2018年07月19日公開
2019年11月17日更新
シンプリストの生活って?シンプルに暮らす実践法13&実例15選
シンプリストってどんな部屋に住んでどんな生活をしているの?キッチンの収納は?服や財布などの持ち物は?そんな疑問にお答えします。大切なのは、統一感のある生活でした。大切なものに囲まれた豊かな暮らしができる、シンプリストになる参考にしてみてはいかがでしょう。
シンプリストってなに?
シンプリストとは?
シンプルには、「単純・簡単」という意味と「飾り気のない・素朴」といった意味合いがあります。シンプリストは、物事を単純化したり、簡素化したり、シンプルで飾らない暮らしをしている人のことです。
情報に溢れた中で生活していると、流行にとらわれたり、時には人間関係のしがらみも起きることもありますよね。自分にとって本当に必要で大切なコト・モノだけを選ぶことで、シンプルで暮らしやすい生活を手に入れられると、シンプリストに憧れる人が続出しています。
シンプリストとミニマリストのちがいは?
ミニマリストは、できるだけモノを減らし、必要最小限なモノだけ持つことによって豊かに生きられるという考えを持っています。一方シンプリストは、自分が大切だと思うものだけに囲まれて生活することで豊かに暮らせるという考え方を持っています。
似ているようで似ていない、ミニマリストとシンプリストですが、「本当に大切なものだけを残す」=「自分にとって必要と感じないものは減らす」という考えは共通していると言えるかもしれませんね。
シンプリストになるための実践法13選!
シンプリストになるためには、どんな部屋に住めば良いの? 服や持ち物は? 「シンプリストになるために何をしたらいいか分からない」という人のために、シンプリストになるための実践方法13選をご紹介します。
【実践法1】自分にとって大切にしたいものを考える
まず初めに、自分にとって大切にしたいものを考えてみましょう。すでに持っている物の中からでもいいですし、この先大切にしたいと思っている人の名前でもいいです。その際は、ノートに書き出すことが大切です。頭の中の考えを目に見える文字にすることによって、物事を整理しやすく、よりシンプルな思考になれるのです。
【実践法2】好きなものだけに囲まれて生活をする
「好きなものに囲まれた生活はもうやっているよ」と言う人もいるかもしれませんが、「好きなものだけに囲まれた」というのがポイントです。自分の周りを見渡してみてください。全てあなたにとって大切なものでしょうか。「なんとなくかわいいから」「安かったから」と買ってきて置いている物はありませんか。
好きなものだけに囲まれて生活をするということは、断捨離にも通ずるところがあります。「壊れたらもう一度お金を出してまで買いたい」と思えるものこそが本当に大切なものです。思い入れがない物は思い切って断捨離すると、あなたにとって本当に大切なものが何か見えてくるはずですよ。
【実践法3】長く使っている定番品は残す
財布や靴、時計など、壊れても何度も同じものを買うと言う経験がありますよね。それはあなたにとっての定番品です。長く使っている定番品は、あなたにとって大切なもの。定番品を残しておけば自然と部屋の中は、あなたの大切なものに囲まれているはずです。また、昔から多くの人に愛用され続けてきた定番品は、品質、デザインどれをとっても優れています。そういった流行り廃りのない定番品を選ぶことが失敗しないコツですよ。
【実践法4】ずっと使っていられるものを揃える
「ずっと使っていられるもの」=「流行り廃りがないもの」でもありますよね。シンプリストになると、服でも家具でも持ち物でも、流行りがない長年愛されているデザインを選ぶようになります。
ずっと使えると言うことは、壊れにくい質の良いものでもありますよね。質の良いものは安くは手に入りません。少し値が張ったもの買うと「高かったから大切に使おう」と、物を大事にする気持ちも芽生えてきます。長く使うためには、手入れも必要です。手入れをすることで愛着が湧き、ものを大切にする良いサイクルが生まれます。
【実践法5】統一感を持たせる
シンプリストになるためには、持ち物に統一感を持たせることも大切です。長く大切に使うために、「飽きのこない色」「流行り廃りのないシンプルな形」「丈夫な素材」などにこだわる必要があります。自分の好きな色・テイストを見つけると、服や部屋、持ち物に統一感がうまれ、シンプリストにはおしゃれな人が多いのは、そう言った理由なのかもしれませんね。
【実践法6】お気に入りのものは見せ方にこだわる
ミニマリストとの違いは、好きなものならものを持っていてOKというところです。自分にとって大切なものですから、当然見せ方にもこだわります。お気に入りの食器をキッチンの飾り棚に飾ったり、洋服なら見せる収納をしたり。インテリアを買わなくても食器や服といった持ち物が部屋のインテリアになるんですね。
