2018年06月05日公開
2018年06月05日更新
水筒の正しい洗い方とは?簡単キレイに出来るコツを紹介!
水筒は細かいパーツが多くて、洗い方に困るという人は多いでしょう。でも、水筒のパーツそれぞれに適した洗い方が分かると水筒洗いも苦ではなくなるかもしれません。ここでは水筒のパーツごとに適した洗い方をしょうかいしつつ、便利な水筒洗い用のグッズを紹介していきます。
目次
水筒って洗いにくいのが悩み
水筒はキャップやゴムパッキンなど細かい部品が多い上に、水筒本体は深さがあるため洗う際には人を非常に悩ませてくれる存在です。そんな洗い方が面倒な水筒を、簡単に洗うためのグッズを紹介していきます。
あなたの水筒は清潔?
水筒は雑菌が繁殖しやすいので、注意が必要です。ゴムパッキンなどの部品を外さずに水筒を洗うと、パッキンの溝に入り込んだお茶や水が乾燥されず、腐るうえにカビが繁殖します。また水筒にコップがついていない、直接水筒に口をつけて飲むタイプの物やストローつきの物は口の中の雑菌が水筒に移りやすいです。
口の中には実に300~700種類もの雑菌が巣くっており、1000億個以上の雑菌が生息していると言われています。
また十分に水筒を乾燥させないと、雑菌が増えやすくなり、水筒の衛生面に影響します。
洗い方の注意点
水筒を洗う時はどのようなものを利用しているか
水筒を洗う時は、どのようなものを使って洗うでしょうか。食器用洗剤をつけてスポンジを利用したり、柄のついたブラシを利用する洗い方が一般的です。また消毒や茶渋を除去するために漂白剤を使うことがあるでしょうし、時間と手間を省くために食洗器や食器乾燥機を使う洗い方もあります。
ですがこれらをつかった洗い方では、水筒の部品に傷をつけたり劣化させる場合がありますので、注意が必要となります。
硬いスポンジやブラシはステンレスを傷つける
硬いスポンジやブラシで洗うと、ステンレスを傷つけてしまいます。ステンレスを傷つけると、保温保冷効果が低下します。さらにステンレスの傷は、食中毒を引き起こす可能性が高くなります。
傷のついたステンレスの水筒に酸性の飲料を保存しておくと、金属が溶け出して予期しない事故が起きる可能性があります。特に金属の中でも銅は中毒症状を引き起こしやすい物質です。
またできた傷の中は洗いにくく清潔にできなくなります。そのためステンレスの傷口から入り込んだ雑菌によって、食中毒が引き起こされる可能性が高くなります。
プラスチックの水筒での場合も、硬いブラシやスポンジを使うと表面がざらざらでこぼこ状態となってしまいます。できた傷の中に雑菌が入り込み、こちらも食中毒を引き起こす可能性が高くなります。
硬いスポンジやブラシ以外にも、研磨剤入りの洗剤やメラミンスポンジを使用すると、ステンレスやプラスチックの水筒を傷つける原因となりますので気をつけてください。
塩素系漂白剤はプラスチックが劣化する原因
消毒や落ちにくい茶渋の対策に、塩素系漂白剤を使うことは多いでしょう。食器などに使用される塩素系漂白剤は、基本食器や人体には無害です。
ですがプラスチックの種類によっては劣化を促進させますので、注意が必要です。塩素系漂白剤が劣化を促進させるプラスチックの種類は、ペットボトルによく使われるポリエステル製のプラスチックです。逆にポリエチレン製のプラスチックは、塩素系漂白剤の影響をほとんど受けないと言われています。
プラスチックの水筒を購入した際は、プラスチックの種類に注意して塩素系漂白剤を使用してください。
食洗器や食器乾燥機はNGが多いので確認しよう
食器を洗う時や乾かす時、食洗器や食器乾燥機は非常に便利なグッズですが、水筒を洗うにはNGグッズである場合が多いです。食洗器も食器乾燥機も高温の熱を利用するため、水筒そのものを傷める可能性があります。
ですが、食洗器や食器乾燥機対応の水筒も多数ありますので、購入の際にそれらを確認することをおすすめします。
洗い方のコツ
パーツは分解して洗う
水筒を清潔に保って使うために、洗う際には水筒のパーツは全て分解して、それぞれを丁寧に洗ってください。水筒本体、パッキン、中栓、フタなどに分解できます。
コップなどに注ぐ様式の水筒は、中栓そのものが分解できるものがありますので注意をしてください。分解できることに気がつかずに使っていると、中栓の中が茶渋や水垢で汚れてしまいます。他に水筒から直接飲むことができる形状の水筒は、栓パッキンだけでなくフタパッキンもついています。ストローつきのものはストローもきれいに洗ってください。
2way使用が便利なトミカの水筒
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商品の購入はこちらこまめに洗う
水筒は雑菌が繁殖しやすいので、都度洗うことをおすすめします。特に直接口をつける部分は余計に雑菌がつきやすくなっています。しっかり洗っておきましょう。
