けさせる意味が宿題にはあります。

学力を向上させるため

矢印

算数の計算トレーニングに百マス計算と言うものがあるのをご存知でしょうか。10×10マスの左と上に数字を入れて四則計算の1つを決めて答えを記入していくものです。子供に大量に計算をさせて計算力向上と学習習慣をつけさせる意味があります。これは宿題と同じ目的であると言えます。宿題も毎日こなすことで勉強に達成感をもたせ学力向上を狙う意味があります。

自立心を育てるため

当たり前のことですが宿題は子供がやることに意味があります。宿題をやるように毎日親が声をかけることはできますが、出された宿題の内容をすべて把握はできないので子供自身が自分から取り掛かる習慣を育てなければいけません。自分から進んで勉強をする。これも宿題がもつ意味の1つであると言えます。

継続力を身に付けるため

毎日宿題を出されると時には子供もやる気をなくしてしまいます。大事なのはそこで投げ出さず少しづつでも良いので達成感を得て学ぶ喜びを感じることです。継続力を身に付けるためのトレーニングとしての意味があると言えます。

学習意欲を育むため

子供

宿題をやる意味の1つに勉強を理解する楽しみを与えることがあります。宿題は学校の授業で教わったことを定着させる勉強であり日々宿題をやることで少しずつ学力が身に付いていきます。学力を身に付けた成功体験が更なる学習意欲を高めていきます。

宿題はやる意味がない!?宿題のデメリット5選!

勉強

メリットがあるものには必ずデメリットがつきものです。宿題の内容によっては子供に意味がない場合もあります。宿題のデメリットとは何があるのでしょうか。宿題の持つ意味からデメリットをさぐっていきます。

全員が同じ内容・量の宿題を出される

同じ建物

勉強にやる気をみせる子供もいればまるでやる気のない子供もいます。また授業の理解度も子供によって異なります。そんな子供に同じ量の宿題を出せば勉強が不得意な子供はますます勉強を嫌がるようなってしまい宿題が無意味なものになってしまいます。

子供に負担がかかる

子供は学校以外にも塾に通っている場合も多くみられます。通っている塾にもよりますが多少なりとも宿題が出されます。学校の宿題に加えて塾の宿題が加わると子供に負担がかかります。過大な負担がかかってしまうと宿題の効果も意味のないものになってしまいますので宿題の量も確認しておきましょう。

親に負担がかかることも

勉強に苦手意識がある子供は積極的に宿題に手をつけないケースがあります。そうなると宿題が出される意味がなくなってしまいます。子供が遊びに夢中で宿題をほったらかしにしていないか確認したり、子供の宿題のわからないところにアドバイスしたりと目配りが必要なのでその分親の負担も増えていきます。

遊ぶための時間が減る

ままごと遊び

ベネッセのアンケート結果で小学4年生~6年生の宿題の平均時間は平日は1時間半となっています。1時間半自由時間があればゲームで遊んだり友達と公園で遊ぶこともできます。勉強が苦手な子供は遊ぶことに意識がむいてしまい宿題を片付けることに意味をもてなくなってしまいます。

勉強嫌いになってしまうことも

丸めた紙

子供の能力はばらつきがあるので、勉強が好きな子供は前向きにやることができますが、勉強嫌いな子供は同じ宿題の量でも苦痛に感じてしまいます。授業の理解力にも差がついたことに気がつくと宿題の意味や必要性がわかっていても勉強が苦手な子供はますます意欲がもてない悪循環に陥ってしまいます。

宿題との正しい向き合い方5選!