【実践法7】自分の生活サイクルを知る
シンプリストの人は、自分の生活サイクルを確立しています。シンプルなライフスタイルを送るためにも、日々のスケジュール管理も簡素化すれば、余計な思考や無駄な行動を省くことができます。まずは、自分の生活サイクルを知ることが、シンプリストになる第一歩です。
【実践法8】暮らしやすさを大切にする
シンプリストは、自分にとっての暮らしやすさを大切にしています。大切なものに囲まれて居心地のいい空間を作ることも大事ですが、掃除のしやすい収納、家事のしやすい収納も常に考えています。
ミニマリストはものがないことで暮らしやすさを実現していますが、シンプリストは、物があっても暮らしやすい部屋作りを追求していると言えるでしょう。
【実践法9】ひとりの時間を持つ
どんなに忙しくても、ひとりの時間を持つということが大切です。これは筆者の体験談ですが、出産後数年は24時間365日子供と一緒に過ごしていました。家族でも自分の子供でもずっと一緒に居れば、心が休まる暇がありません。家族に優しくするには、まずは自分がリラックスできる時間を持つことが大切だと実感しました。
中には、ひとりのでいるのが苦手、寂しいという人もいるかもしれません。常に誰かと一緒にいないと不安というのは、人に依存している可能性があります。ヒト・モノに依存、流されないシンプルな思考を保つためにも、ひとりの時間を持って一度ニュートラルな思考になることをおすすめします。
【実践法10】収納はわかりやすくする
シンプリストの収納は、誰が見ても分かりやすく整っていることが多いです。整っていると、見た目もすっきりして気持ちがいいだけではなく、使いやすいことが暮らしやすさに繋がっています。色を統一したり、容器に入れ替えて統一してラベリングしたり。整っている=使いやすい=探す手間が省けると時短にもなりますよね。
【実践法11】思い出は残す
「旅行先で買った思い出の品」「増え続ける写真」生活していると、どんどんものが増え続けていきます。思い出の残し方も様々で、厳選した写真はおしゃれにディスプレイする、クラウド上に残してすっきりさせておくなど、シンプリストは本当に大切な思い出だけ残します。中には、思い出は心の中に残すという人もいるかもしれません。思い出だからなんでも残すのではなく、これを機会に本当に大切な思い出は何か、見つめ直して見てはいかがでしょう。
【実践法12】友人の数にこだわらない
「仲間が多いと楽しい」ということもありますが、人付き合いが増えればその分トラブルに巻き込まれることも多くなります。人間関係のストレスが一番心身共にダメージを受けますよね。シンプリストは、友人の数にはこだわりません。心を通わせる人が一人でもいれば幸せだと考えています。友人の数が少ない分、相手を大切に想ったり、大切にしたりする時間が増え、結果的に良好な人間関係を築き上げることができるはずですよ。
【実践法13】時々自分を見つめ直す
きちんと生活していても、慌ただしい日々の中で、生活も乱れてくることもあるでしょう。シンプリストは、時々自分を見つめ直し、部屋の中、心の中が荒れていないか、本当に大切なものは何か再確認しています。大切なものは時間と共に変わっていくこともあります。シンプルな思考になるためにも、時々立ち止まって自分を見つめ直してみましょう。
シンプリストの実例15選
シンプリストになる心構えは、なんとなく分かってきたでしょうか? それでは、実際にシンプリストの実例15選を見ていきましょう。
実例【キッチン】
統一感のある飾り棚
キッチンの背面の飾り棚に、ひとつひとつ丁寧に並べられた洗剤や食器、調味料、調理器具は統一感がありますよね。全てに愛着があり、大切なものなんだなと感じることができます。見せる収納をする時は、デザインが洗練されたものを選ぶとおしゃれなキッチンになるんですね。
すっきりしたキッチン収納
シンプリストのキッチン収納は、シンプルで見ている方も気持ちがいいですよね。同じ色・形の容器に詰め替えることで統一感が生まれ、収納スペースに隙間ができず無駄がうまれません。ラベリングをすることで、何が入っているかも分かりやすく、誰が使っても使いやすいキッチン収納ですね。
愛着が湧く持ち物を選ぶ
キッチンに限ったことではありませんが、愛着が湧く持ち物を選ぶことが大切です。機能性も大事ですが、少し使いづらくても気に入ったデザインのものを選ぶことで、飽きてすぐ捨てるということも減ってきます。手入れをしながら長く使っているうちに愛着が湧いてくると、ものへの敬意や感謝の気持ちも芽生えます。キッチンでもリビングでも大切なものに囲まれた暮らしは、きっと幸せな気分にしてくれるはずですよ。
実例【リビング】
統一感がある部屋
minä perhonen(ミナペルホネン)というファブリックブランドが張られた椅子と、同じ生地でできたファブリックパネルで統一感が生まれていますね。木のぬくもりとファブリックの温もりがマッチした北欧テイストの部屋がとってもステキです。
