離乳食はいつからいつまで?初期から完了期までの進め方を徹底解説!
赤ちゃんの健康な体を作るために大事な離乳食。その離乳食の時期は一体いつからいつまでなのでしょうか?それぞれの時期がいつからいつまでなのかという目安や、おすすめのレシピをわかりやすく紹介しているので、これから離乳食を始める方は参考にしてみてください。
目次
離乳食はいつから始めればいいの?
赤ちゃんの健康な体作りの基本は「ご飯」です。
今まで母乳やミルクで栄養を補ってきた赤ちゃんが、初めてそれ以外のものを食べるのは赤ちゃんにとってもママやパパにとっても大冒険ですね。
赤ちゃんに負担をかけないように、健康に成長していけるように、スムーズなスケジュールでの進め方をしたいと思っているママやパパも多いと思います。
それでは、離乳食はいつからいつまで食べさせればいいのか、どんなスケジュールでの進め方がいいのかを紹介していきます。
生後5・6ヶ月ごろが目安
基本的に赤ちゃんは、産まれてからずっと母乳やミルクから栄養をもらっています。
母乳は、赤ちゃんにとって最高の栄養源ですが、その栄養素がいつまでも続いていく訳ではありません。
生後6か月頃から、母乳の栄養素は大幅に減少し始めてしまうのです。一方、ぐんぐんと急成長を遂げる赤ちゃんは、栄養不足となってしまいます。
そのため、いつから離乳食を始めることが望ましいかといえば、生後5・6ヶ月頃と言えるでしょう。
しかし、赤ちゃんの成長には個人差があります。5・6ヶ月というのはあくまで目安です。赤ちゃんの成長のペースに合わせてスケジュールを立て、離乳食をスタートさせていきましょう。
離乳食をスタートできる条件も確認しよう
離乳食をいつからスタートさせるのがいいのか、スケジュールの目安は、以下の3つです。
①首が座り、支えがあればおすわりできる。
首が座っているというのは、基本的に順調に成長・発達しているという目安です。大人が支えればおすわりができれば、離乳食を食べる体勢をとることができるということです。
②大人が食べているのを見ると、食べたそうなそぶりをする。
口を動かすのは、口の周りの筋肉が発達し、かむ準備が整ってきたという証拠です。
③体調がいい。機嫌がよい。
赤ちゃんの体調や機嫌は、1日の中でコロコロと変わりやすいものです。調子のいい時を見計らってスケジュールをスタートさせましょう。
離乳食はいつまでに終わらせればいいの?
離乳食をいつから始めればいいのかはわかりました。
それでは、離乳食はいつまでにに終わらせればいいのでしょうか?
離乳食完了期のスケジュールを紹介していきます。
1歳半ごろが目安
離乳食はいつまで食べさせてあげればいいのか、幼児食を始める目安はどうなのでしょうか。
いつから幼児食を始めていけばいいのかというと、基本的に1歳半頃と言えます。
個人差がありますが、1歳半頃には奥歯が生え始め、2歳にはほとんどの乳歯が生えるとされています。
2歳半から3歳半になると奥歯8本が生えそろい、上下の歯ですりつぶせるようになります。そうすることで、大人と同じ様なかたいものを食べられるようになります。
離乳食の後は幼児食がスタート
幼児期は離乳食よりも大人の食事に近くなっていきます。
しかし、全く同じものという訳ではなく、味付けは薄めにし、固さも柔らかめにしてあげましょう。
この時期、まだ母乳を欲しがるからと授乳を続けているママもいるかと思います。いつまであげていてもいいか、不安に思っているかもしれません。
しかし、2歳や3歳になっても、スキンシップの一環として授乳を行うことは、何の問題ありません。
ただし、6ヶ月を過ぎた頃から母乳の栄養素は急激に減少していきます。母乳でお腹がいっぱいになってしまって、ご飯を食べられないとなると、栄養不足が心配です。
無理に断乳する必要はありませんが、頻回授乳はやめて寝る前の授乳だけ、または短時間くわえさせるだけにして、基本的には食事から十分に栄養をとれるようにスケジュールを立てていきましょう。
離乳食を進めるときの注意点もチェック
まだまだ未熟な体の赤ちゃんが食べる離乳食には、気を付けなければならないことがいくつかあります。
どれも赤ちゃんが健康に成長していくために必要なことなので、ママとパパはよく知っておきましょう。
全期間を通じてアレルギーには要注意!
