ひな祭りの折り紙13選!簡単な雛飾りから本格的な立体作品も!
日本の伝統行事でもあるひな祭り。素敵な雛人形を飾るだけではなく、伝統文化の折り紙を使って雛人形と可愛い菱餅などの小物も作ってみませんか。お子さんでも簡単に作ることができて、立体的な折り方もあります。そこで、折り紙を使ったひな祭りの可愛い折り方をご紹介します。
折り紙でひな祭りの飾りを作ろう!
女の子の健やかな成長と幸せを願って祝うひな祭り。素敵な雛人形を飾るだけではなく、ひな祭りには折り紙で段飾りのひな人形を作ってみませんか。折り紙で作るひな飾りはひな人形以外にもぼんぼりや菱餅、菓子箱、桃の花などたくさんあってとても簡単可愛いので、お子さんも一緒に作ることができます。
折り紙は手先を使うので脳の発達にも効果があると言われています。ぜひ一緒に折り紙でひな祭りの飾りを作りながら、日本の伝統行事の大切さについて話ができるといいですね。
ひな祭りの折り紙【ひな人形編】6選!
一段目のひな人形の折り方
明日3月3日は「ひなまつり」です🎎
— 東京おりがみミュージアム (@origaminoa) March 2, 2018
松野幸彦さん創作の「おひなさま」、
中 一隆さん創作の「平面のバラ」、
月刊「おりがみ」2018年3月号(通巻511号)に折り方が掲載されています☺️ pic.twitter.com/WhVDRDKOHv
ひな祭りに飾る五段飾りのひな人形の一段目にはもちろんお内裏様とおひな様です。お内裏様は水色や紺色、黒などの折り紙を使って、おひな様はピンクや赤、オレンジなどの折り紙を使うと可愛い雰囲気になります。また、金色の折り紙を使って、ひな人形の後ろに金屏風を追って飾ると可愛い雰囲気がぐっとしまってひな祭りを素敵に演出することができます。
≪ひな祭りのおひな様の作り方≫
①折り紙の角を合わせて三角に折り、開いて折り紙の端を真ん中の線に合わせて折り、反対側も真ん中の線に合わせて折り
②白い部分を①の上に重ねて折ります。(細長い三角形の形になります。)
③②の先端を目印に半分に折ります。
④一度すべて開いてから、②を折ります。さらに、③もおります。③についた線に沿って、表を内側に袋折りをします。反対側も同じように袋折りにします。
⑤真ん中が三角形になるように、上の表側の端と下の端をつないで三角に折ります。反対側も同じように折ります。
⑥下を1センチほど折ります。
⑦折り紙を反対側にひっくり返して、左右の角を真ん中の線に合わせて折ります。
⑧黒い小さな折り紙を真ん中の線に合わせて中心に折ります。左右の角を少しだけ内側に織り込みます。
⑨⑦に⑧を差し込みます。上のとがった部分を後ろに折り返します。
≪ひな祭りのお内裏様の作り方≫
⑧まではおひな様と同じように折ります。
⑨黒い折り紙のとがった部分をを前と後ろに数ミリずつ折り重ねます。
一段目にはひな祭りらしくぼんぼりも飾りたいですね。簡単で可愛いのでぜひ作ってみてください。
≪ひな祭りのぼんぼりの作り方≫
①折り紙の角を合わせて折り、反対側の角も折って三角の形にします。
②それぞれの三角形を袋折りにして、四角にします。2枚を重ねて真ん中の線まで折ります。下の方向からも真ん中の線まで折ります。
③反対側の折り紙を上下に開き、上下左右の角を少しずつ中に折り曲げます。
④赤いマジックで模様を描きます。
⑤台は黒い折り紙を半分に切り、細長く折って左右にはさみで切り込みを入れます。切り込みの部分を斜めに折り、上下半分に折ります。
⑥④を⑤に挟んでテープでとめてできあがりです。
二段目のひな人形の折り方
◆おひなさま 松野 幸彦
— 東京おりがみミュージアム (@origaminoa) March 7, 2018
体は、ほぼ風船基本形そのままですが、おひなさまの雰囲気充分です。他の部分は、体の4分の1の大きさから組み合わせの方法、形と、折り数のバランスを考えながらひたすら単純に作ってみました。できあがりがシンプルなので小物を持たせて遊んでみるのも楽しいです。(作者) pic.twitter.com/BXlxpyi2qe
二段目には三人官女を飾ります。ひな祭りは女の子のお祝いの日なのでやっぱり可愛い三人官女も飾りたいですね。立ち姿が2人、座った姿が1人なので高さを変えた折り方をすると立体的に見えますね。とても簡単なのでぜひ折ってみてください。
≪ひな祭りの立ち雛の作り方≫
