2021年02月27日公開
2021年02月27日更新
『東海村JCO臨界事故』放射能の恐怖を実感する画像&被爆者やその後まとめ
日本史上最悪と言われる東海村JCO臨界事故のその後、東海村JCO臨界事故の犠牲者である大内久氏と篠原理人氏はどうなったのでしょうか。生存者として治療を受けていた大内久氏と篠原理人しのその後の状態を詳しく解説していきます。

目次
史上最も最悪な臨界事故 東海村JCO臨界事故とは
出典: https://ameblo.jp
歴史に埋もれさせてはいけないほどの悲しさ、惨たらしさの東海村JCO臨界事故。原発問題が活発に取り上げられている今、人間への被曝はどれほど無残なものなのかを皆が理解しなければなりません。
そしてより多くの人々にこの東海村JCO臨界事故のことを知ってもらい、二度と起こしてはいけないと訴えかけていきましょう。
東海村JCO臨界事故の概要出典: https://ameblo.jp 東海村JCO臨界事故は、1999年9月30日に、茨城県那珂郡東海村にある住友金属鉱山の子会社である核燃料加工施設「JCO」が起こした原子力事故(臨界事故)のことです。 東海村JCO臨界事故の起こった原因出典: http://blog.goo.ne.jp 東海村JCO臨界事故が起こったのは、旧動燃が発注した高速増殖炉の研究路である「常陽」用核燃料の製造工程における、JCOのずさんな管理に問題がありました。 出典: http://blog.goo.ne.jp その結果、濃縮度18.8%の硝酸ウラニル水溶液を不法に、大量に貯蔵した容器の周りに張ってあった冷却水が、中性子の反射材となったために溶液が臨界状態になって、JCO臨界事故が起きたのです。 東海村JCO臨界事故の被害者 大内久氏、篠原理人氏のその後は直接作業をしていた三人のうち、生存者は横川豊氏一人だけでした。 東海村JCO臨界事故 大内久氏のその後83日間の記録出典: http://blog.goo.ne.jp 大内久氏はJCO臨界事故に巻き込まれてから83日間生存者として生き残りました。 バケツ臨界事故発生から 1日目大内氏は、最初の時点では生存者として健康な様子さえ見せていました。 出典: http://blog.goo.ne.jp この画像は大内氏の事故当日に撮られた右手の画像です。 臨界事故のその後 大内久氏、篠原理人氏の身体に何が起こったのか大内氏や篠原氏の症状は、染色体が破壊されたことによる多臓器不全でした。その名の通り複数の臓器がその機能を失ってしまう症状のことです。 バケツ臨界事故のその後 発生から7日目 増えていく症状バケツ臨界事故発生から一週間がたったころ、大内氏の身体にはさらなる症状が出始めました。皮膚の再生ができなくなり、ボロボロと剥がれ落ちていったのです。 バケツ臨界事故のその後 被曝から18日目 細胞の変化バケツ臨界事故が発生し、放射能がどんどん体を蝕んでいました。移植した染色体に傷がついていたのです。 臨界事故から27日目 増えていく症状症状は皮膚と血液だけでは終わりませんでした。大内氏の腸内で、その症状は進行していました。 出典: http://blog.goo.ne.jp 画像は大内氏の被曝から一か月がたったときの右手の画像です。画像を見ればわかる通り皮膚の全体が爛れたようになっています。 生存者として治療を受けていた大内氏 事故発生から59日目治療が始まって二か月近くが経ったこの日、午前七時ころに突然大内氏の心臓が停止しました。 放射能の影響が大内氏の全身に…… 被曝から65日目大内氏の体内で新たな異変が起きます。放射能の影響で免疫細胞が正常な白血球を攻撃し、白血球の数が急激に減少したのです。輸血と血液を増やす薬の投与を繰り返しましたが、薬の効果もなく白血球の数は減少するばかりでした。 83日目 ついに亡くなった大内氏出典: https://ameblo.jp 83日目の夜、ついに大内氏は息を引き取りました。多量の放射線を浴び、大内氏の身体はもうボロボロでした。 東海村JCO臨界事故 引き伸ばされた大内久氏、篠原理人氏の死放射線の影響はすぐには出ません。ゆっくりと、だんだん現れてくるのです。 篠原理人氏の被曝の影響がわかる顔写真出典: https://ameblo.jp 篠原理人氏の顔写真の変化です。顔写真を観ればわかる通り、放射線の影響の特徴が出ています。 篠原理人氏 事故のその後は出典: https://ameblo.jp 篠原理人氏も大内氏と同じように被曝の影響を受けました。事故のその後病院に移され、集中的な治療を受けたのです。 篠原理人氏の症状写真を見るとわかりますが、篠原氏は筋肉が委縮して目も開けられない状態だったようです。さらに肺炎やDNAの損傷、声も出せない状態にありました。 東海村JCO臨界事故の際使われた薬出典: http://blog.goo.ne.jp 硝酸銀液です。この薬の特徴は患部を焼いてしまうことで、その特徴のために劇薬として指定されています。危険な特徴を持っているため、大変危険なものです。 東海村JCO臨界事故の決死隊 臨界を止めに行った決死隊について
編集部 この記事のライター Cherish編集部 人気の記事人気のあるまとめランキング
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