【四柱推命】正官の性格を男女別に徹底解説!恋愛傾向・ 仕事運も!
ここでは四柱推命の正官について詳しく見ていきます。男性、女性、それぞれの性格や恋愛、仕事など様々な面から紐解いていきます。自分の命式に正官がある方は是非こちらを参考に、更に自分の事を深く知っていきましょう。新たな一面が見えてくるかもしれません。
目次
まずは四柱推命について知ろう!
皆さんは四柱推命(しちゅうすいめい)はご存知でしょうか?四柱推命とは生まれた年、月、日、時間によって導き出される図式を元に行われる占いです。中国の陰陽五行説が元になっており、生まれながらにしてその人の持つ運命を推し量るものです。他の占いと違い、統計学的な側面も持っており、計算されて図式を作られている為、的中率は高いと言われています。この図式の事を「命式」と呼びます。
四柱推命とは?
それでは四柱推命について、もう少し詳しく見ていきましょう。生まれた「年」「月」「日」「時」の4つの柱が基本になります。それぞれ「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」と呼び、合わせて「四柱」と呼ばれ「推命」で字の通り運命を推し量ります。これが四柱推命です。この四柱に来る十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)を天干と言い、十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を地支と言います。
さらに、年柱にくる天干は「年干」、年柱にくる地支は「年支」と言うように、それぞれ呼び方が変わります。その中で「日干(日柱にくる天干)」を中心に、他の柱の天干や地支が日干に対してどのような影響を与えるのか、という事を見ていくのが基本になります。
通変星とは?
続いては「通変星」とはその名前の通り、通じて変化をしてく星のことを言います。別名「変通星」、日本では「天干星」とも呼ばれます。通変星は「比肩」「劫財」「食神」「傷官」「偏財」「正財」「偏官」「正官」「偏印」「印綬」の10種類あります。語尾に星をつけて呼ばれる場合もあるようです。
通変星は五行の相生相尅が力関係として表れています。それぞれの通変星については以下のようになります。
●比肩(ひけん)は、日干と同じ五行で、陰陽が同じもの。
●劫財(ごうざい)は、日干と同じ五行で、陰陽が違うもの。
●食神(しょくじん)は、日干が生じる五行で、陰陽が同じもの。
●傷官(しょうかん)は、日干が生じる五行で、陰陽が違うもの。
●偏財(へんざい)は、日干が剋す五行で、陰陽が同じもの。
●正財(せいざい)は、日干が剋す五行で、陰陽が違うもの。
●偏官(へんかん)は、日干が剋される五行で、陰陽が同じもの。
●正官(せいかん)は、日干が剋される五行で、陰陽が違うもの。
●偏印(へんいん)は、日干が生じられる五行で、陰陽が同じもの。
●印綬(いんじゅ)は、日干が生じられる五行で、陰陽が違うもの。
上記で言われている陰陽が違う、というのは十干のことです。十干にはそれぞれ陰陽が割り当てられており、自分の日干によって通変星の陰陽が決まる、という見方になります。「日干と同じ陰陽の通変星は日干への働きが強く、陰陽の異なる通変星はやや弱く働く」というように考えておくと良いかもしれません。日干への影響を見ていく基本になります。
十二運星とは?
十二運星とは、日干から見た、地支である十二支の強弱を表したものです。地支から導かれる為、別名「地支星」と呼ばれることもあります。この十二運勢は人の一生になぞらえて「胎」「養」「長生」「沐浴」「冠帯」「建禄」「帝旺」「衰」「病」「死」「墓」「絶」の12種類があります。一生は以下のように考えられています。
●胎……胎児
●養……赤ちゃん
●長生……子供
●沐浴……思春期の少年少女
●冠帯……青年期
●健禄……働き盛りの大人
●帝旺…‥絶頂期
●衰……現役引退
●病……お爺さん、お婆さん
●死……危篤状態
●墓……眠り
●絶……魂の転生
これらは十二運星は通変星の下についてくるものです。なのでこの働きにより、通変星の強さや働きなどが変わってきます。絶頂期である「帝旺」が一番力の強いものになります。
正官の組み合わせとは?
