チャイルドシートの正しい付け方を解説!前向き・後ろ向きならどうする?

子どもを連れて車で出掛ける時、必ず着用しなければいけないチャイルドシート。あなたは正しい付け方ができていますか?間違ったままではいざ事故などになってしまった時に本来の機能が100%発揮されません。ここではチャイルドシートの正しい付け方を紹介していきます。

チャイルドシートの正しい付け方を解説!前向き・後ろ向きならどうする?のイメージ

目次

  1. 1チャイルドシートのルールを確認しよう
  2. 2チャイルドシートの予備知識
  3. 3チャイルドシート(前向き)の付け方のポイント
  4. 4チャイルドシート(後ろ向き)の付け方のポイント
  5. 5実際に動画を見て確認してみよう
  6. 6チャイルドシートの付け方は何度か練習してみよう!

チャイルドシートのルールを確認しよう

車を日常的に使う大人にとって、子どもを連れて行く際にチャイルドシートにわざわざ乗せることを面倒に思ったり、体格が大きい子であればシートベルトでもいいのでは?と疑問に思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、シートベルトは大人の体格に合わせて作られているため、事故が起こった時に衝撃から適切に体を保護できず大きなケガなどに繋がってしまう場合があるのです。また大人が抱きかかえていても、同じことが言えます。

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では、チャイルドシートを着用する対象となっている年齢はいつからいつまで?など、赤ちゃんが生まれたばかりのお父さんお母さんは意外とよくわかっていないこともありますよね。ここでは対象の年齢や免除となる事例などを取り上げて紹介していきます。

チャイルドシートの着用義務は何歳まで?

女性

昔は小さい子どもや赤ちゃんなら大人の抱っこや膝の上に乗せていたという方もいらっしゃったかもしれません。しかし、道路交通法の改正により2000年4月からは6歳未満の乳幼児を車に乗せる時にはチャイルドシートの着用が義務化されました。

着用義務が免除される例は?

6歳未満の子どもであれば全員必ず着用の義務があるの?と思う方もいるかもしれませんが、例外として免除される事例もあります。

女性

以下が例外と認められる場合ですので、覚えておきましょう。

・座席の構造上、チャイルドシートを固定することができないとき
・ケガや病気などでチャイルドシートを使用することが療養上または健康保持上適切でないとき
・著しい肥満や、その他幼児の身体の状態により適切にチャイルドシートを使用できないとき
・授乳やおむつ交換時など日常生活上の世話をするとき
・バスやタクシーなどに乗るとき
・ケガなどで緊急搬送が必要な幼児を乗せるとき
・迷子の子どもを保護して警察署まで送るとき
・定員内の乗車で乗車人数が多く、チャイルドシートを使用すると全員が乗車できなくなるとき(例えば、大人2人の席に子ども3人が乗る場合に人数分のチャイルドシートが設置できないなど)

チャイルドシートの予備知識

チャイルドシートはどこに設置すればいいの?

シート

チャイルドシートは座席のどの位置に取り付けるかによって十分に安全性が確保できない場合があります。そのため、できるだけ後部座席に取り付けるようにしましょう。助手席に取り付けてもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、助手席にエアバッグが装備されている場合、事故の際に膨張したエアバッグによってケガなどの被害が及ぶ可能性があります。もし、助手席にどうしてもつけなければいけない場合でも後ろ向きに取り付けることは危険です。できるだけ安全を確保するため、助手席のシートを一番後ろまで下げて前向きに取り付けるように注意しましょう。

チャイルドシートはゆるみ・ガタつきが出ないように!

チャイルドシートによって衝撃から守ってもらうためには、取扱説明書をよく読みしっかりと座席に固定して正しく取り付けることがとても大切になってきます。前向きのチャイルドシートの取り付け方としては、チャイルドシートの上端部に前方向に力を加えても約3cm以上動くことがないよう注意してしっかり固定しましょう。
 

事故

また、チャイルドシートにはISOFIX(アイソフィックス)固定タイプとシートベルト固定タイプがありますが、シートベルト固定タイプでは間違った取り付け方をしている人がチャイルドシート使用者の中で半数以上にものぼり、そのうちの7割以上が腰ベルトの締め付け不足による緩みだと言われています。シートベルト固定タイプを使用する時には緩んでくることがないように大人が膝を乗せて体重をかけ、座席との間に隙間ができない程度にチャイルドシートを座席に押し込んでしっかり固定しましょう。

また、2012年7月以降に発売されている車にはISOFIX取付金具が装備されていて、簡単に確実に取り付けができるようになっています。今後購入を検討している人は自分が乗っている車の車種を確認してから購入するものを選ぶと良いですね。

チャイルドシートは前向き?後ろ向き?

チャイルドシートを取り付ける際、前向きと後ろ向きどちらで使用すればいいのか悩む方も多いかと思いますが、取り付ける向きと年齢(月齢)にはある程度の目安があり、使用する向きには注意が必要です。

子供

後ろ向きを推奨する時期は新生児期から1歳くらいまで(体格の目安としては体重13kg未満、身長70cm以下)とされています。赤ちゃんはまだ骨格がしっかりしていないため、衝突が起きた際にかかる衝撃で大きなダメージを受けることになります。後ろ向きに使用することで衝突時に赤ちゃんが進行方向に放り出されるのを背もたれで受け止めて防ぐことや、後頭部、首、背中など広い面積で体を支えることで赤ちゃんにかかる負荷を分散させてくれるため、後ろ向きに使用することが推奨されているのです。

