離乳食初期の進め方徹底解説!生後5ヶ月の食事の量や食材は?

生後5ヶ月頃になるといよいよ離乳食を始められる時期となります。一般的に5ヶ月・6ヶ月にあたる月齢は離乳食初期と言われ、少量から食べ物を食べる練習をしていきます。離乳食初期で食べさせる必要量や進め方、使える食材やおすすめのレシピまであますところなく解説します。

離乳食初期の進め方徹底解説!生後5ヶ月の食事の量や食材は?のイメージ

目次

  1. 15ヶ月頃は離乳食を始める時期!スタートする目安は?
  2. 2離乳食初期の食材の進め方を解説!量・あげる時間帯は?
  3. 3離乳食初期の食材の調理方法は?だしは使えるの?
  4. 4【離乳食初期の食材①】炭水化物編
  5. 5【離乳食初期の食材②】野菜編
  6. 6【離乳食初期の食材③】果物編
  7. 7【離乳食初期の食材④】たんぱく質編
  8. 8離乳食初期におすすめのレシピ4選
  9. 9離乳食の冷凍保存方法は?注意点も解説!
  10. 105ヶ月を迎えたら離乳食を始める準備をしよう

5ヶ月頃は離乳食を始める時期!スタートする目安は?

赤ちゃん

赤ちゃんが5ヶ月を迎える頃は離乳食を始める時期と言われています。しかし5ヶ月と言うのはあくまでも目安で、離乳食を始める時期は赤ちゃんそれぞれの成長具合によって異なります。以下のような様子が赤ちゃんに見られる場合は、離乳食を開始して良いでしょう。

・生活のリズムがついてきた
・支えると座れる
・よだれの量が増えた
・大人が食べていると興味を示す
・母乳やミルクを飲んでも満足しない


このような様子があれば離乳食を開始しても大丈夫です。離乳食初期はあくまでも「食べ物を口に入れる」練習の時期なので、焦らずゆっくり進めていきましょう。

離乳食初期の食材の進め方を解説!量・あげる時間帯は?

【進め方①】初期はお粥からスタート!

計量スプーン

離乳食を開始すると言っても始めからたくさんの食材を使えるというわけではありません。まず初めにあげるのはお粥が良いと言われています。お米類はアレルギーを起こしづらく、比較的安心とされているからです。

具体的な進め方としては最初の1週間はお粥のみにします。2週目以降からは野菜などのビタミン類、2ヶ月目以降から魚や豆腐などのたんぱく質類をあげるという進め方になります。内臓機能が未熟な赤ちゃんになるべく負担がかからない進め方をすると良いとされています。

【進め方②】初期にあげる量はどのくらい?

離乳食初期の場合、特に1ヶ月目はあげる量もごく少量になります。食材の種類に関わらず小さじ1杯(約5g)の量からスタートし、最大30gから45g程度まで1カ月かけてゆっくり増やしていきます。小さじ1杯の量を2、3日程度あげて、赤ちゃんが食べられるようであれば1さじ分増やすといった流れです。

離乳食を開始して2ヶ月目は、赤ちゃんの様子次第で1日2回食べる2回食をスタートします。ただ、いきなり量を増やさないようしましょう。1食目はこれまでと同じ量、2食目は4分の1程度の量にして少しずつ量を増やしていきます。具体例を挙げると以下の通りです。

・お粥 大さじ3程度
・野菜類 大さじ1程度
・豆腐 大さじ2程度
・魚類 小さじ1程度


こちらはあくまでも目安なので、赤ちゃんが離乳食をあまり受け付けないなどの様子であれば無理に量を増やさないのがポイントです。

【進め方③】あげる時間帯は?外出時はどうする?

