ひな祭りの意味や由来を紹介!ひな人形や桃を飾る理由とは?

ひな祭りに欠かせない雛人形の飾り方やその由来、意味を知っていますか?ひな祭りとは季節の節目に厄除けを行い、よりよい季節の幕開けを願うための節句が由来と言われています。そこで、今年はひな祭とは?その意味をさらに深く知ってからをお祝いしてみませんか。

ひな祭りの意味や由来を紹介!ひな人形や桃を飾る理由とは?のイメージ

目次

  1. 1ひな祭りのそもそもの由来や歴史を解説!
  2. 2ひな祭りが3月3日に制定された由来は?
  3. 3ひな祭りを行う意味とは?
  4. 4雛人形や桃の花を飾る理由とは?
  5. 5雛人形を飾る正しい時期は?大人になっても飾るの?
  6. 6雛人形の基本的な飾り方を紹介!
  7. 7ひな祭りの料理の意味は?定番メニューも紹介!
  8. 8雛人形のおすすめ人気ブランド4選を!
  9. 9ひな祭りは女の子の健やかな成長と幸せを願う日!

ひな祭りのそもそもの由来や歴史を解説!

ひな祭りの由来とされる『上巳の日』とは?

雛人形

ひな祭りの由来とも言われている「上巳の日」とは中国から伝わったご節句の1つがその由来と言われています。3月上旬(はじめ)の巳(み)の日に水に入って禊ををし、厄を払う風習がありました。「人型(ひとがた)・形代(かたしろ)」を草や木で作り、自分の穢れを人形に移したと言われています。それを川に流すことで厄払いや邪気払いを行い幸せを願っていたと言われています。

この「人型(ひとがた)・形代(かたしろ)」が現代の流し雛の由来という説もあります。

上巳の日と結びつく『ひいな遊び』とは?

平安時代の「ひいな遊び」とは現代のおままごとのような遊びです。そもそも、「ひいな」とは雛人形を差し、小さくてかわいらしいものを意味します。平安時代のひいな遊びとは、紙や布で作られたシンプルな人形だったと言われていて、現在の雛人形の由来と言われています。

江戸時代になり、雛人形は人形作りの技術の向上に伴い、華美で立派なものになり飾って楽しむことへと変わっていきます。豪華な雛を購入して家に飾り、自慢する「ひな合わせ」や雛人形が土産を持って知人の家を訪ねる「ひなの使い」が現在の桃の節句やひな祭りの由来とも言われています。

ひな祭りが3月3日に制定された由来は?

段飾りの雛人形

3月3日にひな祭りが制定されたのは江戸時代です。それまでは3月の初めの上巳の日とされていましたが、毎年日付が変動してしまい「今年はいつ?」と分かりにくいことが、3月3日に制定された由来です。ひな祭りが桃の節句と呼ばれるの由来は、ちょうど桃の花がきれいに咲く頃だからとも言われています。さらに雛人形を飾ることから、3月3日のひな祭りを女の子の日、5月5日を鎧兜やこいのぼりを飾ることから端午の節句=男の子の日と制定しました。

ひな祭りを行う意味とは?

段飾りの雛人形

ひな祭りに飾る雛人形は、災いや厄を人に変わって受ける役目があるため、女の子の健やかな成長や幸せを祈って飾ると言われています。昔は、旅行や嫁入りの際にも、厄を避ける意味で雛人形を持って行ったと言われています。さらに、仮に災いが起きたとしても雛人形に身代わりになってもらうため外出時はいつも持ち歩いたという説もあり、ひな祭りに雛人形を飾る由来とも言われています。

雛人形や桃の花を飾る理由とは?