離乳食完了期を終えたからといって油断は禁物です。
食物アレルギーは、大人になるまで注意が必要です。
アレルギーを起こしやすい食品である「卵、乳製品、小麦、魚卵、魚類、そば、甲殻類、ピーナッツ」を初めて食べる時は注意が必要です。果物もアレルギーを起こしやすいので注意が必要です。
食べてから、少しでも異変を感じたら、食事を中止して、様子をよく観察しましょう。必要があれば、医療機関に診てもらうようにしましょう。
味付けはなしか薄めで
離乳食完了期を終えると、幼児食の時期に入ります。
幼児食の時期は、5歳頃までです。その時期は、一生続く食生活の基本が作られる大切な時期です。離乳食が終ったからといって、すぐに大人と同じものを食べさせてはいけません。
特に味付けには注意が必要です。幼児期は内臓の機能が未発達なので、塩分をうまく分解できません。将来の生活習慣病の予防のためにも、基本的には塩分が控えめの薄味のものにしましょう。素材の味を生かした調理をすることで、味付けをしなくてもおいしく食べることができます。
塩分の他にも、甘みや刺激の強いもの、食品添加物にも注意が必要です。
赤ちゃんの体調を見ながら進めよう
離乳食は赤ちゃんの体調の様子をよく見ながら進めるようにしましょう。
風邪による発熱や下痢などで食欲がない時は、無理にスケジュール通り進めようとしなくても大丈夫です。
病気になると、赤ちゃんの体は病原菌を倒すために全力を使うため、離乳食の消化吸収まで手が回らなくなってしまいます。
食欲が回復してきたら、消化のよいメニューを食べさせてあげましょう。食欲が戻ったら、できるだけ早めにいつもの進め方に戻していきましょう。
離乳食初期の進め方やポイント
初めての離乳食をスタートさせるのは、ママやパパも不安ですよね。
しかし、今まで母乳やミルクしか飲んでこなかった赤ちゃんにとっても、大きな変化です。初めての経験に不安な気持ちになることでしょう。
初めからうまくいくことの方が少ないので、スムーズな進め方ができなくても落ち込む必要はありません。ドーンと構え、ゆったり楽しい雰囲気で食事ができるといいですね。
少しでも、気持ちが楽になるよう、離乳食初期の進め方や進め方のポイントを紹介していきます。
離乳食初期はいつからいつまで?
離乳食初期はいつからいつまでなのかというと、大体、生後5ヶ月頃から6ヶ月頃だと言われています。
もちろん、このいつからいつまでというスケジュールは赤ちゃんによって個人差があるので、5ヶ月になったからといって慌てて始めたり、6ヶ月だからといって無理やりステップアップさせる必要はありません。
赤ちゃんの様子を十分に考慮して、余裕のあるスケジュールで進めていきましょう。
しかし、いつまでも母乳やミルクしか与えずにいると、離乳食を始めづらくなり、栄養不足の心配もでてきます。それに、これからのかむ力の発達に影響がでてきます。そのため、なるべく6ヶ月中には始められるといいですね。
離乳食初期の進め方は?
離乳食初期の理想的なスケジュールの進め方を紹介します。
初期は、栄養はまだ母乳やミルクからもらっているため、食事だけでお腹いっぱいにしようとしなくても大丈夫です。
初期は、基本的にスプーンを口にいれること、ゴックンすることに慣れる時期だと思ってください。
〈離乳食初期1ヶ月目のスケジュール〉
1日目…10倍がゆ小さじ1杯
2日目…10倍がゆ小さじ1杯
3・4日目…10倍がゆ小さじ2杯
5日目…10倍がゆ小さじ3杯
☆おかゆに慣れたら、野菜や果物をプラスしましょう!
6・7日目…10倍がゆ小さじ3杯、すりつぶしかぼちゃ小さじ1杯
8・9日目…10倍がゆ小さじ4杯、すりつぶしかぼちゃ小さじ2杯
10日目…10倍がゆ小さじ5杯、すりつぶしかぼちゃ小さじ3杯
☆豆腐や白身魚などのたんぱく質の食品に挑戦!
