【閲覧注意】ハローキティ殺人事件の全貌!犯人たちのその後は?
1999年に香港で起きた残虐な事件、ハローキティ殺人事件をご存じでしょうか?ナイトクラブで働く女性が、3人の男により約1ヶ月もの間監禁され、暴行・拷問の末殺害された事件です。被害者女性や犯人、事件の真相や犯人のその後などハローキティ殺人事件の全貌に迫ります!
目次
香港の凶悪殺人事件、ハローキティ殺人事件とは
※ハローキティ殺人事件はとても残虐な殺人事件です。そのためこの記事にはグロテスクな表現も含まれていますので、閲覧の際は十分ご注意ください。
誰もが一度は聞いたことのある日本を代表するキャラクターハローキティ。猫をモデルとした可愛らしいキャラクターですが、そのハローキティのぬいぐるみを使った香港の凶悪殺人事件が『ハローキティ殺人事件』です。
香港のナイトクラブで働く妊娠中の女性がアパートに監禁後、暴行・拷問の末殺害され、頭部をハローキティのぬいぐるみの頭に詰め縫い合わせたとても恐ろしい殺人事件です。犯人はギャングのメンバー3人とされています。犯人である3名は逮捕されましたが、香港で最もセンセーショナルな事件において、歴代で4位になっている凶悪殺人事件です。
また2001年にはこの殺人事件がモデルとなった映画『人肉晩餐会』が香港で製作され、ドラマ化もされています。
このハローキティ殺人事件は殺害されたクラブで働く女性の幽霊が少女に憑き、発見に至ったことでも有名となっています。香港ではトップニュースとして取り上げられていましたが、日本ではハローキティが子供や女性などに圧倒的人気であったため報道規制がかかったとも言われています。日本の代表的キャラクターであるハローキティのぬいぐるみを使ったハローキティ殺人事件は日本人にとっても大きな衝撃となりました。
今回は『ハローキティ殺人事件』の概要や関連人物、事件のその後などについて詳しく解説していきます。
『ハローキティ殺人事件』の被害者女性の身元
ハローキティ殺人事件で遺体となって発見された被害者は香港に住む樊敏儀 (当時23歳)です。ナイトクラブに勤務し、彼女は妊娠をしていました。被害者女性は借金をするまでナイトクラブの収入だけで生活をし、被害者女性は祖母と暮らしていて祖母は病気を患っていたようです。
ハローキティ殺害事件の犯人とは
ハローキティ殺人事件の犯人は3名の男性です。陳文樂 (当時33歳)・梁偉倫 (当時26歳)・梁勝祖 (当時19歳)の3名で陳文樂は売春婦やクラブなどの客引きや、土地に不慣れな人を騙してお金を巻き上げるポン引きの頭で、梁偉倫と梁勝祖は陳文樂の手下でした。陳文樂が被害者女性を監禁した際にこの手下2人を呼んでいます。
ハローキティ殺人事件で殺害された女性と逮捕された犯人の関係
被害者の女性は祖母の医療費の為犯人の陳文樂に多額(数千元相当)の借金をしていました。また、薬物の借金をしていたとも言われています。犯人の陳文樂は被害者女性に借金の返済を求め妊娠していた被害者女性に客を取らせていましたが、被害者女性は借金を返すことができませんでした。
借金を返すことができないということを知り、犯人の陳文樂は自身の所有するアパート(尖沙咀加連威老道 )に被害者女性を監禁し、殺害しました。陳文樂以外の2人の犯人は被害者女性と面識がなかったとされています。被害者女性はナイトクラブで働き、妊娠してもなお客を取っていたことから生活は相当厳しかったのだと思われます。
ハローキティ殺人事件は祖母の医療費を調達するために被害者女性が犯人の陳文樂から借金をしてことにより発生してしまった悲しい殺人事件です。
ハローキティ殺人事件、被害女性が殺害されるまで
犯人に監禁されていた被害者女性