時計

離乳食はあげる時間帯も注意が必要です。まず1回食の時期は午前10時頃を目安にあげると良いでしょう。これはアレルギー発症など、もし何かが起きた場合に迅速に病院を受診出来るようにする為です。2ヶ月目に2回食を開始した場合は、1食目はこれまでと同様に午前10時頃、2食目は午後14時頃を目安にあげるようにします。

これはあくまでも1日お家にいる時のスケジュールの目安です。外出時は決めた時間通りにあげられないこともありますよね。こういった場合は多少時間がずれても問題はありません。帰宅したらあげても良いですね。外出先で離乳食をあげる場合は、手作りの衛生面も考えて市販のベビーフードを使うのも良いでしょう。

また離乳食初期に外出する場合は、思い切って1回お休みするのも1つの方法です。もちろん既に食欲旺盛なお子さんであればあげても構いません。あまり食が進まないお子さんであれば1回お休みを入れることで、その後の離乳食がスムーズに進むこともありますよ。

アレルギー食材に注意しよう

離乳食初期は炭水化物、ビタミン類、たんぱく質と段階を踏んであげていきますが、離乳食期全ての時期で注意が必要なのがアレルギー食材です。以下の食材は離乳食が完了して幼児食になっても注意が必要です。

特定原材料7品目

以下の7品目は重篤なアレルギーを引き起こしやすい食材で、食品に必ず表示させなければならない品目です。

・小麦
・卵
・乳
・そば
・落花生
・えび
・かに


小麦については離乳食初期から使えますが、あげる際はごくごく少量から取り入れましょう。卵は離乳食後期から使えますが、まず加熱した卵黄から少量ずつ取り入れましょう。乳は離乳食中期から使えますが、こちらもよく加熱したものを少量ずつ使います。牛乳以外の乳製品は後期からが安心です。また、そば・落花生・えび・かにの4品目については離乳食期には使えない食材です。

特定原材料に準ずる20品目

以下の20品目はアレルギーを引き起こす人が一定数いる食材で、食品に表示することがすすめられている品目です。

・まつたけ
・やまいも
・バナナ
・りんご
・もも
・オレンジ
・キウイ
・大豆
・さけ
・さば
・あわび
・いか
・いくら
・鶏肉
・豚肉
・牛肉
・ごま
・カシューナッツ
・くるみ
・ゼラチン


以上の品目のうち、バナナ・りんご・もも・大豆(豆腐・きなこのみ)は離乳食初期から使えますが、初めてあげる日はごくごく少量を午前中にあげましょう。

離乳食初期の食材の調理方法は?だしは使えるの?

離乳食初期の調理方法のポイント

食品

離乳食初期は5ヶ月・6ヶ月頃なので、まだ歯も生えそろっておらず消化機能も未熟な時期です。その為、離乳食の固さは「ポタージュくらいのペースト状」を目安にしましょう。食材の種類によっても変わってきますが、調理方法としては「茹でる→すり潰す→裏ごしする→お湯でのばす」というのが基本的なやり方です。

すり潰した後裏ごしが不要な食材もありますが、皮や繊維が多い食材は裏ごしするとよりなめらかになり食べやすくなります。ただ毎日離乳食を作るようになると手間がかかるので、すり潰す手順はすり鉢ではなくハンドミキサーを使うのもおすすめです。

離乳食初期は味付けしても良いの?

せっかくの食事なので味付けをして美味しく食べて欲しいですが、離乳食初期の場合味付けは基本的に不要です。内臓に負担をかけない為にも塩や醤油などの調味料は使わないようにしましょう。しかし離乳食を始めて2ヶ月目あたりになると、食材によっては赤ちゃんの食べムラが出てくることがあります。

そんな時に風味付けとして使えるのが昆布だしです。植物性のだしなのでアレルギーの心配もなく、初期の赤ちゃんでも安心して使えます。

昆布だしの作り方

【材料】
昆布 5cm×10cm程度のもの2枚
水 1リットル

【作り方】
1、昆布の表面を軽く拭き、鍋に水と一緒に入れ30分から1時間程度置く
2、1を中火にかけ、沸騰直前で火を止め昆布を取り出したら完成

安心して使える昆布だしですが、赤ちゃんが食材本来の味のみでしっかり食べてくれるのであれば使う必要はありません。離乳食が後期から完了期に差し掛かった時に、献立のバリエーションを増やす為に取り入れていくと良いでしょう。

【離乳食初期の食材①】炭水化物編

離乳食を始めた1週目は、基本的に主食となる炭水化物のみあげます。どのような種類の炭水化物をあげることが出来るのか見ていきましょう。

離乳食初期におすすめの炭水化物食材は?