11日目…10倍がゆ小さじ6杯、すりつぶしかぼちゃ小さじ3杯、豆腐小さじ1杯
12日目…10倍がゆ小さじ6杯、すりつぶしかぼちゃ小さじ4杯。豆腐小さじ1杯
13日目…10倍がゆ小さじ6杯、すりつぶしたかぼちゃ小さじ4杯、豆腐小さじ2杯
14日目…10倍がゆ小さじ6杯、すりつぶしたかぼちゃ小さじ5杯、豆腐小さじ2杯
☆色々な野菜やたんぱく質の素材を、小さじ1杯から食べさせ始めていきます。
15日目…10倍がゆ小さじ6杯、すりつぶしたかぼちゃ小さじ6杯、ブロッコリーの穂先小さじ1杯、豆腐小さじ3杯
16・17日目…10倍がゆ小さじ6杯、すりつぶしたにんじん小さじ1杯、ブロッコリー小さじ2杯、豆腐小さじ3杯
18・19日目…10倍がゆ小さじ6杯、すりつぶしたにんじん小さじ2杯、ブロッコリー小さじ3杯、豆腐小さじ2杯、しらす小さじ1杯
20・21日目…10倍がゆ小さじ6杯、野菜のポタージュ小さじ5杯、トマト小さじ1杯、しらす小さじ2杯
22・23日目…10倍がゆ小さじ4杯、ジャガイモのマッシュ小さじ1杯、野菜のポタージュ小さじ5杯、トマト小さじ2杯、ほうれん草小さじ1杯、豆腐小さじ3杯
24・25日目…10倍がゆ小さじ4杯、ジャガイモのマッシュ小さじ2杯、野菜のポタージュ小さじ5杯、ほうれん草豆腐小さじ3杯、バナナ小さじ1杯
26・27日目…10倍がゆ小さじ6杯、にんじんポタージュ小さじ5杯、真鯛のすりつぶし小さじ1杯。バナナ小さじ2杯
28・29日目…10倍がゆ小さじ6杯、にんじんポタージュ小さじ5杯、真鯛のすりつぶし小さじ2杯、りんご小さじ1杯
30・31日目…10倍がゆ小さじ6杯、野菜ポタージュ小さじ5杯、小松菜小さじ1杯、しらす小さじ2杯、りんご小さじ2杯
このスケジュールは、基本的には1例に過ぎません。
赤ちゃんの食べている様子を見ながら、ゆっくりとしたスケジュールで進めていってくださいね。
野菜やたんぱく質をおかゆにまぜたり、ミキサーにかけてスープにしたりと、赤ちゃんが食べやすい形を見つけてあげましょう。
量を食べないからといっても焦らず、食べたらうんと褒めてあげましょう。初期は、赤ちゃんが食事を楽しいと思える雰囲気を作ります。
離乳食初期にチャレンジできる食材は?
初期の離乳食での基本メニューは「10倍がゆ」です。
〈10倍がゆ〉
〔材料〕
米…大さじ2
水…300ミリリットル
〔作り方〕
①米と10倍の水を鍋に入れる。
②強火で煮立たせ、弱火でじっくり炊く。(30~40分)
③火を止め、ふたをして蒸らす。(10~20分)
さらに裏ごしをしてあげると食べやすくなります。一度にたくさん作っておいて、1食ずつ冷凍しておくと便利です。
〈かぼちゃのトロトロ〉
〔材料〕
かぼちゃの黄色いところ…10グラム
〔作り方〕
①かぼちゃをゆでてすりつぶし、ゆで汁でなめらかにのばす。
〈とろみ豆腐〉
〔材料〕
絹ごし豆腐…15グラム
だし…適量
水溶き片栗粉…少々
〔作り方〕
①絹ごし豆腐をゆでてすり鉢でなめらかにし、だしでのばす。
②小鍋に入れて火にかけ、水溶き片栗粉でとろみをつける。
〈バナナほうれん草〉
〔材料〕
バナナ…4分の1本
ほうれん草…葉の部分2枚
〔作り方〕
①ほうれん草をやわらかく茹で、すり鉢でつぶす
②バナナを加え、さらにすり鉢でつぶす
〈パンプキンパンがゆ〉
〔材料〕
かぼちゃ…15グラム
食パン(8枚切り)…6分の1枚
お湯で溶いた粉ミルク…大さじ1.5グラム
〔作り方〕
①かぼちゃは皮をむき、電子レンジ600wで4分加熱する
②耐熱容器に、かぼちゃ、ちぎった食パン、ミルクをいれてラップをし、電子レンジ600wで20秒加熱する
③フォークなどでつぶして完成
初期におすすめの食材は、「かぼちゃ、にんじん、トマト、ほうれん草、バナナ、りんご、豆乳、絹ごし豆腐、きな粉、真鯛、しらす干し」です。
まだ食べさせていけない食材は、「乳製品」「卵」「肉」です。まだ消化機能が十分でないため、これらの食材はまだあげてはいけません。食物アレルギーの原因にもなるので、気をつけましょう。
離乳食中期の進め方やポイント
離乳食を始めて2ヶ月ほど経ち、食べることにも慣れてきたら、離乳食中期に突入です。
中期はいつからいつまでなのか、どのような進め方をしたらいいのか紹介していきます。
離乳食中期はいつからいつまで?
