2019年08月02日公開
2019年11月20日更新
100均・ダイソーセリアのご祝儀袋、香典袋の包み方をわかりやすく解説!
この記事では、ご祝儀袋・香典袋のお金の包み方や注意すべき細かいマナーなどを、手順ごとに画像付きでわかりやすく解説しています。また、合わせて短冊の使い方や袱紗のマナーなども説明しており、どれもいずれ必要になる知識です。知っておいて損はないですよ!
100均ご祝儀袋・香典袋の包み方を写真付きで解説!
せっかくご祝儀袋・香典袋を手に入れても、その使い方がわからなければ困りますよね。そこで、100均「ダイソー・セリア・キャンドゥ」のご祝儀袋と香典袋の包み方を写真付きでわかりやすくご紹介します。100均のご祝儀袋と香典袋は「中袋」タイプでしたので、上包み(購入の際、デザインがかわいいやディズニー柄でおしゃれと見とれる外側)の包み方をマスターすれば、失礼なく持参することができますよ。
100均のご祝儀袋の紹介はこちら
ご祝儀袋の包み方を解説
それでは早速、100均「ダイソー・セリア・キャンドゥ」で購入できるご祝儀袋のご祝儀袋の主に上包みの仕方を紹介します。ここでは、『中袋・上包みへの包み方』のを説明していきたいと思います。
お札の表・裏を把握しておこう
包み方を解説する前に、まずは『お札の表と裏』をチェックしましょう。ご祝儀・ご香典では表・裏の違い一つで失礼にあたってしまいます。
- 一万円札は福沢諭吉の人物画、五千円札は樋口一葉が表(画像右)
- 一万円札は鳳凰の図柄、五千円札は燕子花図が裏(画像左)
1.新札を用意しよう
ご祝儀の際には、未使用の「新札」もしくは折り目がなく綺麗な「ピン札」を包むのがマナーです。新札を用意することで、こちらが「時間と手間をかけて用意した」ことの証明になり、相手に感謝の意を表すことができます。どうしても新札が用意できなければ、友人に頼むか、結婚式のフロントで聞いて見るなどして、必ず新札を用意するようにしましょう。
2.中袋にお金を包む
中袋の表面には、毛質または筆ペンで金額を記すようにしてください。この際漢数字を使って金額を書くことがマナーです。裏面には、同じく筆ペンなどで住所と氏名を書きましょう。しかし、上の画像のように元から金額や住所を記入する欄が用意されていた場合はそこに書いて良いです。
そして、お札の表が中袋の表面に合うようにお札を入れてください。上の写真のように、中袋を開けたときに一番初めに人物画が見えるようにしましょう。この際、中袋を糊付けする必要はありません。
中袋へのお金の包み方
- お金を表にして入れよう
- 中袋裏面に住所と氏名を記入
3.上包みのセンターに中袋を置く
上包みの中心に先程の中袋を入れます。中袋のお金は表向き、中袋自体も「金壱萬円也」の文字が見える表を向いています。写真はお金の向きを確認できるようにお札が少し出ていますが、実際は全てしまってください。
4.左、右の順に折る
多くのご祝儀袋は、左側が右側よりも幅が狭くなっています。幅の狭い左から右に折ることで、『寿』の文字が自然と正面に向いてくれます。(左から右の順番は、香典袋でも変わりはありません)左から右に折った後、右側を折ってください。
5.上から下に折って完了
あとは、上を後ろ側に折って裏返し、下側を上に持ち上げるように折れば、上包みの包み方は終了です。この際、下側が上側に被さるように畳んでください。下と上の折り方の順番の違いで、「祝い」と「弔い」の意味が反対になってしまいます。小さな違いですが大きな失礼になってしまうので、注意が必要です。最後に水引をつければ完成です。
上包の包み方
- 上から下に折ろう
香典袋の包み方を解説
次は100均「ダイソー・セリア・キャンドゥ」で購入できる香典袋の包み方をご紹介します。100均の香典袋もまた、ご祝儀袋と同じように中袋が入っているものが多いです。ここでは、『中袋・上包みへの包み方』を説明していきたいと思います。
