生後5ヶ月の赤ちゃんの体重・身長は?離乳食を始めてもいいの?
赤ちゃんも生後5か月になると、体重も増えだいぶ表情も出てきます。離乳食を考えようという時期でもあり、赤ちゃんの成長具合が気になるところです。生後5か月の赤ちゃんの体重はどのくらいでしょうか。また、順調な成長のために、どんなお世話をすればよいでしょうか。
目次
生後5か月になった赤ちゃんの成長は?
生後5か月になると、ママやパパも赤ちゃんの生活リズムに慣れてきてちょっと一息ついているようなときではないでしょうか。しかし、グングン成長する赤ちゃんに待ったはありません。生後5か月になった赤ちゃんの成長はどのような状態でしょうか。
生後5か月の特徴は?
生後5か月の赤ちゃんの大きな特徴は、首が座るということです。首が座ると一気に出来ることが増えてきます。まず、寝返りができることで視界が変わってきます。そして見えるものが変化して、興味や好奇心が広がってきます。そうなると自分なりに遊びだし、どんどん表情豊かになるでしょう。好奇心にかられて、寝返りでどんどん移動する赤ちゃんもいます。
好奇心が刺激されると、欲求が出てきて何とかそれを叶えようとします。ママやパパとしゃべりたい、あれを取ってほしいなどから「あー」「うー」といったいわゆる喃語が出てきます。
1日にどれくらい寝るの?
生後5か月の赤ちゃんの睡眠時間は、1日トータルでおおよそ15時間程度です。段々と生活リズムも安定してくる一方で夜泣きも出てくる頃で、睡眠のリズムがむしろ狂うこともあるでしょう。
外へ出て刺激を受けることも増えたり、空腹や室温に敏感になったりすることで夜泣きで寝ないことにつながるといわれています。ママやパパはむしろ睡眠不足になることもあるでしょう。ある程度原因検索と対処をしたら、成長の一環として一時期のことであると気長に構えましょう。
予防接種、健診を受けよう
生後2ヶ月くらいから、予防接種が始まります。生後5か月は、非常にたくさんの予防接種のピークのような時期で、いつ何を受ければ良いのか混乱するでしょう。かかりつけの小児科を持ち、そこで予防接種一覧など作成してくれる所もありますので相談してみましょう。予防接種を受けることで、予防できる病気がかなりあります。
また、健診も大事です。健診を受けることで、赤ちゃんの体重の評価やミルクの量の過不足など、日ごろの育児を振り返ることができます。上手くいかない点は相談できますし、逆に周りの生後5か月の赤ちゃんと違うように思っても、案外大丈夫だったと思えることも多いでしょう。
初節句をお祝いしよう
男の子であれば、誕生してから25日を過ぎて5月5日を迎えればそこで初節句を祝います。端午の節句には、鎧兜や五月人形、こいのぼりなどをたてて成長を祝います。これらは、子どもにかかる厄を祓うという意味があり、春分の日を過ぎればいつでも飾って良いとされています。
女の子の場合も生まれてすぐでも3月3日がくれば、ひな飾りを初節句をしても良いでしょう。ただ、女の子の場合は、1、2ヶ月ですぐに初節句するより翌年に待っても良いとされています。
生後5か月になった赤ちゃんの身長や体重はどのくらい?
生後5か月になった赤ちゃんは体重や身長はどのくらいになるのでしょうか。体重が増えないことや、増加しすぎ?など気になります。個人差はありますが、平均的な値をみてみます。
身長・体重増加の目安は?
生後5か月の赤ちゃんの平均的な身長は、60.1㎝で体重は5.74㎏~9.20㎏です。新生児の時は、連日グラム単位で体重が増加していたのが、若干増え幅が少なくなる時期になります。
なかには体重が増えないと心配になることもあるかもしれませんが、体重増加が緩くなる時期でもあるのです。
体重が増えない時は?
それでも体重が増えないと心配になった時は、体重曲線と合わせてみましょう。増えないと思ってもその曲線のなかに入っていれば心配ありません。また赤ちゃんの体重は個人差が大きく、出生時の体重によっても変わってきます。出生時から比べて順当に増加していれば良いでしょう。
また、体重が増えない時でも、特に下痢していたり飲んだ母乳やミルクを消化できていない、また全然寝ないなど様子が無く、なにより赤ちゃんの機嫌が良く遊び顔色も良ければあまり細かい数字は気にしすぎないようにしましょう。
生後5か月の赤ちゃんの授乳量や回数、間隔は?