離乳食中期はいつからいつまでなのかというと、離乳食を始めてから2ヶ月経った頃です。
二回食にも慣れ、基本的な食事のリズムも出来てくるこの頃から、少しずつ水分量を減らした舌触りのあるものを食べるようにしていきます。
急に硬くしてしまうと、のどにつまったり、一気飲みしてしまうことになるので、赤ちゃんの様子を見ながらゆっくり進めていくようにしましょう。
「豆腐くらいのやわらかな固まりをモグモグして食べられる」「1食で茶碗1杯の量を食べている」「バナナの薄切りを歯茎でつぶせる」
離乳食中期から2ヶ月ほど経ち、このような様子が見られたら、離乳食中期を終え、後期期へ入っていきます。
離乳食中期の進め方は?
離乳食中期の食べ物の固さは、力をいれなくてもつぶせる、絹ごし豆腐くらいのやわらかさが目安です。
食べる量は、基本には1回の食事で主食とおかず合わせて、茶碗半分以上です。しかし、赤ちゃんによって個人差があります。
中期からは、少量の調味料も使えるようになるので、味の変化をつけて、赤ちゃんの好みの味をみつけてあげましょう。
1日の離乳食のスケジュールは、午前中に1回、午後に1回です。二回食の基本的リズムをしっかり定着させていきましょう。離乳食と離乳食の間隔は4時間はあけましょう。
食後の母乳やミルクは、欲しがるだけあげて大丈夫です。
離乳食中期にチャレンジできる食材は?
離乳食中期にチャレンジできる食材は、「いちご、焼きのり、引き割り納豆、鮭、ツナ水煮、まぐろ、鶏ささみ、卵、乳製品」です。
初期には食べられなかった「肉、卵、乳製品」は食べられるようになりますが、アレルギーを引き起こしやすい食材なので、初めて食べる時は小さじ1杯から食べさせていきます。卵に至っては、しっかり加熱した卵の黄身を、耳かき1すくいほどのごく小量からあげ始めます。
しかし、生卵や半熟卵はまだ食べることができません。しっかりと加熱しましょう。
同様に、肉や魚もしっかりと加熱しましょう。肉や魚についている菌に抵抗する力がまだないので、加熱をして殺菌することが大切です。
〈炊き込みごはん〉
〔材料〕
米…80グラム
一番だし…400cc
ひじき、鶏ひき肉、ニンジン、椎茸、ごぼう…適量
〔作り方〕
①乾燥ひじきを水で戻し、みじん切りにする。
②鶏ひき肉を茹でてバラバラにする。
③ニンジン、椎茸をみじん切りにする。
④ごぼうをアク抜きしたら、やわらかく茹でてみじん切りにする。
⑤すべてを合わせて、だし汁を加える。
⑥炊飯器のおかゆモードで炊く。
〈キウイときゅうりのカテージチーズあえ〉
〔材料〕
キウイ…10グラム
きゅうり…少量
カテージチーズ…15グラム
〔作り方〕
①キウイをみじん切りにする。
②きゅうりをすりおろす。
③キウイときゅうりを混ぜる。
④カテージチーズを加える。
混ぜながら食べさせてあげましょう。
〈野菜かきたまうどん〉
〔材料〕
茹でうどん…30グラム
にんじん…5グラム
ほうれん草…5グラム
