立浪事件の概要・関連人物と行動・その後

立浪事件のレイプ事件は2003年10月に起こりました。大阪のホテルに宿泊していた立浪選手でしたが、婚約者とデート中の女性に、友達の名前で何度もしつこく電話し、ホテルに来ないかと誘いました。

女性は、一度ははっきりと断ったものの、立浪選手から「友達も一緒だから、ちょっとだけでも顔を見せて」と言われ、しつこく誘ってくるので婚約者の勧めもあり、渋々ホテルに行きました。ホテルでいきなり部屋に引っ張り、薬物をかがせて抵抗できなくなったところをレイプしました。

泣きながら講義する彼女に「年収の1割から2割の金でどう？」と和解を持ち掛けてきましたが、女性は拒否をしました。

立浪事件のレイプがあった半年後に、女性は婚約者にレイプされたことを伝えました。婚約者は当然立浪選手に抗議します。抗議をすると突然、立浪選手の「代理人」という現役の暴力団幹部が電話越しに脅してきました。それだけに留まらずに、大阪市内の喫茶店に婚約者を呼び出し直接脅してきました。

こうした一連の流れを婚約者は警察に告訴状を提出しました。これが立浪事件です。そもそも立浪事件の当事者の立浪和義とはどんな人物なのでしょう。詳しくご説明します。

・立浪　和義（たつなみ　かずよし）
・1969年8月19日生まれ
・大阪府吹田市出身
・身長173センチ　　体重70キロ
・ポジション　内野手
・愛称「タツ」

立浪選手はPL学院で、当時とても有名になった選手です。1987年のドラフト会議で、中日ドラゴンズに1位指名され入団しました。1988年に高卒ルーキーで開幕先発で出場し、22年ぶりの快挙を達成しています。2009年に引退するまで中日ドラゴンズ一筋、22年間活躍しています。

立浪事件の当事者、立浪和義選手は立浪事件以外にも黒い噂が数多くあります。それは、薬物や不倫、暴力団組織の弘道会との関係などです。

立浪事件のときにも暴力団幹部が出てきますが、それには結婚相手が大きくかかわってきます。立浪選手の奥さんはもともと立浪選手のファンでした。知人の紹介で知り合いましたが、この奥さんが暴力団の娘でした。その暴力団が弘道会です。

当初は暴力団の娘とは知らずに付き合っていたそうですが、いつのタイミングで知ったのかは不明です。しかし、別れることなく1990年に結婚しています。1990年に子供が生まれています。結婚相手が暴力団の娘ということで、立浪選手と暴力団は切っても切れない関係になりました。こういったことから立浪事件の時など、何か問題が発生するたびに、暴力団にもみ消しを頼んでいます。

立浪事件の後にも数々の女性問題が報道されています。立浪事件が報道された一年後の2005年には女性タレントの梅宮アンナさんとの不倫スキャンダルが報道されました。手つなぎ写真も撮られていました。そんなスクープ写真が撮られていたにもかかわらず、あまり大きな騒動にはなりませんでした。

それ以外にも、元プロゴルファーの方とも噂になっています。数々の女性と不倫報道や噂が流れていますが、いずれも大きな騒動になっていません。そういったことから、立浪事件でも暴力団幹部が出てきたように、報道に弘道会の圧力がかかり、あまり大きな騒動にならずに済んでいるのではないかと言われています。

立浪事件の時も弘道会という暴力団幹部が出てきますが、暴力団と関係があるということでどうしても「違法賭博」や「薬物疑惑」の疑惑も持たれます。

ここ数年、野球賭博の件をニュースで一度は目にしたことはないでしょうか。現役のプロ野球選手が逮捕されたりと、野球ファンにとっては大変ショッキングで悲しいニュースでしたが、その野球賭博には暴力団が関わってるとされています。

そういった野球賭博ですが、実は立浪選手が暴力団とのパイプ役をして野球賭博をさせていたという噂がまことしやかに囁かれています。しかし、暴力団との太いパイプを持つ立浪選手ですので、立浪選手の事はまったく表ざたにはならないとも言われています。

実は立浪事件の当事者である立浪和義の母校、PL学院の先輩には元プロ野球選手の清原和博さんがいます。清原さんといえば、薬物使用の罪で有罪判決になりました。

その清原さんの次に逮捕されるのが、立浪さんではないかと話題になっていました。体育会系の世界では、上下関係である先輩後輩の関係性は、非常に強く人間関係に影響されます。そして2年先輩である清原さんは絶対的上の立場であるにもかかわらず、立浪さんの事を先輩扱いしている場面がありました。ほかの後輩とは、違う態度で接していました。それは、立浪さんと弘道会との太いパイプがあることを暗にを物語っています。

2004年に起こった立浪事件ですが、その当時立浪さんは現役のプロ野球選手でした。刑事事件にも発展した立浪事件ですが、何か影響はあったのでしょうか。

立浪事件は告訴状が提出されてから２か月がたち、シーズン終了後に立浪事件の当事者である立浪選手と球団幹部と話し合いを重ねました。

その結果、
・レイプ被害を受けたとされる女性と、その婚約者の男性の交渉を元組長に依頼したのは事実
・脅迫をしたとされる現役暴力団幹部は、元組長の依頼で交渉に動いた
・現役暴力団幹部の男性と、立浪選手に直接の接点はない
・立浪事件の当事者である立浪選手を、脅迫の罪に問うことはできない
という結論に至りました。

立浪選手は不起訴処分となれば、逆に相手を「訴える」という態度でいる球団幹部に話していると報道されました。

一連の流れで、立浪選手は、自分自身に火の粉が降りかからないと分かったのか、シーズンオフを満喫しました。しかも、所属球団でもある中日ドラゴンズとは複数年契約を結んでいるために契約を気にすることもありません。

そういったことから、ゴルフ三昧だったりオーストラリアへ出かける予定があったりと、事件の事など全く意に介していませんでした。その後、立浪事件の事で詳しい報道がありませんでした。起訴されて裁判になれば大々的に報道されますが、それがないことから示談になったか、不起訴処分になったとされています。

立浪選手は現役時代から、中日ドラゴンズファンからは高い人気を誇っています。しかし、引退後ファンからは「立浪さんを監督にしてほしい」という要望がたくさんあったにもかかわらず、いまだに中日ドラゴンズの監督どころかコーチにも就任していません。(現役時代に選手とコーチを兼任していたことはあります。）

その背景には、現役時代の数々のスキャンダルや、弘道会という暴力団組織の関係が問題視されており、球団幹部が大変だったということがあります。しかも、絶対的権力者とされている中日の白井オーナーが、そういった数々のスキャンダルに激怒したそうです。そういったことから、白井オーナーがいる限り、首脳陣入りは難しいとされています。

プロ野球界では野球賭博問題や、薬物使用問題などの疑惑や問題を抱えています。現在、野球界全体で求められているのは「クリーン」な人材です。

スポーツ界に限らず、いろいろな分野の世界で組織の透明化が高まっている昨今、黒い噂のある人物が監督や指導者就任は難しいでしょう。しかし、そういった悪い膿をすべて出し切り、純粋にスポーツなどを楽しめるように努力を続けていく必要があります。

そういった観点から、数々の女性問題や暴力団との繋がり、また違法賭博や薬物疑惑などがある立浪さんは、今現在では監督や指導者の道は絶望的です。しかし、数々の問題や疑惑をすべてをクリーンにし、人気や指導力が申し分ない立浪さんをグランドで見られる日をファンは待ち望んでいるでしょう。