授乳の間隔はどのくらい?月齢別に間隔・時間・回数の目安を解説!
産後すぐから授乳がスタートします。 新生児から1歳頃までどのような授乳間隔であげればいいのでしょうか。 産院では決まった時間に授乳していましたよね。 間隔や回数、授乳時間には月齢別に目安があります。 新生児から順にみていきましょう。
目次
新生児の授乳間隔と授乳回数
新生児の赤ちゃんはどのくらいの間隔で1日にどれくらいの回数飲むのでしょうか?
産まれたばかりの赤ちゃんの授乳間隔は、短い間隔になり回数は多くなりがちです。
吸う力がまだ弱くうまく飲めなかったり吸うのに疲れて寝てしまったりするからです。
新生児のうちは泣いたら授乳をするという頻回授乳で大丈夫です。
頻回授乳をすることにより母乳の分泌もよくなってきます。
2週間検診などで体重が順調に増えていれば自信をもって今まで通り授乳をしてあげましょう。
いつまでも飲み続ける赤ちゃんには
まだうまく飲めないこともあり満腹感が感じられない赤ちゃんは長いこと吸っていることがあります。
また母乳の出が悪いと赤ちゃんがおっぱいを求めるため長い時間吸い続けてしまいます。
赤ちゃんの個性もありますが新生児の赤ちゃんは一般的に1回の授乳時間は10~20分が理想とされています。
赤ちゃんは授乳中不快感があるとその不快感をなくそうと長いこと吸い続けることもあるため授乳する前にはオムツを換えてあげるようにしましょう。
生後1ヶ月の授乳間隔と授乳回数
生後1ヶ月になり少しづつ大きくなってきて飲む量も少しずつ増えてきます。
1ヶ月の赤ちゃんの授乳回数は1日に7~8回くらいが理想ですが、母乳をあげている場合は何回と回数は決まっていないので泣いたら授乳してあげましょう。
1ヶ月になると授乳間隔が定まってきて2~3時間間隔で授乳をすることが多いと思います。
ですが母乳の場合はミルクに比べて消化がいいため3時間より短い間隔になったりもします。
赤ちゃんにあわせて授乳するようにしてあげてください。
赤ちゃんが眠ってしまう時は?
1ヶ月の赤ちゃんはまだ授乳中に寝てしまうときがあります。
赤ちゃんが授乳中に寝てしまうときには、授乳の仕方を変えてみましょう。
片方10分ずつあげている場合は5分5分を2回というように変更しましょう。
ほっぺをつついてみたり顎の下を刺激すると飲んだりします。
筆者の子の場合は新生児の頃からよく寝る子で1ヶ月時点でもほとんど寝ている赤ちゃんでした。
赤ちゃんの足裏をくすぐったり押したりするといいと産院で教えていただきましたが足裏をくすぐるのはとても効果がありました。
母乳とミルクを混合する際には注意!