雛人形を飾る理由

雛人形近影

ひな祭りに欠かせない雛人形ですが、昔は子供の死亡率も高く、大きく育つかどうかということはとても切実な親の願いでもありました。そのため、穢れを移す意味をもつ人形を子どもの枕元に置き厄払いを行うことが雛人形の由来になっています。また、流し雛も同じように子どもの穢れや厄を流すことを意味します。

ところが、人形が豪華できれいなものになるつれて、川に流すのではなく飾って厄を落とすことが主流となってきます。雛人形を飾る意味とは、子供の健やかな成長と幸せを願う両親の願いが込められています。

桃の花を飾る理由

ひな祭りに飾る桃の花

中国では古代から桃は邪気を払い、長寿をもたらす力を意味すると言われていました。日本でも、桃には魔除けや厄除けの力があるとされ、ひな祭りに桃の花を飾る意味は女の子が健やかに成長する祈りが込められていると言われています。

雛人形を飾る正しい時期は?大人になっても飾るの?

雛人形はいつから飾るの?

雛人形

雛人形をいつ飾ったらいいのか迷っている人も多いかもしれません。3月3日のひな祭りの1週間前、遅くても2月下旬までには飾るようにしましょう。さらに、大安の日に飾るのも人気です。縁起が良いと言われている日とは、季節が変わる節目の2月3日(節分の日)、2月4日(立春)、2月19日頃(二十四節気)などです。また、いつ、と日付にこだわらずに、ひな祭りの前の天気がいい日や家族そろって飾ることができる日もおすすめです。

雛人形はいつしまうの?

雛人形はいつしまったらいいのか、早くしまわないと婚期が遅れるとも聞きますがそれは迷信のようです。でも、できるだけひな祭りが終わったら早く片付けるのが理想的です。また、いつしまうか迷っている人は、ひな祭りが終わってから天気がよく、空気がカラッとした日に片づけるのもおすすめです。その理由は、人形が痛むことなくきれいに保管することができるからです。

雛人形は大人になっても飾るの?

雛人形が2つ飾ってある

雛人形は子供が健やかに育つ親の願いがこめられた人形です。でも、大人になっても結婚してもひな祭りに飾ってもよいものです。女の子が生まれたら、女の子のために買った新しい雛人形の横に飾ったり、新居のスペースで飾ることができない場合は、ひな祭りに実家で祖父母が飾ってもいいでしょう。また、雛人形を飾るスペースやその他の問題で飾ることができない場合は、神社などの「供養祭」に持っていきましょう。

雛人形の基本的な飾り方を紹介!

雛人形を飾る場所は?

和室に飾ってある雛人形

ひな祭りの雛人形の飾り方は東向きか南向き、和室や床の間がいいとされています。現代の住宅事情ではなかなかその通りにもならないため、その意味に重きを置くよりも、家族に合った飾り方がおすすめです。たとえば、家族が長い時間を過ごすリビングに飾れば、ひな祭りを楽しみながら、雛人形を見ることができますね。

また、飾り方のほかに気を付けたいことは、直射日光をさけたり、高温多湿の場所を避けましょう。その意味は人形を大切に扱うために変色やカビなどを避けるためです。また、エアコンの吹き出し口の真下に置くと、暖房の風で人形が傷んでしまうので気を付けましょう。

雛人形を飾る順番は?

雛人形の飾り方は、上の段から飾っていくことを覚えておきましょう。現代は平飾りや段飾りなどいろいろなタイプがあり、飾り方も様々ですが、上の段から飾れば万が一落としても下の人形や飾りを傷つけることはありません。

また、髪飾りなどを付ける場合は顔を直接触らないように気を付けましょう。もし顔が汚れてしまった場合はめん棒などで軽く拭き取りましょう。三人官女や道具類などは、間隔をとりバランスよく並べましょう。来年のことも考えて並べたら一度写真に残しておくといいかもしれません。

内裏雛の配置は?

ひな祭りの内裏雛の配置は関東と関西で違いがあります。関東では男雛が左側、女雛が右側となり、関西では、男雛が右側、女雛が左側となります。内裏雛の後ろには屏風を立て、ぼんぼりを飾り、桃の花をいれた三宝飾りを置いてひな祭りをお祝いしましょう。

ひな祭りの料理の意味は?定番メニューも紹介!

