2019年02月15日公開
2019年02月15日更新
ワセリンが髪の毛の保湿に効果的!使い方から落とし方まで徹底解説!
肌の乾燥対策に効果のあるワセリンですが、髪にも使えることをご存知でしょうか?実はワセリンは髪の保湿にもとても効果があるのです。今回はそんなワセリンの使い方から落とし方までを徹底的に調査しました。この記事を読んで、ワセリンの新しい活用法をぜひお試しください。
目次
ワセリンが髪にいいって本当?
ワセリンはファッション誌や美容本で取り上げられることもあるため、肌の保湿に効果があることをご存知な方は多いと思います。では、髪についてはどうでしょうか。ワセリンが髪にも使えることをご存知でしたか?
実は肌と同じく髪にも使うことができるのです。
では、どう使えばいいのでしょうか。今回は美しい髪を手に入れるための使い方や落とし方を具体的にご紹介します。まずはワセリンをよく知らない方のために、ワセリンがどういったものなのかを見ていきましょう。
ワセリンとは?
保湿剤の一つ
ワセリンはヴァセリンとも呼ばれるペースト状の油脂で、保湿剤のひとつとして使用されています。皮膚科で処方されることもありますし、薬局で購入することもできます。
ワセリンは肌の表面に膜を張ってくれるため、肌内部の水分が蒸発・乾燥するのを防ぐ効果があり、その結果保湿へと繋いでくれるのです。また、外部の刺激から肌を保護してくれるため、医薬品の軟膏や化粧クリームの基材としてもよく使われています。
原油の高沸点留分から得られるゼリー状物質
高沸点留分とは、蒸留によって液体混合物から各成分を蒸発分離することを指します。少し難しいのですが、石油から蒸留によって得られた成分を脱色し精製したものがワセリンです。
精製の純度により「黄色ワセリン」と「白色ワセリン」に分類されますが、病院や薬局で扱っているものは一般的に「白色ワセリン」と呼ばれるものです。
石油を原料にしていると聞くと肌につけて大丈夫なのか不安になりますが、ワセリンは精製の段階で肌に刺激のある不純物を取り除いているので、安心して使うことができます。
しかし、まれにアレルギーや発疹・かゆみが出ることもありますので、使用する際にはパッチテストをするなど十分に注意してください。
ワセリンの効果抜群な使い方10選!
では、早速ワセリンの効果的な使い方をみていきましょう。枝毛や静電気など女性特有の悩みも改善できるので、ぜひ参考にしてください。
①枝毛の修復に
あなたは枝毛に悩んでいませんか?きれいな髪を目指すのであれば、できれば枝毛はない方がいいですよね。しかし、一度枝毛になってしまうと切る以外の改善策はありません。そんな時に応急処置として使えるのがワセリンです。
シャンプー後、毛先にほんの少しだけワセリンを塗り込むことで、毛先がまとまりツヤが出るため枝毛が目立たなくなります。また、普段からワセリンを塗り込むようにすると、髪が熱や摩擦によるダメージから守られ、枝毛の予防につながります。
②静電気を減らす
静電気は乾燥が原因のため、髪が傷み髪内部の水分が減ってしまうと、静電気が起きやすくなります。静電気のせいで髪が顔にはりついた経験のある方はいませんか?そんな時はほんの少しだけワセリンを手に取り、薄く髪につけてください。ワセリンが髪の乾燥を防ぎ、静電気が起きにくくなります。
③髪の保湿に
ワセリンは保湿剤のひとつとお伝えしましたが、髪の保湿にも効果があります。傷んだ髪はどうしてもパサつき広がってしまいますが、そんな時はシャンプー後のタオルドライした髪にワセリンをほんの少しだけ塗ってください。