産後1ヶ月の時は疲れもたまっていてママも長い時間寝たい!ってときもあると思います。
授乳間隔を開けたいときミルクをあげて1回休んでも大丈夫です。
おっぱいが張って辛いというときは搾乳してから休みましょう。
混合して飲ませる時は、母乳を片方10分ずつ吸わせミルクで足りない分をあげます。
1ヶ月検診などで哺乳量が測れる機会があると思うのでどれくらい足りていないのか知ることが大切です。
ミルク缶などに1ヶ月頃のミルク量の表示があるので表示がある量(160㏄)以上をあげないように注意しましょう。
生後2ヶ月の授乳間隔と授乳回数
生後2ヶ月になると気になるものがあれば目で追ったり「あー」、「うー」など話したりしだす時期です。
成長には個人差があるので気長に見守ってあげましょう。
2ヶ月になると睡眠リズムが出来上がってくるため少しだけですが夜まとまって長いこと寝てくれるようになります。
ですがまだまだ安定はしません。2ヶ月なのに私の子は全然寝ない・・など心配になるママもいるかもしれませんがゆっくりと育児をしていきましょう。
2ヶ月の授乳回数の目安としては1日に6~8回と言われていますが赤ちゃんによってはこの回数よりも欲しがることもあるので回数にこだわらず欲しがる時にはあげましょう。
2ヶ月の子の授乳間隔としては昼間は2~3時間おきと短い間隔で夜は昼に比べ3~4時間おきにという長い間隔で授乳というママが多いようです。
授乳時間は、2ヶ月になっても変わらず10~20分が目安ですが飲む力が強くよく飲める子は6分くらいの短い時間で終わることもあります。
生後3ヶ月の授乳間隔と授乳回数
2ヶ月まではママがおっぱいから離してあげていたと思いますが、生後3ヶ月になると赤ちゃんが自分で満腹を感じて口を離すことが出てきます。
満腹を少しづつですがわかるようになってきたためです。
3ヶ月の赤ちゃんの授乳時間としては変わらず10~20分が目安ですが、大体の赤ちゃんがよく飲めるようになり満腹感もわかるので10分で授乳が終わる子が多いです。
授乳間隔は3~4時間おきの授乳になり1日に5~8回くらいになります。
1ヶ月の頃と比べると少しづつ間隔があいてくるのが3ヶ月くらいです。
また夜よく寝る子は夜中の授乳がない子もいます。
体重を測って母乳が適量かどうか判断しよう
住んでいるところによっては3ヶ月検診があるころです。
3ヶ月に入ると遊び飲みや黄昏(たそがれ)泣きが始まる子もいるのでちゃんと飲めているかわからなくなってきます。
検診が3ヶ月終わりから4ヶ月頃にある人もいると思うのでショッピングセンターや支援センターなどで体重を測って哺乳量や体重増加を知りましょう。
3ヶ月の子は1日17~18gの増加があれば大丈夫と言われているので参考にしてみてください。
また1日におしっこが6回以上出ていれば足りているのでオムツを換える時に確認したり育児日記などに記録しておきましょう。
生後4ヶ月の授乳間隔と授乳回数
生後4ヶ月になると新生児のころに比べて体重が2倍近くになってきます。
手や足がちぎりパンのようになりかわいい時期ですね。
4ヶ月になると生活リズムが作られてくる時期なので出来れば昼夜のリズムを作るようにしましょう。
4ヶ月の赤ちゃんは授乳間隔があくようになる時期ですがまだまだ授乳間隔が短い間隔になり夜中の授乳が辛いママもいます。
目安としては4時間くらいの授乳間隔で回数は1日5~6回くらいです。
授乳時間としては10~15分くらいが目安になります。
このころになると短い授乳時間になる赤ちゃんが多いようなので足りないかな?と思うママが多いようですが、おしっこの回数を見て赤ちゃんが元気なら問題ないのであまり気にしないようにしましょう。
3ヶ月に検診がなかった人は4ヶ月で検診を受けるようにしましょう。体重がわかると1日の増加量もわかるので安心ですね。
乳首のトラブルに注意!
