【四柱推命】食神の性格を男女別に徹底解説！恋愛傾向・仕事運も！

四柱推命で通変星のひとつである「食神」について詳しく解説していきます。食神を通変星にもつ男性・女性別の性格の特徴や、恋愛傾向、仕事運などもお話ししましょう！

四柱推命とは古代中国で生まれた占術です。四柱推命の特徴として、4つの柱をもとにした命式表を作成します。四柱とは生まれた年月日と時間が軸にしたものです。すなわち、年柱・月柱・日柱・時柱の4つで、これに干支を加えることで、その人固有の命式となります。四柱推命では命式から性格や運勢、相性などを読み解くことができるとされています。

四柱推命でも大切なのは「通変星」と呼ばれるものです。通変星とは四柱と十二支の関係をあらわし、その人の生まれ持った宿命や基本的な性格がわかるとされます。恋愛などの相性を見る上でも大切な要因となります。

四柱推命には「十二運星」と呼ばれるものもあります。運勢のエネルギーを見たり、性格もわかるとされています。十二運星は12種類あり、長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶、胎、養となります。

ここまでお話ししてきたように、四柱推命にはいくつかの要素があり、それらを組み合わせて総合的に個人の特徴を読み解いていきます。では、この記事で詳しく見ていく通変星の「食神」とは、どのような組み合わせによって命式にあらわれるのでしょうか？

「食神」は日干が甲なら年、月、時の天干、日も含めた蔵干に丙がある場合にあらわれる通変星です。以下に食神があらわれる組み合わせを一覧にしますので、参考にしてみてください。
 

まずは食神を通変星にもつ人の基本的な性格を見ていきます。食神の特徴的なポイントを4つ挙げて説明しましょう。

食神は心の広い人です。楽観的な性格なので、人や物事を大きな心で受け入れることができます。一方、子供のように人に頼ってしまうところもあります。周囲の人は食神に振り回されがちですが、それでも憎めないところがあるのが食神の特徴といえます。

食神は楽しいことが大好きです。たとえば、食べることや音楽などに対して好奇心が旺盛で、多趣味な人が多いのも特徴です。自分が好きなことに対しては、かなりの集中力で没頭します。

食神は人と争うことが苦手です。そもそも根性という言葉とは無縁な生き方をしがちで、努力を厭う傾向もあります。競争社会で苦労を買って出るようなタイプではありません。基本的に平和主義なところが、保守的と思われることもあります。

食神は性格的に子供のようなところがあります。純粋な心をもつため、子供好きな面があり、実際に子だくさんの人も多い傾向があります。食神は素直な性格で、愛されキャラともいえます。

食神の基本的な性格を見てきましたが、食神の男性に見られる特徴も詳しく解説しましょう。

食神の男性は優しい人が多いのですが、一方で決断力がないところが短所ともいえます。女性から見れば、ときに優柔不断で頼りがいがなく思えてしまうこともあります。

先ほども触れたとおり、食神の男性は優しさが取り柄ともいえます。包容力があり、ムードメーカーで、人から好かれやすいのです。食神の男性は目上の人からも引き立ててもらいやすいラッキーなところがあります。

食神の男性は純粋な心から、様々なことを夢想するロマンチストともいえます。そういう夢想家な面が過度に出すぎると、地に足がついた考え方ができなくなるところもあります。たとえば、将来について現実的に考えられないとか、リアルな自分を受け入れにくいなどです。

食神の女性にも男性同様、特徴が見られます。具体的な特徴を挙げてお話ししましょう。

食神の女性はいわゆる癒し系タイプです。のんびりとした穏やかな雰囲気が特徴のため、食神の女性が現われると場を和やかにするような効果が見られます。

食神はもともと子供のように純粋なところがあり、女性だと素直な印象を人に与えます。食神の女性は人生を楽しむことにも素直です。自然と友達も多くなる傾向があります。

食神の女性は広く浅く様々な楽しいことに興味をもちます。それによって審美眼が磨かれ、美意識も高くなります。食神の女性はお洒落や美容などにも精通している人が多いのが特徴です。

通変星「食神」が四柱のうちのどこにあるかを見ることで、さらに詳しい性格がわかります。年柱は幼年期をあらわすとされ、月柱は成人してから中年期まで、日柱は生涯、時柱は老年期とされています。それぞれの柱にある食神の性格を見ていきましょう。

通変星の食神が年柱にある場合、甘え上手な性格となります。人から可愛がられる術を自然と心得ており、世渡り上手ともいえます。それほど努力しなくても上から引き立てられることもあり、プライベートだけでなく仕事面でもいろいろとラッキーなことが多いでしょう。

通変星の食神が月柱にあると、とても楽観的な性格になります。仕事などで困難な状況に直面しても、生まれながらの前向きな性格で乗り切るだけでなく、難なく回避することもできる幸運の持ち主です。苦労知らずにも見られますが、そこがまた長所ともとらえられる人柄です。