【メニュー①】ちらし寿司

ひな祭りのちらし寿司

ひな祭りの料理の定番メニューといえばやっぱりちらし寿司です。ちらし寿司の由来は、寿司は寿(ことぶき)を司(つかさどる)と書く字が意味する通り、縁起のいい食べ物です。そのため一生食べ物に困らないようにとの願いを込めて食べるようになった料理です。

【メニュー②】蛤のお吸い物

ひな祭りメニューのはまぐり

ひな祭りの料理のメニューといえば蛤のお吸い物も欠かすことはできません。その由来は、蛤は二枚貝なので、二枚の貝がぴったり合うことから夫婦仲良く末永く一緒に、という意味をこめて「女の子が将来良縁に恵まれますように」との願いが込められた料理です。

【メニュー③】菱餅

菱餅は一般的には三色ですが、地域によっては五色や七色の地域もあるようです。その由来は上巳の日とともに中国から伝わったと言われています。ひな祭りに飾る菱餅の三色には、緑は(長寿や健康)新緑を意味し、白(清浄)は雪を意味し、桃色は(魔除け)桃の花を意味すると言われています。

また、緑はよもぎを使い造血作用を、白はひしの実を使い血圧を下げる効果を、桃色はくちなしの実を使い解毒作用をと、それぞれの色付けに使われる植物からも女の子の体を労わる願いが込められています。

【メニュー④】ひなあられ

ひな祭りのひなあられ

昔はお雛様に貼るの景色を見せてあげるために、お雛様を持って出かける「ひなの国見せ」という風習があり、料理とともに持ってでかけたのがひなあられと言われています。ひな祭りに飾っている菱餅を持って出かけられないため、菱餅を叩いて砕いたものが現在のひなあられの由来とされています。

実はひな祭りに食べるひなあられは、関東と関西でその作り方にも違いがあります。関東はポン菓子にピンクや緑で色をつけ、砂糖で甘くしたお菓子を意味します。ところが、関西では、砕いたお餅を油で揚げ砂糖、塩、しょうゆで味付けしたあられを指します。

【メニュー⑤】白酒

ひな祭りといえばおいしい料理と甘酒、というイメージがあるかもしれませんが、この白酒は甘酒とは全く違うものです。白酒はもち米を蒸して、米こうじや焼酎、みりんで熟成させてお酒です。白酒はアルコール度数が10%前後のため、もちろん子どもは飲むことができません。そのため、子どものためにアルコールが入っていない甘酒がひな祭りといえば甘酒と広く知れ渡ったようです。

雛人形のおすすめ人気ブランド4選を!

①ぷりぷあ

ぷりぷあは木目込み人形が人気のブランドです。飾り台の色やデザイン、また衣装も16種類から選べるため、自分の好きな雛人形にすることができるブランドです。とてもコンパクトでシンプルなため、家の間取りを選ぶことなく飾ることができる人気の雛人形です。

②シュタイフ

テディベアの世界的人気ブランドのドイツのシュタイフからもテディベア雛人形が出ています。日本の昔ながらの雛人形、という形にとらわれることなく、新しいデザインが欲しい方にはおすすめのブランドです。ひな祭りにはテディベアを飾ってお祝いするのも現代的で新しいですね。

③リヤドロ

人気の高級陶器ブランドであるスペインのリヤドロからも雛人形が出ています。陶器でできているため、ほこりや湿気などに強く、お手入れがとても簡単なのが嬉しいところです。また、ひな祭りをするマンションなどのフローリングの床やソファー、ダイニングテーブルなどのインテリアにも合うので、ぜひチェックしたブランドです。

④吉徳大光

ひな祭りの雛人形の人気ブランドといえば、吉徳大光です。「人形は顔が命」というフレーズの通り、どの人形もとても日本らしい美しく品のある顔立ちとなっていて、とても華やかで人気があります。

ひな祭りは女の子の健やかな成長と幸せを願う日!

雛人形

ひな祭りは、女の子の健やかな成長と幸せを願い、家族みんなで思いを込めて雛人形を飾り、お祝いをする日です。その飾り方や料理などの由来や季節の慣わし、作法など、大切に覚えてほしいこともたくさんあります。ぜひ伝統行事でもあるひな祭りの由来を踏まえて丁寧にお祝いし、家族の絆も大切にしたいですね。

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この記事のライター
hitomix
管理栄養士、ライターとして活動しています。食やライフスタイルなど気になったことを書いていきたいと思います。

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