①角を合わせて三角に折り、広げます。折り目のついていない角を真ん中の線まで合わせて左右を折り曲げます。
②折り紙を表裏をひっくり返します。
③下から5センチ程度のところを折り返し、反対側の角から真ん中の線に合わせております。
④上から10センチのところを手前に折ってさらに2センチほど上を向こう側に折り返します。
≪ひな祭りの座り雛の作り方≫
①②までは立ち雛と同じように折ります。
②下から5センチのところを折り返し、もう一度同じ幅を織り込みます。
③反対側の角から真ん中の線に合わせております。
④上から10センチのところを手前に折ってさらに2センチほど上を向こう側に折り返します。
三段目のひな人形の折り方
三段目には五人囃子を飾りましょう。五人囃子はひな祭りに能を奏でるためにいろいろな楽器を持っています。向かって左から太鼓、大鼓(おおかわ)、小鼓(こかわ、こづつみ)、笛、謡(うたい)を担当しています。立ち雛が2人、座り雛が3人になっています。折り方は三人官女に似ているので、とても簡単です。
≪ひな祭りの立ち雛の作り方≫
①折り紙の角を合わせて三角に折り、広げます。折り目のついていない角を真ん中の線まで合わせて左右を折り曲げます。
②下の部分も真ん中の線まで折りますが、反対側に折ります。
③真ん中で2つに折りますが、反対側に織り込みます。
④1枚だけ半分に折って裏返します。左右の角を真ん中の線まで織り込みます。
⑤下から3センチ程度を向こう側に織り込みます。
≪ひな祭りの座り雛の作り方≫
①折り紙の角を合わせて三角に折り、広げます。折り目のついていない角を真ん中の線まで合わせて左右を折り曲げます。
②上から3センチ程度を向こう側に折りこみます。さらに上から5センチ程度を向こう側に織り込みます。ちょうど半分の角にあわせて向こう側に再度折ります。
③表と裏の色が変わっている部分に合わせて向こう側に折ります。
④左右の角を真ん中の線に合わせております。
四段目のひな人形の折り方
四段目に飾る右大臣と左大臣(随臣)にはひな祭りに飾るお内裏様とお雛様を守る役割があります。折り紙を折りながらそんなひな祭りの話をするのも素敵ですね。この右大臣と左大臣も三人官女や五人囃子の折り方に似ていて簡単です。
≪ひな祭りの右大臣と左大臣の作り方≫
①折り紙の角を合わせて三角形を2回折り、1回だけ開きます。はさみで真ん中の線まで切り込みを入れます。
②折り紙を開いて逆に畳み直し、切り込みが飛び出すようにします。
③三角形を逆に置いて、下のとがった部分を1枚だけ半分まで折ります。
④裏返して下の角に合わせて、左右ともに半分まで折ります。
⑤左右の角に合わせて折り紙を開いて折ります。
⑥はさみで切り込みを入れて、飛び出している部分の角に合わせて左右を折ります。
⑦さらに左右を谷折りして開き、下のとがった部分を裏側に織り込みます。
五段目のひな人形の折り方
五段目には仕丁というお掃除を担当するひな人形を飾ります。ひな祭りはとても有名なお祝いですが、仕丁というひな人形を知らない人も多いかもしれませんね。左側の人は熊手と台傘を、真ん中の人は塵取りと沓台を、右側の人はほうきと立傘を持っています。仕丁の折り方はとても簡単なのでぜひ折ってみてください。
≪ひな祭りの仕丁の作り方≫
①折り紙を2回三角に折り、1回だけ広げます。
②左右から下の角と真ん中の線に合わせております。
③左右に三角形ができるように、真ん中から開いております。
④開いた折り紙の下の線に合わせて反対側に織り込みます。
⑤台形の形になるように左右を折ります。
⑥左右に谷折りして開きます。
その他のひな人形の折り方
「小笠原雛」という折り紙の折り方でひな祭りの可愛いひな人形を折ってみましょう。小笠原流の折り紙の折り方で、門外不出と言われた将軍家のみに伝えられたと言われています。他のひな人形の折り方よりも立体的なのでとても素敵に仕上げることができます。
①途中までは鶴の折り方と同じです。折り紙を三角形に2回折り、両方袋折りをします。
②真ん中の折り目に合わせて左右を折り、表裏ともに繰り返します。上を折り返して両面とも袋折りをします。
③真ん中まではさみで切り込みを入れます。半分に折って左右に斜めに折ります。
④反対側の真ん中部分にはさみで切り込みを入れます。上から下に織り込んで切り込みに差し込みます。
⑤反対側も差し込み、左右のとがった部分にのりをつけてくっつけます。
ひな祭りの折り紙【雛飾り編】4選!
