負けず嫌いな人の性格や特徴5選!長所&短所・上手な付き合い方は?
負けず嫌いの人はどのような性格や特徴を持っているのでしょうか?長所や短所、そうなる心理などを知れば、時に面倒に思う負けず嫌いの人との上手な付き合い方が見つかるかもしれません。自分が負けず嫌いの人もどのような心理状態になればこの性格が治るのか気になりませんか?
目次
負けず嫌いってどんな人?
負けず嫌いとはどんな性格でしょうか。プライドが高く人に負けるのが嫌い、虚栄心が高い、嫉妬深い等々。そんな性格を持つ人との上手な付き合い方をここで探ってみましょう。
負けず嫌いの意味とは?
負けず嫌いの意味は「負けることを特に嫌う性格」ですが、その主な説明はふたつあります。ひとつは「負け嫌い」に否定の強調の「ず」を入れたという説明。もうひとつはNHK放送文化研究所による解説がわかりやすいので下記に引用しました。興味のある方はご覧ください。
「負けず嫌い」という言い方が生まれたのには、さまざまな説があります。明治時代には、「負け嫌い」という言い方がされていました。「負けるのが嫌い」という意味なので、まさに本来の表現だと言えます。これと並んで、「負ける嫌い」というものもありました。また、これとは別に「負けず魂/負けじ魂(他人に負けまいとがんばる気持)」ということばもありました。この「負けず魂」と「負ける嫌い」とが合わさったものが、「負けず嫌い」なのではないでしょうか(定説ではありませんが)。
負けず嫌いな人の性格や特徴5選!
ここでは負けず嫌いな性格や特徴を5つ上げてみました。周りにあてはまる人はいるでしょうか?
①自分の得意なところではとことん強気
負けず嫌いの人が全てにおいて負けたくないと思っているかといえば、そんなことはありません。人は誰でも好き嫌いや得手不得手があり、負けず嫌いの人にもそれは当てはまります。苦手なことにまで負けず嫌いを発揮することはありません。得意分野のみが土俵ですから、ちょっとずるい気もしますね。
②努力を惜しまない
苦手分野では負けても気にならないだなんて、自分勝手だと思いませんか?でも、得意分野または自信を持っているものに関しては、その虚栄心からも絶対に負けたくないという思いが強く努力を惜しみません。
勝てないものがあるとわかっているからこそ、勝てる分野で負けることが許せないのです。自分勝手ですが、その努力姿勢は認めるほかありません。
③嫉妬深い
負けず嫌いは常に人と自分を比べています。誰かが褒められていたら「私も出来るのに!」、手作りのお菓子などもらっても「私も作れるよ!」などと思ったり言ったりしてしまいます。自分が出来る事で他の人が注目を浴びることを嫌います。
④人を見下しがち
プライドが高く虚栄心があり努力家なので、人が自分と同じように出来ないと「何故努力しないの?」などと上から目線で言い煙たがられることがあります。ハッとした人は気を付けたほうがいいかもしれません。
⑤間違いを認めない
負けず嫌いは他の人に対してかなり厳しく意見したり注意したりする性格です。しかし自分が間違えたときは、その間違いをなかなか認めない困った短所があります。
間違えても反省するどころか「でも」「だって」等と責任転嫁し、言い訳をします。間違えを認めることは恥であり、負けてプライドをへし折られることを嫌うからです。
負けず嫌いな人の心理的特徴や原因7つ!