洗った後はしっかり乾燥
中途半端に乾かした生乾きの状態も、雑菌の巣窟となる原因です。しっかり乾かして水気を拭き取ってから保管しましょう。
つけ置き洗いが簡単
重曹を使う
重曹を使った洗い方を紹介します。重曹は天然素材ですので、体に無害ですし消臭効果もあります。
洗い桶などに30度から50度ほどのぬるま湯に重曹を溶かしてから、水筒のゴムパッキンなどの水筒グッズを全て重曹の湯につけます。そのまま重曹湯の中につけておいてから、水筒グッズを取り出します。茶渋などの汚れがひどい場合は、1時間ほど重曹湯つけ置きをしておくと汚れが落ちやすくなります。
重曹は研磨効果がありますので、ステンレス製の水筒などは強くこする洗い方をしないでください。プラスチックの場合も同様です。
天然素材が嬉しい重曹
注意点ですが、重曹は65度以上の温度の中に溶かすと強アルカリへと変化します。強アルカリはタンパク質を加水分解する性質を持っているため、肌を腐食させる危険があります。さらに目に入ると失明する危険性もありますので注意をしてください。
温度計がないのであれば、重曹をお湯に溶かす前に手をつけてみて「温かい」と感じる温度で利用してください。
クエン酸を使う
天然素材のクエン酸を使う洗い方もあります。こちらも天然素材ですので、体に無害です。
クエン酸を使ってつけ置きの洗い方を行う場合、ぬるま湯よりも少々暑い程度の湯に溶かしクエン酸を溶かします。それからクエン酸湯の中に水筒グッズを全てつけ置きします。こちらは2時間ほどつけておいてください。その後水筒グッズを水で洗ってください。
クエン酸には消臭効果はありませんが、研磨効果もありません。そのためステンレスの水筒でもプラスチックの水筒でも、少々強くこすっても問題ありません。
お酢でおなじみクエン酸
クエン酸を使う際の注意点ですが、クエン酸は酸性ですので、塩素系のものと混ぜ合わせないように注意をしてください。
重曹とクエン酸を混ぜ合わせて使う
重曹とクエン酸を混ぜ合わせた湯の中に、水筒グッズをつけ置きする洗い方もあります。重曹とクエン酸は混ぜ合わせてから水分を加えると発泡します。この中に水筒グッズをつけておくと、茶渋や汚れが除去され、消臭の効果も望めます。
酸素系漂白剤を使う
酸素系漂白剤を使った洗い方もあります。酸素系漂白剤は化学物質の漂白剤で、排水口の掃除などにも使われることがありますので強力な汚れ落としの効果が望めます。
ですが酸素系漂白剤は、水に分解するため環境に優しい漂白剤です。40度ほどのお湯の中に酸素系漂白剤を溶かし、水筒グッズをつけ置きします。酸素系漂白剤はお湯を入れると発泡が始まりますが、問題ありません。一晩水筒グッズを酸素系漂白剤の中につけたままにし、翌日スポンジで汚れを洗い落としてください。
ステンレスの水筒にもプラスチックの水筒にも利用できます。
洗浄力が強くて環境に優しい酸素系漂白剤
【パーツ別】水筒の上手な洗い方が知りたい!
先に紹介した重曹やクエン酸以外を使ったパーツの洗い方
「つけ置き洗い」で紹介した重曹やクエン酸などを利用した洗い方以外にも、ゴムパッキンなどの水筒のパーツを洗う方法があります。どのような洗い方があるのか、以下で紹介していきます。
ゴムパッキンの洗い方
ゴムパッキンは小さい上に細かく洗うのが大変です。そしてゴムパッキンはカビも生えやすいものです。そんなゴムパッキンの洗い方ですが、先にご紹介した重曹やクエン酸で洗う方法の他に、綿棒やメラミンスポンジを使う方洗い方があります。
フタパッキンは小さな穴が開いているため、特に穴は普通の食器用スポンジでは洗いにくくてたまりません。ですが小さな綿棒に洗剤を含ませて使うと、楽に洗うことができます。
優しく汚れをこすり落とす
中栓パッキンもまた普通の食器洗い用のスポンジを使った洗い方では面倒ですが、小さくちぎることができるメラミンスポンジを使うと洗うのが楽です。メラミンスポンジは研磨効果がありますので、ゴムパッキンに使用の際は強くこすり過ぎないようにしてください。
ちぎれていると使いやすい
中栓(なかせん)の洗い方
中栓の洗い方は分解できるものであるか、できないものであるかに注意をしてください。中栓についているゴムパッキンも外して洗います。
分解できる中栓は、栓の中を洗う場合が面倒ですが、柄つきのブラシや柔らかい歯ブラシを利用して洗います。中栓についている溝などは歯ブラシか、溝洗い用のブラシを利用すると便利です。
洗いにくい箇所も楽々スポンジ
キャップ(蓋)の洗い方
キャップもゴムパッキンを外してから洗います。キャップも溝などがあって細かい構造となっているため洗うのが面倒ですが、柄つきブラシや歯ブラシ、溝洗い用のブラシを利用しての洗い方ですと楽になります。
飲み口の洗い方