生後5か月の赤ちゃんになると、体重も増加し徐々に授乳回数や間隔、時間が落ち着き生活リズムも整ってきます。体重同様、個人差が大きいものですが平均的にはどのくらいになるのでしょうか。
完全母乳の場合は?
ひっきりなしに授乳をしていた時期から、生後5か月になると徐々に時間間隔がおけるようになり生活リズムも整ってくるころです。寝ない、体重が増えないということがあれば相談しますが、夜中の授乳も回数は減り、睡眠時間が規則的になってくるでしょう。
胃腸が発達し、体力もついてきてまとまった量が飲めるようになるので、寝ないことも少なくなりおおよそ4時間おきくらいに授乳します。量としては赤ちゃんが飲んでいる限り、好きなだけ飲ませて良いでしょう。
混合の場合は?
混合栄養の場合のミルクの量は、まず授乳をしてから足りなそうであればミルクを足すというのが基本です。ミルクは腹持ちが良いので、なかなか寝ないなど生活リズムが整わない赤ちゃんの場合は、夜寝る前や昼寝前にミルクを足してたっぷり寝て睡眠がしっかりとれるようにするのも良いでしょう。
ミルクの1回量は180~220mlが適当です。ただ、そろそろ離乳食を始める時期なので、あまりミルクを与えすぎるのもよくありません。他の欲求も出てくる時期なので、体重が増えないと心配ですが体重増加が順調であれば泣いたときは他の理由も探ってみましょう。
完全ミルクの場合は?
完全ミルクの場合は、量は180~220mlでおおよそ5回前後です。離乳食を開始していれば離乳食の後にあげるようにします。ただ、離乳食に関してはまだ慣らしの時期なので、離乳食の後のミルクは欲しいだけ上げてかまいません。
そろそろ離乳食を始める時期に
生後5か月を過ぎるとそろそろ離乳食を始める時期になります。離乳食は、どんなタイミングでどのように始めたらよいでしょうか。
離乳食を始める目安は?
離乳食を始めるには、いくつか目安となる条件があります。まずは消化に関して姿勢を保てることが大事なので、首や腰がすわっていないといけません。また、口にスプーンなどを入れても嫌がる様子が無いことも大事です。嫌がらないということは、食べるということに興味を持っているということです。
早い赤ちゃんだと大人の食事に手を出そうとしたり、スプーンで遊んだり、また大人の食事をみてよだれをたらしたりする赤ちゃんもいます。
生後5か月の赤ちゃんにおすすめの離乳食
生後5か月の赤ちゃんの離乳食は、形態としては10倍粥です。これをまず1週間あげてみましょう。量としては小さじ1杯からはじめ、2さじ3さじと数日単位で増やしていきます。まだまだ栄養自体は、母乳やミルクからとる時期なので、まだ赤ちゃんが離乳食に興味が無さそうであれば量を増やすことは急がなくて良いでしょう。
粥を食べられるようであれば、裏ごししたじゃがいもや人参、豆腐などがおすすめの離乳食です。
生後5か月の赤ちゃんに与えない方が良い食べ物
まずはちみつはボツリヌス菌予防のため、満1歳までは使いません。他に、まだ調味料は必要ないでしょう。脂肪分の多い肉類や、繊維質で消化の悪いものも避けましょう。基本的に、舌で滑らかにつぶせるようなものがおすすめです。
排泄はどうなるの?
離乳食が始まると、便の形態が変わることがあります。ゆるくなったり、むしろ硬くなったりすることもあります。これは、消化器官も慣れようとしている時期なのであまり心配はいりません。
いわゆる病的に下痢や便秘の状態になるとすれば、赤ちゃんはきげんがわるくなり遊びも減り、ミルクなども飲まなくなるのでそうなったら小児科に相談にいくようにしましょう。
生後5か月の赤ちゃんのお世話のポイントは?
生後5か月の赤ちゃんのお風呂やだっこ、お出かけの際のお世話はどんなポイントを気をつけていけば良いでしょうか。赤ちゃんの生活リズムを整えていくためには、どんなところに注意するか考えていきます。
お風呂に入れるときは
生後5か月になると首が座ってくるので、お風呂も入りやすくはなってきます。バスチェアなど安定感のあるものに座らせれば、ママも安心して体を洗うなど出来るでしょう。おもちゃに興味も持ちだすので、お風呂で使えるおもちゃも喜びます。
まだベビーバスも使える時期ですが、お風呂にゆっくり浸かるにはもう小さいこともあるでしょう。季節、温度によって考えます。お風呂後睡眠に入ってしまう赤ちゃんなどには、生活リズムを整えるようなタイミングを選びます。
抱っこするときは
首が座っているので、抱っこしても安定感がありたて抱きもできるようになります。抱っこひもやおんぶ紐も安心して使えるようになるでしょう。少し揺らしたりすることで、バランス感覚を養っても良いころです。ただ、赤ちゃんがその動作を喜ぶ場合に限ります。
お出かけするときは
視力が安定してきて、興味や好奇心がぐんぐんわいてくる時期です。なるべく外にお出かけして、興味を持つようなもので一緒に遊びましょう。あまり寝ない赤ちゃんも、お出かけするようになると生活リズムが良くなることもあります。
一方で人見知りをするようにもなるので、赤ちゃんの様子を見ながら行動するようにします。室内遊び場などで、他の赤ちゃんを見るようにするのも良いでしょう。ただ、機嫌よく遊んでいても誤飲や転倒など事故も増えてくる時期なので目は離さないようにします。
どんな服装がおすすめ?