ワセリンが髪内部の水分の蒸発を防ぎ、髪の広がりやパサつきを抑えてくれます。また適度なツヤを与えてくれます。ただし、つけすぎてしまうとかえってベタベタになるので、髪の毛先に対して米粒大ぐらいが適量です。また、髪が充分に保湿されていると枝毛や静電気も防ぐことができるので、日々の保湿はとても大切です。
④頭皮の乾燥に
意外と気付かないものですが、頭皮も皮膚なのでもちろん乾燥します。頭皮の乾燥は匂いやフケの原因となるため、早めのケアがおすすめです。
シャンプー後のタオルドライをした頭皮に薄く塗ってください。髪についてしまうと、髪の根元がベタッとしてしまうため、気になるところだけにほんの少し塗るようにしてください。
⑤カラーのもちを良くする
ヘアカラーの色落ちに悩んでいる方にもワセリンは効果的です。髪は紫外線やドライヤーの熱によって日々ダメージを受けています。ダメージを受けすぎた髪はキューティクルがはがれてしまうため、カラー剤を髪内部に留めておくことができず、早く色落ちしてしまうのです。
しかし、ワセリンは髪表面に膜を張ってくれるため、カラー剤が抜けてしまうのを防いでくれます。その結果ヘアカラーのもちが良くなるというわけです。カラーが長持ちすれば日々のスタイリングも楽しくなりますよね。
⑥頭皮の傷口のケアに
頭皮に傷ができてしまった場合にもワセリンが効果的です。ワセリンには肌の保護をする役目がありますが、傷口にも同じことがいえます。傷口は乾燥させない方が早く治るため、ワセリンを塗ることで乾燥を防ぎ治癒を早めてくれるのです。
⑦毛染めの時のコールドクリーム代りに
みなさんはコールドクリームという言葉をご存知でしょうか?もしかしたら聞いたことがないという方もいるかもしれないので、まずはコールドクリームについてご紹介します。
コールドクリームとは、髪を染める際に髪の生え際にぬるクリームのことで、カラー剤が肌につくのを防いだり刺激から守ってくれる役目があります。肌につくとひんやりすることからコールドクリームと呼ばれているそうですが、そのコールドクリームの代用としてワセリンを使うことができます。
コールドクリームの主な成分は油分です。ワセリンの成分も同じく油分で、肌を保護する役目があることから、ワセリンはコールドクリームと同等の効果があるといえるのです。
⑧スタイリング剤として使う
ワセリンは髪のスタイリング剤としても使うことができます。普段のスタイリング時に、スタイリング剤の代わりとしてワセリンをほんの少し手に取りまとめたい部分になじませます。
髪を結ぶ時は、全体になじませてから結ぶと後れ毛を抑え、きれいにスタイリングすることができます。また、ワセリンを手に広げ髪をそっとなでれば、アホ毛や静電気を抑えながらツヤ感のあるスタイリングができます。
ただ、注意していただきたいのはワセリンの量です。最初から多めにつけてスタイリングするとベタベタになってしまうので、まずは少量から少しずつ足していくようにしてください。
⑨フケ防止に
先程、頭皮の乾燥がフケの原因になるといいましたが、こちらもワセリンが効果的です。シャンプー後のタオルドライをした清潔な頭皮にワセリンを薄く塗ってください。乾燥していた頭皮に油分が補われ、フケを防いでくれます。また、この時も髪につかないよう注意してください。髪についてしまうと髪の根元がベタッとしてしまいます。
⑩シャンプー前に使うと後がさっぱりする
これまでは髪や頭皮の保湿としての使い方をご紹介しましたが、別の効果もあります。シャンプーをする前にワセリンを頭皮に薄く塗りよくマッサージをしてください。ワセリンの油分が頭皮の毛穴に詰まった皮脂となじみ、汚れを浮かせてくれるのです。その後髪をしっかりと洗うことで汚れが落ちさっぱりします。
ワセリンの落とし方5選!