宿題が必要なのは「授業内容を確実に理解させ身に付けさせること」が勉強する上で大事なためです。「宿題しなさい」「今日出された宿題は今日中に終わらせなさい」「宿題をやっていかないと学校の授業についていけないから」と言葉だけではない宿題の意味を踏まえた向き合い方をさせていきましょう。

宿題をする意味をしっかり説明する

疑問

なぜ宿題が必要か意味を分かりやすく子供に教えてあげて欲しいと思います。「宿題をするのが必要だから」「出された宿題は終わらせるべき」といった抽象的な答えだと子供は理解しにくくなります。宿題は授業で教わったことを身に付けるために出されるものです。何のために宿題が出されるのか意味を丁寧に説明するようにしてあげてくださいね。

宿題に取り組みやすい工夫をする

子供が勉強をする場所は宿題を集中してできる状態ですか。例えば子供がリビングで宿題をする時テレビがつけっぱなしの中する勉強に意味はあるのでしょうか。子供部屋に携帯ゲームがあったら部屋で静かにしていてもそれは宿題ではなくゲームに集中しているかもしれません。勉強する場所は宿題に取り組みやすい環境を整えましょう。

子供の気持ちも尊重する

頑張って宿題をしても全部終わらずに気が重くなっているのに「まだ宿題しているの」と親はなにげなく言ってても子供は落ち込んでしまいます。また、どうしても宿題をやりたくない時もたまにはあります。頭ごなしに言うのではなく子供の様子を見てのんびりさせるのもたまにはOKです。

褒めてあげたりご褒美を用意する

プレゼント

ご褒美目当てで宿題はするものではないのですが、難しい宿題や多くの宿題を終わらせた時にはご褒美をあげてもよいとおもいます。ご褒美まではいかなくても真面目に勉強した時には必ず褒めてあげてくださいね。すぐに効果はなくても宿題をするうえでモチベーションがあがります。

コミュニケーションを大切にしよう

仲良し

宿題は家でするものですが、それ以上に家は子供が安らげる場所でもあります。親子で一緒に過ごす時間も宿題を終わらせるのと同じくらい大事な意味があります。宿題に追われることなく家族団らんの時間も作りましょう。

宿題の間違った取り組み方4選!

宿題をやる上でデメリットにしかならない勉強の仕方はしていませんか。勉強の仕方によっては宿題をする意味がなくなってしまいます。子供のやる気をそいでしまう宿題の取り組み方を4つ挙げていきます。子供がどんな家庭学習をしているか、親としてどんな働きかけをしているのか再確認してみてください。

「宿題しなさい」は禁句!

落ち込む

子供が宿題をせずに遊んでいるのを見たら親としては「宿題はいつするの」「早く宿題しなさい」とつい言ってしまいます。逆に1度も言ったことがない親の方が少ないのではないかと思います。筆者も「宿題しなさい」と言ったことは何度もあります。自分が子供のころ同じことを言われたことはありませんか。必要以上の声掛けは子供にとって意味のない押し付けになってしまうだけです。

子供の宿題をサポートしないのはNG!

必要以上に宿題に対しての声掛けは無意味になりますが、宿題を子供に任せきりで全くサポートしないのもデメリットになってしまいます。子供の宿題の進め方も確認して困っている箇所があれば簡単なアドバイスでもよいので手を差し伸べてあげてくださいね。

過干渉しすぎるのは危険

学校

宿題に関して適切に手助けをすることは大切ですが、必要以上の過干渉は子供の自立心を育てる上で無意味な行動になります。宿題の意味は子供が自発的に勉強する姿勢を作る意味があるので過干渉は控えましょう。

宿題を増やすように要求するのはNG!

宿題が出される意味は先程述べたように家庭学習の定着です。親として子供に学力をつけさせたいと願うあまり宿題を多く出すように担任に要求する例もみられますが、過度の宿題の要求は子供や担任にとっても負担だけが増える意味のないものになります。

宿題の正しい意味を知ろう!

子供に宿題をさせる意味やメリット、デメリットを色々解説してみました。宿題がもつ意味を子供に理解させるのは一朝一夕にはできませんが難しく考えすぎず気長に進めていきましょう。

Thumb子供への上手な勉強の教え方とは?効果的な声かけの方法も!
子供に勉強を教えているとイライラしませんか?それは、勉強の教え方を間違っているのかもしれませ...
Thumb子供の勉強をやる気にさせるテクニック10選!やる気をなくすNG行動も!
子供がなかなか勉強にやる気を出してくれないと悩んでいる親御さんは多いことでしょう。そこで今回...

関連するまとめ

Original
この記事のライター
ちびくま3号
まだまだこれから

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