3ヶ月、4ヶ月くらいに遊び飲みを赤ちゃんが始めると母乳の飲みムラが出てきて母乳がたまってしまったり、赤ちゃんの吸う力が強くなることにより乳首が切れてしまったり傷ができてしまったりします。
左右均等に吸わせることが大切ですが赤ちゃんが途中で飽きてしまったりして最後まで飲んでくれない時もあるでしょう。そんな場合は、次の授乳の時に途中で飲まなかった方から飲ませるようにしましょう。
(例えば:右→左・左→右)
また、おっぱいマッサージなども効果があるので産院や助産院で実施しているところがあるので調べてみましょう。
乳首が切れてしまった場合は、馬油(バアユ)を塗るのがオススメです。赤ちゃんが口に入れても大丈夫なものもあるので処方してもらったり薬局でも売っています。
どうしても乳首が切れてしまい授乳が困難な時は乳頭保護器というものもあるので使用してみてください。
生後5か月の授乳間隔と授乳回数
生後5ヶ月になると離乳食を始める時期ですが、赤ちゃんによってはまだ始めるのは早い子もいます。
離乳食を始めていない赤ちゃんの授乳は今まで通り変わらず4時間くらいの間隔であげてください。
離乳食を開始している赤ちゃんは、授乳回数目安として1日に6回が目安です。
赤ちゃんによっては離乳食を開始すると授乳間隔が少し長い間隔になる子もいます。
離乳食が始まると吸う力が今までより強くなるので授乳時間が両方合わせて10分程度と短い時間になります。
生後6か月の授乳間隔と授乳回数
生後6ヶ月には離乳食が1日2回食に移行する時期です。
授乳の目安としては1日5~6回授乳間隔は4~5時間あくこともあります。
離乳食を始めて間もないころなので離乳食後は欲しがるだけ母乳やミルクをあげましょう。
ミルクの量は授乳回数によって変化するので赤ちゃんに合わせてあげましょう。
授乳時間は同じく10分程度を目安にしてください。
6ヶ月ごろから夜泣きが始まる子もいるので夜中長い時間寝てくれなかったりしママが辛い時もありますが赤ちゃんとスキンシップを取るなどして寝かせてあげましょう。
筆者の場合はお昼寝時間を短い時間にするなどしました。そのためか夜泣きはしなかったです。
生後7か月から9ヶ月以降の授乳間隔と授乳回数
7ヶ月から離乳食に完全に移行するまでは1日5回くらいを目安にあげましょう。
日中の授乳間隔は4時間ほど時間としては変わらず10分程ですが離乳食の量によってはもっと早い子もいます。
離乳食を安定して食べるようになってくると授乳やミルク量が減ってくる子もいますが、赤ちゃんが元気でよく動くようであれば無理に飲ませず様子を見ましょう。
夜間は授乳間隔があく時期と言われていますがこの時期は夜泣きがピークになってくるので夜間授乳が増えるママもいるみたいです。しかし夜泣きは必ずしもおなかが空いているわけではなかったりするのですぐに授乳をするのではなくトントンしてあげたりなどまずは様子を見てみましょう。
おっぱいを嫌がるようになったらどうする?
離乳食が始まって安定してくると母乳やミルクがメインではなく離乳食がメインになり離乳食から栄養を得るようになります。
9ヶ月頃になると1日何回授乳をするという決まりはなくおっぱいを嫌がるときは無理にあげなくても大丈夫です。欲しがる時にあげるようにしましょう。
おっぱいを飲まず嫌がるときは離乳食だけでお腹がいっぱいになっていることなので元気に遊んだりしていれば大丈夫です。
卒乳の時期が近づいているのでしょうね。
生後10か月から12ヶ月以降の授乳間隔と授乳回数
このころになると離乳食の3回食が安定してくる頃でしょう。
3回食事をすることで授乳の回数が減ります。母乳の場合は欲しがる時に欲しがるだけあげましょう。
目安としては1日4~5回、ミルクの場合は1日5回が目安とされています。
授乳間隔、授乳時間としては赤ちゃんによって変わってきます。
赤ちゃんが食べられる離乳食の量がその子によって違ってくるのであまり回数や間隔飲む量にこだわりすぎないようにしましょう。
1歳以降の授乳は?
1歳になるとすでに卒乳している子もいるかもしれません。ですがまだおっぱいやミルクを欲しがる子もいます。
卒乳は1歳半くらいまでにと考えているママが多いようです。
1歳を過ぎると牛乳を飲めるようになるのでミルクの代わりに牛乳をあげてもいいです。
始めて牛乳をあげる時は少量でミルクと同様人肌くらいに温めてあげましょう。
その他にフォローアップミルクというものがあります。フォローアップミルクは鉄分などが多く含まれているので食事でいろんな食材を食べられるときは良いですが足りなさそうなときはプラスしてあげましょう。
味がまだ慣れない味なので嫌がる子も多いようです。嫌がる場合は無理にあげようとせずミルクやおっぱいで授乳してあげましょう。
授乳間隔が短い原因と対策は?