それでは今回見ていく「正官」はどのような時に表れるのかを一覧にします。自分の日干と他の場所に出てくる天干で見ていきますので、命式を確認していきましょう。下記の例で挙げるならば、「日干が甲の場合、他の天干で辛が来るとそれぞれの柱に正官が表れる」という見方をします。
甲(木)-辛(金)
乙(木)-庚(金)
丙(火)-癸(水)
丁(火)-壬(水)
戊(土)-乙(火)
己(土)-甲(木)
庚(金)-丁(火)
辛(金)-丙(火)
壬(水)-庚(金)
癸(水)-戊(土)
正官の基本的な性格4選!
それでは基本的な性格から見ていきます。こちらは男性と女性に共通して見られる特徴になります。正官とはその名の通り「正=正しい」という意味があり、一言で大雑把にまとめるなら「エリートで真面目」というものになります。正官でよく言われるキーワードは「仕事」です。
①礼儀正しく責任感がある
正官とは気品、責任感の星です。礼節や生真面目さからくる責任感の強さは、他の通変星にはない特徴となっています。その特徴の通り、仕事では信頼も厚く、重要な役職を任されることも多いようです。自分の任された役職を全うしようとする力もあります。
②プライドが高い
品行方正で真面目なのですが、保守的でプライドが高く、見栄を張る部分もあるようです。重要な役職を任されるが故に、プライドが高くなりがちになってしまいます。その保守性から一度手に入れた地位や名誉を手放したくない、という気持ちのせいかもしれません。
③気品がある
正官は気品の星、と先程説明しました。その通り、とても礼儀正しく礼節を重んじます。真面目で礼儀正しいので、周囲の人からとても気に入られます。賢さも兼ね備えているので、表立って上司に反発することもありません。きちんと自分の立場を見極め、その場にあった態度の取れる人です。
④常識やルールをしっかりと守る
正官は責任感もあり真面目です。その性格から決められた常識やルールを逸脱することはありません。元々その道を外れる、という選択肢がないのです。正官の人は決められた事は遵守するのが当然、という考えが根付いているからです。むしろ、何故決められた事を守らないのか?という疑問を抱く事が多いかもしれません。
正官の男性の性格3選!
続いて正官の男性についての性格をみていきましょう。基本的な性格とほぼずれることはありません。そして正官は「男性の星・吉の星」と言われており、男性でこの正官を持つことは良い、とされています。
①忍耐力がある
正官の男性は忍耐力があります。それは責任感の強さから来るものでしょう。例えば、家庭を持つ男性の場合、自分の役割や責任というものをより強く感じ、どのような仕事でも持ち前の忍耐力で乗り切るでしょう。一生懸命に仕事に打ち込み、その結果出世へと繋がっていきます。
②堅実で真面目
正官の男性は真面目です。基本的な性格そのままです。礼儀正しく、誠実で信頼の厚い方ではないでしょうか。不確定な事には手を出さず、常にコツコツと真面目に堅実に生きる、というのが特徴です。人によってはそれが物足りなく感じるかもしませんが、それが正官の男性の良いところです。
③上から目線に見られがち
正官の男性はそのようなつもりがなくても、上から目線に見られてしまうことがあります。自分が進んできた道を自慢したり、見せびらかしたり、ということはしません。しかし、今までの経験は正官の男性の自信となっており、プライドの高さも相まって、聞く人にそのような印象を与えてしまう事があります。
正官の女性の性格4選!
それでは次に正官の女性の性格を見ていきます。上で述べた男性とほぼ遜色ない特徴が並んでいます。しかし正官は男性の星である為、女性が持つと55%が吉、45%が凶、と言われています。男性的な星である為、女性が持つとしっかり者に見られ過ぎるのがその理由のようです。長所と短所の紙一重ですね。
①礼儀正しく真面目
正官の女性も男性と同じく礼儀正しく真面目な性格をしています。これは正官を持つ人なら変わる事のない特徴となっています。その礼節さは目上の人に気に入られ、真面目さは周囲の人からの信頼に繋がります。何かと頼られることも多いのではないでしょうか。
②プライドが高い
こちらも男性と同じく、女性もプライドの高さが目立ちます。自分のしてきたことに自信をもっているからこそ出てくるものです。ですがあまり高すぎると、そのプライドが傷つけられた時に強い葛藤が生まれ、孤独を感じやすくなりますので、気をつけましょう。
③権威主義者
正官の女性は権威主義者な一面があります。権威主義とは権威(人を従わせる力)を絶対のものとして重視し、それを元に考え行動することを言います。ですので、人によって態度が変わることがあるかもしれません。それは正官の女性の信じるものによって動いているからです。
④堅実でしっかり者
正官の女性も男性と同じく堅実でしっかりとした考え方を持っています。結婚を視野にいれた男性からすると「家庭をしっかりと守ってくれそう」というように見られ、とても素敵な一面になります。その真面目な性格を魅力として磨いていくのも良いですね。
正官の年柱・月柱・日柱・時柱ごとの性格は?