桃の花【初級編】
ひな祭りには桃の花も欠かすことができません。そこで可愛い桃の花の簡単な作り方をご紹介します。
①折り紙を三角形に2回折り、真ん中の中心に折り目をつけて戻します。
②上のとがった部分をその折り目まで折り、右の頂点を半分になるように折ります。
③織り込んだところと同じ大きさに半分に折ります。
④裏側から出ないように、もう1度内側に折ります。
⑤とがった部分を囲むように丸く線を描き、はさみで切り取ると桃の花が出来上がります。
桃の花【上級編】
簡単な桃の花に比べて少し折る回数が増える上級編の桃の花の作り方ですが、折り方はとても簡単なのでぜひ折ってみてください。1つだけよりもたくさんの桃の花を作るととても可愛いですよ。
①折り紙を三角形に2回折り、袋折りします。
②反対側の角を折ります。
③②の逆三角形の中心にはさみで切り込みを入れます。
④左右に開いて折り戻します。
⑤④を折り目にそって広げます。
⑥それぞれの頂点をすべて折り込んで全体が丸くなるようにすると、桃の花を作ることができます。
畳
ひな祭りにお内裏様とお雛様が座る畳みも折り紙で作ってみましょう。箱を作るような手順でとても簡単です。そのままお内裏様とお雛様を置くよりも素敵なのでぜひ折ってみてください。
≪畳の作り方≫
①折り紙を半分に折って真ん中の線まで左右を折ります。
②もう一度中心まで折り込みます。4つの角を折ります。
③上下を開き、左右の端を立ち上げます。
④上下の折り目を保ったまま、立体的に折ります。
大きな桃の花
折り紙でさらにひな祭りに飾る大きな桃の花を作ることができます。折り方のコツを覚えてしまえばとても簡単なのでいくつも桃の花を作ることができます。
①折り紙を半分に切って半分に折って開きます。
②立てに半分に折り、開いてから上下を中心の線まで折ります。
③8個のマスの折り目ができます。ペンで下から1段目、中心より右側に線を引きはさみで切り込みを入れます。
④中心まで折ってさらに反対側に折り込みます。
⑤次の折り目を中心にして上下に折ります。
⑥半分に折り、片方だけペンで印をしてはさみで切ります。
⑦折り紙を開き、横に通っている折り目に沿って山折りと谷折りを繰り返します。
⑧真ん中をワイヤーで留めて花びらを開きます。花びら同士をのりでとめるときれいな桃の花を仕上げることができます。
ひな祭りの折り紙【立体編】3選!
ひなあられの菓子箱
折り紙でひな祭りのひな人形を作るとどうしても平面的になっていましますが、立体的な折り方をした小物や箱を添えることでとても華やかになります。ひな祭りにはひなあられも欠かせませんよね。そこで、ひなあられを入れる菓子箱を折ってみましょう。
箱が好きなので、こんなおひなさまがあったら楽しいだろうなと思い考えました。中にお菓子や造花などを入れたら、ひなまつりの華やかな演出が楽しめます。飾って使えるおひなさまです。(作者:二渡 昌子) #ひなまつり#おりがみ #折り紙 #東京おりがみミュージアム #日本折紙協会 pic.twitter.com/pKEKzj3fQf
— 東京おりがみミュージアム (@origaminoa) March 6, 2017
①三角形に2回折り、折り紙を開きます。真ん中にそれぞれ4方の角を集めます。
②真ん中で半分に折り、それぞれを袋折りします。
③さらに表面の折り紙を開いて袋折りにします。
④真ん中の線まで端を折ります。
⑤上の角を下の線に合わせて折り、左右に持って開くと箱が出来上がります。
菱餅の折り方
ひな祭りにはもちろん菱餅も立体的に飾りましょう。そのためには、菱餅のそれぞれの色の折り紙を使って少しずらすだけで立体的に作ることができます。色の順番は上からピンク、白、緑になっていて、その理由もあります。白は雪を表していて、雪の下に芽(緑)がはえて雪の上にはピンクの花が咲く様子を表しています。
①まずは菱餅の色と同じピンク、白、黄緑の折り紙を用意しておきましょう。折り紙を三角形に折り、折り紙を開きます。
②中心線に合わせて端を折ります。対角線上も同じように折ります。
③残った部分も中心線に合わせて折り、対角線上も同じように折ると菱餅が出来上がります。
④この菱餅をすこしずつずらすことで立体的に見せることができますよ。
菱餅の台にする正方形の箱を作りましょう。
①箱は三角形に2回折り、開きます。
②中心まで角を折っていきます。開いて折り目まで角を合わせて折ります。
③さらに折り目まで端を合わせて折ります。
④裏返して端を折り目に合わせて折ります。
⑤折り目を1つ開いて角を折ります。同じように反対側も繰り返します。
⑥真ん中から開いて形を整えると箱が出来上がります。
ぼんぼりの折り方
ぼんぼりも立体的に作ってみましょう。作るパーツは菱餅で作った箱を2つと柱、紙風船です。これを組み合わせて作ります。
①折り紙で紙風船を2つ作ります。
②空気を入れるところをはさみで少し切ります。
③空気をいれて膨らまします。
④菱餅ので作った箱のような台を2つ作ります。
⑤底の部分に柱をさすため、カッターまたははさみで十字に切り込みを入れます。
⑥折り紙をくるくるとまるめて柱を作ります。
⑦④の箱に⑥の柱を差し込みます。さらに③の紙風船を差し込んだら、もう1つの④の箱を上にのせてできあがりです。
ひな祭りは折り紙で可愛い雛飾りを作ろう!
折り紙の手作りのひな人形やぼんぼり、菱餅などの小物もまた可愛いですよね。ひな祭りは当日だけではなく、その日までの準備もまた楽しいものです。ぜひ立体的なひな人形や飾りを作って可愛いひな人形を作ってみてください。