事件は1999年に起こります。犯人は陳文樂の所有するアパート(尖沙咀加連威老道 )に被害女性を約1ヶ月もの間監禁をし、暴行・拷問を行っていました。被害者女性が逃げることのないように、窓やドアなどを木で塞ぎ監禁していました。
全ての窓やドアを木で塞がれ完全に監禁されていたため被害女性の悲鳴は外に漏れることがありませんでした。被害者女性が「お願い!助けて」と叫ぶと、犯人は「笑え」と強要していたそうです。
犯人による暴行・拷問の日々
殴る蹴るの暴行を加え、さらに被害女性に麻薬を摂取させ、犯人たちは強姦を繰り返しました。ご飯は与えられず、被害者女性が口にしていたのは糞や尿だったといいます。暴行の末できた傷口は酷く、その傷口に犯人たちは唐辛子を塗り込み足を焼いたり、溶かしたプラスチックを太ももに垂らしたりと拷問は激しさを増していきました。
腫れ上がった顔に、抜け落ちた歯、体は血と膿で異臭を放っていたそうです。そんな酷い暴行・拷問が数週間繰り返し行われ最後には被害者女性の手から電流を流し殺害しました。いつ終わるのか分からない恐怖に怯えながら殺害されてしまった被害者女性の苦しみは想像もできません。
ハローキティ殺人事件の被害者女性が殺害されてからの後始末
被害者女性が殺害されてからの後始末~被害者女性の解体~
被害者女性が亡くなったことを確認した犯人の陳文樂は手下である2人に被害者女性の後始末を命じます。遺体をお風呂場に運び被害者女性をバラバラに解体しました。はじめに解体していたのは梁勝祖でしたが、内臓の臭いに耐えきれず嘔吐、失神してしまいます。そのためその後は陳文が解体を行いました。
被害者女性をバラバラに解体した後、内臓はビニール袋に詰めゴミ収集所に捨て、頭部以外の身体はプラスチック製の袋に入れて捨てています。
被害者女性が殺害されてからの後始末~被害者女性の頭部~
頭部に関しては身元がばれないように鍋に入れストーブで煮てから、たまたまその場にあったハローキティのぬいぐるみの綿を取り出し被害者女性の頭部をハローキティのぬいぐるみの頭部に入れ縫込みました。この時手下の一人がブツブツと独り言を言いながら詰めていたといいます。
ハローキティのぬいぐるみに被害者女性を詰めたことからこの事件は「ハローキティ殺人事件」と呼ばれるようになります。
ハローキティ殺人事件の発覚
ハローキティ殺人事件の発覚~幽霊の言葉~
ハローキティ殺人事件は考えられない方法で発覚となりました。犯人の一人梁偉倫の彼女が毎晩夢に殺害されたクラブで働く女性の幽霊が現れ「自分は殺された。私の死体は○○にある」と告げてきたそうです。孤児院で生活していた彼女は先生に毎晩夢に出てくる幽霊について相談し、先生は疑いながらも警察に連絡をいれました。
幽霊が告げているという彼女の言葉を信じた先生が行動を起こさなければハローキティ殺人事件の発覚はもっと遅れていたかもしれません。
殺害された女性は少女の夢の中に幽霊として現れ自分の居場所を知らせました。そのことを考えると被害者女性の恨みは相当なものだったと思います。
ハローキティ殺人事件の発覚~警察突入~
孤児院の先生から連絡が来た後警察はすぐにアパートに踏み込み事件発覚となりました。アパートの中は強烈な臭いで覆われ、踏み込んだ警察官全員がむせ返ったと言います。
アパートの住人から異臭がするという苦情はきていましたが、管理人は警察に通報しなかったため発見が遅れてしまい、遺体が発見されたのは5月25日で被害者の女性が殺害されてから約1か月後のことでした。
ハローキティ殺人事件の発覚~ハローキティのぬいぐるみ発見~
警察がアパートに踏み込んだ時に、強烈な悪臭と無数のハエが飛んでいて、廊下の奥に無造作に置かれたハローキティのぬいぐるみを見つけました。警察官がハローキティのぬいぐるみを持ち上げると、ぬいぐるみではあり得ない硬い感触があり、違和感を感じた警察官がハローキティの中を開けると被害女性の頭部が入っていたそうです。この時犯人が頭部を入れて煮た鍋も押収されています。