1.古いお札を用意しよう
先ほど解説したご祝儀袋と異なり、香典袋に入れるお札は折り目のついた古いお札にするようにしましょう。これは、突然の訃報にお札を用意できなかったという意味があります。ただ、あまりにも汚れていたり破れていたりするお札はもちろん失礼なので気をつけてください。もし手元に新札しかなければ、一度折ってから入れるようにしましょう。
2.中袋へお金を包む
中袋の表面(写真左側)には、ご祝儀袋の時と同じように漢数字で金額を記すようにしてください。ただし、薄墨を使うことがマナーです。もし薄墨がなければ、サインペンなどで代用することも可能です。裏面(写真右側)には、同じく筆ペンなどで住所と氏名を書きましょう。
ご祝儀袋と違うのは、お札の裏が中袋の表面に合うようにお札を入れることです。故人の不幸に対して悲しみで顔を向けられないという意味を込めて、表の肖像画が裏側に向くようにお札を入れてください。こちらも糊などで封をする必要はありません。
- お金を裏にして入れよう
- 原則封はしない
3.上包みのセンターに中袋を置く
上包みの中心に先程の中袋を入れます。中袋のお金は裏向き、中袋自体は「金壱萬円也」の文字が見える表を向いています。
4.左から右に折る
多くの香典袋は、左側が右側よりも幅が狭くなっています。幅の狭い左から右に折ることで、『ご霊前』の文字が自然と正面に向いてくれます。
5.下から上に折って完了
香典袋の上包みは、ご祝儀袋の上包みの包み方と最後が異なります。まず下の部分を裏側に折り、次に上部分を折るようにしてください。ご祝儀袋では、下部分が上に被さっていましたが、香典袋では上部分が下に被さっているのがマナーとされています。
ご香典が入っているので、慎重に水引をかけ直したら上包みの包み方は終了です。名前の書き忘れにはくれぐれもお気をつけくださいね。
- ご祝儀袋とは逆なので注意
以上が香典袋の包み方になります。ご祝儀袋と違う点もいくつかありましたね。最後にポイントをおさらいしておきます。
お札の種類 | 入れる向き | たたむ順番 | |
ご祝儀袋 | 新札 | お札の表が中袋の表 | 上→下 |
香典袋 | 古いお札 | お札の裏が中袋の表 | 下→上 |
気になるマナーを確認!Q&A2選
短冊はどのように使うの?
ご祝儀袋には「寿」などの文字が印刷された短冊がついてくることがあります。これは、水引の中央に挟んで自分の名前を記すためのものです。本来は外袋に直接氏名を書いていましたが、最近では短冊を使ったものが増えてきました。もしこのような短冊が入っていたら、印刷された文字の下に自分のフルネームを筆ペンで書き、外袋の中央に貼るようにしてください。短冊が2枚ついているものがありますが、これは練習用などではなく、「二重の喜び」を表すため、無地の短冊を下にいれて、二枚重ねて貼ると良いそうです。
袱紗は必要なの?
袱紗とは風呂敷を由来としており、昔から大切なものに埃や汚れをつけないために使われてきました。なので、ご祝儀袋などを袱紗で包むことで「大切なもの」として扱っていると示すことができ、公式な場所では求められる当然のマナーとなっています。どうしても家に袱紗がなければ綺麗なハンカチや風呂敷を代用することも可能ですが、家に一つは用意しておくと良いでしょう。慶事の際は暖色系で右開きのものを、弔事の際は寒色系で左開きのものを使うようにしてください。
100均のご祝儀袋・香典袋を正しく包んで使おう
いかがでしたか?ただ包むだけではなく、注意しなければならないことがたくさんありましたね。様々なマナーを紹介しましたが、細かいルールなどは地域ごとによって異なるものもあるので、もしわからないことがあれば周りの人に確かめておいた方が良いかもしれません。いくらお祝いの気持ち・お悔やみの気持ちを込めても、マナーがなっていなければ相手には伝わりません。事前によく調べ、自分の気持ちを相手が心地よく受け取れるように心がけていきましょう。