卵黄…1個
〔作り方〕
①茹でうどんはみじん切りにして、柔らかくなるまで100ミリリットルの出汁で煮る
②卵黄を加えてよく火を通す
③にんじん、ほうれん草を茹でてみじん切りにし、うどんに乗せる
〈りんご入りプディング〉
〔材料〕
サンドイッチ用食パン…4分の1枚
りんごのすりおろし…小さじ2
卵黄…大さじ1
牛乳…大さじ2
〔作り方〕
①ボウルに牛乳と卵黄を入れてよく混ぜる
②小さめの耐熱容器に、ちぎった食パンとりんごのすりおろしを入れ、その上から①をかける
③ラップをして、電子レンジで40秒加熱してできあがり
〈ツナdeチキンライス〉
〔材料〕
米…0.5合
にんじん…半分
ピーマン…1個
玉ねぎ…半分
ケチャップ・コンソメ…各小さじ1
ツナ缶(食塩不使用/ノンオイル)…2分の1缶
〔作り方〕
①炊飯器で米を研ぎ、0.5合分の水を入れる
②みじん切りにした野菜をいれ、コンソメとツナ缶を入れる
③炊飯器でおかゆモードにして炊く
④炊けたら20分ほど放置してできあがり
離乳食後期進め方やポイント
離乳食後期はいつからいつまでなのか、どのような進め方をすればいいのかを紹介していきます。
後期におすすめのレシピも紹介しますので、参考にしてみてください。
離乳食後期はいつからいつまで?
離乳食後期はいつからいつまでなのかというと、大体生後9か月頃から11カ月頃までと言えます。
目安は、「豆腐くらいのかたまりを、モグモグ食べる」「1食で、合わせて子供用茶碗1杯分くらいを食べている」「バナナを歯ぐきでつぶせる」
このような様子が見られたら、離乳食後期にステップアップしていきましょう。
手づかみ食べで、自分で食べるようになり、少し固いものでも奥歯でつぶして食べられるようになってきたら、完了期へ移行しましょう。
離乳食後期の進め方は?
離乳食後期は、いよいよ三回食になります。
食事と食事の間は、基本的には4時間以上あくように設定すると、食べる量も増えます。
食べる量は、赤ちゃんによって個人差はありますが、後期には1食で子供茶碗に軽く1杯くらい食べられるようになります。
三回食になって、食事の回数が増えるので、慣れるまでは1回分の食事の量は少なめでも構いません。
後期のご飯の固さは、指で軽く力を入れるとつぶれるバナナくらいが目安です。
固すぎると歯ぐきでつぶせないので、丸のみの原因になります。赤ちゃんが食べ進めている様子を観察しながら固さを調節しましょう。
後期は、食べ物に興味をもつ時期でもあるので、手でぐちゃぐちゃにしたり、投げたりする「遊び食べ」が始まります。
「どうしたら自分で食べられるのかな」と、研究している最中なので、ある程度見守ってあげましょう。下にマットやレジャーシートを敷くなどして、ママやパパのストレスにならないように対策しましょう。
後期には、手づかみ食べしやすいメニューを多く取り入れると、自分で食べたい気持ちを向上させることができます。
離乳食後期にチャレンジできる食材は?