では、負けず嫌いな人の心理的特徴や原因を見てみましょう。ここでは7つ挙げてみました。
①なんでも人と比べる癖がある
競争心が旺盛で、無意識になんでも人と比べます。人は人、自分は自分と割り切ることが出来ない性格をしています。人と比べることで自分の存在の意味を量ろうとしているのかもしれません。
②負けたくないから頑張る
負けず嫌いというのは、つまりは負けたくないという意味ですから、そのために努力する張り屋の一面があります。努力を表面に押し出して見せつける人もいれば、陰で頑張りひそかにガッツポーズをする人もいますので、見た目だけで判断できないこともあります。
③プライドが高い
負けたくないという思いは高いプライドからきています。自分が常に優位でいたいのです。ですから間違いを指摘すると「なぜあなたに間違いを指摘されなければならないのか」と変な負けん気をだし攻撃的になる厄介な性格でもあります。
④人を自分の思い通りに動かしたい
負けず嫌いは、人を自分の思うがままに操ることを気持ちよく感じます。自分が優位であることを意識するために意味のある行為なのです。そのため思うように動かない人に対しては敵意を抱き、勝手にその人の上に立とうとします。敵意を向けられた人は何が起こっているのかわからず困惑することがあります。
もし困惑しても「どうして」と聞くのはやめましょう。意味がありません。「なぜ」「どうして」と理屈で表すことができず答えは得られないからです。
⑤自分が恥をかくことは許されない
負けず嫌いの性格にとって「負け」とは「恥を晒すこと」に他なりません。人間は全てに万能ではありません。負けず嫌いの人にとってもそれは同様です。ですから勝てる土台でだけ勝負しているにもかかわらず負けることは、到底許されることではありません。一度恥をかくとと自意識過剰に落ち込んでしまい、しばらくおとなしくなるかと思いきやすぐに立ち直ってまた闘志を燃やします。
⑥理想が高く虚栄心も強い
負けず嫌いの人には高い理想があり常に自分をより良く見せたがる傾向があります。その虚栄心に人はとても疲れさせられます。そんな負けず嫌いの人の虚栄心をくすぐるような言葉をかければ自慢話が始まったり、上から目線で物を言われ辟易したりすることになりますから、十分気を付けなければなりません。
⑦人に評価してもらいたい
自分にプライドを持ち自信があるため、人に評価されることがとても好きです。この場合の評価とは「素晴らしいと褒められる」ことであって他との比較ではありません。「あなただから出来た」「任せて良かった」などの言葉で自らが一番である甘美な世界へ入り込み、満足できるのでしょう。
成長できる?負けず嫌いな人の長所3つ!
ここまでの内容では、なんだか付き合うのが体験そうな負けず嫌い。では、その性格の長所はどこでしょうか。あなたは3つ、すぐに挙げることができますか?
努力し続ける
1つめは「努力」を続けられることです。何かを続けるということは簡単な事ではありません。途中で嫌になったり、別の理由を見つけて中断してしまったりすることが多いものです。ですが、負けず嫌いは努力を惜しみません。これは立派な長所です。
諦めない強い気持ちを持っている
2つめは「諦めない」という強い意思を持っていることです。この諦めない気持ちと努力が相乗効果となって負けず嫌いの性格の長所を際立たせています。自分は出来る、自分は負けないという強い意思が諦めそうになることに歯止めをかけ、努力を続けられる糧となっているのでしょう。
リーダーシップがある
3つめは、リーダーシップです。負けたくないという思いは人を束ねることにも発揮されます。グループ作業などで個々がバラバラなとき、自然と皆をまとめ上げ目標に突き進ませることが出来ます。その内心は自分が他のグループに負けたくない一心なのですが、周りからは頼もしくリーダーシップを兼ね備えた人として映るでしょう。
嫌がられる?負けず嫌いな人の短所3つ!
では次に、負けず嫌いの性格の3つの短所を見てみましょう。
間違いや負けを認めない
1つめは、負けを認めないことです。負けず嫌いは当然「負け」が嫌いです。なぜ負けたか考える前に「負け」そのものを認めません。そのためそこにある間違いに気付かず、繰り返し同じ間違いを起こしまた負けてしまいます。
あまりにプライドや虚栄心が強いと本質を見失いますので、冷静になって自分を振り返るようにすると良いでしょう。ほんの少しの謙虚さが「間違い」を気付かせてくれ、負けなくなるに違いありません。
何でも競ってきて面倒臭がられる
2つめは、競争心が旺盛すぎて相手が辟易することです。何にでも競ってくるため、競われるほうは疲れてしまいます。こんな面倒な人とは付き合いたくないと思われては元も子もありませんから、短所だと認めて人との付き合い方を見直してみたほうが良いでしょう。
場の空気が読めないほど勝ちにこだわる
3つめは勝ちにこだわりすぎるというところです。何が何でも勝たなければならない、というあまりに強い思いは皆の足並みを乱してしまいます。勝ちにこだわることは人との付き合い方に支障がでてしまう場合があり、それは避けるべき短所だと認識することが大事です。
負けず嫌いを直すための4つの方法!