好きなもの・大切なものに囲まれる
人にはそれぞれ好きなもの・大切なものがあります。他人にとっては「無駄なもの」「要らないもの」と感じることもあるかもしれませんが、本人にとっては大切なものであれば、それは暮らしを豊かにするエッセンスです。
好きだからといってただ置いておくのではなく、手にとって、掃除や手入れをして使ってあげることも大切です。ものは使われて初めてその価値を発揮できるので、ただ置いておくだけじゃ宝の持ち腐れということを心に留めておいてくださいね。
すっきりした部屋で過ごしやすく
家庭がある人にとって、部屋は自分だけのものではありません。家族にとっても過ごしやすい空間であることも大切です。シンプリストの皆さんは、すっきりした部屋にしている人も多くいます。家具もシンプルな形のものだったり、色も統一感を持たせていますよね。ものがないシンプルな部屋は、片付けるのも楽、掃除もしやすくするのが、暮らしやすさを保つコツなんですね。
実例【各部屋】
余白を残した収納スペース
シンプリストの収納は、余白を残すということも大切です。スペースが空いているからといって、持ち物をぎゅうぎゅうに詰め込んだら使いやすいでしょうか。ものは持ちすぎない、使う分だけ持つというのもシンプリストの考え方です。また、ストック品などは定期的に増えるということも知っています。だからあえて余白を残し、増えた時のために備えているんですね。
無駄を省いて掃除もしやすく
汚れやすいところには、ものを置かないことで掃除をしやすく、暮らしやすさを実現しています。トイレブラシを使わず、使い捨てのビニール手袋で掃除する。トイレマットやキッチンマットを敷かないことで、マットを洗濯する手間を省くなど、シンプリストは家事も簡素化しています。
お気に入りのものを厳選して大切に使う
たくさん靴を持っていても、いつも履く靴って決まっていませんか? 靴は定期的にお手入れが必要なので、たくさん靴を持っていると手入れが大変です。大切に使いたいと思う持ち物だけを持つことで、収納スペースにも、時間にも余裕が生まれます。ものを持ちすぎない=あまり買い物をしないということは、いざ買い物をするときに、高くて質のいいを買うことができます。安いものをたくさん持つよりも少数精鋭な持ち物を持つのがシンプリストに多い考え方です。
実例【洋服】
自分の定番を見つける
自分が着たい服と似合う服は違いますよね。まずは自分に似合う服を探し、流行り廃りのない自分の定番の服を見つけるということが大切です。自分の服のテイストが定まっていると着回しもしやすく、少ない服でも様々なコーディネートを楽しむことができますよ。
服は着る分だけを持つ
ミニマリストのように、最低限の服だけとはいいませんが、服は着る分だけを持つとクローゼットもすっきりしますよね。お気に入りの服だけが並んだクローゼットを見ると幸せな気持ちになれますし、服がもっと好きになります。
飽きのこない色を揃える
シンプリストは、ものを大切に長く使います。それは、服でも同じことです。飽きのこない色の服を揃えることで、流行りに左右されず長く着続けることができます。服に愛着があるのでお気に入りのジーンズなどは、穴が空いてもリペアして履くなど、長く愛用する人もいます。長く着るために、素材や品質にこだわったり、洗濯方法にこだわったり、シンプリストになる人は服も大切にしています。
実例【財布】
財布と持ち物に統一感を持たせる
シンプリストは、どんな財布や持ち物を持っているかも気になりますよね。シンプリストは、持ち物に統一感を持たせている人が多いです。好きなブランドを持ちつつ、他のブランドとの色合いを合わせるなど、財布と持ち物に統一感を持たせるところは参考にしたいですね。
長く使える素材の財布を選ぶ
シンプリストは、ものを大切に長く使うので財布の素材にもこだわります。革のように使っていくうちに味が出るものを選ぶ人も多くいます。革製品の財布は、クリーナーで汚れを落としたり、クリームで保湿してあげたりと定期的にお手入れが必要です。その分長く使えるので、お気に入りの財布を見つけたら大事に使いましょう。
お気に入りのファブリックで財布をハンドメイド
財布はお気に入りのファブリックで、ハンドメイド派という人もいます。ハンドメイドしたものは、自然と愛着が湧きますよね。自分でハンドメイドできないという人は、ハンドメイド作品が購入できるアプリなどで、お気に入りの財布を見つけるのもいいですね。
自分にとって大切なものに囲まれたシンプリストになろう
シンプリストは、自分のライフスタイルを簡素化して、自分にとって大切なものだけに囲まれた暮らしのことでしたね。ものに限らず、大切な人だけに囲まれた暮らしはもっとステキなことでしょう。今の暮らしが窮屈だと感じている人は、シンプリストの暮らしを参考にしてみてくださいね。