首が座ると寝返りなども始めるので、動きやすい服装がおすすめです。動いてもずれないようなつなぎの服が、赤ちゃんの遊びも妨げないでしょう。おむつ交換はまだ寝た状態するので、すぐ動きたがる赤ちゃんでも交換しやすいようなボタン等がママやパパも楽です。
ただ、セパレートタイプの服も着られる時期でもあります。あまり腰回りがきつくないタイプを選びましょう。
生後5か月の赤ちゃんにおすすめの遊びは?
生後5か月の赤ちゃんは、好奇心と興味が一気に増加し伸びていく時期です。あまり家にこもらず外や遊び場へ連れ出してあげると良いでしょう。他の赤ちゃんを見たり、動物や植物などとの遊びはとても良い刺激になります。
また、活発な赤ちゃんの遊びは広々と寝返りが打てるような場所がおすすめです。たっぷり遊びを楽しむことで、寝ない赤ちゃんも生活リズムが整ってくるでしょう。
生後5か月の赤ちゃんに注意したいこと
生後5か月の赤ちゃんは遊びも活発になり、動きも増えてきます。注意したいことをあげます。
生活リズムを整えてあげよう
離乳食も始まり、今後2回・3回食となる準備として生活リズムを整えていく必要があります。徐々に寝ない赤ちゃんも、夜中の授乳を減らせるように日中活動するようにし、また授乳間隔も3回食を目指してあけるようにしていきます。
体重が増えないなどの不安が無ければ、生活リズムを整えるような時間で1日を進めて良いでしょう。
夜泣きが始まる
昼間の活動量が増えるに従い、刺激が増えることなどで夜泣きが始まります。今だけと考えて、寝ない赤ちゃんは大変ですが抱っこして落ち着かせてあげましょう。おっぱいなどでも良いでしょう。
ただ、生活リズムを整える最中に夜泣きが激しいと睡眠時間に影響しますが、昼間の活動状況や体重の変化などで調整します。
昼夜の区別をつける
昼間は日の光を浴びて過ごし、夜はなるべく暗い空間で寝させるようにするなど昼夜の区別をつけて生活リズムを整えるようにしていきます。睡眠時間と活動時間が違うことを、覚えてもらいましょう。
うつぶせ寝に注意してあげよう
寝返りをして戻れれば良いですが、戻れずにうつぶせ状態で睡眠時間に入ってしまう赤ちゃんもいます。寝ない赤ちゃんが寝てくれていたりすると、起こしたくないとも思ってしまいますがうつぶせ寝になっているときは、起こして仰向けにしましょう。
うつぶせ寝は乳幼児の突然死症候群の原因と言われています。睡眠時間のうつぶせ寝に注意しましょう。
突然の大声や奇声をあげてしまう
喃語が始まったかなとおもうと、いきなり奇声をあげはじめる赤ちゃんがいます。これは、思い通りにいかなくてイライラしている時や疲れている時などが原因として考えられています。逆に楽しくてはしゃいでいる時もあります。
赤ちゃんの表情を見ればなんとなく、ママやパパも分かってくるでしょう。生後5か月の赤ちゃんの奇声はある意味仕方ないことですが、周りの人への配慮も忘れないようにします。あまり騒ぐようなら、外へ連れ出す等の工夫も必要です。
何でも口に入れたりなめたりしてしまう
生後5か月の赤ちゃんは、好奇心の塊です。離乳食の始まりに合わせて、口に入れることに興味深々なのです。どれが食べ物かの区別はまだつかないので、何でも口に入れてしまいます。赤ちゃんの口に入るサイズのものはそばに置かないようにしましょう。
また、思いがけないものを食べていることもあります。細心の注意を払いましょう。
おっぱいの遊びのみに注意してあげよう
体重も順調に増加し、母乳やミルクの量も足りていそうなのにおっぱいをいつまでも離さない赤ちゃんや、逆にニヤニヤしていつまでも飲まない、急に乳首を離したりという遊びのみをする赤ちゃんがいます。おっぱいをきちんと飲めるようになったので、飢餓感から必死に飲まなくても良くなったり、また、好奇心で音や光が気になったり、生えてきた歯が気になったりという事が原因と考えられえています。
遊びのみが気になったら、集中できるように音や光を遮断したり、思い切って寝かせるなどしてみましょう。お腹が空けば遊びのみする余裕も無くなり、飲んでくれるでしょう。体重が増えない時などは、産婦人科や小児科へ相談します。
ずりばいを始めたら安全対策を!