お米

①白米・米粉

離乳食を始めた1ヶ月目にあげることが出来るのは白米・米粉の2種類です。この2種類はアレルギーの心配も無く柔らかく調理も出来る為、初期から使う事が出来ます。ただし、米粉はうるち米を原料としたもののみです。中にはもち米や玄米から作られているものもあるので注意しましょう。

離乳食初期の白米は10倍粥にします。様々なレシピがありますが炊いたご飯から作る簡単レシピをご紹介します。

【材料】
炊いたご飯 大さじ2
水 150ml

【作り方】
1、鍋に分量のご飯と水を入れて軽くほぐす
2、強火にかけ煮立ってきたら弱火で蓋をして20分程度煮込む
3、火を止めて10分程度蒸らす
4、ペースト状になるまですり潰して完成

②食パン・うどん・そうめん・ひやむぎ

2ヶ月目となる生後6ヶ月頃からは、食パン・うどん・そうめん・ひやむぎも使うことが出来ます。ただし、小麦は特定原材料7品目に属するものなので少量ずつ注意して使いましょう。調理方法ですが食パンは耳は使わず、柔らかい部分のみ細かくちぎってお湯や粉ミルクでふやかして使います。

うどん・そうめん・ひやむぎは細かくカットしてから長めに茹で、すり潰して使います。原材料に塩分を含むものは、茹でた後にみずにさらして塩抜きしてからすり潰しましょう。

 

離乳食初期に使えない炭水化物食材は?

パン

①玄米・雑穀米・もち米

ご飯類の中でも玄米・雑穀米・もち米は離乳食初期には使えません。玄米・雑穀米は大人には健康的ですが、赤ちゃんにとっては消化に悪く不向きな食材です。使いたい場合は離乳食が完了し、幼児食の時期になったら少量ずつ取り入れることが出来ます。

もち米については咀嚼が上手くいかず喉に詰まらせる可能性があるので、離乳食期は使うことが出来ません。もち米を使いたい場合はおこわなどは幼児食以降、餅については3歳頃から少量ずつあげるのが良いでしょう。

②菓子パン・油分が多いパン

離乳食初期に使えるのは食パンのみと覚えておくと分かりやすいかと思います。甘い菓子パンや総菜パン、ロールパンやクロワッサンなどは柔らかいですが油分や糖分を多く含むパンなので離乳食には不向きです。またバケットなど固すぎるパンも使えないので注意しましょう。

③パスタ類・中華麺・そば

麺類に関しても離乳食初期に使えるものは限られています。パスタ類は塩分含有量が高く、茹でても食感が残りやすいのが特徴です。使う場合は離乳食後期頃からにし、規定の時間より長く茹でてから使いましょう。中華麺も塩分含有量が多く、内臓に負担がかかります。使う場合は離乳食が完了して幼児食になってからにしましょう。

麺類の中でも要注意なのがそばですね。こちらは特定原材料7品目に属する食品です。離乳食期は使わず、あげる場合は2歳以降に様子を見ながら使ってみましょう。

【離乳食初期の食材②】野菜編

離乳食を開始して2週目になると野菜も使えるようになります。炭水化物類と同様に離乳食初期に使える野菜も限られています。どのような野菜が使えるのでしょうか。

離乳食初期におすすめの野菜は?