前向きを推奨する時期は1~4歳くらいまで(体格の目安としては体重9〜18kg程度、身長100cm以下)とされています。ただし、成長には個人差があるので年齢よりも体格を目安として前向きにする時期を決めてあげた方が良いでしょう。

チャイルドシート(前向き)の付け方のポイント

電球

チャイルドシートを前向きに使用する時にはどのようなことに注意したらいいのでしょうか。チャイルドシートにも様々な種類やメーカーがあるため、まずはそれぞれの製品の取扱説明書をよく読んで確認をしてから取り付けをすることがとても大切になります。取扱説明書を無くしてしまった方でも、ホームページに取り付け方やわかりやすく方法を説明している動画が掲載されているメーカーもありますので確認してみることをお勧めします。

隙間がないことを確認しよう

車の座席シートとチャイルドシートの接地面に隙間があるとしっかりと衝撃から守ることができません。メーカーによっては隙間の部分を埋めるための緩衝材が付属品として入っている場合もあります。隙間ができないように注意しながら取り付けましょう。

また、どうしても車の座席シートとチャイルドシートの間が空いてしまう場合には、タオルなどを詰めて角度を調節する方法があります。ただし、メーカーによってはNGになっているところもありますので、各メーカーごとで確認して取り付けましょう。

体重を乗せながら取り付けよう

子どもを乗せたらチャイルドシートをしっかりと車に固定します。固定する時にはチャイルドシートに大人が体重をかけて車の座面に押し付けるようにしながらシートベルトでしっかりと締め付けます。シートベルトが緩くならないようにきつく締めることが重要です。

装着したら全体を確認!

取り付けをしたら最後にもう一度全体をチェックしてシートベルトがねじれていないか、前後に押したり引いたりしてみてグラグラしたり緩んでくることがないか、座席シートとチャイルドシートの間は隙間が空いていないかなどをしっかり確認してみましょう。その一手間がいざという時の安全確保につながります。

実際に赤ちゃんを乗せてみよう

赤ちゃんや子どもを乗せた時、ハーネス(子ども用のベルト)は体のしっかりとフィットさせ、たるまないように注意しながら長さを調節してあげましょう。目安としては、大人の指が滑り込む程度に締め付けます。その際には肩と腰の部分がしっかり固定されているか確認しましょう。また、バックルはしっかりと差し込み、抜けて外れてしまうことがないように注意しましょう。

子どもを乗せる時には、立てる子の場合は一旦車内に子どもを立たせてからチャイルドシートに座るようにすると良いでしょう。その際にはインナークッションを適切に使用し、子どもを深く座らせるようにしましょう。

チャイルドシート(後ろ向き)の付け方のポイント

チャイルドシートを後ろ向きに使用する時にも注意しなければならないのは前向きのチャイルドシートの付け方と同様、種類やメーカーによって取り付け方が異なるため、必ずそれぞれの製品の取扱説明書をよく読んで確認をしてから取り付けをすることです。お子さんの命を守るためにも怠らないようにしましょう。

前の座席との距離に注意

前の座席との距離が中途半端に空いている状態の時、衝突の衝撃で二次衝突が起こってしまう危険性があります。後部座席に取り付けた場合は、前の座席の椅子を動かして十分な距離を開けてあげるか、座席の背もたれ部分にぴったりとくっつけて衝撃を軽減できるようにして安全を確保するようにしましょう。

シートベルトのチャイルドロックを使おう!

車種によっては後席のシートベルトにはチャイルドシート固定機構(ALR)がついているものがあります。シートベルトを引き出し方向には動かないようにでき、チャイルドシートを固定することができます。

ヘッドレストが邪魔なときは?

車の座席シートにしっかりと接地面が着くように確認しながらチャイルドシートを取り付けますが、車種によっては車のヘッドレストが当たってしまうものもあります。そのような時には、ヘッドレストを外して取り付けてみましょう。

実際に赤ちゃんを乗せてみよう

赤ちゃんが座面の奥まで深く座るようにしましょう。背もたれの角度は45度程度です。あまり直角になりすぎたり倒れすぎたりしていると赤ちゃんに負担がかかったり、衝突の時に赤ちゃんをしっかり受け止められないので必ず適正な角度に調節してあげましょう。

実際に動画を見て確認してみよう

夫婦

取扱説明書を読むのはちょっと苦手だという方は動画でも取り付け方が確認できます。各メーカーごとが公式で載せている取り付け方の動画をチェックしてみましょう。

アップリカ

コンビ

リーマン

ここではアップリカ・コンビ・リーマンの公式動画を紹介しましたが、違うメーカーのチャイルドシートを使っている方も動画で説明されているものもあるので確認してみてくださいね!

チャイルドシートの付け方は何度か練習してみよう!

家族

赤ちゃんが生まれてからも、チャイルドシートの取り付け方に慣れていないという人がほとんどだと思います。でも、万が一の事故に備えて常に安全な状態を確保してあげることはお父さんお母さんの大切な役目です。ちょっと近くまでだから大丈夫、私は安全運転だから事故にならない、と思うかもしれませんが、事故になることは突然で一瞬の出来事です。その時に後悔しないためにも、日頃から何度も付け方を練習したり、子どもを乗せるたびにベルトの緩みを確認するようにしましょう。また、夏の時期にはチャイルドシートが高温になっている場合があります。座らせる前に触れて温度を確認することで火傷防止や破損個所の早期発見にもなります。ぜひ日頃から実践してみてくださいね!

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この記事のライター
purebluelove
現在ママ1年生。可愛い我が子に振り回されながら子育て奮闘中!

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