ずりばいを始めると、見えた物を手に取りたくなったり手を伸ばして高い所のものをとろうとします。危ないものを触ってしまったり、高い所から物が落ちてくる危険があります。赤ちゃんの周りだけでなく、動ける範囲以外も安全対策をしましょう。
みんなの生後5か月の体験談
生後5か月の赤ちゃんの体験談を見てみましょう。体重が増えない、増加する、睡眠について寝ないなどいろいろ悩みはつきません。
一気に体重増加
5ヶ月検診での体重は7.3キロでした。離乳食を始めた上に、おっぱいの回数も欲しがるだけあげていたので、一気に体重が増えたように感じました。検診の際、先生からは標準的な体重と言われましたが、今までより肉付きがよく、みんなから「ぷっくりした赤ちゃんだね~」と言われるようになりました。
我が子は3ヶ月半で寝返りをうち、4ヶ月でずりばいが始まったため、比較的成長スピードが早い子供でしたが、5ヶ月になるとずりばいからハイハイをするようになり、あっという間に行動範囲が広がりました。その為、水分を欲しがることが多くなったので、麦茶を用意してしょっちゅう飲ませるようにしていました。その為、おしっこの量もかなり増えました。
体重ギリギリでも元気
私の赤ちゃんは2296グラムと少し小さめで生まれました。そのため5か月に入っても体重は6キロジャストで、身長は61センチと成長曲線ギリギリでした。ですが歯はなんと2か月から生えてきました。5か月の段階で、下の歯は2本生えていました。
また、身軽なため体の成長はとても早く自分の好きな位置に寝返りでコロコロとよく転がっていました。一度目を離したすきにベットから落ちてしまいとても心配しましたが本人はケタケタと笑って大変ご機嫌でした。
また、興味のある方へある方へと手を伸ばしていました。大好きなおもちゃが床に転がっていると、その途中までは寝返りでいって最終的にはおもちゃを自分でゲットしてニコニコしていました。
夜泣きで大変
生後5ヶ月のときは、娘の夜泣きがひどくなった時期でもありました。夜寝つくのは遅く、早くて22時、遅いと24時を過ぎることもありました。夜泣きが多い日は、朝起きる時間が10時近くなることが何度もありました。昼寝は午前1回、昼過ぎに1回、夕方1回です。いずれも睡眠時間は1時間です。
夕方に寝過ぎてしまうと夜眠れなくなるので、1時間を超える場合は起こすようにしていました。離乳食は1日1回、10時頃にあげていました。午前中に遊ぶと午後からぐっすりと眠っていたので、とても助かりました。
遊びのみに対応
夜間に起きることが減り、夜の20時ごろに授乳をして寝かしつけた後は、早朝の5時6時まで熟睡することが多くなりました。日中はだいたい3~4時間間隔で授乳をし、1日の回数としてはだいたい5回です。
5ヶ月の途中のころに歯が生えてきたので、授乳中におっぱいを噛まれて激痛が走ることもありました。授乳の最後のほうの、少しお腹がいっぱいになりかけたタイミングで遊び飲みのように噛むことが多かったです。ですので、おっぱいを噛まれた場合は、授乳もその時点で早く切り上げるようにしました。
生後5か月は好奇心旺盛!大らかな心で見守ろう
生後5か月の赤ちゃんは、視力の発達や寝返りなどで視野の広がりなどで好奇心がくすぐられることがいっぱいです。パパやママは離乳食の量や、体重が増加しすぎとかむしろ増えない、またなかなか寝ない、夜泣きによる睡眠リズムなど気になることも増えますが、元気いっぱいで機嫌が良ければ良しとしましょう。
パパやママを見てにっこりしてくれることも増える時期です。たっぷり楽しみましょう。
出典元はこちら
https://st.benesse.ne.jp/ikuji/0years/5month/
「赤ちゃんの育児 生後5ヶ月」
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-17c.pdf
「厚生労働相」資料