離乳食後期には、ほとんどの食材を大人の食事から取り分けがが可能です。赤ちゃん用の食事を別に作る必要がなくなるので、食事作りの負担が少なくなります。
後期になると、青背魚を食べることができます。今まで食べられなかったのは、アレルギーの心配からではなく、赤ちゃんの体に負担をかける資質が多いことが原因です。
脳の働きをよくするDHAやEPAが豊富に含まれているので、積極的に取り入れるようにしていきましょう。しかし、魚の油は酸化しやすいのが欠点なので、新鮮なものを食べさせてあげましょう。
しかし、後期になっても生魚はまだあげられませんので、しっかりと加熱しましょう。
〈うどん入り茶碗蒸し〉
〔材料〕
卵…3分の1個
だし汁…大さじ3~4杯
醤油…数滴
野菜…好きな野菜を適量
うどん…適量
桜エビ…少量
〔作り方〕
①好きな野菜を茹でてみじん切りにする。
②うどんを茹でてみじん切りにする。
③卵を割り入れ、出汁と混ぜ合わせる。
④うどんと卵に醤油を加え、容器にラップをかける。
⑤蓋つき小鍋に水を2~3センチいれて沸騰させ、容器を入れて蓋をする。
⑥火を弱火にして、10分蒸らす。
〈豆腐ハンバーグ〉
〔材料〕
木綿豆腐…8分の1
にんじん…10グラム
片栗粉…小さじ2分の1
かつお節…2~3グラム
〔作り方〕
①にんじんをゆでてみじん切りにする。
②豆腐は水けをきってボウルに入れ、片栗粉、かつお節を加え、よく混ぜ合わせる。
③3等分にして小判型に成形する。
④フライパンに油を熱し、タネを両面よく焼く。
〈フレンチトースト〉
〔材料〕
食パン…8枚切り半分
オレンジジュース…大さじ4
とき卵…2分の1個
バター…少々
〔作り方〕
①食パンを手づかみしやすい形に切る
②バットに食パンを並べ、オレンジジュースをかけてふやかす
③フライパンにバターを弱火で熱し、パンを1切れずつ卵にくぐらせて並べる
④卵に火が通るまで、両面をこんがり焼く
〈こども麻婆豆腐〉
〔材料〕
豚ひき肉…10グラム
玉ねぎ…小さじ1
にんじん…小さじ1
絹ごし豆腐…40グラム
水…大さじ1
しょうゆ…2滴
砂糖・小麦粉…小さじ4分の1
〔作り方〕
①にんじんと玉ねぎをみじん切りにし、耐熱容器に入れる
②ひき肉と水大さじ1を入れて混ぜ、電子レンジで600wで30秒加熱する
③茶こしを使ってゆで汁をすて、水、しょうゆ、砂糖、小麦粉を入れて混ぜる
④食べやすい大きさに切った豆腐を加え、電子レンジで4分加熱する
⑤全体を軽く混ぜてとろみがついたら完成
〈簡単SOYプリン〉
〔材料〕(4個分)
豆乳…400ミリリットル
砂糖…大さじ4
粉ゼラチン…5グラム
水…50ミリリットル
好きなフルーツ
〔作り方〕
①耐熱容器に豆乳と砂糖を入れ、電子レンジ600wで1分20秒加熱する
②ゼラチンを水と合わせてふやかし、電子レンジで20秒加熱する(ダマが残っているようなら10秒ずつ加熱する)
③①と②を合わせてよく混ぜ合わせ、小さめの耐熱容器にゆっくり注ぎ入れる
④粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れて固める
⑤上にフルーツをトッピングして完成
離乳食完了期進め方やポイント
離乳食後期を終え、完了期になると、いよいよ三回食が始まります。
だんだんと栄養をご飯から摂るようになってくるので、赤ちゃんにはたくさん食べてもらいたいですよね。
離乳食完了期はいつからいつまでなのか、どのような進め方をしていけばいいのか紹介していきます。
離乳食完了期はいつからいつまで?
離乳食完了期はいつからいつまでなのかというと、大体生後1歳頃から1歳6ヶ月カ月頃です。
完了期にステップアップする目安は、「3食をしっかり食べる」「自分で手づかみして食べている」「肉団子くらいの固さのものを、歯ぐきでつぶして食べられる」
これらの様子が見られたら、完了期に突入です。
そして、1歳頃になって手づかみ食べやスプーン食べを十分にし、必要な栄養の大部分を食事から摂ることができたら、完了期は終了です。
牛乳をコップで飲めれば理想的です。
その子に合ったペースで離乳食を終えて、幼児食へとステップアップしていきます。
離乳食完了期の進め方は?
完了期の食事の回数は、基本的に1日3食にプラスしておやつが1~2回です。
食事と食事の間が短いと、お腹があまりすかないので、食べる量が少なくなってしまいます。そのため、朝は7時か8時頃までには食べるようにし、基本的な生活のリズムを作っていきましょう。
食べる量は、赤ちゃんによって個人差が大きいです。
たくさん動くようになってエネルギーを必要としますが、1食にたくさん食べれる訳ではありません。
そのため、足りない栄養はおやつで補いましょう。おやつといってもお菓子ではなく、栄養を補う捕食というものです。エネルギーになるパンやおにぎり、お芋やバナナなどがおすすめです。
離乳食完了期にチャレンジできる食材は?
