【四柱推命】比肩の性格を男女別に徹底解説！恋愛傾向・仕事運も！

四柱推命で通変星が「比肩」の人について徹底解説していきます。比肩の人の性格・特徴や恋愛傾向、仕事運なども見ていきましょう。比肩の人にはどのような秘密が隠されているのか、必見です！

まず、四柱推命について説明します。四柱推命は古代中国で生まれた奥の深い占術です。中国では国の命運を占うときなどにも使用された歴史があり、占いの王様とも呼ばれています。四柱推命は様々な要素を加味して占うことから、的中率の高さでも知られています。

四柱推命は陰陽五行と干支をもとに、生まれた年月日と時間から命式と呼ばれる鑑定表を作成します。命式は4つの柱が軸となり、それぞれ年柱・月柱・日柱・時柱と呼ばれます。その人固有の命式から性格や運勢なを読み解くのが四柱推命です。

四柱推命の命式には、四柱以外にも「通変星」と呼ばれる大切な要素があります。通変星とは十二支と四柱の関係をあらわしたもので、その人が生まれもった資質や宿命を見ることができるとされています。

「通変星」は全部で10種類あり、この記事ではそのうち「比肩」を通変星にもつ人についてお話していきます。

「十二運星」というのは運勢のエネルギーのようなものです。命式上のそれぞれの十二支の強弱をあらわし、人の一生を12の状態に分けたような形になっています。四柱推命ではこの十二運星を見ることによって、その人がどのような人生を歩むのかがわかるとされています。

「比肩」という通変星が命式にあらわれる組み合わせとは、たとえば日干が甲なら年、月、時の天干、日も含めた蔵干に甲がある場合です。以下に比肩が命式に出る組み合わせを一覧にまとめます。
 

10種類の通変星を5つのグループで分けたとき、比肩は劫財と共に「自立星」に分類されます。「比肩」という通変星には、読んで字のごとく「肩を比べる（並べる）」という意味があります。比肩は自分自身をあらわす星、アイデンティティーの星ともいわれています。

比肩は一言でいうと、独立や自尊心をあらわす星なのです。良くも悪くも個性が強いタイプといえるでしょう。比肩を通変星にもつ人の基本的な性格について、さらに詳しく見ていきましょう。

比肩の性格的な特徴として、負けず嫌いで頑固というのが挙げられます。自分を向上させるための勝ち負けにこだわりますが、人からの評価には頓着しません。自分自身が納得できるかどうかが比肩の人には重要なのです。周囲からのアドバイスにも耳を貸さないところがあり、融通が利かない頑固な人と思われることがあります。

個人主義であるのも比肩の性格的な特徴です。いわゆる一匹オオカミ的なところがあり、束縛されることを嫌います。比肩は自主性の星であり、主体性を重んじます。目上の人から指図されるのも嫌がるところがあり、一人で自由に過ごすことを好みます。

比肩は「人は人、自分は自分」と割り切った考え方ができます。人に頼ることを良しとせず、自分のペースを崩されることを嫌がります。たとえ効率が悪くても、物事に対して独自の探求をしてみたいという気持ちをもっているのです。そのため共同作業には向いておらず、ときに協調性がない不器用な人と思われてしまいます。

「自立星」と呼ばれるほどですから、比肩は自立心が旺盛です。信じたことは必ず貫こうとする意志の強さを持ちあわせています。仕事に対するプロ意識も人一倍強くあり、努力を惜しまず、困難にめげない性格です。比肩のぶれない芯の強さは周囲から評価されますが、打ちこめるものがないと比肩の長所を活かせなくなります。

通変星に比肩をもつ男性には、男性ならではの特徴が見られます。具体的な特徴を挙げて解説しましょう。

比肩の男性はとても正直です。裏表がなく、思ったままのことを口にするようなところがあります。比肩の男性はお世辞や口先で世渡りするような人ではなく、ストレートな表現から敵を作りやすいところもあります。