通変星の食神を日柱にもつと、自然と周囲に人を呼びこむことができます。付き合いは浅くなりがちですが、人脈が豊富で、人と人を結び付けるのも上手です。多趣味ぶりを活かして人を楽しませることもできます。愛想も良いため、多くの人に好かれるのが特徴です。

通変星の食神が時柱にある場合、それほど苦労や努力をしなくても成果を得られるでしょう。自由人のため危ないことにも手を出しかねませんが、不思議とトラブルに見舞われないツキを身につけています。問題からの逃げ足が速いともいえます。

楽しいことが大好きな食神を通変星にもつ人は、どのような恋愛をするのでしょうか？

食神はもともとガツガツしたところがないため、恋愛も情熱的ではありません。そこが恋愛相手によっては物足りないと思われることもあるでしょう。

ただ、食神は穏やかで優しい雰囲気の持ち主でもあります。少しずつ異性との距離を縮めていき、安心して付き合えるタイプとして受け入れられ、愛情を育むことができます。食神の恋愛は一目ぼれのようなケースは少なく、家族ぐるみや友達関係から恋愛感情が生まれることが多いでしょう。

苦労知らずとも見られがちな食神ですが、仕事の面ではどのような特徴が見られるのでしょうか？

食神は衣食住に恵まれる通変星です。そのため私利私欲に走るところが抑えられ、愛嬌のある性格となって人に好かれます。こういった食神の資質は仕事にも活かすことができます。たとえば、飲食関係のサービス業の仕事。または美的センスを活かしてアパレル系や美容の仕事、子供好きな性格から保育士なども良いでしょう。

いずれにしてものんびりとした性格から、大きなノルマを課せらるような仕事には向きません。また、独立起業するよりも組織に属すほうが食神向きです。ただ、自由を好むため、マイペースでできる職種がおすすめです。食神らしく、自分の「好き」を追求できるような仕事なら成果を得やすいでしょう。

通変星と十二運星との組み合わせでも、性格や特徴を見ることができます。食神と、12種類の十二運星「長生、沐浴、冠帯、建禄、帝旺、衰、病、死、墓、絶、胎、養」との組み合わせから特徴を解説します。

食神×『長生』は、子供っぽさとおおらかさがミックスされた性格になります。周りの人はそのアンバランスさに振り回されがちになります。自分も一時は反省しても、すぐに忘れてしまうところがあります。

食神×『沐浴』にはセクシーな人が多く見られます。気分屋で飽きっぽいところもあるため、恋愛が長続きせず、トラブルに発展する可能性もあります。飲食関係の仕事が向いています。

食神×『冠帯』は人を見る目があります。社会的な地位や肩書に惑わされず、物事に対しても冷静に判断できます。好きな分野で資質を活かせる人です。

食神×『建禄』は根気のない性格ですが、それなりに経験から学んだことを活かして成果を出すでしょう。女性は子供に恵まれます。

食神×『帝旺』は裕福な家庭に生まれる人が多い組み合わせです。組織の中でも上に立てる人ですが、エネルギー過多のため、物事に対して行きすぎるところがあります。早合点に注意しましょう。

食神×『衰』は独自の世界の中で生きているような雰囲気があります。周りからも影響を受けづらく、そのぶん人間関係でのストレスも少ないでしょう。

食神×『病』は特殊な精神世界に影響を受けやすくなります。体力面が弱いのですが、子供がいると家運がアップしやすくなります。

食神×『死』は芸術的なセンスに恵まれます。独自の感性や価値観で注目を浴びますが、燃え尽きてしまうのも早い傾向があります。

食神×『墓』は現実世界にどこか違和感を覚える特徴があります。その特殊な感性が芸術や表現の世界に活かされれば、良い結果を生むでしょう。

食神×『絶』は現実的なことよりも精神的な世界に関心が向きがちです。パートナーを得ることで新しい扉が開く傾向があります。

食神×『胎』は環境の変化に振り回されますが、新しい環境でもすぐに気持ちを切り替えて楽しめる性格です。気負わないところが幸いします。

食神×『養』はいわゆる「天然」と呼ばれるような性格です。生まれながらに愛されるパワーの持ち主で、憎めないところがあります。常に誰かが助けてくれるでしょう。

四柱推命で通変星に食神をもつ人について、様々な観点から解説してきました。「食神って、なんとなくラッキー」と思った人も多かったのではないでしょうか？

実は、食神は通変星の中でもナンバーワンの吉星といわれています。食神は福禄の神様。幸運に恵まれるため、心にも余裕が生まれるという特徴があります。

食神のおおらかでお人よしな性格が幸いすることもあれば、欲がないために、ただなんとなく流れのまま過ごしてしまうところもあります。もちろん食神ならではの感性や人脈を活かして、社会で成功している人も数多くいます。食神の命運を活かすも殺すも本人次第といえるでしょう。