野菜

①かぼちゃ・さつまいも・にんじん・じゃがいも

まずこちらの4種類の野菜ですが、いずれも食感がなめらかで食べやすいのが特徴で、離乳食期を通してパパママが使いやすい野菜と言われています。4種類とも体の免疫力を上げてくれる栄養・便通を良くする食物繊維を多く含んでいるので、赤ちゃんにも嬉しいですね。

かぼちゃは長めに茹でて皮を取り除き、裏ごしして使います。さつまいも・じゃがいもはアク取りの為20分以上水にさらしてから調理します。その後皮を剥き長めに茹で、裏ごししてから使います。にんじんは皮を厚めに剥いて長めに茹でて裏ごしして使います。

②大根・カブ・玉ねぎ・トマト

こちらの野菜はクセがなく赤ちゃんが食べやすいのが特徴ですね。大根やカブは消化酵素を多く含むので、赤ちゃんが食べ物を消化吸収する際に負担をかけません。玉ねぎはカリウムが豊富なので体内の毒素を排出してくれる働きがあります。トマトに含まれるリコピンは体の抵抗力を上げてくれるので、赤ちゃんの体を丈夫にしてくれます。

大根やカブは皮を厚めに剥きすり潰して使います。玉ねぎも茹でてすり潰して使いますが、玉ねぎ単品よりも他の食材に混ぜて使うと赤ちゃんが食べやすいですね。トマトは皮を湯剥きして中の種を取り除いた部分のみ使えます。取り除いた後裏ごししてから使いましょう。

③白菜・キャベツ・ほうれん草・小松菜

離乳食初期でも葉もの野菜が使えます。ただし、繊維が多い野菜なので初期に使えるのは葉先部分のみとなります。4種類ともビタミン類が豊富で体の抵抗力を上げてくれます。食物繊維も含んでいるので便秘気味の赤ちゃんにもおすすめです。

白菜やキャベツは芯やその付近、スジを取り除き、長めに茹でてすり潰して使います。ほうれん草や小松菜はアクが出やすい野菜なので、長めに茹でたら水にさらします。その後すり潰して使いますが苦味を感じやすい野菜でもあるので、甘みのある野菜と混ぜて使うのがおすすめです。

離乳食初期に使えない野菜は?

野菜

①ピーマン・パプリカ・ナス

離乳食初期では使えない野菜もいくつかあります。まずこちらの3種類の野菜ですが、苦味やえぐみなどのクセがあり初期の赤ちゃんには不向きです。離乳食中期以降であれば使えますが、長めに茹でてもクセが抜けづらいです。他の食材と混ぜて使うと赤ちゃんにも食べやすくなりおすすめです。

②ニンニク・しょうが・セロリ・ネギ類

こちらの4種類の野菜は香りが強いのが特徴です。赤ちゃんは嗅覚も敏感なので、香りが強い食材は食べづらいと言えます。また加熱調理をしてもなめらかになりづらいので離乳食初期には特に不向きです。使う場合は離乳食が完了して幼児食になってから少量使うのが良いでしょう。彩りに使いがちなパセリやバジルも同様の理由で使わないほうが良いと言えます。

③いんげん・グリーンピース・もやし・里芋

こちらの野菜は繊維質やぬめりが特に多く、赤ちゃんが食べづらいのが特徴です。香りが強い野菜同様に、加熱調理しても繊維質やぬめりが残りやすいので、離乳食初期の赤ちゃんには不向きなのです。離乳食中期以降であれば使えますが、長めに茹でて他の食材よりも丁寧にすり潰して使うのがおすすめです。

④きのこ類・ごぼう

きのこ類やごぼうは野菜の中でも消化しづらい種類と言われています。内臓機能が未熟な赤ちゃんには消化吸収しやすい食材を使うのは一般的なので、離乳食初期には不向きです。ごぼうに関しては初期だけではなく離乳食期を通しておすすめ出来ません。幼児食以降に少量ずつ様子を見て使いましょう。

きのこ類は離乳食中期以降であれば使えますが、えのき・エリンギは噛み切りづらいので後期以降に使うのが良いと言えます。また松茸に関しては特定原材料に準ずる20品目に属する野菜です。離乳食期は使わず幼児食になってから少量ずつ使いましょう。

【離乳食初期の食材③】果物編

野菜と合わせて2週目から使えるのが果物類です。しかし、野菜と比べてアレルギーを起こしやすい果物もいくつかあるので少量ずつ使うのが良いでしょう。

離乳食初期におすすめの果物は?