水筒の飲み口もまた狭くて洗い方が難しい場所ですが、口をつける場所ですので絶対に清潔にしておきたい箇所です。狭いところでも洗える柄つきのスポンジや、ストロー洗い用のブラシを利用すると便利です。
水筒の中の洗い方
水筒はステンレスやプラスチックのものがありますが、どちらも傷をつけないように大事に使いたいものです。スポンジ状の柄つきのブラシを利用した洗い方ですと傷をつけにくく、水筒本体を長持ちさせることができます。
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商品の購入はこちら水筒カバーの洗い方
水筒カバーは水筒の見た目をよりおしゃれにしてくれ、水滴が他の物につくのを防いでくれます。水筒カバーは洗わない場合が多いでしょうが、水筒の水滴がついてしまうため、水筒カバーも雑菌が繁殖しやすい状態にあります。
水筒カバーの洗い方は洗濯機を使える種類でしたら、洗うのが楽です。その際は、ネットに水筒カバーを入れて洗ってください。市販されている水筒カバーは洗濯機対応のものがほとんどですが、洗濯機に対応していないものもあります。その場合は洗濯用洗剤か食器用洗剤で水筒カバーを手洗いします。
手洗いはやはり煩わしいですので、水筒カバーを購入する際は洗濯機対応であるかを確認することをおすすめします。毎日水筒カバーを利用する場合、毎回洗剤を使って洗うのもまた大変です。その場合は除菌スプレーなどを使って、水筒カバーを除菌する方法も使えます。
それでも夏場などは特に、水筒カバーは最低週に1度は洗う方が良いでしょう。
あると便利!水筒洗いをラクにするグッズ
ボトル洗い用スポンジ
水筒を洗う際、洗剤をつけない洗い方をしたい人も多いでしょう。その場合は、水だけで汚れを落としてくれるボトル洗い用のスポンジがありますので、そちらを試してみてはいかかでしょうか。
水筒の深さは様々です。柄が伸びるタイプのものであれば、水筒の深さに合わせた洗い方ができるので便利です。
細かい部分が洗えるミニブラシ
キャップの溝やストローは、洗い方に悩ませてくれる箇所です。細かい部分を洗うことができるすき間洗いブラシは、それらの部位を洗う作業を楽にしてくれます。
水筒用の水切りスタンド
水筒を洗った後は水切り篭で干すでしょうが、水筒は逆さにして干すと安定せずに倒れてしまうものが多いです。水筒用の水切りスタンドがありますと、安定させて水筒を干すことができます。
吸水タオル
ゴムパッキンなどの細かいパーツは、洗った後の干し場所に困ります。無くさないように早く片つけてしまいたくても、乾かなければ片づけることができません。
吸水タオルやキッチンペーパーを利用すれば、手早く乾かすことができて便利です。
洗って使えるエコな吸水タオル
簡単泡でキレイ
泡タイプの食器用洗剤を使って洗う方法があります。スプレーを利用して泡を噴射させるため、スポンジでは届きにくい底が深い水筒、またはスポンジで洗いにくい溝やストローなどの細かいパーツに最適です。泡を噴射して1分ほどそのままにし、洗い流します。汚れがひどい場合は、スプレーしてから置いておく時間を少し長くすると良いでしょう。
水筒の底は洗いにくくて汚れも落ちにくいうえに、柄つきスポンジを使ってもうまく汚れが落ちない場合もあります。そんな時に、泡だけでキレイにしてくれる洗剤が役に立ちます。泡スプレーはステンレスの水筒にもプラスチックの水筒にも使え、傷をつける心配がないのが嬉しいですね。
泡が優しい洗浄剤
人気のサーモス水筒には専用洗浄器も使う方法も
サーモスの水筒には、専用の洗浄器を使った洗い方があります。商品の名前は「サーモスマイボトル洗浄器」です。洗浄機の値段は、3千円程度と家計に負担にならない程度の値段です。
ただこの洗浄器はサーモス製の水筒に限り使えるもので、さらに大きさなどの制約はあります。ですが3分という短時間で水筒がきれいになるそうですので、サーモスの水筒を使っている人は、こちらの専用洗浄機を利用しての洗い方はいかかでしょうか。
サーモスマイボトル洗浄器
サーモスマイボトル洗浄器での洗い方紹介
1.ボトルに漂白剤、水の順に入れ、よく溶かす。
2.電極棒の片方のキャップを引っ張ってはずし、洗浄器本体の上から差し込む。
3.取り外したキャップを取り付ける。
4.洗浄器をセットし、スイッチを入れる。(※本体は乾電池で動くのでコードレス。乾電池は別売です。)
5.3分経過したら、洗浄器をはずし、ボトルを十分に水洗いする。*汚れが残る場合は、スポンジで軽くこすると効果的です。
サーモスの水筒であって、「ボトル容量が800ml以下」「口径7cm以下」「口元が金属」であることが洗浄器使用の条件とのことです。
洗い方を工夫してマイ水筒を清潔に保とう
夏が近づき、マイ水筒持参で出かける人も多くなると予想されます。よく使うものであるほど、清潔さを保っておきたいものです。1つの水筒を長く利用できるよう、洗い方を工夫して可愛がってあげてください。