イースターをお祝いする意味や由来とは?いつ何をする日なの?
近年日本にも浸透しつつあるイースターとは、どんな意味でいつ行われるイベントなのかをまとめました。この記事では、なぜイースターが行われるのかや、イースターのうさぎと卵の意味とは何かや、どんな料理をいつ食べてお祝いするのかまでたっぷりご紹介いたします。
目次
日本でも定着しつつあるイースター!
春が近づくといつも耳にする" イースター "って何か知ってますか?
イースターは別名、イースターホリデーとも呼ばれています。英語では、Easterと書きます。近年は、ディズニーランドであったり、サンリオピューロランドであったり、日本でもたくさんのテーマパークでも取り入れられ定着しつつあるイベントになってますよね。そんなイースターのことなんとなくは知っていても、うまく説明できない人も多いのではないでしょうか。今回は、イースターについてたっぷり詳しくご紹介いたします。
イースターの基本を解説!なぜ復活祭なの?
イースターと聞くと連想するものはなんですか?
私は、卵とうさぎのイベントを連想していました。試しに辞書でイースターとは何かを引いて見ると、" 復活祭 "を意味することがわかりました。しかし、日本には復活祭というイベントは馴染みがありませんよね。詳しく調べると、イースターとはとっても奥が深いものだったんです。イースターの本来の意味や、いつどんなことをするイベントなのかなど、詳しくご説明していきます。
イースターとは?
イースターとは、キリスト教の人たちが行う、キリストの復活祭のことです。キリスト教において最も重要なお祭りです。多くの教会で特別な礼拝や、行事や習慣が行われます。キリスト教の国では、祝日(ホリデー)に制定されています。いつがイースターかというと、" 春分の日の後の最初の満月の次の日曜日 "なので、年によって、日付が異なる移動祝日となっておりますが、必ず、毎年日曜日に行われます。キリスト教が優勢な国では、イースター翌日の月曜日もホリデーとしています。
なぜ『復活祭』と呼ぶの?
十字架にかけられて死んだイエス・キリストは3日後に復活したことを記念、記憶、お祝いするお祭りなので、" 復活祭 "と呼ばれています。キリスト教の人々にとっては欠かせない大切な日なので、イースターホリデーとも呼ばれています。
イースターをお祝いする意味とは?
イースターをお祝いする意味とはなんでしょうか?
イースターをお祝いする意味や、キリスト教の人にとってどれくらい重要なイベントなのか、国によって制定されているホリデーについても、詳しくご紹介いたします。
キリスト教の重要な行事
イースターとは、キリスト教において最も重要な行事でありイベントです。なぜそんなに重要視されているかというと、イエスは弟子の罪を償い、十字架にかけられて死にました。しかし、3日後に生き返ったのです。これが意味するのは、人の罪を代わりに背負って死ぬだけではなく、神に許された証として“復活”したということです。人間の罪を変わりに背負ってくれたイエスの苦しみを分かち合おうという信者の心が起原とされ、重要なイベントとして今もなお受け継がれており、ホリデーにも制定されているのです。
国によってはホリデーもある
◯グッドフライデー(イースターの2日前に当たる金曜日)
◯イースター
◯イースターマンデー(イースター翌日となる月曜日)
これらがホリデーとして制定されている国があります。土曜日と日曜日は休日なので4連休になりますよね。イギリスやヨーロッパでは、ホリデーとして制定されているそうです。残念ながら、アメリカは、多民族国家のため、ホリデーとしては制定されていません。しかし、一部の州では企業などが自主的に、グッドフライデーやイースターマンデーを設けているところもあるそうです。
イースターの由来を紹介!
イースターの由来ってなんだと思いますか?
英語圏の国やヨーロッパでは主流のイースターですが、日本にはまだしっかり定着しておらず、知っているようでうまく説明できないイースターについて詳しくご説明します。
イースターの由来
日本語では復活祭、英語ではイースター(Easter)と言います。イースターとは、イエス・キリストの復活記念を意味する日なのです。イエスが復活は、まさかと思う方も少なくないと思いますが、記録によるとイエスの復活後にイエスに会った人は500人以上いるとされています。人の罪を代わりに背負って死ぬだけではなく、神に許された証として“復活”したイエス。人間の罪を変わりに背負ってくれたイエスの苦しみを分かち合おうという信者の心が起原とされ、重要なイベントとして今もなお受け継がれているのです。
イースターの名前の由来
英語で東の" East "かな?と思う方も少なくないかもしれませんね。しかし、正解は異なります。今のドイツあたりが発祥のゲルマン神話に出てくる春の女神" エオストレ(Eostre) "が由来とされています。つまり、名前の由来は、春の女神から来ていたんですね。
イースターっていつから行われるの?
イースターとはいつから行われると思いますか?