完了期には、ほとんどの食材にチャレンジすることができます。
おすすめの食材は、「オクラ、かぶ、キウイ、とろろこぶ、高野豆腐、水煮大豆、ぶり、さば、豚赤身ひき肉、豚赤身薄切り肉、スライスチーズ」などです。
必要な栄養の大半を離乳食からとるようになります。
食後のおっぱいやミルクも徐々に減らしていきましょう。その分、1歳を過ぎたら飲める、牛乳に切り替えていきましょう。
〈チャーハン〉
〔材料〕
玉ねぎ、にんじん、ピーマン、ハム…好きな分だけ
とき卵…2分の1個
軟飯…子供用茶碗1杯
植物油…少々
塩…少々
醤油…少々
〔作り方〕
①野菜とハムをみじん切りにする
②フライパンに油を入れて中火で熱し、野菜とハムを炒める
③2分ほど炒め、軟飯を入れて全体を炒める
④とき卵を回しいれ、卵に火が通るまで混ぜながらいためる
⑤味をみながら、塩と醤油で少しずつ味をつける
〈野菜入りホットケーキ〉
〔材料〕
ホットケーキミックス…150グラム
卵…1個
牛乳…120ミリリットル
野菜(ほうれん草やかぼちゃ、にんじんなど)…ひとつかみ
〔作り方〕
①ホットケーキミックスの作り方通りに生地を混ぜる
②茹でておいた野菜をミキサーで細かくする
③野菜を生地に入れて混ぜる
④好きな大きさに焼く
冷凍しておけるのでたくさん作っておくと便利です。
〈ベビー焼きそば〉
〔材料〕
中華蒸し麺…2分の1弱
キャベツ…20グラム
にんじん…10グラム
豚赤身薄切り肉…10グラム
植物油…少々
和風だし…小さじ1
しょうゆ…少々
水…大さじ2
〔作り方〕
①キャベツ、にんじん、豚肉は1センチの長さの細切りにする
②中華蒸し麺は2~3センチの長さに切る
③フライパンに油を熱し、キャベツ、にんじん、豚肉をいれて炒める
④中華蒸し麺、水を加え、水分を飛ばしながら炒め、調味料をいれてしっとりと仕上げる
〈高野豆腐の煮物〉
〔材料〕
高野豆腐…30グラム
砂糖…大さじ1
水…200ミリリットル
醤油・みりん…各小さじ1
和風だし(顆粒)…小さじ1
にんじん…輪切り3枚
さやいんげん…4本
〔作り方〕
①にんじんは2~3ミリの輪切りにする。型で好きな形にするのがおすすめです!
②耐熱容器に乾燥した高野豆腐とにんじんを入れ、ひたひたになるほど水を入れる
③電子レンジ600wで1分半加熱する
④粗熱をとったら、高野豆腐をぎゅっと絞り、食べやすい大きさに切る
⑤耐熱容器に材料と調味料全てをいれ、電子レンジで4分加熱する
〈アニバーサリーケーキ〉
〔材料〕
食パン(8枚切り)…1~2枚
いちご…4個
ベビーダノン…2個
ロウソクや卵ボーロなど
〔作り方〕
①食パンにコップのふちをあてて円型の型を取り、キッチンばさみや包丁で切る
②ベビーダノンのソースの部分を食パンの間に塗る
③重ねた食パン全体にヨーグルトの部分を塗る
④いちごをスライスしたものを周りに、縦半分にしたものは一番上に乗せる
⑤ロウソクやボーロなどで飾りつけをする
〈お好み焼き〉
〔材料〕
キャベツ…30グラム
卵…1個
小麦粉…大さじ2
しらす…大さじ2
小エビ…大さじ2
青のり…大さじ2分の1
〔作り方〕
①細かく刻んだキャベツをボウルに入れ、他の材料と一緒によく混ぜる
②フライパンを熱し油を薄くひいたら、中弱火にして半量を蓋をして焼く
③周りがフツフツしてきたらひっくり返して再び蓋をする
④火が通ったら取り出し、食べやすい大きさにカットする
しらすや小エビには鉄やカルシウムが豊富です!
離乳食は赤ちゃんの様子に合わせて進めよう!
離乳食初期から完了期までの進め方を紹介してきました。
しかし、赤ちゃん一人一人の成長の具合は異なるので、必ずこの通りに進めようと焦らなくて大丈夫です。
ママやパパのスケジュールや、赤ちゃんの様子に合わせて、ゆったりと進めていきましょう。
家族での食事の時間を楽しいものにしてくださいね。