果物

糖分も多く種類によってはアレルギーを引き起こしやすいことから、果物類は離乳食を開始して1か月間は使わないようにするのがベターです。果物類は離乳食開始して2ヶ月目から最大で小さじ1杯程度の少量のみ使うようにしましょう。

離乳食初期に使えるおすすめの果物としては、バナナ・いちご・みかん・りんご・桃の5種類です。いずれの果物もビタミン類が豊富で体の抵抗力を上げてくれます。離乳食初期で使う際は加熱調理が必要です。いちごの種部分やみかんの薄皮は取り除いてから調理します。その後お湯で湯がき、すり潰してから使いましょう。生で食べるのは後期以降が安心です。バナナやいちごなどから始めてみましょう。

またいちご以外の4種類に関しては、特定原材料に準ずる20品目に属しています。使う際は特に注意しましょう。

離乳食初期に使えない果物は?

果物

①グレープフルーツ・レモン・ライム・ブルーベリー

離乳食初期に使えない果物としては、まず酸味が強いものが不向きと言われています。赤ちゃんは味覚の中で酸味を1番感じやすいと言われており、離乳食初期には不向きと言えます。離乳食中期以降になればブルーベリーは使うことが出来ます。完熟したものを皮を剥いて中の柔らかい部分のみ加熱して使いましょう。

グレープフルーツやレモンなどは酸味の他にも苦味も感じやすい果物です。幼児食になってから少量ずつ取り入れてみましょう。

②キウイ・パイナップル・マンゴー・ドライフルーツ

こちらの4種類はアレルギーを起こしやすい果物と言えます。キウイに関しては特定原材料に準ずる20品目に属しています。パイナップルやマンゴーなどの南国フルーツはアレルギー食材には含まれていませんが酵素含有量が多い為に、口周りが荒れたり喉がチクチクしたりなどの症状が出ることがあります。

またドライフルーツも南国系の果物が使われることが多いので、上記と同じ理由で離乳食初期には不向きと言えます。これらの果物は繊維質が多いのも特徴で、離乳食期は使わないほうが良いと言えます。使う場合は離乳食が完了し、幼児食になってから少量ずつ取り入れてみましょう。

【離乳食初期の食材④】たんぱく質編

離乳食を開始して1ヶ月が過ぎ、2ヶ月目になる生後6ヶ月頃からたんぱく質を取り入れていきます。内臓や筋肉強化の為に体全体に無くてはならない栄養素ですが、こちらも野菜や果物と同様に全てのたんぱく質を使えるというわけではないので注意しましょう。

離乳食初期におすすめのたんぱく質食材は?

魚類

①豆腐・きなこ

豆腐やきなこは離乳食2ヶ月目頃から使えるたんぱく質含有食材です。また脳の働きを良くするレシチンや骨を強化するカルシウムも含んでいるので、赤ちゃんの成長に嬉しい栄養素がたくさんつまっています。ただ、大豆は特定原材料に準ずる20品目に属しています。初めて使う際は注意しましょう。

豆腐にも絹や木綿など種類がありますが、離乳食初期は舌ざわりがなめらかな絹豆腐がおすすめです。離乳食初期には加熱調理して使います。湯通しした絹豆腐をすり潰して使いましょう。冷奴の状態で食べさせるのは幼児食になってからが安心ですよ。

また豆腐よりたんぱく質含有量が多く手軽に使えるきなこですが、単品だとパサパサして赤ちゃんがむせやすくなります。10倍粥や甘みのある野菜に混ぜて使うと良いでしょう。

 

②ひらめ・かれい・たら・たい

こちらの4種類の白身魚も離乳食を開始して2ヶ月目以降に使うことが出来ます。なぜ白身魚が使えるかと言うと、魚類の中では脂肪分が少ないので赤ちゃんが消化しやすいからです。どの魚も栄養豊富で色々な種類を使いたくなりますが、まずはこの4種類から始めましょう。

他の食材と同様に魚も加熱調理して使います。骨取りや皮の処理なども手間がかかるので、離乳食期には刺身用のものを使うのがおすすめです。刺身用の切り身を湯がきすり潰したものを使います。魚単品だと食べづらいので、水溶き片栗粉でとろみを付けてあげたり、10倍粥に混ぜてあげるのがおすすめですよ。

注意が必要な白身魚としてはさけです。さけは特定原材料に準ずる20品目に属する白身魚で脂肪分も多いので、使う場合は離乳食中期以降にしましょう。

離乳食初期に使えないたんぱく質食材は?