いかがでしたか?ここまでのご紹介でワセリンの効果的な使い方がお分かりいただけたと思います。しかし、ワセリンには少しやっかいな部分もあるのです。それは落とし方にコツがいることです。髪にツヤを与えることができるワセリンですが、正しい落とし方をしないと逆効果になってしまいます。ここからは、髪についたワセリンの上手な落とし方をご紹介します。
①シャンプーを2度する
まず基本的な落とし方はシャンプーを2回するということです。毛先に軽くつけた場合は、普段通りに洗うだけで落ちるのですが、しっかりつけた場合やなかなかすっきりしない場合には、2度洗うようにしてください。
②シャンプー前には軽くお湯で洗う
ワセリンの成分は油なので、水では固まってしまいなかなか落とすことができません。まずはお湯だけで洗うようにしましょう。ワセリンは温めると柔らかくなる性質があり、40〜60度になると溶けて液体になります。そのため、お湯の温度を40度以上にして洗うとより効果的です。
③シャンプーのみでコンディショナーは使わない
ワセリンは髪の表面を保護してくれるため保湿と同じような効果が得られます。また、コンディショナーも同様です。ワセリンを使った髪にさらにコンディショナーをすることは、保湿がダブルで行われることとなり効果的のように思われますが、少し違います。ワセリンとコンディショナーをダブルで使ってしまうとぬめりが強くなり、落とすのに時間がかかってしまうのです。また、コンディショナーに含まれる成分が全て髪に良いとは限りませんので、ワセリンの方が髪に良いと言えます。
④シャンプー前にオリーブ油でワセリンを柔和させる
油を落とすには同じく油を使うのが効果的です。この方法を乳化というのですが、シャンプー前にオリーブ油をつけ洗うことで、ワセリンの油分とオリーブ油の油分が乳化し、髪についたワセリンが落としやすくなります。また、オリーブ油をつけた後は一度お湯で洗い流してからシャンプーをするようにしてください。
⑤ドライヤー前もタオルドライで残りのワセリンをしっかり落とす
上記の方法を試していただければ、髪についたワセリンは落とすことができると思います。しかし、しっかりと落とせなかったところもあるかもしれません。そんな時のために、ドライヤーをかける前にはしっかりとタオルドライし、髪に残ったワセリンを拭き取るようにしましょう。
【おまけ】ワセリンの多用な使い方3つ!
髪や頭皮のケア用品として、ワセリンの使い方を紹介してきましたが、実は他にも色々な使い方があるのです。では、どんな使い方があるのでしょうか?早速ご紹介します。
体の保湿に
ワセリンは髪のツヤを出すだけでなく体の保湿にも使うことができます。足や手、かかとなど乾燥が気になるところに塗ってください。
塗りすぎてしまうと服や床についてしまうので、ほんの少しを手に取りよく伸ばしてから塗るのがポイントです。また、ワセリンは伸びにくいので手のひらであたため、塗るというよりはポンポンと肌の上に置くようにしてください。
また、手が荒れている方は手を洗う前にワセリンを塗るのもおすすめです。
リップの代わりに
ワセリンには匂いがなく口に入っても害がないため、食事の邪魔になることがありません。また、唇に適度なツヤを与えてくれるところから、リップクリームとしてもおすすめです。
中にはリップクリームに含まれる成分によって唇が荒れてしまう方もいるかと思います。しかし、ワセリンには刺激成分が含まれていないので安心して使うことができます。
また、口紅を塗る前の下地としてワセリンを塗ることも効果的です。口紅に含まれる刺激成分から唇を保護してくれるため、唇が荒れるのを防いでくれます。ツヤツヤの唇を目指したい方はぜひワセリンを使ってみてください。
日焼けした肌のお手入れに
日焼けした肌は毛穴が開き水分が蒸発しやすくなっています。水分の蒸発は乾燥に繋がるため、日焼け後の肌には保湿が必要です。そんな時は、化粧水などでたっぷり保湿をし、その上にワセリンを塗ってください。傷ついた肌を外の刺激から守り、なおかつ水分の蒸発も防いでくれるため、肌の再生機能を助けてくれるのです。
ワセリンの使い方をマスターして、綺麗になろう!
いかがでしたか?ワセリンにはこのように髪に嬉しい効果がたくさんあるのです。簡単に入手できお値段もリーズナブル、体に害がないのも嬉しいですよね。小さい容器にうつせばかさばりませんし、ワセリンひとつで髪から唇まで全身のケアができるため、常にバッグに入れておくのもおすすめです。あなたもワセリンの使い方をマスターして、ぜひきれいな髪を手に入れてください。