その時発見されたハローキティのぬいぐるみは、黒くにじんでいてそれは全て被害女性の血だったそうです。
ハローキティのぬいぐるみに頭部を詰めようと考えた犯人の心境が理解できません。
ハローキティ殺人事件の犯人逮捕まで
警察がアパートへ踏み込んだ時には犯人の男性3人はすでに逃亡していました。被害女性をバラバラに解体し、頭部をハローキティのぬいぐるみに詰めた後犯人の3名は別々に逃亡します。警察の聞き込み調査の結果、ハローキティ殺人事件の犯人は陳文樂 ・梁偉倫 ・梁勝祖 の3名と断定し、すぐに犯人追跡にかかります。
その結果陳文樂を自宅で逮捕し、梁偉倫は山東省で警察に偶然発見され逮捕されました。梁勝祖に関しては逃げられないと悟り、自ら警察に出頭しています。
犯人逮捕によりハローキティ殺人事件の全貌が明らかになりました。
ハローキティ殺人事件の結末
ハローキティ殺人事件の犯人3名が逮捕され、裁判が行われました。陳文樂の手下である梁勝祖と梁偉倫は、暴行や拷問、死体の解体などは全て陳文樂の指示のもとでやったと主張し、3人は罪をなすりつけあったといいます。しかし裁判官は3人の罪に差はないとし2000年の12月16日、犯人の3名には最も重い罪である終身刑を言い渡しました。
監禁し、暴行・拷問の末殺害された被害者女性の身体をバラバラに解体し、頭部をハローキティのぬいぐるみに詰めたという残虐な行為を行ったとなれば当たり前の判決だと言えます。
さらに裁判官は「近年このような残忍で変質的、堕落に暴力、冷淡で凶暴残虐な事件を聞いたことがない。このような手法で他人に危害を加える事は、禽獣(きんじゅう)でもありえない」と3名を激しく非難し、減刑の申請には最低でも20年の服役が必要と言いました。
犯人の3名は判決後すぐに上告しましたが、梁勝祖と梁偉倫の2名については上告を棄却されました。陳文樂に関しては被害者女性が殺害される1日前からアパートに居なかったことから故殺については誤りとされ、2004年の3月に禁錮18年に減刑されています。この判決に関して非難が集中したのは当然と言えます。
被害者女性のその後
被害者女性はバラバラに解体され頭部以外の身体に関しては発見できず、頭部のみが家族の元へ返されました。しかし、頭部はこのハローキティ殺人事件の唯一の物的証拠であったため、全ての裁判が終了するまで火葬されることはなかったといいます。その為ハローキティ殺人事件発生から約5年後の2004年3月26日にようやく家族の元へ返され火葬されました。
少女の夢に幽霊となり現れ犯人が逮捕、家族の元へ帰ることができた被害者女性ですが、それでも尚逮捕された犯人たちを家族は一生許すことは出来ないでしょう。
ハローキティ殺人事件の残虐さ
ハローキティ殺人事件はか弱い女性を数日にわたり暴行・拷問を繰り返した末に殺害するという残虐さから、日本で起きた最も残虐な殺人事件である『綾瀬女子高生コンクリート詰め事件』と非常に似ています。
複数での暴行や拷問は過激になる傾向があり、また裁判の際犯人同士が罪をなすりつけあうという行為もよく見られる傾向です。
被害者女性を殺害後ハローキティのぬいぐるみに詰めている際に犯人の陳文樂は、亡くなっている被害者女性に対して「よしよし、動かないでね。今俺が着飾ってあげるからさぁ」と言っていたといいます。
このような異常な犯罪者が世の中にいるということが非常に恐ろしいし、二度とこのような恐ろいかつ残虐な殺人事件は起こらないようにと願わずにはいられません。
ハローキティ殺人事件は日本の人気キャラクターであるハローキティのぬいぐるみを使ったとても卑劣で残酷かつ悲しい事件です。
今後も香港はもちろん、日本もこのハローキティ殺人事件を忘れることはないでしょう。