正解は、イースターより前の40日間と、イースター後の50日間の合わせて90日間がイースター期間となります。イースターの日付の決め方や、2019年のイースターはいつなのか、キリスト教の宗派により違いについてもご紹介します。
イースターの日付の決め方
イースターの日付は毎年異なります。なぜかと言うと、イースターは、" 春分の日の後の最初の満月の次の日曜日 "を指します。よって、一概に何月何日がイースターとはいえず、毎年、日付が異なりますが、必ず、毎年日曜日に行われます。
2019年のイースターはいつ?
2019年のイースターは、4月21日です。
英語圏やヨーロッパの国ではホリデーにも制定されているほど重要なイースター。日本でも楽しくイースターのイベントや料理、遊びをして過ごしてみるのいいかもしれませんね。
キリスト教の宗派によって違う
◯西方教会のイースターは2019年4月21日
◯東方教会のイースターは2019年4月28日
イースターの日付の算出方法は同じでも、キリスト教の宗派によって、イースターの日付のは異なります。なぜかと言うと、基準となる暦が異なるためです。宗派は、西方教会と東方教会に別れています。西方教会とはカトリックとプロテスタントの地域で、グレゴリオ暦を基準にしてイースターの日付を出します。東方教会とはギリシャ、ロシア、グルジアなどの東方正教会のことで、ユリウス暦を基準にイースターの日付を出します。ちなみに、日本を含め、多くの国でグレゴリオ暦が使われています。
イースターの象徴!『卵』と『うさぎ』について解説!
日本でもイースターと言えば、卵とうさぎのイメージが強いですよね。そんなイースターの象徴でもある卵とうさぎには、どんな意味があって、いつからイースターの象徴として親しまれてきたのかなど、詳しく解説していきます。
イースターエッグ(卵)の意味とは?
イースターエッグは、英語で" Easter egg "と書きます。イースターと春の訪れを祝うために、特別に飾り付けられた卵のことです。なぜ卵なのかと言うと、卵は生命の復活(誕生)の象徴だからです。この意味を理解すると、イエスの復活と関連しますよね。
また、イースターエッグは、むかしは、染めたり塗ったりしたゆで卵を使っていましたが、現代では卵アレルギーなどを考慮してプラスチックの卵で代用したり、チョコレートの卵を使ったりします。ちなみに、プラスチックの卵の中には、現金を入れることもあるそうです。
イースターバニー(うさぎ)の意味とは?
イースターバニーは、英語で" Easter Bunny "と書きます。イースターにイースターエッグを運んできたり、隠すうさぎのキャラクターのことです。なぜうさぎなのかと言うと、うさぎは繁栄と豊穣の象徴だからです。これもまた、イースターエッグと同様にイエスとの関連性が理解できますよね。
また、イースターバニーは、イースターホリデーの前夜に、カラフルな卵やキャンディ、ときにはおもちゃをバスケットに入れて、子供達に届けると言う言い伝えもあります。イースターバニーは、なんだかサンタクロースにも似ていますね。
イースターのお祝いの仕方3つを紹介!
日本では、あまり馴染みのないイースターですが、お祝いの仕方を3つご紹介いたします。私たち日本人も、イースターのことを理解して、文化に触れることで、一つのイベントとして楽しめるかもしれませんね。
家族でごちそうを食べる
イースターはクリスマスと同じように、家族でご馳走を食べてお祝いするのが一般的です。家族で集まって、おいしい食事を味わいながら、楽しい遊びを取り入れて楽しむのがイースターのお祝い方法です。
卵にペイントしてイースターエッグを作る
イースターには欠かせない、イースターエッグを作るのもお祝いの仕方の1つです。卵にペイントして思いおもいのセンスで世界に1つだけのイースターエッグを作って楽しみます。
卵を使って遊ぶ
イースターのシンボルは卵なので、卵にまつわる遊びがたくさんあります。イースターならではの、いつもとは違う特別な遊びをしてイースターを満喫するのもオススメの過ごし方です。
イースターをお祝いする食事6選!