肉類

①納豆・油揚げ・おから・豆乳

豆腐ときなこは離乳食初期から使えますが、それ以外の大豆を原材料とする食品は離乳食初期には使えません。まず納豆は風味が強く赤ちゃんが食べづらい食品です。使う場合は離乳食中期以降に熱湯で湯通しし、すり潰して使いましょう。

油揚げは油分も多く噛み切りづらいので不向きです。使う場合は離乳食後期以降に丁寧に油抜きをし、細かく刻んでサブ食材として使うのがおすすめです。おからはパサパサして飲み込みづらいので離乳食初期には不向きです。使う場合は離乳食完了期以降に他の食材に少量混ぜて使うのがおすすめです。

豆乳に関しては大豆成分が濃いことから離乳食初期には不向きです。使う場合は離乳食中期以降に豆腐のサイズを目安量にして使うのがおすすめです。中期であれば1食30ml程度、後期で45ml、完了期で50ml程度です。

②まぐろ・ぶり・かつお・あじ・さんま・さば

一見使いやすそうなこれらの赤身魚・栄養豊富な青魚は、離乳食初期には使えません。まず赤身魚にあたるまぐろ・ぶり・かつおですが、白身魚と比べると脂肪分が多く固さもあるのが特徴です。これらの魚は離乳食中期以降から使えますが、湯通ししすり潰す前に細かく刻んで使うほうが良いでしょう。

青魚に分類されるあじ・さんま・さばは魚類の中では1番脂肪分が多く、離乳食初期には使えません。離乳食後期以降になれば使えますが、あじやさんまなどは小骨も多いので湯通しする前の下処理をしっかり行って下さい。また、さばに関しては特定原材料に準ずる20品目に属しています。使う際には注意しましょう。

③アサリ・カキ・しじみ

これらの貝類は、消化吸収されづらく内臓機能が未熟な離乳食初期の赤ちゃんには不向きです。また噛み切りづらいのも特徴です。使う場合は離乳食が完了し幼児食になってからよく加熱して使いましょう。また幼児食になってからも始めは貝類のだしのみで様子を見ながら使うのがおすすめです。

④豚肉・牛肉・鶏肉

栄養も豊富で良質なたんぱく質も豊富な肉類ですが、離乳食初期では使えません。肉類は脂肪分も多く消化しづらいのが特徴です。また調理をしても食感が残りやすいです。肉類を使う場合は、離乳食中期以降に脂肪分が少ない鶏肉から始めましょう。鶏肉の中でもささみ肉は脂肪が少なくすり潰しやすくおすすめです。

豚肉と牛肉は離乳食後期後半から完了期頃から使いましょう。脂肪分が少ない赤身肉を細かく刻んで使うのがおすすめですよ。

離乳食初期におすすめのレシピ4選

①かぼちゃと豆腐のミルクポタージュ

スープ

かぼちゃからビタミン類を、豆腐とミルクからたんぱく質が摂れる栄養たっぷりの離乳食です。ミルクは牛乳ではなく粉ミルクを使うことでアレルギーの心配も少なく食べられます。