負けず嫌いの性格はこのまま治らないの⁉とご心配ですか?いいえ、それには及びません。負けず嫌いという性格は長所にも短所にもなります。どのような心理であるべきか、長所を伸ばす方法を4つ見てみましょう。
敵ではなく味方を作る
まず、自分が叶わない相手は敵ではないと意識してみてください。同じ目標、目的に対して懸命に努力している仲間であり、味方だと思いましょう。敵ではないのですから、自然と相手を尊重する気持ちが芽生え、言葉も和らぐはずです。相手もあなたを受け入れやすい心理へと動くでしょう。
人の良いところを見つけて褒める
次に、自分に向かってくる敵だと思わず一緒に頑張れる味方だと思えたら、良いところを素直に褒めてみましょう。自分が叶わないことは、より努力しているのだと思って認めてみましょう。最初は悔しいと思うかもしれませんが、人は自分を認めて褒めてくれる人には心を開きやすくなる心理があります。そうなればあなたが勝つために足りなかった部分を補ってくれたり、助けてくれるかもしれません。
自分のいいところを認めて褒める
もし自分は負けず嫌いすぎて嫌だと思っている人がいたら、負けたくないのは何に対してもとても真剣だからとプラスに考えてみてください。努力を続けることは大変なことで、それが出来ている自分を褒めてあげましょう。「だって」「でも」というマイナスな言葉は必要ありません。自分を客観的に見て褒めることが出来れば他人に対しても客観的になれますから、余計な争いを回避できるでしょう。
自分を冷静に見つめる
最後に、何かに対して負けたと思ったり攻撃的になったときには一度第三者になったつもりで自分を冷静に見つめてみましょう。そんなに身構えなくても良いのだということに気付いてください。全身の力を抜き、心を軽くしましょう。
負けず嫌いになるための2つの方法!
負けず嫌いな性格は決して悪いことばかりではありません。努力し続ける姿に関心している人も多いでしょう。そんな負けず嫌いに憧れる人もいるに違いありません。
では、負けず嫌いは持って生まれた性格なのでしょうか。今からなりたくてもなれないのでしょうか?
小さな目標を設定してクリアする経験を積む
いいえ、そんなことはありません。自分が少し頑張ればクリアできそうな身近な目標をたて、クリアすることを繰り返してみましょう。自分に負けず、目標をクリアするために頑張れたなら、立派な負けず嫌いになっていることでしょう。
自分の良いところを見つけて伸ばす努力をする
自分の得意なところ、良いところを見つけてください。そこだけは何が何でも守りたいと思えるようなものが良いでしょう。それを周りにも認めてもらえるように努力してください。ひとつだけでも他の人より秀でていたいと思えればあなたもしっかり負けず嫌いです。
負けず嫌いの人との上手な付き合い方5選!
正直に言えば、負けず嫌いの人と付き合うのは骨が折れることが多いです。なんでも突っかかってこられるのでどのように接すればいいのか困ることもあるでしょう。そんな時は少しだけ相手の矛先をずらしてあげれば良いのです。上手な付き合い方を5つ見てみましょう。
①負けてあげる
負けてあげる、というとあまり聞こえが良くありませんが、負けず嫌いの性格に張り合っても意味がありませんので、一歩引いて相手を優先させてあげましょう。「すごいね」「さすがですね」と褒め相手を気持ちよくすれば、努力家の負けず嫌いさんはどんどん良い仕事をしてくれるに違いありません。
②存在や価値を認めてあげる
負けず嫌いの人は無視されることを何よりも嫌います。プライドが高く虚栄心がありますから、常に目立っていたいのです。「あなたでなければならない」と存在や価値に意味を見出してあげるだけで大きな味方になってくれますから、時々褒めてあげてください。
③自分のキャリアを上げる
負けず嫌いの人は上下関係に弱いので、あなた自身のキャリアを上げることによってその矛先はあなたに向かなくなります。なぜなら、負けず嫌いの気持ちは同等あるいは少し下だと思っている相手にしか向かないからです。勝手にライバル視されるのは不愉快だと思う人は、サッサと自分のキャリアをあげ異次元へと逃げ込みましょう。
④うまく仕事を任せる
負けず嫌いの特徴の一つに「褒める事で上手に使える」があります。長所でもあげたように諦めず努力できる性格ですから、細かい作業にも向いています。「あなたに任せるのが一番いいから」とお願いすれば喜んで質の高い仕事をしてくれるでしょう。
⑤相手にしない
負けたくないと思われるのは、自分と同等だと思っている相手に対してですから、近しい間柄である場合が多いです。いちいち相手にしていては疲れてしまいますから、相手に好きなようにさせておき自分は相づちを打っていれば良いのです。適当に勝たせておけば静かなのですから、多少苛ついても我慢してください。
負けず嫌いな心理は人に向けないようにしよう!
ここまで読んでいただいたあなたにはもうお分かりでしょう。強すぎる負けず嫌いな心理は相手に向けると迷惑なのです。空気を壊すのも迷惑なら、いちいちかまってあげなければならないのも迷惑です。そのまま続けていてはいつか友達がいなくなってしまうかもしれません。余計なライバル心は心の中に閉まってください。切磋琢磨出来る時には負けず嫌いを前面に出しても良いですが、相手との調和を崩さない程度にしておかなければ気を付ける意味がなくなってしまいますから注意しましょう。
いかがでしたか?気付かなかったけど自分は負けず嫌いだった人も、そうではない人も、上手な付き合い方が見つかるといいですね。