授乳しても1時間もしないで短い間隔で欲しがって泣くときがあります。
そうすると授乳間隔が目安よりも短い間隔になってしまいます。
3ヶ月頃の遊び飲みなどであまり飲めていなく短い間隔になるときもありますが他にも赤ちゃん自身が飲むのが下手な場合、母乳が思っているよりもできていない場合があります。
最初はうまくいかないことばかりだと思いますが短い間隔で授乳するのはママに負担がかかるので解決策を見ていきましょう。
母乳がうまく飲めないから
生後間もない新生児の赤ちゃんは上手に飲めませんママが上手に咥えさせてあげることが必要になってきます。何度も授乳することによってママも赤ちゃんも上手にできるようになります。
最初のうちは誰しも頻回授乳になるものなので心配しなくても大丈夫です。
2週間もしてくると徐々に飲むのが上手になり2ヶ月頃になれば赤ちゃんが自分でおっぱいの位置を探したりします。
それでもまだうまく飲めない場合は搾乳して哺乳瓶であげるか、赤ちゃんが飲むスピードより母乳が出るスピードの方が早い場合もあるので最初に少しだけ搾乳して授乳するようにしましょう。
搾乳することにより分泌量も増えていきます。
分泌量が少ないから
産後1ヶ月、2ヶ月くらいはママも疲れが出る時期でしょう。
寝れるときに寝るようにし赤ちゃんと一緒にお昼寝しても大丈夫なので疲れをとるようにしましょう。
その他に水分もしっかりとり毎日のご飯もしっかり食べるようにしましょう。
ご飯は産院で食べていたものを参考にすると良いでしょう。
温かいものを食べると母乳の出が良くなります。
筆者も実際に分泌量が少ない時がありましたが温かいお茶を飲むなどしてちゃんと分泌するようになりました。
授乳間隔が長い原因と対策は?
授乳間隔は平均して3時間がほとんどだと思います。
離乳食が始まっている人はもう少し長い間隔になると思いますが、3ヶ月以降の子で離乳食が始まっていない時でも授乳間隔が長い子がいます。
夜長い時間寝る子もいると思うのであまり心配しなくても大丈夫ですが、6~7時間程度あく場合は大丈夫ですが、それ以上あく場合は脱水症状になってしまう場合があるので注意が必要です。
またおっぱいが張って乳腺炎になってしまったりするので新生児頃から授乳リズムを作っていきましょう。
新生児が起きない時の授乳のコツ
新生児の赤ちゃんは眠くて常に寝ていることが多いです。授乳時間が来ても寝ていることもザラにあります。
無理に起こす必要はありませんが長い時間起きないと心配になるのでそんな時はまずオムツを換えてみましょう。オムツを換えると起きることが多いです。
それでも起きない時は上記の1ヶ月の赤ちゃんが起きない時はどうするかで書いているように足をくすぐってみたりしましょう。
どうしても起きない時はもう少し寝かせてあげ何分後かに声をかけてみましょう。
上手に授乳間隔を調節しよう!
新生児から1ヶ月、2ヶ月と繰り返し授乳することにより授乳間隔のリズムが出来てきます。
なかなか赤ちゃんは思い通りに授乳させてくれないし昼も夜も関係なく泣いておっぱいを欲しがります。
母乳は基本欲しがるだけあげてもいいですが月齢ごとの目安で授乳できるようにしましょう。
3ヶ月以降になるとどんどんと大きくなって成長が早いの見逃さないよう赤ちゃんと楽しみながら育児していきましょう。
焦らずにゆっくりで大丈夫なので赤ちゃんに合わせてリズムを作っていきましょう!