家族と楽しくご馳走を食べるイースター。英語圏やヨーロッパに昔から伝わるイースターのお祝い料理を6つご紹介いたします。ぜひ、これを参考に今年は料理でもイースターを感じて、いつもとひと味違う楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか。
①オスターブロード(復活祭のパン)
ドイツのイースターでよく食べられるのが、オスターブロードです。なぜオスターブロードがよく食べられるかというと、オスターブロードは、卵で黄色くしたパンの形は丸くて、上にXの形をした切り口があります。丸い形はイエスキリストが磔になって殺されたゴルゴタ山を、パンの上のX切りは十字架を意味しています。また、黄色い色は、イエスが太陽であることを意味をしており、しっかりと、イエスと関連性がある食べ物です。
②ホットクロスバンズ
ホットクロスバンズは、十字の模様が入っているパンです。十字はキリスト教のシンボルで、このパンはキリストが十字架にかけられた日とされるイースターの2日前の金曜日の" グッドフライデー "に食べるのが伝統です。
③ラム肉
ラム肉は、イースターのメイン食材になることが多いです。ラム肉は子羊の肉のことを指します。なぜラム肉なのかというと、キリストは、ラム肉を「世の罪を取り除く神の小羊」だと、紹介されたことから、ラムを食べる習慣があったと言われています。なので、現代もキリスト教では、子羊は重要な存在として扱われ、食肉としての地位も、牛肉や豚肉に較べ高く、大切な晩餐のときに食べることが多いそうです。
④マギリッツァ(羊の内臓のスープ)
ギリシャでは、定番の料理で、羊の内臓を使って作る「マギリッツァ」というスープを断食明けに食べる習慣があります。内臓やねぎやディルなどのハーブ、米などを加えて煮込みます。これを前もって作っておいて、食べる直前に卵とレモンを溶いたものを加えて食べるようです。断食明けにとっても優しい味がするそうです。
⑤シムネルケーキ
シムネルケーキとは、英語圏でよく食べられるドライフルーツを沢山入れて円形に焼きそれを各自用に切って食べるケーキのこと。通常上部にイエスの十二弟子のうちユダを除いた十一弟子を象徴するという11個の団子やパンを配置するのが特徴です。
⑥卵料理
イースターといえば、やっぱり卵料理ですよね。日本でもイースターに卵料理をすることは料理好きやイベント好きのママの中で流行っています。日本では、スコッチエッグやスフレオムライスなどがイースター料理として人気のようです。お子さんや旦那さん、家族や友達に、卵料理を振舞ってみるのもいいかもしれませんね。
イースターをお祝いする遊び&ハンドメイド6選!
イースターには、楽しい遊びやハンドメイドできるものがたくさんあるんです。イースターにやってみたくなる遊びやハンドメイドを6つご紹介いたします。ぜひ、これを参考にお子様や友達といつもと違う遊びやハンドメイドで楽しんでみてください。
①エッグハント
英語圏やヨーロッパでは、イースターエッグをイースターバニーと呼ばれるうさぎが隠すという言い伝えがあることから、イースターの朝、子供達が卵を探すという習わしの遊びもあります。子供は宝探しのように、大興奮の遊びです。付き添いの大人も思わず笑顔になります。
②エッグ・アンド・スプーン・レース
英語圏やヨーロッパのみならず、日本の英会話教室でも子供達に人気の遊び、エッグ・アンド・スプーン・レースです。大きめのスプーンにイースターエッグを乗せてレースするゲームです。日本にもおたまの上にピンポン玉を乗せて競うお玉レースがありますよね。イースターに盛り上がること間違いなしの遊びです。
③エッグ・ペインティング
先ほども、少し紹介しましたが、イースターエッグを自分で作るべく、卵にペイントする遊びです。現代は、卵アレルギーの懸念からも実際の卵ではなくプラスチックのものを使ったりもしますが、本物の卵を使うときは、ゆで卵はもちろんですが、ストローで卵の中身を出して乾かして使う方法もあるそうです。お子さんやお友達と楽しくペイントしてオリジナルのイースターエッグを作ってみるのもオススメです。
④イースターボンネット
イースターボンネットとは、イースターに帽子をデコレーションして楽しむ工作のことです。イギリスや英語圏の子供達に人気の遊びで、ボンネットは帽子を意味しており、元となる帽子と飾りとボンドを用意して、子供は帽子に思いおもいの飾りをつけて楽しみます。帽子が出来たら、イースターボンネットを被り、お出かけをします。子供達の個性が出て、見ている親も楽しめる遊びです。
⑤イースターバスケット
イースターバスケットは、イースターハントの時に卵を入れるときに使うバスケットのことです。ペットボトルやペーバークラフト、お手軽に100均などで材料を仕入れて、自分だけのイースターバスケットを作って、今年はいつもと違うイースターを楽しむのもいいかもしれませんね。
⑥イースターエッグクッキー
イースターエッグクッキーとは、卵やうさぎの形をしたクッキーにアイシングなどで飾り付けをしたもののことを言います。これは、英語圏やヨーロッパならず、日本でも人気で料理やお菓子好きな人はやっている方も多いです。エッグペイントと同様に自分のセンスで楽しくデコレーションできるのが楽しいですよね。
イースターの意味を理解してお祝いしよう!
たっぷりとイースターについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
イースターはどういう意味のイベントなのかや、なぜイースターと呼ばれているのかや名前の意味や由来、なぜイースターの象徴は卵とうさぎだったのかなど基本的なことから、料理や遊びなどまでたっぷりご紹介しました。ぜひ、この記事を参考に、いつもとひと味違う楽しみ方で今年のイースターを満喫してみてくださいね。