それでは次はどの柱に正官が表れているのかを見ていきましょう。どこに表れたかで見方が変わってきますので、自分の命式と見比べて対応するところに目を通して下さい。
正官の年柱(幼年期)の性格
年柱に正官を持つ人は、良い家柄の出であることがある為、人の目を気にする性格になりそうです。周囲からどのように見られているのか、を常に考えているようですね。身だしなみにはとても気を遣い、服装のセンスが良く、お洒落になる人も多いようです。
正官の月柱(成人してから中年期まで)の性格
月柱に正官を持つ人は、公私共に自分が中心となり注目を集めたい、という性格になりそうです。持っているプライドからか、常に話題の中心で居たいと思う事があります。周囲の情報を常に収集し、自分が一番活躍できる場面を見つける為に面倒見が良くなる、ということもあるようです。
正官の日柱(生涯)の性格
日柱に正官を持つ人は、自分の持つ理想を現実しようと動ける人になります。自分のやり方や信念を強く信じており、その考えを押し付ける傾向もあります。押し付けるだけでは実現化が遠くなってしまいますので、様々な意見を聞いてすり合わせを行い、現実のものにしていくといいでしょう。
正官の時柱(老年期)の性格
時柱に正官を持つ人は、様々な経験を活かして頑固ながらも、常識やマナーを教えられる年長者になるでしょう。しっかりした面が前面に出てくるので、若い人に頼られるようになりそうです。頑固や融通がきかない、ということがないようにしていくと、素敵な時期を過ごせそうです。
正官の恋愛傾向は?
正官を持つ人は、何度も言っていますがとても堅実で真面目、礼儀正しく責任感のある性格をしています。その為、恋愛にはとても慎重で相手をじっくりと見極め、一途な恋愛をする人が多いようです。一時的な感情での恋愛というものは好みません。世間体を気にする、ということからも一時的な恋愛で悪く思われることはしたくないようです。また、恋愛=結婚という意識が強い人も多く、そのことからも責任感の強さが垣間見えます。
正官の適職・仕事運は?
正官を持つ人は、その特徴からどのような仕事でも重宝される傾向があります。真面目に責任感を持って取り組んでくれる正官さんは唯一無二の存在なのです。組織の中で活躍できる為、公務員や大企業等、年功序列のある部署に向いています。
正官は文官の星なので、椅子に座ってのデスクワークが向いているでしょう。国家公務員、役所、学校職員や秘書、事務系にも向いている星になります。管理能力もありますので、将来的に役員や社長になる人も居るのではないでしょうか。
正官と『十二運星』別の性格・特徴は?