【材料】
かぼちゃ 小さじ3程度
豆腐 小さじ1程度
粉ミルク 小さじ2

【作り方】
1、かぼちゃを15分ほど茹で、皮を取り除き裏ごしする
2、豆腐は湯通しし、すり潰す
3、粉ミルクを小さじ2杯分作り1と2と合わせて完成

粉ミルクの分量は少し少なめになっています。混ぜ合わせた時になめらかさが足りなければ足して下さいね。

②ほうれん草とりんごのとろとろ煮

スープ

単品では食べづらいほうれん草ですが、りんごと一緒に使うと甘みがアップし赤ちゃんでも美味しく食べられます。

【材料】
ほうれん草(葉先のみ) 5g
りんご 5g

【作り方】
1、ほうれん草の葉先のみを茹でて、アク取りの為に水にさらす
2、りんごは蒸し器で蒸すか、茹でる
3、1と2を裏ごしして混ぜ合わせたら完成

りんごの水分でペースト状になると思いますが、もしなめらかさが足りないようであればお湯でのばして下さいね。

③白身魚のトマト煮込み

スープ

白身魚単品ではパサつきがちですが、トマトペーストと合わせることで舌ざわりも良くなり食べやすくなります。白身魚はひらめ・かれい・たら・たいのいずれかの白身魚を使って下さいね。

【材料】
離乳食初期に使える白身魚 刺身1切れ
トマト 6分の1個
昆布だし 大さじ1

【作り方】
1、トマトは皮を湯剥きし、中の種を取り除いた後裏ごしする
2、白身魚の刺身は湯通しし、すり潰す
3、1と2を昆布だしでのばして完成

だしをまだ使っていなければ、お湯でのばしても大丈夫です。トマトの酸味は加熱することで甘みが増しておすすめです。

④にんじんと玉ねぎの白和え

スープ

単品だと少し食べづらい玉ねぎを、にんじんの甘みと豆腐のなめらかさでカバーした離乳食です。にんじんをさつまいもやかぼちゃに変えても美味しく食べられます。

【材料】
にんじん 2分の1本
玉ねぎ 4分の1個
絹豆腐 50g
水 100CC

【作り方】
1、にんじんは皮を厚めに剥き、みじん切りにする
2、玉ねぎはスライスし、1と合わせて分量の水で長めに煮込んだ後すり潰す
3、絹豆腐も湯通ししすり潰す
4、2と3を混ぜ合わせて完成

レシピの量はストック分も含んでいます。多めに作って冷凍保存しておくと便利です。こちらを単品で食べても美味しいですが、10倍粥に乗せることでお粥も飽きずに食べることが出来るのでおすすめですよ。

離乳食の冷凍保存方法は?注意点も解説!

離乳食初期の食材の冷凍保存方法は?

冷蔵庫

食べる量も少ない離乳食初期は1食分ずつ調理をしているとかなりの手間がかかります。そこでおすすめなのが冷凍で離乳食をストックしておく方法です。離乳食初期の食材を冷凍保存する場合は、ペースト状にしたものを密閉出来る容器に入れて保存します。

ジッパー付きの袋でも構いませんが、製氷皿型の離乳食保存容器がおすすめです。製氷皿型だと1食分ずつ冷凍出来るので、解凍して調理する際に使いやすいですよ。

冷凍保存をする際の注意点は?

冷凍した離乳食を使う場合は2つ注意点があります。まず1点目は解凍して使う際は自然解凍でそのまま食べさせるのではなく、必ず加熱してからあげるようにしましょう。1度加熱してるから大丈夫なのでは?と思いがちですが、少なからず冷凍やけをしているものなので加熱してから使うのが安心です。

2点目は冷凍保存出来る期間です。冷凍した離乳食は1週間から2週間程度で使い切るのがベストです。密閉していても冷凍庫は開け閉めする場所なので、少しずつ食材が劣化していきます。赤ちゃんが食べるものなので、万全を期すのが良いでしょう。

5ヶ月を迎えたら離乳食を始める準備をしよう

生後5ヶ月以降になると赤ちゃんは、離乳食を始める準備が少しずつ整って来ます。5ヶ月になったらすぐに始めなければいけない、というわけではないですがいつかは始めるものです。必要な調理グッズや使える食材を知っておくと焦らないで済みます。赤ちゃんが楽しく安全に食事が出来るように準備をしておきましょう。

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