人間関係の構築に不器用さが見られるのも比肩の男性の特徴です。はっきりと自己主張し、その正直すぎる性格が災いしてしまうのです。でも、根は公明正大でサッパリしています。比肩の男性は目上からは生意気と思われても、意外と年下から慕われる傾向があります。

比肩の男性は手先が器用なところもあります。職人気質な性格と相まって、自分が気に入らなければ納得するまで何度もやり直したりします。比肩の男性は自分の世界観や美学を追求し、個性も強いため、職人やエンジニアなどの仕事にも向いています。

楽観的な性格も比肩の男性の特徴といえるでしょう。小難しくてクールな人と見られがちな比肩の男性ですが、意外と物事を深刻にとらえすぎることはありません。比肩の男性には竹を割ったようなシンプルな強さがあり、物事に楽観的に対処することができます。恋愛トラブルも多い人ながら、人生を良くも悪くも楽しもうとする気概をもっています。

通変星に比肩をもつ女性にも、女性ならではの特徴が見られます。具体的な特徴を挙げて解説していきます。

比肩の女性は干渉されることを嫌う性格です。環境に縛られることも嫌がり、自分のペースで過ごすことを好みます。自由にさせてくれる親や上司のもとなら能力を発揮しやすいでしょう。比肩の女性はあまりにも独立独歩すぎると、孤立してしまう可能性もあります。

比肩の女性は初心を貫くタイプで、こうと決めたら目標に向かって懸命に努力します。独立心が旺盛なため、ぬるま湯につかっている状態なら現状を打破しようと頑張ります。比肩の女性はチャレンジャーといえるでしょう。

サッパリした性格も比肩の女性の特徴です。根に持たず、割り切りも早いほうです。それがさわやかな魅力となり、男性の友達が多いでしょう。女性ながら男まさりなところがあるため、男性とも友として話が合うのです。

比肩の女性は姉御肌な人が多いのも特徴です。一人で我が道を行く姿は凛々しくも見え、目下の者は比肩の女性に付き従いたくなります。比肩の女性が実力を発揮できる自由な環境なら、かなり頼もしい存在となるでしょう。

比肩の人をさらに詳しく知るために、四柱ごとの性格も見ていきましょう。四柱とは年柱（幼年期）、月柱（成人してから中年期まで）、日柱（生涯）、時柱（老年期）となります。命式上、どの柱に通変星の比肩があらわれているかをチェックしてみてください。

比肩が年柱にあると、頑固で執着心が強い性格になります。特に地位や権力があるほど、それを守ろうとして我が強くなるでしょう。人と競争する環境では頑張りすぎてストレスが溜まるため、独立独歩で進んでいける環境を整えると能力を活かせます。

月柱に比肩がある場合、とても忍耐強い性格です。攻めのタイプというより、守りの姿勢で厳しい環境下でも耐え抜く力がある人です。一応、人の意見に耳は貸しますが、結局のところ自我を貫いて成果を出そうとします。

日柱に比肩があると、性格に丸みが加わり、協調性も見せることができます。根気強く状況を見守ろうとし、自ら率先して行動は起こさないタイプです。危機に直面したときに粘り強さを発揮できます。

比肩が時柱にあると、周りに流されず、自分の信じる道を行く性格です。周囲からは少し変わった人に見られるかもしれません。守備に徹するようだと小ぶりな成果で終わりますが、堅実に努力を続けられれば実を結ぶことができるでしょう。

比肩の恋愛は情熱的です。一途に思いを募らせていたかと思うと、一気に冷めてしまうこともあります。熱しやすく冷めやすいのです。また、比肩の恋愛は愛するより愛されることを好みます。一人の相手ではおさまらない場合もあり、恋愛面でのトラブルに注意が必要です。比肩は我が強いため、恋愛相手とのケンカも多くなりがちです。

比肩は好きになると相手の都合を考えずに突き進むところがあります。ある程度、自我を抑えて相手にも合わせるようにするのが比肩の恋愛を長続きさせる秘訣です。

比肩の女性は年下に好かれる傾向があり、姉さん女房になる可能性があります。比肩の男性ははっきりと自分の意見がいえるような女性を好みます。

比肩は人から指図されることに抵抗を感じるため、チームで動くような仕事は向いていません。また、上司や仲間が残っているからと無意味な残業を続けることなども理解できず、自分のペースで自由に動けないと、本来もつ能力を発揮できないところがあります。