それでは最後に、正官と十二運星の組み合わせです。ご自身の命式にはどの十二運星が正官と共に表れていたでしょうか。先程説明したように、十二運星はそれぞれ強さがあります。正官をどのように強め、どのように弱めているのかをそれぞれ見ていきましょう。
正官×『長生』の性格・特徴
長生は十二運星の中で、一番平和で安定した星になります。その特徴と正官の組み合わせは大変良いものとなります。エネルギーに満ち溢れ、自分の望む方へと進んでいける力もあります。程よい強さなので、強すぎて自分に負荷がかかることもありません。
正官×『沐浴』の性格・特徴
沐浴がつくと、どの通変星でも悪い面が出やすいと言われており、正官も悪い面が強調される組み合わせになります。沐浴は荒れる運とも言われています。基本的に仕事では順調な正官さんが、この組み合わせになると社会運が荒れやすく、地位や名誉が揺らいだり、職業を変わったりと様々な波に合いやすくなります。結婚もこの時期は避けた方が良い、と言われています。
正官×『冠帯』の性格・特徴
冠帯とは冠を帯びる=冠をつけるということで、偉くなるという意味があります。正官さんは人の上に立つリーダーになる可能性があります。正官と冠帯の組み合わせは良く、出世をしていくのもこの時期になるでしょう。そしてその役職を更に全うしていきます。
正官×『建禄』の性格・特徴
建禄は最盛期に向かい、上り詰めている段階です。瞬間的な強さは帝旺が一番ですが、何かに向けて着実に努力をする強さは健禄の方があります。正官との組み合わせもとても良く、より社会的に発展していける、という特徴を持っています。冠帯と同じく出世の波に乗る時期でしょう。
正官×『帝旺』の性格・特徴
帝旺はとても強い星です。強すぎるが故にトラブルを起こしやすいとも言われています。正官との組み合わせも、悪い方ではありませんが、正官の悪い面が出ないように気をつけなければいけません。地位と立場にこだわりを持ちそうな時期になります。この組み合わせは声が大きい人が多い、と言われています。
正官×『衰』の性格・特徴
衰は力も強くなく意味も大人しく、どの通変星についても通変星の意味が基本的に表れます。なので正官との組み合わせは、そのまま正官の特徴である真面目さや責任感の強さ、といったものが表れるようになります。元々強い意味を持つ正官さんは自分の力を信じて進む時期でしょう。
正官×『病』の性格・特徴
病も衰運となり、先程の衰よりも少し弱める意味が強まります。正官と合わさった場合、男性の場合社会運がやや落ちる傾向が見られます。突き進むだけではうまくいかなくなるようです。女性の場合はパートナーの運気に不調が見られることがあるようです。
正官×『死』の性格・特徴
死は休囚運と言って運気が死んでいるという意味になります。前にも後ろにも進まず停滞しているということです。その性質から、通変星に死がついているとその働きを弱めてしまいます。正官との組み合わせですと、男性ならば社会運が弱くなり、女性ならば男性運が弱くなる、というように運気を落ち込ませてしまいます。立ち止まりゆっくり考えてみるようにしましょう。
正官×『墓』の性格・特徴
墓も休囚運になります。正官との組み合わせは、社会的に発展というのは見込めます。ですが途中から自分の地位や名誉が思い通りにならなくなる暗示があります。八方塞がりになったり窓際族になったり、というような社会運になりそうです。普段から気をつけていきましょう。
正官×『絶』の性格・特徴
絶も休囚運です。次の転生に向けて魂になっている、という状態です。なので同じ休囚運でも、死や墓よりは明るさを持っているのが特徴です。正官との組み合わせは社会的な立場に傷が入ったり、突然の裏切りにあったりする暗示があります。逆にそこからの再生、という意味合いもありますので諦めないことが大切です。
正官×『胎』の性格・特徴
胎はまだ生まれる前の状態です。なので、正官としての力が発揮される前の状態、と思ってください。まだなにも成果はでておらず、これから目的に向かう、という特徴に捉えられます。何事もこれから、という意味ですね。
正官×『養』の性格・特徴
養はまだ独り立ちできず、手を借りなければいけない赤子の状態です。逆を言えば、手を貸してくれる人が居るということです。正官での立ち回りに支援者がいてくれるという意味を表します。自分で歩けるように指導してくれる良き人物に巡り会えるでしょう。
四柱推命で正官の性格や特徴を知ろう!
いかがでしたか?正官は基本的に強く、とても真面目な特徴となっております。マイナス面として出やすいのはプライドの高さや、そこからくる偉そうな態度、といったところでしょうか。しかしそれも十二運星の影響で弱くもなり強くもなります。自分の強みと弱みを理解していると上手く立ち回ることも可能です。長所を更に伸ばすようにして素敵な人生を送って下さい。
他の通変星や十二運星の表れ方で意味は多種多様に変わってきます。この組み合わせだからダメ、ということはありませんので、是非他の組み合わせも調べて自分の命式を紐解いてみて下さい。