比肩は独立心が旺盛で束縛も嫌う性格のため、組織の中での仕事よりも自営業が向いています。ほかにも、たとえば人を指導するような教師やインストラクター、または自由業の中でもステータスのある弁護士や研究者なども良いでしょう。比肩は自分の視点を大切にし、ライバルは自分自身と考えるようなところがあり、そうした職人気質を活かした仕事、まさに職人やエンジニアも向いています。

尚、比肩は独立起業したとしても、結局、仕事の成功のカギを握るのは人間関係ということを学ぶ必要があります。人間関係がうまく行かないから独立するという考えでは、独立後の仕事も同じような問題に直面することになるでしょう。

四柱推命では通変星と十二運星との組み合わせからも、性格・特徴を読み解くことができます。十二運星とは「長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶、胎、養」の12種類です。比肩と十二運星との組み合わせから、それぞれの特徴を解説していきましょう。

比肩×『長生』は幼い頃に苦労したとしても、努力しつづけることで、年を重ねるごとに恵まれるようになるでしょう。苦難の後に幸福を手にすることができる人です。

比肩×『沐浴』はパワーはありますが、思いこみが激しいところがあり、波乱の多い人生を送るでしょう。転居を繰り返す暗示もあります。

比肩×『冠帯』は自力で運を切り開くでしょう。独立独歩で歩きつづける強さがあり、自我も強い性格です。目立つ存在のため、敵を作りがちです。

比肩×『建禄』は優れた才能をもっている人が多い組み合わせです。比肩の自我のパワーが適度に抑えられ、行動力がありながら、冷静な判断力・思考力によって物事を進められるでしょう。

比肩×『帝旺』は人一倍自我の強さが目立つ組み合わせです。自己中心的なところが協力者を遠ざけてしまいます。若いときに結婚してしまうと、離婚の可能性があります。

比肩×『衰』は身近な人との関係構築が下手なところがあり、孤立しがちです。自分の考えに固執しすぎる意地っ張りな性格が災いします。

比肩×『病』は金銭トラブルの暗示があります。それ以外にも家族から問題が持ちこまれる可能性もあり、離れたところで暮らすほうがベターでしょう。

比肩×『死』は似た者同士の恋愛が結婚に発展しやすい傾向があります。仕事関係の人や生活環境が似ている人など、自分と似ているパートナーを得ることで安定した家庭が築けるでしょう。

比肩×『墓』は自分のお給料以外の収入が見こめる可能性があります。親との縁が薄い傾向がありますが、結婚運には恵まれるでしょう。

比肩×『絶』は血縁者から金銭的な援助を求められるかもしれません。恋愛でも結婚でも良きパートナーを得ることで運気が安定します。

比肩×『胎』は人の影響で環境が変わりやすいのですが、新しい場所にも馴染むことができる人です。また、新天地で新たな発展も望めるでしょう。

比肩×『養』は人から助けられるより、自分が人を助けることによって運気が向上します。恋愛面でトラブルの可能性があります。

通変星が比肩の人について、様々な角度からお話してきました。いかがでしたか？

比肩はまさに自我の星。自分以外を認めないようなところもありますが、自分を育てるために、人に流されることを良しとしない性格なのです。比肩の人生が波乱万丈になりやすいのは、自分を鍛えてくれるトラブルを迎え入れてしまうようなところもあるためです。

常に自分自身と戦っているような比肩ですが、芯がしっかりとした姿勢や、竹を割ったような性格が人を惹きつけるのも事実。一匹オオカミ的な比肩には、陰ながら憧れを抱く後輩たちもいるでしょう。

比肩の人の課題はバランス感覚です。自我をコントロールする術を身につければ、協力者も自然と集まり、ますますパワーアップして信じる道を突き進むことができるでしょう。